僕と精霊 〜魔法と科学と宝石の輝き〜

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大乱戦編 

第19話 全てが始まる

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 ついに来てしまった合同授業3日目、この日が僕の運命を大きく変えた。
「みんな~起きなさーい」
母さんの声が聞こえてきた。結局昨日はパンプ以外のみんなで夜更かしをしてしまった。

「ジャン!起きろ!おーい!ジャーン!」
パンプがいつも通り僕の腹の上で跳ねる。
「うぐっ!今起きるよ~」
ジャンは起き上がり、パンプを抱えて顔を洗いに洗面台に向かった。

「もう朝ですか~」
マツリもゆっくり起き上がる。
「おはよ、マツリちゃん」
シュンは既に準備を終えているようだ。

「きゃっ!な、なんでこんな所にシュ、シュン先輩が..」
マツリが顔を赤くして布団に包まる。
「何寝ぼけてるんだよマツリちゃん、昨日みんなでジャンの家に泊まったじゃないか」
「あ、そうでした、私ったら..」
マツリの顔がさらに赤くなる。

「朝ごはんの準備ができたから、しっかり食べて今日はバッチリやって来てちょうだいね!」
アミィは食卓に全員分の朝食を乗せる。


 朝食を終え、皆は身だしなみや荷物の準備を済ませた。
「それじゃあみんな行こう!」
「いってらっしゃい!」

 皆は家を出て学園へ向かう。
「いやージャンさんのお家の枕、凄くふかふかで気持ちよかったです」
ウリエラは腕を伸ばしながら言う。

「ジャンの腕枕はもっと気持ち良いぞ!オレいつもすぐ寝ちゃうけど」
パンプはガブリラの頭に乗りながら自慢する。
「あら、そうですか?では今度私も試してみたいです」
「えっ!?」
「ウリエラ、お前そんな趣味が...」
「ふふっ冗談ですよ」
ウリエラはニヤニヤしながら軽いステップを踏む。

「皆さんごきげんよう」
白夜がローズを抱えながら屋敷の門から出てきた。
「おはよう白夜さん」

「白夜さんのお家とジャンさんのお家は結構近いのですね」
ウリエラがそう言い終えると同時に門から甲高い声が聞こえてきた。

「お姉ちゃーん、カナメも行くー!」
白夜の後ろから幼女が走って来た。
「カナメちゃん、お家でママと待っててって言ったじゃない」
白夜はしゃがみ込んで幼女と目線を合わせて話し始める。
「カナメはお姉ちゃんと行きたいの!」

「白夜さん、その可愛らしい子は?」
ウリエラが聞く。
「ごめんなさい紹介していませんでしたね。この子は私の妹のカナメ」
「お姉ちゃん!この人がジャン?」
「こら、カナメちゃん呼び捨ては失礼でしょ...って!」

 ジャンの真横には見覚えの無い大人の女性が立っていた。
「うーん、確かにカッコいい!」
「えっ!だ、誰ですか?」
ジャンは驚いて尻餅をついてしまう。

「カナメちゃん、いたずらはダメでしょ!」
「え~、いいじゃ~ん!」
白夜が女性をジャンから引き離す。

「カナメちゃ~ん!どこに行ったのー!」
また屋敷の方から声がする
「はーい!ママー!今行くー!」
女性は幼女の姿になり、屋敷の方へ走り去って行く。

「い、今のは?」
「凄いでしょ!カナメちゃんはね、5歳なのに魔法が使えるのよ!しかも年齢を自在に変えるヤツ!名前は..えっと」
「エイジング、凄いや!初めて見た!」
「ああそれそれ」
感激しているジャンを見てローズは鼻を高くする。

「さ、さぁ皆さん今のうちに行きましょう」
「ねぇねぇ白夜さん!妹さんの事、もう少し」
「後で話しますので!」
白夜が皆を急かして、早歩きを始めた事ですぐに学園に到着した。

【龍神学園 校門前】

「ええー!オレも一緒が良い!ヤダヤダヤダ!ジャンと一緒が良い!」
「仕方ないだろ今日はA組だけなの、母さん達も来るから一緒に見ててよ」

「ぶぅー!」
「パンプ、私達も一緒だ。心配するな」
「たくっガキじゃないんだから、あっ!アンタはお子ちゃまだったわね。ごめんごめん」
「ぶぅー!」
「とにかく、みんなの言う事はちゃんと聞くんだぞ」
パンプとローズはガブリラに抱えられながらジャン達を見送った。


【龍神学園 庭園】

「全員揃ってるな、これより会場への移動を始める」
ケンナリが合図をすると生徒達を囲むように護衛の教員達が配置につく。

「昨日の昨日だ、流石に厳重になるわな」
ザルが呑気に護衛達を見ながら、ため息を吐く。
「そ、そうだね..」
「何だジャン、お前緊張してんのか?」
「ザル君は緊張しないの?」
「たりめーよ」
「すごいよザル君は..僕なんてさっきまでは大丈夫だったんだけど急に..」
ジャンは気を引き締めるがやはり緊張は残る。

「それでは学園長」
「ほれいくぞ、全員動くなよ、ハッ!」
学園長が杖を振るうと周囲が光に包まれた。

「あれ、此処は?」
ジャン達は気付くと見知らぬ場所に居た。

「此処は魔法軍の国と科学軍の国の境にある会場、です。発表は此処で行なっていただきます」

「おっとー!生徒達が転移魔法によって入場だ!」
広い会場、歓声の嵐の中でジャン達は大きな渦に巻き込まれようとしている。

「おいジャン?」
「かっ.....」
「嘘だろ?緊張で気絶してやがる」
ザルは泡を吹くジャンに呆れる。


【1–As教室】

「あれ?誰もいないぞ」
「誰もいないな。気配もしない」

 パンプ達は学園中を回ったが誰もいない。
「どうなってんのよ!パンプ!まさか私達置いてかれたの!?」
ローズはパンプを掴みブンブン振り回す。
「ええー!オレが分かるわけないだろ」

「パンプさーん!」
なんとセバスがパンプ達を追いかけてきていた。

「セバス、どうしたんだよ?」
パンプは水が出る宝石をセバスに渡す。

「ハァハァ、ありがとうございます」
セバスは水をゴクゴクと飲む尽くす。
「って!そんなことより急ぎますよ!」

「急ぐって何..っ!」
パンプが聞こうとするとセバスはパンプ達を背負い走り出す。

「セーバースー!何処に向かっているだ!」
パンプは風の抵抗に耐えながらセバスに聞く。
「学園から連絡があり、急遽集合場所が変更になったようです!どうやらパンプさん達へ伝達がうまく届いていなかったようです!」
セバスはそう言うとスピードを上げる。

「な、なんだって!?うぁぁぁ!」
「はっや!」
「うーむ、何故翼での飛行より速いのだ?」
「ちょっとガブリラ!感心してる場合じゃ!ギャアア!!」


【10分後 魔法科学総合ドーム入り口】

「そうなんですか~!そちらも中々苦労していますねぇ!」
「そうなんですよ~!」
アミィは白夜の母との会話で盛り上がっていた。

「アミィ様ー!」
セバスはもの凄いスピードで向かってきた。

「セバスさん、早かったわね」
「さぁ着きましたよ」
セバスはパンプ達を降ろす。

「やっと着いたぞ~」
パンプはフラフラしている。
「速すぎる...」
ガブリラは少し楽しそうだ。
「この前も似たような事があったわね」
ローズは服に着いた埃を払う。

「あっ!ママ、ローズだよ!」
白夜の母の背に隠れていたカナメが飛び出してローズに抱きつく。
「カナメちゃんもいたのね」
「うんしょ!うん!」
カナメはローズを抱えて母の方へ戻る。

「揃ったので中に入りましょうか」
「そうですね、さぁパンプちゃんもガブリラちゃんも行きましょ」
「おう!」
「ちゃん...」
アミィ達は観客席へ移動する。




【数十分後 控え室】

 生徒達はグループに分かれてそれぞれ作品の調整を行っていた。
「ジャン、ちょっとそこにあるドライバーを取ってくれ」
シュンは発射台の部品を確認している。

「はい、これ?」
「それはマイナスドライバーだ。先端が十字になっているのを取ってくれ」
「ご、ごめん」
ジャンは慌てて道具箱を漁る。

「ジャンさん、リラックスですよ~」
ウリエラが指から光の玉を作り出してジャンの目の前で暖かく輝かせる。

「ありがとうウリエラさん、落ち着いてきたよ」
「お互い様ですよ」
ウリエラは微笑む。

「そろそろ時間です!準備をお願いします」
係員が報告に聞いたジャン達は会場へ向かう。

 花火玉を込めた発射台を荷台に乗せ、いつでも入場できるように配置に付く。

「レディースアンドゥジェントルメーン!第100回!魔法科学合同製作発表会を今!開催したしまーす!わたくしマイクマンでーす!」
「「「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」」」
司会の号令と共に観客席から大歓声が上がる。

「なんかあの司会の人、動きが不自然だね。やけにテンション高いし」
「あれは盛り上げ司会AIマイクマンだよ。昨日、ジャン達が倒した機械が人の皮を被ってふざけてる感じだ」
「なんか色々凄いね、科学って」
「だろ?」
緊張を紛らわす為に2人は会話をしているが効果はほとんど無い。

「それでは早速グループAの発表だー!入場して下さーい!」

 ジャン達、グループAのメンバーは腕と足の動きを揃えて行進をする。
「代表生徒は一言お願いしまーす!」
シュンがマイクマンからマイクを受け取って前に出る。

「私達、グループAは休戦100周年を祝い、これからは魔法と科学が手を取り合う世界を願って花火を打ち上げます」

「「「「うぉぉぉぉ!!」」」」
観客席の歓声は止まらない。もはや何を言っても盛り上がる。

 シュンが合図をするとウリエラが前に出る。
吸光玉きゅうこうだま
ウリエラは両手を構え、透き通ったガラス玉のような物を空に打ち上げる。

 玉は日の光を吸い込み、空はどんどん暗くなっていく。完全に日の光を吸い切ると明るかった空は星々が輝く夜空に変わっていた。

「「「「おぉーー!」」」」

「なんということでしょう!一瞬にして夜空に変わってしまったー!わたくしこの様な魔法初めて見ます!」
マイクマンも仰天している。おそらくデータに無い魔法を目の当たりにして軽いショートを起こしているのだろう。

 遂に花火が星空へ打ち上げられる。派手な音と共に輝く花が次々と咲き誇る。

「ほう、これはなかなかの業物じゃないか」
どうやら観客席にいる花火職人から見てもかなりの出来栄えのようだ。

「綺麗ね、セバスさん...」
「はい、あの頃を思い出しますね」
「うわぁ..!」
アミィも観客席からパンプを抱きながらセバスと花火に見惚れていた。

「ママ、あれ作ったのお姉ちゃんのお友達なんだよ!」
「そうなの~カナメちゃんは物知りね~」
「うん!」

「よし、いい感じだ」
ジャン達はどんどん花火玉を発射台に込めて打ち上げる。

 そして最後の花火が打ち上げられた。
「今だ!」
シュンの合図を確認したウリエラが指を鳴らすと吸光玉が最後の花火玉と同時に破裂する。

 1番派手な花火と同時に朝の日差しが帰ってきた。
「なんということだ~!再び朝の空に戻ったー!?凄すぎまーす!」
「「「「「うぉぉぉぉぉーー!!」」」」」
大歓声と拍手の嵐。Aグループの発表は大盛況の中、無事に終了した。


【準備室】

「リオさ~ん、次行きますよー!」
「は、はーい、今行きまーす!」
リベラに手を引かれ、リオは準備室を出る。

「いやー!しかしジャン達の花火は凄かったな」
「リベラ達も負けていられませんね」
「は、はいそうですね!私達も全力を尽くしましょう」
グループBが入場の準備をする。

『失敗は許されないぞ』
「はい...」
「何か言いましたか?リオさん」
リベラがリオの顔を覗き込む,

「い、いえ少し緊張して...」
「そうですか」
リベラはリオの肩をポンと叩いて前に出る。
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