僕と精霊〜A journey of heroes〜

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大木の魔女編

第49話 お嬢様‼️

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 朝日が昇り始めた、フェリフェリと和解したリベラ、2人は弟妹達と一緒に町を破壊した植物を除去していた

「姉様...!フェリーは今とても辛いです」
「リベラも辛いわ、仕方がないとはいえ家族同然のこの子達を除去しなきゃいけないなんて...」
2人は涙を流しながら植物を枯らしていく

「僕が1番だー!」
「ねぇねぇよりも頑張る!」
「これが人間の家?」
子供達は姉達とは反対に楽しそうに作業をする

「子供とは恐ろしいものですね」
「何も知らない方が良いこともあるのよ」
2人は作業を続ける

「あのー良ければ僕達も手伝うよ」
「そうだぜ、辛いなら俺らも手伝うぜ」
ジャンとラートは手伝おうとするがリベラは止める

「いえ良いんです、この件はリベラ達の責任なので」
リベラは目を背けながら植物を枯らしていく
「なんか気まずいですね」
白夜は石の上に座る

「あれ?まさか終わったのか?」
パンプ達は遅れてやって来る
「パンプ、それにイグニートも何処に行ってたの?」
ジャンはイグニートが体外に出ていた事に今更気付いた

「気づいたらみんなに置いてかれてた」
「我は迎えに行っていた」
「あぁごめん」
ジャンはどっと疲れているようだ

「イグニート!酷いじゃないですかい!いきなりぶん投げるなんて!」
ボノムは顔を真っ赤にする

「すまない雪だるま、熱いと言うからああするしかなかったのだ」
イグニートは深々と礼をする
「ローズどうしたの?そんなにムスッとしちゃって」
白夜は不機嫌そうなローズに抱き上げる

「別に!」
ローズは頬を膨らませる
「姉上、そろそろ機嫌を...」
イグニートはローズの機嫌をうかがう

「だから姉上じゃない❗️」
ローズは怒鳴る
「そういうことね」
白夜は状況を察する


遊学町 公園

 リベルを倒したことで周りの植物が全て消え去った
「終わったのか...?」
ザルは共鳴を解き、周りを見渡す
「嫌な反応が消えましたね」
メイデンは体についたよごれを払う

「植人族の種もしっかり回収できました」
ウリエラは3つの種をしまう
「みんな怪我はない?」
アミィはシュンの傷を癒しながら言う

「俺達は大丈夫です」
「まぁかすり傷程度ですね」
レートは指の切り傷を見る

「ばい菌が入ったら危ないわ、さぁ手を貸して」
アミィはレートの手を掴んで傷を癒す
「あ、ありがとうございます」
レートは恥ずかしそうに礼をする

「ところで皆さん、気になっていた事があるんですが」
グライドは深刻な顔をして話を持ち出す
「どうしたグライド」
メイデンは聞く

「前生徒会長が見当たらないのですが知りませんか?」
グライドは汗を流しながら告げる
「なんだよ、それならジャン達と行ったんじゃないの?」
レートは落ち着いて答える

「いや待て、確かあの時居なかったぞ、そもそも俺らがここら辺に到着した時点で居なかったぞ」
ザルは思い出す
「みんなで探しましょうか、セバスさん!」
「はい!あちらの方から匂いがします」
セバス達はモニーの匂いを頼りに移動を始める


 数時間前

元図書館

「*€€」
「ふぅビックリした、振り下ろされちゃったよ」
モニーとメルはアミィの地面から振り下ろされていた

「まぁでもいいか、ちょうどこの辺から嫌な音がしてたし、行くよメル」
「〆|\#€」
メルは慌てた様子でモニーの背中を調べる

「・:::::!」
メルはモニーの服から胎児のようなものを見つけ出す
「何これ?」
赤い豆粒はモニーの手の上でピクピク動き出し、次第に人の形に変わる

「バァ‼️」
豆粒は裸のカナメに変わった
「お嬢様!?」
流石のモニーも驚きが隠せなかった

「驚いた?ねぇ驚いたモニー!」
カナメは無邪気に笑う
「いけませんお嬢様!ま、まずは服を!」
モニーは上着をカナメに着せる

「メルも居る!」
「☆$°♪」
カナメはメルに抱きつく

「な、何故、お嬢様が此処に?後で奥様に怒られてしまいますよ」
「だってモニーと一緒に居たいんだもん!そうだ!見て見てモニー!カナメの新しい技!」
カナメはそう言い、上着を脱ぎ捨てる

「お嬢様!いけませんそんな破廉恥な格好は風邪を引いてしまいます!」
モニーはもう1度カナメに上着を着せようとする

「ほら!」
カナメは高校生ぐらいの体に成長する
「だ、だ、駄目ですって!私は何も見ていませんよ!」
モニーは顔を隠す

「あ!間違えちゃった!待っててね...良いよ!ほらモニー見てよ」
モニーは恐る恐るカナメを見るとそこには紫色の服を纏った幼女が居た

「お嬢様これは?」
「凄いでしょ!髪だけを成長させて服を作ったの!さっきは間違えちゃったけど...へくちっ!」
カナメはくしゃみをする

「あらら、鼻水が出てしまいましたね、さぁ鼻をかんでください、ちー!」
モニーはカナメの鼻に優しくティッシュを当てる
「ふーん!」

「たしかに体を隠すのには便利そうですけど熱調整が難しいようですね、さぁ上着を」
「ねぇモニー!今度はこの髪の毛だけでも寒くなくなる方法を教えて!」
カナメは上着を着る

「良いですよ、そのかわり今は私の言う事は絶対に聞いてくださいね」
モニーはカナメをおんぶする
「はーい!」
カナメは足をバタつかせる





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