僕と精霊 〜魔法と科学と宝石の輝き〜

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英雄誕生伝編

第49話 伝説の合体戦士ジャンプ

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【竜の里付近 戦場】

 眩い3つの光が1つになり、魔導砲を掻き消す。

(ゼノ..助けてくれ...)
ケンザキの中でゼノと竜ノ神は必死に抵抗をしていた。
(竜ノ神...!)
ゼノは手を伸ばして竜ノ神を掴む。
(何だ..この光...)
2人は互いしか見えない程濃い闇の中に差し込む光を見つめる。

 光の中から剣を持った男が現れた。
「「さぁ、今度はこっちの番だ!!...あれ?」」
男は宝石の鏡を作り出し、自分の姿を見る。

「「ガァァァ!?どうなってんだコレ!ジャン!俺が知るか!何でパンプが...まさか融合したのか!?」」
どうやら聖剣の力で2人(1人)は合体してしまったようだ。

「「と、とりあえず名前!名前は...ジャンとパンプでジャンプでどうだ!」」
ジャンプは拳を上に掲げる。

「「それじゃあ、ジャンプの初陣だ!!」」
ジャンプは心を1つに聖剣を構えると背中から宝石の翼が生え、黒龍の方へ飛んだ。

「グルル...」
黒龍は唸りながらジャンプを大きな爪で向かい打つ。

「「ウリャャ!」」
ジャンプは黒龍の右腕ごと斬り捨てる。
「グガァァァ!!」
おぞましい叫び声を上げて黒龍は苦しむ。


(だんだん動けるようになってきたぞ!)
ゼノは魔力を放出し内側からケンザキの体に攻撃をする。
(ゼノ...!)
竜ノ神も力を溜めてケンザキの内部を攻撃する。

(貴様ら!!何をしている!)
暴れるゼノ達をケンザキの残留思念が止めに入る。


「ウググ...!」
「「何だ!?ケンザキの動きが鈍くなってやがる」」
ゼノ達の抵抗によって、黒龍は動きを止める

「「キメるぜ!」」
ジャンプの周りに大量の宝石が浮かび上がる。

「「ふう」」
青の宝石が砕けると黒龍の周りに竜巻が発生する。高速のジャンプは竜巻の気流に乗り、更にスピードを高めていく。

「グガァ!グルル!ガァ!」
竜巻に乗った聖剣の斬撃が黒龍をミキサーのように斬り刻む。

(このっ!)
ゼノは残留思念に魔弾を投げる。
(無駄だ!)
魔弾を食らったケンザキは分裂する。

「「りん!!」」
緑の宝石が砕けると黒龍の体に強く巻き付く太いツタが地面から生えてくるのと同時にジャンプの分身が大量に現れる。

「ブルルァァ!!」
黒龍はジャンプの分身を纏めて薙ぎ払おうと魔導砲を放つ。

「「「「フンッ!」」」」
ジャンプの分身は一斉に炎を纏った宝石のバリアを作り出し、魔導砲を防ぐ。

「「「「「「!!」」」」」」
赤の宝石が砕けると激しい火柱が吹き上がる。炎上する竜巻の中で黒龍は身動きを許されず、魔銃マガンによって蜂の巣にされる。

「「「「「「「「オラァ!!!」」」」」」」」
そしてジャンプは分身と一斉に黒龍を斬り裂く。

 対魔の剣で斬りつけられた黒龍の体ドンドン削れていく、尾は千切れ、四肢ももがれていく。
「ガァ!ガァ!」

((((無駄無d...!な、何だ!体が動かない!))))
ケンザキの残留思念達の動きが一斉に止まる。
(今だ!!)
ゼノは竜ノ神に魔力を送る。

(ドラゴン...!!)
竜ノ神は口元にエネルギーを溜め始める。


「「「「「「「マックスブースト!!」」」」」」」
ジャンプと分身の全身の筋肉が膨れ上がる。

 ジャンプは跳び上がり、黒龍を真上から剣で捉える。
「「ざん!!!」」
分身達がジャンプと1つになり、噴射した炎で急降下しながら黒龍を一刀両断する。

(...ブレス!!)
竜ノ神は高エネルギーの光の息を吐き出す。
(やめろ!!私はまだ!!ウワァァァ!!)
ケンザキの残留思念は完全に消滅する。

「「ケンザキ、お前の意思は俺達が継ぐ...違う形でな。だから任せろ」」
ジャンプは聖剣を投げ捨てる。

 黒龍の体は光となり、空へ散る。光の中からゼノと竜ノ神が降ってくる。
「「おっと、大丈夫かお前ら」」
ジャンプは空中で2人を救出する。

「だ、誰?」
「オレはジャンプ!「「ジャンと」」「「パンプ」ががが!!」
突然ジャンプの合体が解け、元の2人に戻る。

「へ?」
「あれ?」
「「「「うわぁぁぁ!」」」」
力を使い果たした4人は地面向かって勢いよく落ち始める。

「ジャン!ゼノ!」
ユウスケ達が駆けつける。

「父ざーん!」
ジャンは落ちながら叫ぶ。
「「「「うわぁぁぁ!!」」」」

ふう
クランクが空中でゼノと竜ノ神を掴む。
「フンッ!」
ユウスケは落ちてきたジャンをドスンとキャッチする
「よっと!」
ノックはふわふわ落ちてくるパンプを軽くキャッチする。

「イタタタ、腰が...!」
ユウスケはジャンを降ろし、腰を抑える
「ありがとう父さん..大丈夫?」

「おいおい、しっかりしろよ」
ノックはパンプをポケットに入れて、ジャンとユウスケに肩を貸す。

「やっと終わった..へへへ」
「ああ、良くやった!」
ボロボロのジャンはニッコリ笑う。
「ジャンとまた一緒だ..」
2人にやっと再会に浸る時間が生まれた。
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