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新人戦編 ―後編―
第41話 再戦
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端まで歩くと壁に背を預け、腕を組ながら他の参加生徒達を観察するように見る。
2寮からは男と小柄な女の子で1名ずつ、3寮と4寮は男が2人ずつ、5寮からはロキとあと1人も男が参加のようだ。
ここにアルヴィスとロベルトも含めると、今年は男女比率が極端に片寄っている年のようだ。
男が9人に女が1人。
やはり貴族の者が強い魔力を持ち、その大半が男なのだろう。
だからこれほど片寄っているのだ。
だがアルヴィスが気になっているのはロベルトやロキをはじめとする貴族の跡取り息子ではなく、唯一の参加女生徒のことだった。
小柄な体躯に蒼白と言っていいほどに白い肌、まるで陽の光を浴びてこなかったかのようだ。
そして肌とは真逆に腰まである黒い長髪は、後ろで1つに結われている。
なんといっても1番に眼を引くものは、その格好だった。
彼女だけが制服ではないのだ。
制服が義務付けられているわけではないが、あまりに戦闘に向いていないようなその姿は、巫女装束のように上は白、下に履く長袴は真っ赤だった。
ラザフォード王国では見ることがないその装束に、会場中の誰もの眼を引いただろう。
と、アルヴィスが参加生徒を観察していると、準備時間が終わったのか9人が臨戦態勢になっていた。
そして、学院長の手によって、いよいよ試合開始の合図が鳴り響いた。
「いくぞお前らァァっ!」
合図と同時、気合いの乗った雄叫びを上げながらロキが駆け出した。
それを皮切りに他の生徒も動きだし、魔法を発動する。
「うぉぉおおぉぉっ! キタキタキターっ! ついに始まったぜ!」
アルヴィスは闘争心もテンションも最高潮に、嬉しさのあまりに両手でガッツポーズをしながら騒ぎはしゃいだ。
「俺の相手はっと……――やっぱ、あいつか」
アルヴィスは片手で陽をさえ切るようにして辺りを見回すと、自分目掛けて一直線に駆けてくる男に気付いた。
ロキだ。
彼は駆けながら既に〈全身岩甲冑〉を発動し、その右手には魔法で造った岩の矛を持っていた。
だが、前回との1番の違いはそこではなかった。
「いきなりお前かよ、ロキ」
「ふんっ、メインディッシュは最初に喰うのさ」
「そうかよ」
アルヴィスの眼の前まで駆けてきたロキの下には、馬の姿が。
そう、1番の違いとは馬に騎乗していたことだ。
恐らくサーヴァントであるその馬は、通常の一回りも二回りも大きく逞しいものだった。
騎馬したロキは会話はほどほどに、「いくぞ」と一言発すると、再び突進してくる。
もちろん速度も通常の馬と比べて段違いだが、アルヴィスにはどうというほどのものではなかった。
慌てず自身に身体強化を施すと、まずは突進からの矛による一振りをかわす。
続く矛を地面に突き刺し発動させた〈岩槍〉も、横移動で回避しながらロキとの距離を縮める。
「ふんっ!」
だが距離を詰めようとしても、矛の間合いに入ると豪快な一振りがそうはさせてくれない。
「ハッ! ちったーやるじゃねえか」
矛の間合いから距離を取ったアルヴィスは、素直に以前との変化に驚いていた。
「なぜ魔法を使わない。お前の実力はその程度ではないだろう?」
「お前にはこれで十分だ」
「ほざけ!」
ロキは手綱を捌き突進する。
(相手はまだまだいるんだ。今の俺がロキ1人に全力を出してられるかよ)
アルヴィスはほとんどの魔力を消費したまま今回の戦闘に挑んでいる。なのに相手はランクでは格上ばかり。控えるロベルト戦までは魔力を温存しておきたいのだ。
だが――
「くッ――!」
制限のないこの闘いで全力を出してくるロキ相手に、かなりの苦戦を強いられていた。
巨躯の馬に騎乗したロキに打撃を与えるには、どうしても跳ぶ必要があった。だが跳ぶための間合いに入ると矛による斬撃が襲いくる。
矛をかわしながらの体勢では思うように力が拳にのらず、頑丈な鎧の前では無力だった。
「そうやっていつまでも本気を出さないのなら、早々に殺すまでのことだ――〈岩槍・爆〉」
ロキは矛を地面に突き刺し、〈岩槍〉を発動させた。
もちろんアルヴィスはこの程度の魔法は容易く避ける。
その時だった。
「そこだ!」
アルヴィスが避け、ロキに向かって駆け出そうと方向を変えた瞬間、ロキが拳を握ると生えていた〈岩槍〉が爆発したように無数の岩の破片となり弾け飛んできた。
「な――ッ!?」
――パチンッ!
だがアルヴィスは咄嗟に加速魔法を掛けてかわす。
「う……っ!」
それでも、すべての破片をかわしきることが出来ず、アルヴィスは腕と脚にいくつかの岩が刺さってしまう。
「やっと使ったか。だがまだだ。まだあの時ほどの魔力を感じないぞ〈最下位〉」
「お前もしつこいやつだな、ロキ」
アルヴィスは岩の破片を抜く痛みに顔を歪めながら応えた。
「お前がどうしてここまで俺に全力を出させたいのか知らんが……OK……わかったよ……一瞬だ、一瞬だけ出してやる。俺の全力ってやつをよ」
「受けて立つ!」
――パチンッ……パチンッ……。
アルヴィスは指を鳴らし、何度も何度も加速魔法を掛け直していく。
お得意の多重加速魔法だ。
その姿にロキは待っていたとばかりに真っ正面に向き直り、矛に魔力を注ぎ込んでいる。
すると、矛がまるで肥大するかのように巨大な物へと形を変えていく。
この時、ロキは感じていた。
今のアルヴィスの打撃は当たってはいけない、と。
そして、アルヴィスも思った。
あの矛は壊せない、と。
そして、2人は同時に叫んだ。
「いくぞっ!」「死ねェっ!」
「うぉぉおおぉぉッ!!」
アルヴィスが駆ける。
ロキが振り降ろす。
アルヴィスが矛を紙一重でかわし、瞬間、矛によって地面が割れた。
そして矛を足場にして駆けるアルヴィスの真正面からの拳を、ロキは避けることは疎か、反応することも出来ずに顔面に喰らってしまう。
凄まじい勢いで吹き飛ぶロキの通った後には、遅れて続くように土煙が舞い上がり、側壁にドゴォォオオォォンという轟音を響かせめり込んでいた。
一瞬だった。
すべては、一瞬の出来事だった。
この轟音に観戦者は勿論、戦闘中の生徒も手を止めこちらを振り向いていた。
そしてあまりの一瞬の出来事、轟音に何が起きて発生した音なのかが誰も解らず、観戦席はざわめきと歓声で沸いた。
「28……これが今の俺の全力か……」
だがアルヴィスはそんな会場の声は気にも止めず、自身の多重魔法の回数を呟き、拳を握って悔しさを表していた。
そして、もう1人。
この会場の雰囲気を御構いなしに仕掛け、相手を倒していた生徒がいた。
「ふんっ。あの程度、やつなら当然だ」
ロベルトだ。
ロベルトは剣を振り、血糊を飛ばしながら横目でアルヴィスの方を見る。
今ので3人目。
ロベルトは、アルヴィスがロキと戦っている間に既に2人撃破し、今のこの騒ぎの最中に1人。
計3名もの代表生徒を倒していた。
残る生徒は5名だ。
アルヴィスとロベルトの他にも、他の生徒が1人倒しており、残るは2人の他にアルヴィスが気にしていた女生徒と、男子生徒2名となっていた。
2寮からは男と小柄な女の子で1名ずつ、3寮と4寮は男が2人ずつ、5寮からはロキとあと1人も男が参加のようだ。
ここにアルヴィスとロベルトも含めると、今年は男女比率が極端に片寄っている年のようだ。
男が9人に女が1人。
やはり貴族の者が強い魔力を持ち、その大半が男なのだろう。
だからこれほど片寄っているのだ。
だがアルヴィスが気になっているのはロベルトやロキをはじめとする貴族の跡取り息子ではなく、唯一の参加女生徒のことだった。
小柄な体躯に蒼白と言っていいほどに白い肌、まるで陽の光を浴びてこなかったかのようだ。
そして肌とは真逆に腰まである黒い長髪は、後ろで1つに結われている。
なんといっても1番に眼を引くものは、その格好だった。
彼女だけが制服ではないのだ。
制服が義務付けられているわけではないが、あまりに戦闘に向いていないようなその姿は、巫女装束のように上は白、下に履く長袴は真っ赤だった。
ラザフォード王国では見ることがないその装束に、会場中の誰もの眼を引いただろう。
と、アルヴィスが参加生徒を観察していると、準備時間が終わったのか9人が臨戦態勢になっていた。
そして、学院長の手によって、いよいよ試合開始の合図が鳴り響いた。
「いくぞお前らァァっ!」
合図と同時、気合いの乗った雄叫びを上げながらロキが駆け出した。
それを皮切りに他の生徒も動きだし、魔法を発動する。
「うぉぉおおぉぉっ! キタキタキターっ! ついに始まったぜ!」
アルヴィスは闘争心もテンションも最高潮に、嬉しさのあまりに両手でガッツポーズをしながら騒ぎはしゃいだ。
「俺の相手はっと……――やっぱ、あいつか」
アルヴィスは片手で陽をさえ切るようにして辺りを見回すと、自分目掛けて一直線に駆けてくる男に気付いた。
ロキだ。
彼は駆けながら既に〈全身岩甲冑〉を発動し、その右手には魔法で造った岩の矛を持っていた。
だが、前回との1番の違いはそこではなかった。
「いきなりお前かよ、ロキ」
「ふんっ、メインディッシュは最初に喰うのさ」
「そうかよ」
アルヴィスの眼の前まで駆けてきたロキの下には、馬の姿が。
そう、1番の違いとは馬に騎乗していたことだ。
恐らくサーヴァントであるその馬は、通常の一回りも二回りも大きく逞しいものだった。
騎馬したロキは会話はほどほどに、「いくぞ」と一言発すると、再び突進してくる。
もちろん速度も通常の馬と比べて段違いだが、アルヴィスにはどうというほどのものではなかった。
慌てず自身に身体強化を施すと、まずは突進からの矛による一振りをかわす。
続く矛を地面に突き刺し発動させた〈岩槍〉も、横移動で回避しながらロキとの距離を縮める。
「ふんっ!」
だが距離を詰めようとしても、矛の間合いに入ると豪快な一振りがそうはさせてくれない。
「ハッ! ちったーやるじゃねえか」
矛の間合いから距離を取ったアルヴィスは、素直に以前との変化に驚いていた。
「なぜ魔法を使わない。お前の実力はその程度ではないだろう?」
「お前にはこれで十分だ」
「ほざけ!」
ロキは手綱を捌き突進する。
(相手はまだまだいるんだ。今の俺がロキ1人に全力を出してられるかよ)
アルヴィスはほとんどの魔力を消費したまま今回の戦闘に挑んでいる。なのに相手はランクでは格上ばかり。控えるロベルト戦までは魔力を温存しておきたいのだ。
だが――
「くッ――!」
制限のないこの闘いで全力を出してくるロキ相手に、かなりの苦戦を強いられていた。
巨躯の馬に騎乗したロキに打撃を与えるには、どうしても跳ぶ必要があった。だが跳ぶための間合いに入ると矛による斬撃が襲いくる。
矛をかわしながらの体勢では思うように力が拳にのらず、頑丈な鎧の前では無力だった。
「そうやっていつまでも本気を出さないのなら、早々に殺すまでのことだ――〈岩槍・爆〉」
ロキは矛を地面に突き刺し、〈岩槍〉を発動させた。
もちろんアルヴィスはこの程度の魔法は容易く避ける。
その時だった。
「そこだ!」
アルヴィスが避け、ロキに向かって駆け出そうと方向を変えた瞬間、ロキが拳を握ると生えていた〈岩槍〉が爆発したように無数の岩の破片となり弾け飛んできた。
「な――ッ!?」
――パチンッ!
だがアルヴィスは咄嗟に加速魔法を掛けてかわす。
「う……っ!」
それでも、すべての破片をかわしきることが出来ず、アルヴィスは腕と脚にいくつかの岩が刺さってしまう。
「やっと使ったか。だがまだだ。まだあの時ほどの魔力を感じないぞ〈最下位〉」
「お前もしつこいやつだな、ロキ」
アルヴィスは岩の破片を抜く痛みに顔を歪めながら応えた。
「お前がどうしてここまで俺に全力を出させたいのか知らんが……OK……わかったよ……一瞬だ、一瞬だけ出してやる。俺の全力ってやつをよ」
「受けて立つ!」
――パチンッ……パチンッ……。
アルヴィスは指を鳴らし、何度も何度も加速魔法を掛け直していく。
お得意の多重加速魔法だ。
その姿にロキは待っていたとばかりに真っ正面に向き直り、矛に魔力を注ぎ込んでいる。
すると、矛がまるで肥大するかのように巨大な物へと形を変えていく。
この時、ロキは感じていた。
今のアルヴィスの打撃は当たってはいけない、と。
そして、アルヴィスも思った。
あの矛は壊せない、と。
そして、2人は同時に叫んだ。
「いくぞっ!」「死ねェっ!」
「うぉぉおおぉぉッ!!」
アルヴィスが駆ける。
ロキが振り降ろす。
アルヴィスが矛を紙一重でかわし、瞬間、矛によって地面が割れた。
そして矛を足場にして駆けるアルヴィスの真正面からの拳を、ロキは避けることは疎か、反応することも出来ずに顔面に喰らってしまう。
凄まじい勢いで吹き飛ぶロキの通った後には、遅れて続くように土煙が舞い上がり、側壁にドゴォォオオォォンという轟音を響かせめり込んでいた。
一瞬だった。
すべては、一瞬の出来事だった。
この轟音に観戦者は勿論、戦闘中の生徒も手を止めこちらを振り向いていた。
そしてあまりの一瞬の出来事、轟音に何が起きて発生した音なのかが誰も解らず、観戦席はざわめきと歓声で沸いた。
「28……これが今の俺の全力か……」
だがアルヴィスはそんな会場の声は気にも止めず、自身の多重魔法の回数を呟き、拳を握って悔しさを表していた。
そして、もう1人。
この会場の雰囲気を御構いなしに仕掛け、相手を倒していた生徒がいた。
「ふんっ。あの程度、やつなら当然だ」
ロベルトだ。
ロベルトは剣を振り、血糊を飛ばしながら横目でアルヴィスの方を見る。
今ので3人目。
ロベルトは、アルヴィスがロキと戦っている間に既に2人撃破し、今のこの騒ぎの最中に1人。
計3名もの代表生徒を倒していた。
残る生徒は5名だ。
アルヴィスとロベルトの他にも、他の生徒が1人倒しており、残るは2人の他にアルヴィスが気にしていた女生徒と、男子生徒2名となっていた。
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