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新人戦編 ―後編―
第30話 再会
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アンヴィエッタの部屋を出たアルヴィスは、手に握っている指輪を見つめた。
「待ってろよ、エリザ……」
指輪を制服内ポケットにしまうと、アルヴィスは走り出した。
学院を出て王都郊外までくると、魔力を放ち加速魔法も一気に全開だ。
魔力で空気が揺れているとさえ錯覚させるほどの量を放出するその姿は、もはやFランク魔法師なんてものではない。
魔力量ならAランク魔法師のエリザベスやアンヴィエッタをも超えているかもしれない。
加速魔法も自身の今の最大値、25重魔法を身体に掛ける。
そして今のアルヴィスは、自分の魔法について他と違うあることに気付いていた。
普通の加速魔法は、通常状態だろうが身体強化をしてようが上昇する速度は変わらない。
例えば通常状態では時速40Kmで走れるとしよう。そこに加速魔法を1回掛ける。10Kmプラスされ50Kmで走ることが可能になる。ここにもう1回魔法を掛ける。つまり2重魔法ということだ。これでさらにプラス10Kmの60Kmということになる。
身体強化状態でも同じだ。強化時は時速60Kmで走れるとしよう。そこにどんどん多重魔法をかけても10Kmずつプラスされていくだけだ。
これが通常の、本来の加速魔法だ。
だがアルヴィスの魔法は違う。
アルヴィスも通常状態で40Kmで走れるとしよう。そこに1回魔法を掛けるとなんと80Kmで走ることが可能になる。さらにもう1回、つまり2重魔法を掛けると120Kmで走れる。身体強化時もまた同様の計算が成り立つ。
ようは通常の加速魔法は足し算だが、アルヴィスの場合は掛け算ということだ。
そして今のこの魔力のアルヴィスなら時速80Km以上で走れるだろう。そこに25重の加速魔法だ。
単純計算で時速2000Kmを超える。音速を優に超えマッハ2にも達しようとしているのだ。
そのアルヴィスが目的地――フレデリック領ガリキア街を目指して一歩を踏み出した。
瞬間――砂塵が舞い空気が震える。
初速からほとんどマッハに近い速度で走り、一瞬で音速を超える。さらに数瞬で最大速度へ達するとその時にはもうすでに王都は見えない。
この速度を維持するのは単純にアルヴィスの体力と魔力次第だ。だがどちらも数十分は保っていられる。通常状態では全力疾走も数十秒からもって1分やそこらだろうが、身体強化をしているこの肉体ならば数十分維持するくらいなら問題ないだろう。
だが問題はこれで体力、魔力共に使い切ってはいられないということだ。
エリザベスの窮地に間に合ったとしても、その後の戦闘を乗り切れなければ意味がない。
何せ相手はあのエリザベスを苦しめる相手なのだから。
とアルヴィスはフレデリック領目指して駆けるなか考えていると、速度は落ちてきていたが2時間もせずにアレスティア街が見えてきた。
アルヴィスは自分の育った地であるアレスティア街に寄りたい気持ちもあったが、今はエリザベスの救出が最優先だ。
馬車でならあと半日は掛かる距離をこのまま走る。
だがさすがのアルヴィスも相当にきついのか、多重魔法のその数値をどんどんと下げていた。
それも当たり前だ。馬車でなら2日はかかる距離をたったの2時間弱だ。ここまで走り抜いただけでぶっ倒れてもおかしくはない。
それでも走ることを止めようとはしなかった。
すべてはエリザベスへの強い想いだ。想いだけで走っている。
そうしてフレデリック邸があるガリキア街まで走りきると、アルヴィスはドサッと地面に両手両膝をついた。
暫くの間この姿勢のまま呼吸を整えると、アルヴィスは肩で息をしながらもゆっくりと立ち上がった。
すでにあたりは日も暮れ夜になっている。
街灯が夜を照らしはじめ人通りも減りはじめたガリキア街を、アルヴィスはまっすぐにフレデリック邸目指して歩く。
そして館が見え、目の前まで近づくと――
「エリザぁぁああァァッッ――!!」
アルヴィスは、周辺を通る街民が思わず振り向き耳を防ぐような大音量で叫んだ。
耳をつんざくようなそれは、館の主を呼び出すのには十分な効果があった。
「――誰だァぁっ! 私の屋敷の前で叫び散らす馬鹿者は! 処刑だ処刑!」
「よう、あんたがフレデリックか?」
「貴様か、馬鹿者は!」
館から数人の部下を引き連れたフレデリックが叫びながら出てくると、処刑されても文句が言えないような態度であいさつをする。
その言葉にさらに腹をたてるフレデリックは、今にも殺しかねない勢いでアルヴィスに詰め寄る。
当然2人の間には部下をはさんでいたが、アルヴィスにはこの程度の距離は問題ない。
いつでも初手をとれる距離だったが、まだアルヴィスは肝心なことを確かめてはいない。
「ここに、俺と同じ制服の女生徒が来なかったか?」
アルヴィスは親指で自分の左胸にある校章をフレデリックに見させるように指す。
「はんっ、来たがそれがなんだと言うのだ! 今の貴様に関係がなかろうが!」
「ここにいるのか?」
「知らんなっ」
「そうか……その顔で十分だぜ……」
(やっぱり……ここに来てたんだな、エリザ)
アルヴィスは内心安堵し胸を撫で下ろした。
「お前達、あの馬鹿者を捕らえろ! 私が直々に殺してやる」
「そうはいかねェな。悪いがここを通らせてもらうぞ」
アルヴィスは魔力を温存するため身体強化はせず、 5重の加速魔法のみをかけた。それでも時速200Km弱はあるアルヴィスを部下の男達は誰も触れることすらできない。
どうやらここにいる男達のランクはそれほど高くなく、5人全員がEかDランク程度のようだ。
敷地に入ったアルヴィスはこのままフレデリックを抜いて館内部に突入したかったが、さすがにそこまで甘くはなかった。
フレデリックはアルヴィスの進もうとする進路を予測し、そこに土系魔法で地面を盛り上げ壁を造り上げた。
「ちッ! やっかいな魔法だな」
アルヴィスはバックステップで壁との距離をとり、抜いた5人に囲まれないようにさらに距離を取った。
「おいっ、念のためマルコに女を連れてこさせろ!」
「ハッ」
フレデリックは今のアルヴィスの動きを見ると、戦況を有利にするため部下の男1人にマルコなる人物を呼ぶように命令する。
恐らくエリザベスが見た長身の男のことだろうが、アルヴィスはまだこの人物を知らない。女とはエリザベスのことで間違いないはずだ。
相手の知らない戦力と弱点を同時に用意する判断力の早さが、男爵にして子爵を討ち取った指揮能力の一端かもしれない。
アルヴィスは加勢を呼ばれる前にせめてこの場の部下たちだけでも仕留めたかったが、フレデリックが上手く部下をサポートするので攻めあぐねてしまう。
そうこうしていると館の扉から細身で長身の男――マルコがエリザベスを連れてやってきた。
その身体には複数の生傷があり、両手足には枷がつけられている。
「エリザッ!」
「――アルくん……!?」
エリザベスの姿を確認したアルヴィスが叫び呼ぶと、その声に反応した彼女が俯いていた顔を上げた。
(よかった……。無事だった)
「おぉーマルコ、よく来た! あやつがその娘に用があるそうだが、どうせならその娘の前であやつを殺した後その娘を売ろうと思ってな。あやつを始末してくれ」
「……――わかりました。私が一瞬で葬ってくれましょう」
アルヴィスを分析するような目付きで少しの間見ると、マルコは命令を承諾した。
「気を付けてアルくん……こいつ、私と同じ……炎を、使うわ……」
かなり弱っている様子のエリザベスが声を絞り出すように忠告する。
「勝手に喋るな女」
エリザベスの首を持っていたマルコが、その手に力を込め彼女の細い首を絞める。
「かはァっ……ぅ……ぐっ……」
「やめろォっ!」
その光景を見たアルヴィスが叫び出す。拳を握る手からは怒りで強く握りすぎているからだろう、爪が食い込み血が垂れている。
「もう余力なんて残さねぇ。全力全開だ。――お前ら全員ぶっ飛ばす!」
「来い、糞ガキ」
今までとは段違いの魔力を放出したアルヴィスの姿を見たマルコは、背後にいた自分を呼びに来た部下の男にエリザベスを投げ渡し、戦場となっている庭園へ向かう。
「ぜってぇ許さねェぞ!」
「待ってろよ、エリザ……」
指輪を制服内ポケットにしまうと、アルヴィスは走り出した。
学院を出て王都郊外までくると、魔力を放ち加速魔法も一気に全開だ。
魔力で空気が揺れているとさえ錯覚させるほどの量を放出するその姿は、もはやFランク魔法師なんてものではない。
魔力量ならAランク魔法師のエリザベスやアンヴィエッタをも超えているかもしれない。
加速魔法も自身の今の最大値、25重魔法を身体に掛ける。
そして今のアルヴィスは、自分の魔法について他と違うあることに気付いていた。
普通の加速魔法は、通常状態だろうが身体強化をしてようが上昇する速度は変わらない。
例えば通常状態では時速40Kmで走れるとしよう。そこに加速魔法を1回掛ける。10Kmプラスされ50Kmで走ることが可能になる。ここにもう1回魔法を掛ける。つまり2重魔法ということだ。これでさらにプラス10Kmの60Kmということになる。
身体強化状態でも同じだ。強化時は時速60Kmで走れるとしよう。そこにどんどん多重魔法をかけても10Kmずつプラスされていくだけだ。
これが通常の、本来の加速魔法だ。
だがアルヴィスの魔法は違う。
アルヴィスも通常状態で40Kmで走れるとしよう。そこに1回魔法を掛けるとなんと80Kmで走ることが可能になる。さらにもう1回、つまり2重魔法を掛けると120Kmで走れる。身体強化時もまた同様の計算が成り立つ。
ようは通常の加速魔法は足し算だが、アルヴィスの場合は掛け算ということだ。
そして今のこの魔力のアルヴィスなら時速80Km以上で走れるだろう。そこに25重の加速魔法だ。
単純計算で時速2000Kmを超える。音速を優に超えマッハ2にも達しようとしているのだ。
そのアルヴィスが目的地――フレデリック領ガリキア街を目指して一歩を踏み出した。
瞬間――砂塵が舞い空気が震える。
初速からほとんどマッハに近い速度で走り、一瞬で音速を超える。さらに数瞬で最大速度へ達するとその時にはもうすでに王都は見えない。
この速度を維持するのは単純にアルヴィスの体力と魔力次第だ。だがどちらも数十分は保っていられる。通常状態では全力疾走も数十秒からもって1分やそこらだろうが、身体強化をしているこの肉体ならば数十分維持するくらいなら問題ないだろう。
だが問題はこれで体力、魔力共に使い切ってはいられないということだ。
エリザベスの窮地に間に合ったとしても、その後の戦闘を乗り切れなければ意味がない。
何せ相手はあのエリザベスを苦しめる相手なのだから。
とアルヴィスはフレデリック領目指して駆けるなか考えていると、速度は落ちてきていたが2時間もせずにアレスティア街が見えてきた。
アルヴィスは自分の育った地であるアレスティア街に寄りたい気持ちもあったが、今はエリザベスの救出が最優先だ。
馬車でならあと半日は掛かる距離をこのまま走る。
だがさすがのアルヴィスも相当にきついのか、多重魔法のその数値をどんどんと下げていた。
それも当たり前だ。馬車でなら2日はかかる距離をたったの2時間弱だ。ここまで走り抜いただけでぶっ倒れてもおかしくはない。
それでも走ることを止めようとはしなかった。
すべてはエリザベスへの強い想いだ。想いだけで走っている。
そうしてフレデリック邸があるガリキア街まで走りきると、アルヴィスはドサッと地面に両手両膝をついた。
暫くの間この姿勢のまま呼吸を整えると、アルヴィスは肩で息をしながらもゆっくりと立ち上がった。
すでにあたりは日も暮れ夜になっている。
街灯が夜を照らしはじめ人通りも減りはじめたガリキア街を、アルヴィスはまっすぐにフレデリック邸目指して歩く。
そして館が見え、目の前まで近づくと――
「エリザぁぁああァァッッ――!!」
アルヴィスは、周辺を通る街民が思わず振り向き耳を防ぐような大音量で叫んだ。
耳をつんざくようなそれは、館の主を呼び出すのには十分な効果があった。
「――誰だァぁっ! 私の屋敷の前で叫び散らす馬鹿者は! 処刑だ処刑!」
「よう、あんたがフレデリックか?」
「貴様か、馬鹿者は!」
館から数人の部下を引き連れたフレデリックが叫びながら出てくると、処刑されても文句が言えないような態度であいさつをする。
その言葉にさらに腹をたてるフレデリックは、今にも殺しかねない勢いでアルヴィスに詰め寄る。
当然2人の間には部下をはさんでいたが、アルヴィスにはこの程度の距離は問題ない。
いつでも初手をとれる距離だったが、まだアルヴィスは肝心なことを確かめてはいない。
「ここに、俺と同じ制服の女生徒が来なかったか?」
アルヴィスは親指で自分の左胸にある校章をフレデリックに見させるように指す。
「はんっ、来たがそれがなんだと言うのだ! 今の貴様に関係がなかろうが!」
「ここにいるのか?」
「知らんなっ」
「そうか……その顔で十分だぜ……」
(やっぱり……ここに来てたんだな、エリザ)
アルヴィスは内心安堵し胸を撫で下ろした。
「お前達、あの馬鹿者を捕らえろ! 私が直々に殺してやる」
「そうはいかねェな。悪いがここを通らせてもらうぞ」
アルヴィスは魔力を温存するため身体強化はせず、 5重の加速魔法のみをかけた。それでも時速200Km弱はあるアルヴィスを部下の男達は誰も触れることすらできない。
どうやらここにいる男達のランクはそれほど高くなく、5人全員がEかDランク程度のようだ。
敷地に入ったアルヴィスはこのままフレデリックを抜いて館内部に突入したかったが、さすがにそこまで甘くはなかった。
フレデリックはアルヴィスの進もうとする進路を予測し、そこに土系魔法で地面を盛り上げ壁を造り上げた。
「ちッ! やっかいな魔法だな」
アルヴィスはバックステップで壁との距離をとり、抜いた5人に囲まれないようにさらに距離を取った。
「おいっ、念のためマルコに女を連れてこさせろ!」
「ハッ」
フレデリックは今のアルヴィスの動きを見ると、戦況を有利にするため部下の男1人にマルコなる人物を呼ぶように命令する。
恐らくエリザベスが見た長身の男のことだろうが、アルヴィスはまだこの人物を知らない。女とはエリザベスのことで間違いないはずだ。
相手の知らない戦力と弱点を同時に用意する判断力の早さが、男爵にして子爵を討ち取った指揮能力の一端かもしれない。
アルヴィスは加勢を呼ばれる前にせめてこの場の部下たちだけでも仕留めたかったが、フレデリックが上手く部下をサポートするので攻めあぐねてしまう。
そうこうしていると館の扉から細身で長身の男――マルコがエリザベスを連れてやってきた。
その身体には複数の生傷があり、両手足には枷がつけられている。
「エリザッ!」
「――アルくん……!?」
エリザベスの姿を確認したアルヴィスが叫び呼ぶと、その声に反応した彼女が俯いていた顔を上げた。
(よかった……。無事だった)
「おぉーマルコ、よく来た! あやつがその娘に用があるそうだが、どうせならその娘の前であやつを殺した後その娘を売ろうと思ってな。あやつを始末してくれ」
「……――わかりました。私が一瞬で葬ってくれましょう」
アルヴィスを分析するような目付きで少しの間見ると、マルコは命令を承諾した。
「気を付けてアルくん……こいつ、私と同じ……炎を、使うわ……」
かなり弱っている様子のエリザベスが声を絞り出すように忠告する。
「勝手に喋るな女」
エリザベスの首を持っていたマルコが、その手に力を込め彼女の細い首を絞める。
「かはァっ……ぅ……ぐっ……」
「やめろォっ!」
その光景を見たアルヴィスが叫び出す。拳を握る手からは怒りで強く握りすぎているからだろう、爪が食い込み血が垂れている。
「もう余力なんて残さねぇ。全力全開だ。――お前ら全員ぶっ飛ばす!」
「来い、糞ガキ」
今までとは段違いの魔力を放出したアルヴィスの姿を見たマルコは、背後にいた自分を呼びに来た部下の男にエリザベスを投げ渡し、戦場となっている庭園へ向かう。
「ぜってぇ許さねェぞ!」
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