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スナック ラビシュ
104 性描写あり
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男が顔をあげると、その表情には興奮と満足が滲み出ており、まるで別世界を見てきたかのようだった。頬はかすかに震え、目は血走りながらも輝いていた。
男の下着はビキニパンツだった。桜の木の根がアスファルトを打ち破って盛りあがるように、ペニスの一部が布から出ていた。
二人ともほとんど同時に裸になって、狭いシャワー室に入った。寒くてしかたない。早く終わって欲しいと思いながら、あたしは男に言われた通り、ペニスを洗い、背中を流した。あたしの身体は自由に触られた。
石鹸を流して出ようとすると、さりげなく後から抱き締められ、お尻にペニスを擦り付けられた。水で濡れているので、つるつると滑った。
そのうちにペニスの先端が肛門を突こうとしてそのまま前に滑り、入るべきところに入ってきた。
何も感じなかった。
こんなふうにシャワーなどを浴びていると、風邪は悪化するんだろうな、と半ば諦め気味に考えていた。
男が満足すると、また洗わされた。
「じゃ、部屋に戻ろう」
身体を拭いて脱衣所を出ると、ヘグ婆の姿はなかった。
部屋に入ると、バスタオルを身体に巻いたまま、あたしは布団のうえに横になった。部屋はエアコンのおかげでそこそこ暖かいはずだけど、とにかく寒く感じられた。
男は話しかけてきた。けれども、応じる気力はなかった。
「しんどいの?」
初めはこんなことを言っていた男だったが、あたしの無反応に最後は怒り始めた。
「無視すんな」
男はあたしの肩を引いて、横向きに寝ていたあたしを仰向けにした。それでもあたしが目を閉じていると、こんどは、言葉を吐き捨てた。
「それが客に対する態度か」
誰が客なのだろう。あたしは商売など始めた覚えはない。男に対する反論が心に浮かんだけれども、それらが表に出ることはなかった。
「何とか言えよ」
男は迫った。
「知らない」
あたしは答えた。意図せず小声になっていた。
「知らないって何だよ。自分のしていることが分からないのか」
「あたしが好きでここにいると思ってるの?」
男は一瞬躊躇した。しかし、すぐに、
「好きだろうが嫌いだろうが、これが仕事だろ。仕事なんだから、やるべきことをやれ」
「あたしが閉じ込められているの知ってるくせに」
「そんなもん知るかよ。受けたのはここのマスターなんだから、文句があるならマスターに言え。何ならいますぐ呼ぶか」
折檻の怖さが脳裏をかすめた。あたしは顔をそむけた。どうして好き勝手に言われなければならないかと思うと、涙がこぼれた。
男の下着はビキニパンツだった。桜の木の根がアスファルトを打ち破って盛りあがるように、ペニスの一部が布から出ていた。
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石鹸を流して出ようとすると、さりげなく後から抱き締められ、お尻にペニスを擦り付けられた。水で濡れているので、つるつると滑った。
そのうちにペニスの先端が肛門を突こうとしてそのまま前に滑り、入るべきところに入ってきた。
何も感じなかった。
こんなふうにシャワーなどを浴びていると、風邪は悪化するんだろうな、と半ば諦め気味に考えていた。
男が満足すると、また洗わされた。
「じゃ、部屋に戻ろう」
身体を拭いて脱衣所を出ると、ヘグ婆の姿はなかった。
部屋に入ると、バスタオルを身体に巻いたまま、あたしは布団のうえに横になった。部屋はエアコンのおかげでそこそこ暖かいはずだけど、とにかく寒く感じられた。
男は話しかけてきた。けれども、応じる気力はなかった。
「しんどいの?」
初めはこんなことを言っていた男だったが、あたしの無反応に最後は怒り始めた。
「無視すんな」
男はあたしの肩を引いて、横向きに寝ていたあたしを仰向けにした。それでもあたしが目を閉じていると、こんどは、言葉を吐き捨てた。
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「何とか言えよ」
男は迫った。
「知らない」
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「知らないって何だよ。自分のしていることが分からないのか」
「あたしが好きでここにいると思ってるの?」
男は一瞬躊躇した。しかし、すぐに、
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