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ユウヤ再び
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「やめろー」
あたしはユウヤの腰を抱え込んで引きあげようとした。しかし、とめることはできなかった。
直後に、ユウヤは小さく声を漏らし、動かなくなった。
「よくも、よくも」
あたしは泣きながらユウヤを叩いた。
ユウヤは身体を起こし、ゆきちゃんから離れた。緊張の解けきっていないペニスがゆきちゃんから抜かれた。それは位置が定まらず、ややうえを向いたまま、クレーンのように左右に揺れた。
「何でこんなことができるのよっ、ケダモノ、ゴキブリ、ごみッ」
「うるせえ」
ユウヤはハエでも追い払うかのようにあたしを押し退けた。
あたしはベッドの端に足をとられ、そのままマットレスのうえに倒れた。
ユウヤは仰向けのあたしに踵を落とした。それはあたしの鳩尾に食い込んだ。あたしは両手でお腹を押さえ、身を丸くして苦しさに耐えた。
「お姉ちゃん」
ゆきちゃんが起きあがって、あたしに手を添えてくれた。
「ごめんね、ごめんね」
あたしはゆきちゃんの手を握った。
ユウヤがあたしに成り済ましてゆきちゃんを呼び出したであろうことは察しが付いた。実際、なくなったはずのあたしの携帯電話が隅に落ちていた。あたしが油断しなければ、ゆきちゃんはこんな目に遇わずに済んだ。
あたしはゆきちゃんに責められてもしかたないと思った。それにもかかわらず、逆にゆきちゃんはあたしのことを気遣ってくれている。
「あたしのゆきちゃんをよくも」
あたしはいっそう許せない気になった。
ユウヤは下着姿でキッチンに立っていた。あたしは後ろ向きのユウヤに突進した。ユウヤは飲んでいた水をこぼし、さらには噎せた。
それで怒りは増したのだろう、ユウヤの拳にほとんど手加減はなかった。
あたし倒れた。しかし、起きあがって、すぐに向かっていった。
あたしはまた倒された。視界がチカチカした。けれども、あたしは再び立ちあがった。足がふらついた。それでも向かっていった。
「殺してやる」
あたしは叫んだ。
「お姉ちゃん」
ゆきちゃんがあたしを制止しようとした。ゆきちゃんはあられもない恰好だった。シャツだけ身に着けていて、パンティは足首にかかったままだった。
「どいて」
あたしはゆきちゃんを振り解こうとした。けれども、あたしにその力は残っていなかった。
「お前なんか、お前なんか」
あたしはユウヤを睨み付けた。肉体は傷付けられても、あたしの怒りの感情は微塵も傷付けられていなかった。
「許すな。あいつを許すな」
心が身体に命令していた。
あたしは立ちあがろうとしては膝から崩れ、何度もゆきちゃんの胸に落ちていた。
あたしはユウヤの腰を抱え込んで引きあげようとした。しかし、とめることはできなかった。
直後に、ユウヤは小さく声を漏らし、動かなくなった。
「よくも、よくも」
あたしは泣きながらユウヤを叩いた。
ユウヤは身体を起こし、ゆきちゃんから離れた。緊張の解けきっていないペニスがゆきちゃんから抜かれた。それは位置が定まらず、ややうえを向いたまま、クレーンのように左右に揺れた。
「何でこんなことができるのよっ、ケダモノ、ゴキブリ、ごみッ」
「うるせえ」
ユウヤはハエでも追い払うかのようにあたしを押し退けた。
あたしはベッドの端に足をとられ、そのままマットレスのうえに倒れた。
ユウヤは仰向けのあたしに踵を落とした。それはあたしの鳩尾に食い込んだ。あたしは両手でお腹を押さえ、身を丸くして苦しさに耐えた。
「お姉ちゃん」
ゆきちゃんが起きあがって、あたしに手を添えてくれた。
「ごめんね、ごめんね」
あたしはゆきちゃんの手を握った。
ユウヤがあたしに成り済ましてゆきちゃんを呼び出したであろうことは察しが付いた。実際、なくなったはずのあたしの携帯電話が隅に落ちていた。あたしが油断しなければ、ゆきちゃんはこんな目に遇わずに済んだ。
あたしはゆきちゃんに責められてもしかたないと思った。それにもかかわらず、逆にゆきちゃんはあたしのことを気遣ってくれている。
「あたしのゆきちゃんをよくも」
あたしはいっそう許せない気になった。
ユウヤは下着姿でキッチンに立っていた。あたしは後ろ向きのユウヤに突進した。ユウヤは飲んでいた水をこぼし、さらには噎せた。
それで怒りは増したのだろう、ユウヤの拳にほとんど手加減はなかった。
あたし倒れた。しかし、起きあがって、すぐに向かっていった。
あたしはまた倒された。視界がチカチカした。けれども、あたしは再び立ちあがった。足がふらついた。それでも向かっていった。
「殺してやる」
あたしは叫んだ。
「お姉ちゃん」
ゆきちゃんがあたしを制止しようとした。ゆきちゃんはあられもない恰好だった。シャツだけ身に着けていて、パンティは足首にかかったままだった。
「どいて」
あたしはゆきちゃんを振り解こうとした。けれども、あたしにその力は残っていなかった。
「お前なんか、お前なんか」
あたしはユウヤを睨み付けた。肉体は傷付けられても、あたしの怒りの感情は微塵も傷付けられていなかった。
「許すな。あいつを許すな」
心が身体に命令していた。
あたしは立ちあがろうとしては膝から崩れ、何度もゆきちゃんの胸に落ちていた。
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