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大木の魔女編
第44話 昔々のお話
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始まりの大木
リベラは自分を縛るツタを解こうとしていた「あの2人ったらこんなに強くなってたなんて、もー!全然解けない!」
「おお!懐かしい魔力を辿ってみればリベラ君じゃないか、ホホッ」
普通に学園長がやって来た
「学園長!?どうして此処に居るんですか?」
「静かにバレてしまう」
学園長はリベラのツタを解く
「ありがとうございます」
リベラは深々と礼をする
「良いんじゃよ、ところでお前さんが帰って来ていると言う事は」
「ええ、みんなも帰って来てますよ」
「そうかそれは良かった」
学園長はひと安心する
「誰!リベラねぇねぇに近づかないで!」
植人族の子供達が一斉に学園長とリベラを囲む
「出てけー!」
「人間だー!」
「ねぇねぇをいじめるなー!」
「な、なんじゃこやつらは?」
学園長は構える
「ああ!大丈夫ですよ!この子達はリベラの弟妹です」
リベラは慌てて学園長を止める
「みんな!乱暴しちゃメッ!お姉ちゃん教えたでしょ?乱暴する子はお姉ちゃん嫌いって」
リベラは周りに問いかける
「でも悪いのは人間だよ..」
「ねぇねぇいじめるヤツ嫌い!」
「「「そーだそーだ!」」」
子供達は声を上げる
「仕方ないわ、あなた達は人間の醜い部分しか見てないものね、少し昔話でもしましょうか」
リベラは話を始める
101年前
始まりの大木が生まれる少し前の出来事、此処は少し大きな村だった、発展戦争は完全に終戦とまではいかなかったが停戦状態ではあった
そんな時期にある男がとんでもない実験をしていた、男の名はキヨシ・ユウキ、リベラ達の父親だ
「これでよし!さぁ実験を開始しよう」
キヨシはチョークで魔法陣を描き、実験という名の儀式を行なった、そう精霊を呼び出す儀式を
儀式は成功し精霊が現れた。名はライラ、植人族のような見た目をしているがれっきとした精霊でリベラ達の母親である
「あっ!」
しかし、キヨシは上手く言葉を出せなかった。実験は成功したと言うのに
この時、キヨシは目の前に現れた美しい精霊に一目惚れをしてしまったのだ
「..?」
キヨシだけではない、ライラも一目惚れをしてしまった
2人の恋は始まった、フランイグ気味に始まったのだ
「ぼ、僕の名前はキヨシ、キヨシ・ユウキ..」
「ライラはライラ...」
2人は顔を赤くしている
「あ、あのよろし..好きです!あっ!」
「え、ええ、あなたと受粉したいわ、って!」
2人は思った事をそのまま口にしてしまい気まずくなる
「...ぷっ!ははは!僕ら気が合うね」
「ふふふ!そうね、ピッタリ」
この日から2人のラブラブな日常が始まる...はずだった
時代が時代だ、科学軍の国と魔法軍の国はまだピリついている状態だ、そんな時に科学軍の人間であるキヨシが敵国の技術を使って敵国が兵器として扱っていた精霊を召喚したのだ、もちろん村の者にバレれば即刻処刑間違いなしだ
キヨシはライラが精霊だとバレないように催眠装置を開発した、この催眠装置のおかげでライラは人間として見られるようになった、流石にこの村に元々いたと言うのは無理があったので帰国子女と言う事にした、村人からは疑いの目で見られるが精霊とバレるよりはマシだ
そして遂に2人のラブラブ生活が正式に始まった、キヨシは村でも有名な研究者だったのでライラの疑いはすぐに晴れた
2人は晴れの日は毎日散歩をしたり農作業をしたり、好きな本を一緒に読み、好きな音楽を一緒に聴く、まさに理想的なカップルだった、近所の人達からはよく新鮮な野菜を貰ったりと評判も良かった、あの男が来るまでは...
2人が出会って2週間、キヨシの前に悪魔のような男が現れた、男の名はライゾウ・ケンザキ
「やぁ!君がキヨシ君だね!話は聞いているよ!とても有名な研究者なんだってね!」
ライゾウは近所迷惑レベルの大声で話す
「な、何か御用でしょうか?」
キヨシは少し引いている
「いやぁ!君が魔法軍の技術で精霊を召喚した事は知っているよ!カメラでしっかり捉えていたからね!」
ライゾウの言葉に近所の人達もわらわらと出てくる
「何?ライラちゃんが精霊?」
「母様、精霊とは何ですか?」
「子供は知らなくていいんです!」
「どう言う事?」
周りはザワザワし始める
「そうそう!キヨシ君は精霊を召喚した事がバレないようにこの村ごと洗脳しちゃっただよね!全部監視させてもらったよ!ダメじゃないか!そんな敵国の力を使おうなんてさぁ!」
ライゾウはわざと周りを盛り上げるように叫ぶ
「洗脳!?マジで!」
「見損なったわぁ」
「あのライラちゃんがねぇ」
「前から怪しいと思ってたんだよ」
「ち、違うんだみんな!コイツは嘘を言っている!」
キヨシを信じる者は誰も居なかった、いつも明るく挨拶をしてくれるお婆さんも農作業を手伝ってくれたお爺さんも誰1人としてキヨシを信じなかった
「家を調べたら分かる事!失礼しますよ!」
ライゾウはキヨシを押しのけて家に入る
「お、おい!待て!辞めてくれ!ライラは熱を出しているんだ!」
キヨシは必死にライゾウを止める
リベラは自分を縛るツタを解こうとしていた「あの2人ったらこんなに強くなってたなんて、もー!全然解けない!」
「おお!懐かしい魔力を辿ってみればリベラ君じゃないか、ホホッ」
普通に学園長がやって来た
「学園長!?どうして此処に居るんですか?」
「静かにバレてしまう」
学園長はリベラのツタを解く
「ありがとうございます」
リベラは深々と礼をする
「良いんじゃよ、ところでお前さんが帰って来ていると言う事は」
「ええ、みんなも帰って来てますよ」
「そうかそれは良かった」
学園長はひと安心する
「誰!リベラねぇねぇに近づかないで!」
植人族の子供達が一斉に学園長とリベラを囲む
「出てけー!」
「人間だー!」
「ねぇねぇをいじめるなー!」
「な、なんじゃこやつらは?」
学園長は構える
「ああ!大丈夫ですよ!この子達はリベラの弟妹です」
リベラは慌てて学園長を止める
「みんな!乱暴しちゃメッ!お姉ちゃん教えたでしょ?乱暴する子はお姉ちゃん嫌いって」
リベラは周りに問いかける
「でも悪いのは人間だよ..」
「ねぇねぇいじめるヤツ嫌い!」
「「「そーだそーだ!」」」
子供達は声を上げる
「仕方ないわ、あなた達は人間の醜い部分しか見てないものね、少し昔話でもしましょうか」
リベラは話を始める
101年前
始まりの大木が生まれる少し前の出来事、此処は少し大きな村だった、発展戦争は完全に終戦とまではいかなかったが停戦状態ではあった
そんな時期にある男がとんでもない実験をしていた、男の名はキヨシ・ユウキ、リベラ達の父親だ
「これでよし!さぁ実験を開始しよう」
キヨシはチョークで魔法陣を描き、実験という名の儀式を行なった、そう精霊を呼び出す儀式を
儀式は成功し精霊が現れた。名はライラ、植人族のような見た目をしているがれっきとした精霊でリベラ達の母親である
「あっ!」
しかし、キヨシは上手く言葉を出せなかった。実験は成功したと言うのに
この時、キヨシは目の前に現れた美しい精霊に一目惚れをしてしまったのだ
「..?」
キヨシだけではない、ライラも一目惚れをしてしまった
2人の恋は始まった、フランイグ気味に始まったのだ
「ぼ、僕の名前はキヨシ、キヨシ・ユウキ..」
「ライラはライラ...」
2人は顔を赤くしている
「あ、あのよろし..好きです!あっ!」
「え、ええ、あなたと受粉したいわ、って!」
2人は思った事をそのまま口にしてしまい気まずくなる
「...ぷっ!ははは!僕ら気が合うね」
「ふふふ!そうね、ピッタリ」
この日から2人のラブラブな日常が始まる...はずだった
時代が時代だ、科学軍の国と魔法軍の国はまだピリついている状態だ、そんな時に科学軍の人間であるキヨシが敵国の技術を使って敵国が兵器として扱っていた精霊を召喚したのだ、もちろん村の者にバレれば即刻処刑間違いなしだ
キヨシはライラが精霊だとバレないように催眠装置を開発した、この催眠装置のおかげでライラは人間として見られるようになった、流石にこの村に元々いたと言うのは無理があったので帰国子女と言う事にした、村人からは疑いの目で見られるが精霊とバレるよりはマシだ
そして遂に2人のラブラブ生活が正式に始まった、キヨシは村でも有名な研究者だったのでライラの疑いはすぐに晴れた
2人は晴れの日は毎日散歩をしたり農作業をしたり、好きな本を一緒に読み、好きな音楽を一緒に聴く、まさに理想的なカップルだった、近所の人達からはよく新鮮な野菜を貰ったりと評判も良かった、あの男が来るまでは...
2人が出会って2週間、キヨシの前に悪魔のような男が現れた、男の名はライゾウ・ケンザキ
「やぁ!君がキヨシ君だね!話は聞いているよ!とても有名な研究者なんだってね!」
ライゾウは近所迷惑レベルの大声で話す
「な、何か御用でしょうか?」
キヨシは少し引いている
「いやぁ!君が魔法軍の技術で精霊を召喚した事は知っているよ!カメラでしっかり捉えていたからね!」
ライゾウの言葉に近所の人達もわらわらと出てくる
「何?ライラちゃんが精霊?」
「母様、精霊とは何ですか?」
「子供は知らなくていいんです!」
「どう言う事?」
周りはザワザワし始める
「そうそう!キヨシ君は精霊を召喚した事がバレないようにこの村ごと洗脳しちゃっただよね!全部監視させてもらったよ!ダメじゃないか!そんな敵国の力を使おうなんてさぁ!」
ライゾウはわざと周りを盛り上げるように叫ぶ
「洗脳!?マジで!」
「見損なったわぁ」
「あのライラちゃんがねぇ」
「前から怪しいと思ってたんだよ」
「ち、違うんだみんな!コイツは嘘を言っている!」
キヨシを信じる者は誰も居なかった、いつも明るく挨拶をしてくれるお婆さんも農作業を手伝ってくれたお爺さんも誰1人としてキヨシを信じなかった
「家を調べたら分かる事!失礼しますよ!」
ライゾウはキヨシを押しのけて家に入る
「お、おい!待て!辞めてくれ!ライラは熱を出しているんだ!」
キヨシは必死にライゾウを止める
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