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第2章 敏腕プロデューサーと売れっ子アイドル
19 夕暮れの海
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サイバーストーカーに対する施策会議を終えた後は、甘いチーズケーキとコーヒーを存分に堪能してから30分ほどで喫茶店を出た。
時刻は午後6時を回った頃。夕食もあるし、そろそろ帰ろうかと思っていたのだが、エリカさんが「楽しい時間がストーカーの話で終わるのは嫌だから」という理由で、急遽海を見に行こうと言い出した。
まったく、僕は毎晩7時に夕食を取ると決めているのに……
でもまあ、どのみち今帰ったところで、先ほど食べたケーキのせいですぐに夕食を取る気分にはなれそうにない。なら、いいか。今日1日くらい、とことんエリカさんの気まぐれに乗っかってやるのも。
そういうわけで北林さんに帰りが遅くなるというメールだけ送っておき、僕は最後までパートナーの破天荒に付き合うことにした。
ショッピングモールを出た僕らは、そこから歩いて数分という距離にある海浜公園にやって来た。レインボーブリッジと港区のビル群が望める景色がとても人気で、よくデートスポットとしても活用される名所だ。
西の空では茜色の太陽が、海の向こうにそびえる高層ビル群の彼方に沈もうとしていた。
今はゴールデンウィークの真っ只中ということもあり、ロマンチックな雰囲気の漂う広場にはたくさんのカップルの姿があった。僕たちと同じくらいの年頃の男女が手を繋いで歩いたり、ベンチに座って体を寄せ合ったり。そんな中だと偽りのカップルである僕らはなんだか肩身が狭いように感じられたので、大人しく広場を素通りして海岸線に広がる砂浜へと向かった。
しかし、人の少ない浜辺に到着するなり、
「わー、きれい!」
エリカさんは荷物をすべて僕に押しつけ、腕白な小学生みたいに大声ではしゃぎながら波打ち際に向かって砂の上を駆け出した。
もちろん僕はそのように幼稚な行動は取らないが、彼女がはしゃぎたくなる気分も分かるくらい、そこから見える景色はたしかに素晴らしかった。
暮れかかった夕焼けが波に揺らめく海面へと鮮やかに映し出され、その向こうでレインボーブリッジやオフィス街のビル群がシルエットとなって厳かにそびえ立っている。何度か画像では見たことのある景色だったが、やはり実際にこうして見てみると、感じられる荘厳さが段違いだ。
しばらく幻想的な風景の鑑賞に耽っていると、手前の波打ち際から「ひゃー、つめたーい」というエリカさんのはしゃぎ声が聞こえてきた。見ると、エリカさんは年甲斐もなく靴を脱ぎ、寄せてくる波に裸足を浸していた。
「ねーねー、コーダイもこっち来なよ! 水、すっごい冷たいよ!」
冷たくて当然。まだ海で泳ぐには時期が早過ぎるというものだ。
僕は波が届く範囲の手前まで彼女に近づき、もちろん靴を脱ぐことはせずに言った。
「水遊びはいいですけど、あまり深いところへは行かないでくださいね」
特にこの時期は水温が低いから、どんなに泳ぎが上手でも、寒さで筋肉が動かなくなって溺れてしまう危険がある。膝の高さより浅いから大丈夫だなんて油断は禁物だ。
「もー、子ども扱いしないでよ! あたしだって、そこまで命知らずじゃないから」
「分かっているならいいですよ」
僕の答えにますます機嫌を損ねて、ふいとそっぽを向いた彼女だが、その視線を海へと向けたまま直後に穏やかな口調で言った。
「でもまあ、こんな景色を見ながら死ねるのなら、それもアリかなあ……」
「……エリカさん?」
さすがに冗談だろう。しかし、このお転婆女子高生の行動は1年の付き合いになっても未だに読めない。まさか本当にそのまま深間に向かって歩き出してしまうのではあるまいか。そんな懸念がつい声に出てしまった。
幸いにも早まることのなかった彼女は、
「ねえ、コーダイ……」
夕日をバックに、ゆっくりとこちらを振り向いた。
そんな彼女に一瞬でも〝儚さ〟や〝哀愁〟といった繊細な感情を催してしまったのは、僕の不覚だった。
直後、彼女は足元に寄せてきた波を勢いよく蹴り上げ、僕に海水の飛沫を浴びせてきた。
「あはははは! どう、冷たいでしょ?」
「…………」
……落ち着け。こんなのは怒ることじゃない。濡れた服ならすぐに乾くし、多少汚れが残ったとしても、どうせ直に買い替える予定だったから問題はない。
それに、目の前で馬鹿笑いをしている彼女を見ると、こちらも対抗して一笑に付してしてやろうという気持ちになるのだ。
「ええ、たしかに冷たいです」
僕とエリカさんは性格も笑い方もまるで違うけど、違うなりにもうまく噛み合っているからこそ、これほど親密な間柄になったのかもしれない。
ひとしきり笑ってから波打ち際を裸足で上がってきたエリカさんは、ふと僕の隣に並びかけて言った。
「ねえ、一緒に写真撮ろうよ。また【彼氏とデートなう】に使いたいからさ」
「構いませんが、あとで僕の顔は隠してくださいね」
「分かってるって!」と妙に元気よく返事をするエリカさんと海をバッグに並んで立ち、彼女のスマホで写真を1枚撮った。
保存された写真を確認したエリカさんは、
「うーん、暗い! 全然顔が見えない!」
と、ひとりで漫才をしながら僕にも写真を見せてくれた。彼女が嘆いているとおり、たしかに暗い。もう空はだいぶ暗くなっているし、わずかに残る夕日も思いきり逆光になっているから仕方がないのだろう。
「別にいいじゃないですか。これだけ暗ければ顔をマスキングする必要もないですし。それに、これはこれでとても綺麗でいい写真だと思います」
こちらの感想を聞いて改めて写真を見たエリカさんは「それもそうね」と素直に納得した様子でスマホをポーチに戻した。
そして再び海を眺めながら、柄にもなくしみじみとした声で言った。
「ねえ、コーダイ」
「なんでしょう」
「コーダイってさ、変わったよね」
なんだろう、藪から棒に。しかもそのように平坦な声音で言われると、褒められているのか貶されているのかも分からない。
「そうですか?」
「そうよ。出会ったばかりのコーダイなら、こんなふうに一日付き合ってくれることなんてなかったじゃない」
その点は、たしかにその通りかもしれない。
僕は昔から無益な時間を過ごすのが大嫌いだった。時間とは手の施しようがなく有限だ。貧乏人だろうと金持ちだろうと、人に与えられた時間は等しく1日24時間である。そんな貴重な財産を意味のないことに散らしたくないと思うのは当然だ。
その考え方は僕の根底に存在する価値観であり、昔も今も変わることはない。だけど、
「別に……たまにはこうして無意味な時間を過ごすのも、悪くないって思うようになっただけですよ」
これに関しては、なぜこのように感じるのか僕自身も分からない。それでも僕はこの感覚を自然に受け入れていた。人生のすべてをコントロールしたいと考えている僕にとって、自らの行動原理が理解できないことは甚だ不本意ではあるが、不思議と悪い気はしないのだ。
「ほら、すごく変わってる。別人みたい」
人を食ったような微笑を浮かべる彼女に対抗するように、僕も笑ってやる。
「あなたの〝気まぐれ病〟が移ってしまったのかもしれませんね」
「なによそれー。せっかく褒めてあげたのに!」
予想していたとおり、エリカさんは僕の皮肉を込めた言い草に頰を膨らませてから、それを弾けるような笑顔に変えた。
「でも、今日はほんとに楽しかった! ありがとね、コーダイ」
「ええ……こちらこそ」
やはり彼女には膨れっ面と笑顔がよく似合う。
それが鮮やかな黄昏の海をバックにしたものとなれば格別だ。
時刻は午後6時を回った頃。夕食もあるし、そろそろ帰ろうかと思っていたのだが、エリカさんが「楽しい時間がストーカーの話で終わるのは嫌だから」という理由で、急遽海を見に行こうと言い出した。
まったく、僕は毎晩7時に夕食を取ると決めているのに……
でもまあ、どのみち今帰ったところで、先ほど食べたケーキのせいですぐに夕食を取る気分にはなれそうにない。なら、いいか。今日1日くらい、とことんエリカさんの気まぐれに乗っかってやるのも。
そういうわけで北林さんに帰りが遅くなるというメールだけ送っておき、僕は最後までパートナーの破天荒に付き合うことにした。
ショッピングモールを出た僕らは、そこから歩いて数分という距離にある海浜公園にやって来た。レインボーブリッジと港区のビル群が望める景色がとても人気で、よくデートスポットとしても活用される名所だ。
西の空では茜色の太陽が、海の向こうにそびえる高層ビル群の彼方に沈もうとしていた。
今はゴールデンウィークの真っ只中ということもあり、ロマンチックな雰囲気の漂う広場にはたくさんのカップルの姿があった。僕たちと同じくらいの年頃の男女が手を繋いで歩いたり、ベンチに座って体を寄せ合ったり。そんな中だと偽りのカップルである僕らはなんだか肩身が狭いように感じられたので、大人しく広場を素通りして海岸線に広がる砂浜へと向かった。
しかし、人の少ない浜辺に到着するなり、
「わー、きれい!」
エリカさんは荷物をすべて僕に押しつけ、腕白な小学生みたいに大声ではしゃぎながら波打ち際に向かって砂の上を駆け出した。
もちろん僕はそのように幼稚な行動は取らないが、彼女がはしゃぎたくなる気分も分かるくらい、そこから見える景色はたしかに素晴らしかった。
暮れかかった夕焼けが波に揺らめく海面へと鮮やかに映し出され、その向こうでレインボーブリッジやオフィス街のビル群がシルエットとなって厳かにそびえ立っている。何度か画像では見たことのある景色だったが、やはり実際にこうして見てみると、感じられる荘厳さが段違いだ。
しばらく幻想的な風景の鑑賞に耽っていると、手前の波打ち際から「ひゃー、つめたーい」というエリカさんのはしゃぎ声が聞こえてきた。見ると、エリカさんは年甲斐もなく靴を脱ぎ、寄せてくる波に裸足を浸していた。
「ねーねー、コーダイもこっち来なよ! 水、すっごい冷たいよ!」
冷たくて当然。まだ海で泳ぐには時期が早過ぎるというものだ。
僕は波が届く範囲の手前まで彼女に近づき、もちろん靴を脱ぐことはせずに言った。
「水遊びはいいですけど、あまり深いところへは行かないでくださいね」
特にこの時期は水温が低いから、どんなに泳ぎが上手でも、寒さで筋肉が動かなくなって溺れてしまう危険がある。膝の高さより浅いから大丈夫だなんて油断は禁物だ。
「もー、子ども扱いしないでよ! あたしだって、そこまで命知らずじゃないから」
「分かっているならいいですよ」
僕の答えにますます機嫌を損ねて、ふいとそっぽを向いた彼女だが、その視線を海へと向けたまま直後に穏やかな口調で言った。
「でもまあ、こんな景色を見ながら死ねるのなら、それもアリかなあ……」
「……エリカさん?」
さすがに冗談だろう。しかし、このお転婆女子高生の行動は1年の付き合いになっても未だに読めない。まさか本当にそのまま深間に向かって歩き出してしまうのではあるまいか。そんな懸念がつい声に出てしまった。
幸いにも早まることのなかった彼女は、
「ねえ、コーダイ……」
夕日をバックに、ゆっくりとこちらを振り向いた。
そんな彼女に一瞬でも〝儚さ〟や〝哀愁〟といった繊細な感情を催してしまったのは、僕の不覚だった。
直後、彼女は足元に寄せてきた波を勢いよく蹴り上げ、僕に海水の飛沫を浴びせてきた。
「あはははは! どう、冷たいでしょ?」
「…………」
……落ち着け。こんなのは怒ることじゃない。濡れた服ならすぐに乾くし、多少汚れが残ったとしても、どうせ直に買い替える予定だったから問題はない。
それに、目の前で馬鹿笑いをしている彼女を見ると、こちらも対抗して一笑に付してしてやろうという気持ちになるのだ。
「ええ、たしかに冷たいです」
僕とエリカさんは性格も笑い方もまるで違うけど、違うなりにもうまく噛み合っているからこそ、これほど親密な間柄になったのかもしれない。
ひとしきり笑ってから波打ち際を裸足で上がってきたエリカさんは、ふと僕の隣に並びかけて言った。
「ねえ、一緒に写真撮ろうよ。また【彼氏とデートなう】に使いたいからさ」
「構いませんが、あとで僕の顔は隠してくださいね」
「分かってるって!」と妙に元気よく返事をするエリカさんと海をバッグに並んで立ち、彼女のスマホで写真を1枚撮った。
保存された写真を確認したエリカさんは、
「うーん、暗い! 全然顔が見えない!」
と、ひとりで漫才をしながら僕にも写真を見せてくれた。彼女が嘆いているとおり、たしかに暗い。もう空はだいぶ暗くなっているし、わずかに残る夕日も思いきり逆光になっているから仕方がないのだろう。
「別にいいじゃないですか。これだけ暗ければ顔をマスキングする必要もないですし。それに、これはこれでとても綺麗でいい写真だと思います」
こちらの感想を聞いて改めて写真を見たエリカさんは「それもそうね」と素直に納得した様子でスマホをポーチに戻した。
そして再び海を眺めながら、柄にもなくしみじみとした声で言った。
「ねえ、コーダイ」
「なんでしょう」
「コーダイってさ、変わったよね」
なんだろう、藪から棒に。しかもそのように平坦な声音で言われると、褒められているのか貶されているのかも分からない。
「そうですか?」
「そうよ。出会ったばかりのコーダイなら、こんなふうに一日付き合ってくれることなんてなかったじゃない」
その点は、たしかにその通りかもしれない。
僕は昔から無益な時間を過ごすのが大嫌いだった。時間とは手の施しようがなく有限だ。貧乏人だろうと金持ちだろうと、人に与えられた時間は等しく1日24時間である。そんな貴重な財産を意味のないことに散らしたくないと思うのは当然だ。
その考え方は僕の根底に存在する価値観であり、昔も今も変わることはない。だけど、
「別に……たまにはこうして無意味な時間を過ごすのも、悪くないって思うようになっただけですよ」
これに関しては、なぜこのように感じるのか僕自身も分からない。それでも僕はこの感覚を自然に受け入れていた。人生のすべてをコントロールしたいと考えている僕にとって、自らの行動原理が理解できないことは甚だ不本意ではあるが、不思議と悪い気はしないのだ。
「ほら、すごく変わってる。別人みたい」
人を食ったような微笑を浮かべる彼女に対抗するように、僕も笑ってやる。
「あなたの〝気まぐれ病〟が移ってしまったのかもしれませんね」
「なによそれー。せっかく褒めてあげたのに!」
予想していたとおり、エリカさんは僕の皮肉を込めた言い草に頰を膨らませてから、それを弾けるような笑顔に変えた。
「でも、今日はほんとに楽しかった! ありがとね、コーダイ」
「ええ……こちらこそ」
やはり彼女には膨れっ面と笑顔がよく似合う。
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