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キルファンが去ってから暫くの間、ナーナルはエレンへのプレゼントを探し続けた。
だが結局、良い物が見つからず、手ぶらで次の目的地に向かうことにした。
「お邪魔します」
向かった先はルベニカ商会だ。
今朝、エレンについて行こうとして断られたのだが、我慢できずに来てしまった。
頑張っているであろうエレンの顔を一目見るだけでいいから、そうしたらすぐに家に帰るからと、ナーナルは自分に言い聞かせ、それを免罪符に顔を出すことを決めたのだ。
すると、
「おお? ナーナルじゃないか。今日は休みだと聞いていたが、急ぎの用事かな?」
ナーナルの姿に気付いて声をかけたのは、ルベニカ商会の商長ゼントだ。
「お疲れ様です、ゼントさん。仰る通り、休みでしたので買い物をしていたのですが、気付いたら足を運んでいました」
「ははっ、エレンに会いに来たんだな?」
「そうとも言います」
「正直でいい! だが残念だな、エレンは外に出てるところだ」
その言葉にナーナルは内心がっかりしたが、顔には出さずになるほどと頷いた。
「まあ、せっかく来たんだ。話したいこともあるし、時間はあるか?」
「ええ、もちろんです」
ゼントに言われて、ナーナルは商長室に案内される。
ソファに腰掛けると、ゼントがお茶を淹れてくれた。
「ロニカの姿も見当たりませんけれど、留守ですか?」
「ああ。あいつも忙しなく動き回っているよ」
娘の働きぶりに肩を竦め、ゼントがお茶を飲む。
つられてナーナルも一口いただいた。
「で、どうだね、調子は」
「至って順調です。忙しくはありますけれど、自分の時間がないわけではありませんし、充実した日々を送っています」
エレンと二人で王都を発ってからというもの、ナーナルは退屈だと思ったことは一度だってない。それはローマリアに着いてからも変わらず、ここでの日々はとても素晴らしいものだと感じていた。だが、
「あー、いや、それはよかったが……私が聞きたいのはそうじゃなくてだな、アレだよ、エレンとはどうなのかということだ」
「エレンと?」
聞き返す。
するとゼントは、ああそうだ、と頷いた。
「結婚はするのか?」
「っ、け、結婚……!?」
お茶を口に含んでいなくてよかった、もしそうなら吹き出すところだった。
ナーナルは突然のことに動揺し、喉を詰まらせる。
二人は、少し前にようやくお互いの気持ちを伝え合った段階だ。
結婚などまだまだ先の話である。
「ナーナル。街に出ればきみたちの名前を聞かない日はない。それほどにきみとエレンは憧れの存在になったということだ。その意味が分かるか?」
「意味……ですか? わたしにはさっぱり……」
「ほら、この前娘と二人で歩いているときに、顔も知らない男からプレゼントをもらっていただろう?」
「ちょっ、どこでその話を……」
「商会員に決まっているだろう。この国の情報は全て私の耳に入るようにしているからな、隠し事はいかんぞ、ナーナル」
話したのがロニカではなくてホッとした半面、ルベニカ商会の目と耳の良さに、ナーナルは若干引き気味だ。
まさか、今日の出来事も見られているのではないかと考えてしまう。
「いいか、ナーナル。よく聞くんだ。きみがモテるように、エレンもモテる。顔もよければ気配りも完璧、腕っぷしも強いし、何よりもローマリア三大商会の一つ、クノイル商会の商長であり、この国を救った英雄のうちの一人だ」
言われてみれば確かにその通りかもしれない。
ナーナルは、エレンの良さを誰よりも知っているつもりだが、周りの人間だって理解しているに決まっている。
あのエレン・クノイルが、モテないはずがないのだ。
「エレンにはきみがいるし、きみにはエレンがいる。だからエレンがそこらのハニートラップに引っかかることはないと思うが……何が起こるか分からんのが世の常だ。現にこの国は一度死んで蘇ったわけだからな」
お茶を飲み干したゼントは、二杯目を淹れる。
その間も、口が止まることはない。
「だから結婚するなら早い方がいい。絶対に逃さないことだ」
「そう……ですね。肝に銘じておきます」
苦笑いで返事をしつつも、ゼントの話には考えさせられるところがある。
いつも傍にいるのが当然と思ってはいけない。その状況に胡坐を掻くのではなく、決して手放してはならないと、気を引き締める必要があるだろう。
実際問題、エレンを他の女性に取られるとしたら……そんなことは考えたくもない。
ナーナルは深く息を吐いて心を落ち着かせる。
「……まあ、アレだ。私の本音は、エレンに幸せになってほしいだけなんだがな」
ゼントは、エレンが幼い頃から知っている。その身に何が起きたのかも、今に至るまでどうやって生きてきたのかも。
だからこそ、エレンが幸せになるのを願っているのだろう。
もちろん、その横にいるのはナーナルでなければならない。
ゼントはそう思っている。
「ふう、あとはそうだな……我が娘の将来についてだが、どうしたものだかな」
エレンとの結婚の話は終わったのだろう。
話の種が移り、ロニカの名前が出てきた。
「ロニカは私の自慢の娘でね……だからこそ、変な奴にはやれん。私のお眼鏡に叶うような男でなければならない。たとえばエレンのような男に知り合いはいないか?」
ゼントに訊ねられ、そんな知り合いはいないと言い返そうと思ったナーナルだが、キルファンの顔が浮かんだ。
しかしすぐに思い直す。ロニカとは馬が合いそうにないから却下だな、と。
とここで、
「要らん」
ノックもなく商長室の扉が勢いよく開いた。
入ってきたのはもちろん、ロニカだ。
「お節介は嫌われる素だぞ、親父」
どうやら外の仕事が一段落して戻って来たらしい。
若干苛々した表情で、ロニカがキッパリと断りを入れる。
「しかしだな、私としてはお前の将来を考えて……」
「俺の将来は俺が決める。余計なことを考える暇があるなら、溜まった仕事をとっとと片付けろ」
手に持っていた紙束を机の上に置き、目を通せと言い捨てる。
それから視線を変えてナーナルと目を合わせると、顎を動かし合図した。
「行くぞ、ナーナル」
「あ、ええ……それではこれで失礼します」
そう言って、ナーナルはロニカの背を追いかけ、商長室の外に出るのだった。
だが結局、良い物が見つからず、手ぶらで次の目的地に向かうことにした。
「お邪魔します」
向かった先はルベニカ商会だ。
今朝、エレンについて行こうとして断られたのだが、我慢できずに来てしまった。
頑張っているであろうエレンの顔を一目見るだけでいいから、そうしたらすぐに家に帰るからと、ナーナルは自分に言い聞かせ、それを免罪符に顔を出すことを決めたのだ。
すると、
「おお? ナーナルじゃないか。今日は休みだと聞いていたが、急ぎの用事かな?」
ナーナルの姿に気付いて声をかけたのは、ルベニカ商会の商長ゼントだ。
「お疲れ様です、ゼントさん。仰る通り、休みでしたので買い物をしていたのですが、気付いたら足を運んでいました」
「ははっ、エレンに会いに来たんだな?」
「そうとも言います」
「正直でいい! だが残念だな、エレンは外に出てるところだ」
その言葉にナーナルは内心がっかりしたが、顔には出さずになるほどと頷いた。
「まあ、せっかく来たんだ。話したいこともあるし、時間はあるか?」
「ええ、もちろんです」
ゼントに言われて、ナーナルは商長室に案内される。
ソファに腰掛けると、ゼントがお茶を淹れてくれた。
「ロニカの姿も見当たりませんけれど、留守ですか?」
「ああ。あいつも忙しなく動き回っているよ」
娘の働きぶりに肩を竦め、ゼントがお茶を飲む。
つられてナーナルも一口いただいた。
「で、どうだね、調子は」
「至って順調です。忙しくはありますけれど、自分の時間がないわけではありませんし、充実した日々を送っています」
エレンと二人で王都を発ってからというもの、ナーナルは退屈だと思ったことは一度だってない。それはローマリアに着いてからも変わらず、ここでの日々はとても素晴らしいものだと感じていた。だが、
「あー、いや、それはよかったが……私が聞きたいのはそうじゃなくてだな、アレだよ、エレンとはどうなのかということだ」
「エレンと?」
聞き返す。
するとゼントは、ああそうだ、と頷いた。
「結婚はするのか?」
「っ、け、結婚……!?」
お茶を口に含んでいなくてよかった、もしそうなら吹き出すところだった。
ナーナルは突然のことに動揺し、喉を詰まらせる。
二人は、少し前にようやくお互いの気持ちを伝え合った段階だ。
結婚などまだまだ先の話である。
「ナーナル。街に出ればきみたちの名前を聞かない日はない。それほどにきみとエレンは憧れの存在になったということだ。その意味が分かるか?」
「意味……ですか? わたしにはさっぱり……」
「ほら、この前娘と二人で歩いているときに、顔も知らない男からプレゼントをもらっていただろう?」
「ちょっ、どこでその話を……」
「商会員に決まっているだろう。この国の情報は全て私の耳に入るようにしているからな、隠し事はいかんぞ、ナーナル」
話したのがロニカではなくてホッとした半面、ルベニカ商会の目と耳の良さに、ナーナルは若干引き気味だ。
まさか、今日の出来事も見られているのではないかと考えてしまう。
「いいか、ナーナル。よく聞くんだ。きみがモテるように、エレンもモテる。顔もよければ気配りも完璧、腕っぷしも強いし、何よりもローマリア三大商会の一つ、クノイル商会の商長であり、この国を救った英雄のうちの一人だ」
言われてみれば確かにその通りかもしれない。
ナーナルは、エレンの良さを誰よりも知っているつもりだが、周りの人間だって理解しているに決まっている。
あのエレン・クノイルが、モテないはずがないのだ。
「エレンにはきみがいるし、きみにはエレンがいる。だからエレンがそこらのハニートラップに引っかかることはないと思うが……何が起こるか分からんのが世の常だ。現にこの国は一度死んで蘇ったわけだからな」
お茶を飲み干したゼントは、二杯目を淹れる。
その間も、口が止まることはない。
「だから結婚するなら早い方がいい。絶対に逃さないことだ」
「そう……ですね。肝に銘じておきます」
苦笑いで返事をしつつも、ゼントの話には考えさせられるところがある。
いつも傍にいるのが当然と思ってはいけない。その状況に胡坐を掻くのではなく、決して手放してはならないと、気を引き締める必要があるだろう。
実際問題、エレンを他の女性に取られるとしたら……そんなことは考えたくもない。
ナーナルは深く息を吐いて心を落ち着かせる。
「……まあ、アレだ。私の本音は、エレンに幸せになってほしいだけなんだがな」
ゼントは、エレンが幼い頃から知っている。その身に何が起きたのかも、今に至るまでどうやって生きてきたのかも。
だからこそ、エレンが幸せになるのを願っているのだろう。
もちろん、その横にいるのはナーナルでなければならない。
ゼントはそう思っている。
「ふう、あとはそうだな……我が娘の将来についてだが、どうしたものだかな」
エレンとの結婚の話は終わったのだろう。
話の種が移り、ロニカの名前が出てきた。
「ロニカは私の自慢の娘でね……だからこそ、変な奴にはやれん。私のお眼鏡に叶うような男でなければならない。たとえばエレンのような男に知り合いはいないか?」
ゼントに訊ねられ、そんな知り合いはいないと言い返そうと思ったナーナルだが、キルファンの顔が浮かんだ。
しかしすぐに思い直す。ロニカとは馬が合いそうにないから却下だな、と。
とここで、
「要らん」
ノックもなく商長室の扉が勢いよく開いた。
入ってきたのはもちろん、ロニカだ。
「お節介は嫌われる素だぞ、親父」
どうやら外の仕事が一段落して戻って来たらしい。
若干苛々した表情で、ロニカがキッパリと断りを入れる。
「しかしだな、私としてはお前の将来を考えて……」
「俺の将来は俺が決める。余計なことを考える暇があるなら、溜まった仕事をとっとと片付けろ」
手に持っていた紙束を机の上に置き、目を通せと言い捨てる。
それから視線を変えてナーナルと目を合わせると、顎を動かし合図した。
「行くぞ、ナーナル」
「あ、ええ……それではこれで失礼します」
そう言って、ナーナルはロニカの背を追いかけ、商長室の外に出るのだった。
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