42 / 44
新人戦編 ―後編―
第41話 再戦
しおりを挟む
端まで歩くと壁に背を預け、腕を組ながら他の参加生徒達を観察するように見る。
2寮からは男と小柄な女の子で1名ずつ、3寮と4寮は男が2人ずつ、5寮からはロキとあと1人も男が参加のようだ。
ここにアルヴィスとロベルトも含めると、今年は男女比率が極端に片寄っている年のようだ。
男が9人に女が1人。
やはり貴族の者が強い魔力を持ち、その大半が男なのだろう。
だからこれほど片寄っているのだ。
だがアルヴィスが気になっているのはロベルトやロキをはじめとする貴族の跡取り息子ではなく、唯一の参加女生徒のことだった。
小柄な体躯に蒼白と言っていいほどに白い肌、まるで陽の光を浴びてこなかったかのようだ。
そして肌とは真逆に腰まである黒い長髪は、後ろで1つに結われている。
なんといっても1番に眼を引くものは、その格好だった。
彼女だけが制服ではないのだ。
制服が義務付けられているわけではないが、あまりに戦闘に向いていないようなその姿は、巫女装束のように上は白、下に履く長袴は真っ赤だった。
ラザフォード王国では見ることがないその装束に、会場中の誰もの眼を引いただろう。
と、アルヴィスが参加生徒を観察していると、準備時間が終わったのか9人が臨戦態勢になっていた。
そして、学院長の手によって、いよいよ試合開始の合図が鳴り響いた。
「いくぞお前らァァっ!」
合図と同時、気合いの乗った雄叫びを上げながらロキが駆け出した。
それを皮切りに他の生徒も動きだし、魔法を発動する。
「うぉぉおおぉぉっ! キタキタキターっ! ついに始まったぜ!」
アルヴィスは闘争心もテンションも最高潮に、嬉しさのあまりに両手でガッツポーズをしながら騒ぎはしゃいだ。
「俺の相手はっと……――やっぱ、あいつか」
アルヴィスは片手で陽をさえ切るようにして辺りを見回すと、自分目掛けて一直線に駆けてくる男に気付いた。
ロキだ。
彼は駆けながら既に〈全身岩甲冑〉を発動し、その右手には魔法で造った岩の矛を持っていた。
だが、前回との1番の違いはそこではなかった。
「いきなりお前かよ、ロキ」
「ふんっ、メインディッシュは最初に喰うのさ」
「そうかよ」
アルヴィスの眼の前まで駆けてきたロキの下には、馬の姿が。
そう、1番の違いとは馬に騎乗していたことだ。
恐らくサーヴァントであるその馬は、通常の一回りも二回りも大きく逞しいものだった。
騎馬したロキは会話はほどほどに、「いくぞ」と一言発すると、再び突進してくる。
もちろん速度も通常の馬と比べて段違いだが、アルヴィスにはどうというほどのものではなかった。
慌てず自身に身体強化を施すと、まずは突進からの矛による一振りをかわす。
続く矛を地面に突き刺し発動させた〈岩槍〉も、横移動で回避しながらロキとの距離を縮める。
「ふんっ!」
だが距離を詰めようとしても、矛の間合いに入ると豪快な一振りがそうはさせてくれない。
「ハッ! ちったーやるじゃねえか」
矛の間合いから距離を取ったアルヴィスは、素直に以前との変化に驚いていた。
「なぜ魔法を使わない。お前の実力はその程度ではないだろう?」
「お前にはこれで十分だ」
「ほざけ!」
ロキは手綱を捌き突進する。
(相手はまだまだいるんだ。今の俺がロキ1人に全力を出してられるかよ)
アルヴィスはほとんどの魔力を消費したまま今回の戦闘に挑んでいる。なのに相手はランクでは格上ばかり。控えるロベルト戦までは魔力を温存しておきたいのだ。
だが――
「くッ――!」
制限のないこの闘いで全力を出してくるロキ相手に、かなりの苦戦を強いられていた。
巨躯の馬に騎乗したロキに打撃を与えるには、どうしても跳ぶ必要があった。だが跳ぶための間合いに入ると矛による斬撃が襲いくる。
矛をかわしながらの体勢では思うように力が拳にのらず、頑丈な鎧の前では無力だった。
「そうやっていつまでも本気を出さないのなら、早々に殺すまでのことだ――〈岩槍・爆〉」
ロキは矛を地面に突き刺し、〈岩槍〉を発動させた。
もちろんアルヴィスはこの程度の魔法は容易く避ける。
その時だった。
「そこだ!」
アルヴィスが避け、ロキに向かって駆け出そうと方向を変えた瞬間、ロキが拳を握ると生えていた〈岩槍〉が爆発したように無数の岩の破片となり弾け飛んできた。
「な――ッ!?」
――パチンッ!
だがアルヴィスは咄嗟に加速魔法を掛けてかわす。
「う……っ!」
それでも、すべての破片をかわしきることが出来ず、アルヴィスは腕と脚にいくつかの岩が刺さってしまう。
「やっと使ったか。だがまだだ。まだあの時ほどの魔力を感じないぞ〈最下位〉」
「お前もしつこいやつだな、ロキ」
アルヴィスは岩の破片を抜く痛みに顔を歪めながら応えた。
「お前がどうしてここまで俺に全力を出させたいのか知らんが……OK……わかったよ……一瞬だ、一瞬だけ出してやる。俺の全力ってやつをよ」
「受けて立つ!」
――パチンッ……パチンッ……。
アルヴィスは指を鳴らし、何度も何度も加速魔法を掛け直していく。
お得意の多重加速魔法だ。
その姿にロキは待っていたとばかりに真っ正面に向き直り、矛に魔力を注ぎ込んでいる。
すると、矛がまるで肥大するかのように巨大な物へと形を変えていく。
この時、ロキは感じていた。
今のアルヴィスの打撃は当たってはいけない、と。
そして、アルヴィスも思った。
あの矛は壊せない、と。
そして、2人は同時に叫んだ。
「いくぞっ!」「死ねェっ!」
「うぉぉおおぉぉッ!!」
アルヴィスが駆ける。
ロキが振り降ろす。
アルヴィスが矛を紙一重でかわし、瞬間、矛によって地面が割れた。
そして矛を足場にして駆けるアルヴィスの真正面からの拳を、ロキは避けることは疎か、反応することも出来ずに顔面に喰らってしまう。
凄まじい勢いで吹き飛ぶロキの通った後には、遅れて続くように土煙が舞い上がり、側壁にドゴォォオオォォンという轟音を響かせめり込んでいた。
一瞬だった。
すべては、一瞬の出来事だった。
この轟音に観戦者は勿論、戦闘中の生徒も手を止めこちらを振り向いていた。
そしてあまりの一瞬の出来事、轟音に何が起きて発生した音なのかが誰も解らず、観戦席はざわめきと歓声で沸いた。
「28……これが今の俺の全力か……」
だがアルヴィスはそんな会場の声は気にも止めず、自身の多重魔法の回数を呟き、拳を握って悔しさを表していた。
そして、もう1人。
この会場の雰囲気を御構いなしに仕掛け、相手を倒していた生徒がいた。
「ふんっ。あの程度、やつなら当然だ」
ロベルトだ。
ロベルトは剣を振り、血糊を飛ばしながら横目でアルヴィスの方を見る。
今ので3人目。
ロベルトは、アルヴィスがロキと戦っている間に既に2人撃破し、今のこの騒ぎの最中に1人。
計3名もの代表生徒を倒していた。
残る生徒は5名だ。
アルヴィスとロベルトの他にも、他の生徒が1人倒しており、残るは2人の他にアルヴィスが気にしていた女生徒と、男子生徒2名となっていた。
2寮からは男と小柄な女の子で1名ずつ、3寮と4寮は男が2人ずつ、5寮からはロキとあと1人も男が参加のようだ。
ここにアルヴィスとロベルトも含めると、今年は男女比率が極端に片寄っている年のようだ。
男が9人に女が1人。
やはり貴族の者が強い魔力を持ち、その大半が男なのだろう。
だからこれほど片寄っているのだ。
だがアルヴィスが気になっているのはロベルトやロキをはじめとする貴族の跡取り息子ではなく、唯一の参加女生徒のことだった。
小柄な体躯に蒼白と言っていいほどに白い肌、まるで陽の光を浴びてこなかったかのようだ。
そして肌とは真逆に腰まである黒い長髪は、後ろで1つに結われている。
なんといっても1番に眼を引くものは、その格好だった。
彼女だけが制服ではないのだ。
制服が義務付けられているわけではないが、あまりに戦闘に向いていないようなその姿は、巫女装束のように上は白、下に履く長袴は真っ赤だった。
ラザフォード王国では見ることがないその装束に、会場中の誰もの眼を引いただろう。
と、アルヴィスが参加生徒を観察していると、準備時間が終わったのか9人が臨戦態勢になっていた。
そして、学院長の手によって、いよいよ試合開始の合図が鳴り響いた。
「いくぞお前らァァっ!」
合図と同時、気合いの乗った雄叫びを上げながらロキが駆け出した。
それを皮切りに他の生徒も動きだし、魔法を発動する。
「うぉぉおおぉぉっ! キタキタキターっ! ついに始まったぜ!」
アルヴィスは闘争心もテンションも最高潮に、嬉しさのあまりに両手でガッツポーズをしながら騒ぎはしゃいだ。
「俺の相手はっと……――やっぱ、あいつか」
アルヴィスは片手で陽をさえ切るようにして辺りを見回すと、自分目掛けて一直線に駆けてくる男に気付いた。
ロキだ。
彼は駆けながら既に〈全身岩甲冑〉を発動し、その右手には魔法で造った岩の矛を持っていた。
だが、前回との1番の違いはそこではなかった。
「いきなりお前かよ、ロキ」
「ふんっ、メインディッシュは最初に喰うのさ」
「そうかよ」
アルヴィスの眼の前まで駆けてきたロキの下には、馬の姿が。
そう、1番の違いとは馬に騎乗していたことだ。
恐らくサーヴァントであるその馬は、通常の一回りも二回りも大きく逞しいものだった。
騎馬したロキは会話はほどほどに、「いくぞ」と一言発すると、再び突進してくる。
もちろん速度も通常の馬と比べて段違いだが、アルヴィスにはどうというほどのものではなかった。
慌てず自身に身体強化を施すと、まずは突進からの矛による一振りをかわす。
続く矛を地面に突き刺し発動させた〈岩槍〉も、横移動で回避しながらロキとの距離を縮める。
「ふんっ!」
だが距離を詰めようとしても、矛の間合いに入ると豪快な一振りがそうはさせてくれない。
「ハッ! ちったーやるじゃねえか」
矛の間合いから距離を取ったアルヴィスは、素直に以前との変化に驚いていた。
「なぜ魔法を使わない。お前の実力はその程度ではないだろう?」
「お前にはこれで十分だ」
「ほざけ!」
ロキは手綱を捌き突進する。
(相手はまだまだいるんだ。今の俺がロキ1人に全力を出してられるかよ)
アルヴィスはほとんどの魔力を消費したまま今回の戦闘に挑んでいる。なのに相手はランクでは格上ばかり。控えるロベルト戦までは魔力を温存しておきたいのだ。
だが――
「くッ――!」
制限のないこの闘いで全力を出してくるロキ相手に、かなりの苦戦を強いられていた。
巨躯の馬に騎乗したロキに打撃を与えるには、どうしても跳ぶ必要があった。だが跳ぶための間合いに入ると矛による斬撃が襲いくる。
矛をかわしながらの体勢では思うように力が拳にのらず、頑丈な鎧の前では無力だった。
「そうやっていつまでも本気を出さないのなら、早々に殺すまでのことだ――〈岩槍・爆〉」
ロキは矛を地面に突き刺し、〈岩槍〉を発動させた。
もちろんアルヴィスはこの程度の魔法は容易く避ける。
その時だった。
「そこだ!」
アルヴィスが避け、ロキに向かって駆け出そうと方向を変えた瞬間、ロキが拳を握ると生えていた〈岩槍〉が爆発したように無数の岩の破片となり弾け飛んできた。
「な――ッ!?」
――パチンッ!
だがアルヴィスは咄嗟に加速魔法を掛けてかわす。
「う……っ!」
それでも、すべての破片をかわしきることが出来ず、アルヴィスは腕と脚にいくつかの岩が刺さってしまう。
「やっと使ったか。だがまだだ。まだあの時ほどの魔力を感じないぞ〈最下位〉」
「お前もしつこいやつだな、ロキ」
アルヴィスは岩の破片を抜く痛みに顔を歪めながら応えた。
「お前がどうしてここまで俺に全力を出させたいのか知らんが……OK……わかったよ……一瞬だ、一瞬だけ出してやる。俺の全力ってやつをよ」
「受けて立つ!」
――パチンッ……パチンッ……。
アルヴィスは指を鳴らし、何度も何度も加速魔法を掛け直していく。
お得意の多重加速魔法だ。
その姿にロキは待っていたとばかりに真っ正面に向き直り、矛に魔力を注ぎ込んでいる。
すると、矛がまるで肥大するかのように巨大な物へと形を変えていく。
この時、ロキは感じていた。
今のアルヴィスの打撃は当たってはいけない、と。
そして、アルヴィスも思った。
あの矛は壊せない、と。
そして、2人は同時に叫んだ。
「いくぞっ!」「死ねェっ!」
「うぉぉおおぉぉッ!!」
アルヴィスが駆ける。
ロキが振り降ろす。
アルヴィスが矛を紙一重でかわし、瞬間、矛によって地面が割れた。
そして矛を足場にして駆けるアルヴィスの真正面からの拳を、ロキは避けることは疎か、反応することも出来ずに顔面に喰らってしまう。
凄まじい勢いで吹き飛ぶロキの通った後には、遅れて続くように土煙が舞い上がり、側壁にドゴォォオオォォンという轟音を響かせめり込んでいた。
一瞬だった。
すべては、一瞬の出来事だった。
この轟音に観戦者は勿論、戦闘中の生徒も手を止めこちらを振り向いていた。
そしてあまりの一瞬の出来事、轟音に何が起きて発生した音なのかが誰も解らず、観戦席はざわめきと歓声で沸いた。
「28……これが今の俺の全力か……」
だがアルヴィスはそんな会場の声は気にも止めず、自身の多重魔法の回数を呟き、拳を握って悔しさを表していた。
そして、もう1人。
この会場の雰囲気を御構いなしに仕掛け、相手を倒していた生徒がいた。
「ふんっ。あの程度、やつなら当然だ」
ロベルトだ。
ロベルトは剣を振り、血糊を飛ばしながら横目でアルヴィスの方を見る。
今ので3人目。
ロベルトは、アルヴィスがロキと戦っている間に既に2人撃破し、今のこの騒ぎの最中に1人。
計3名もの代表生徒を倒していた。
残る生徒は5名だ。
アルヴィスとロベルトの他にも、他の生徒が1人倒しており、残るは2人の他にアルヴィスが気にしていた女生徒と、男子生徒2名となっていた。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
当然だったのかもしれない~問わず語り~
章槻雅希
ファンタジー
学院でダニエーレ第一王子は平民の下働きの少女アンジェリカと運命の出会いをし、恋に落ちた。真実の愛を主張し、二人は結ばれた。そして、数年後、二人は毒をあおり心中した。
そんな二人を見てきた第二王子妃ベアトリーチェの回想録というか、問わず語り。ほぼ地の文で細かなエピソード描写などはなし。ベアトリーチェはあくまで語り部で、かといってアンジェリカやダニエーレが主人公というほど描写されてるわけでもないので、群像劇?
『小説家になろう』(以下、敬称略)・『アルファポリス』・『Pixiv』・自サイトに重複投稿。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
治癒術師の非日常―辺境の治癒術師と異世界から来た魔術師による成長物語―
物部妖狐
ファンタジー
小さな村にある小さな丘の上に住む治癒術師
そんな彼が出会った一人の女性
日々を平穏に暮らしていたい彼の生活に起こる変化の物語。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルピア様へも投稿しています。
表紙画像はAIで作成した主人公です。
キャラクターイラストも、執筆用のイメージを作る為にAIで作成しています。
更新頻度:月、水、金更新予定、投稿までの間に『箱庭幻想譚』と『氷翼の天使』及び、【魔王様のやり直し】を読んで頂けると嬉しいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる