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九章 新たなる脅威
106話 バレンタイン
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「い、生人君! これを受け取ってください!」
あの事件から一月後。世間はバレンタインでざわついている中ボクはチア部の先輩からチョコレートを受け取る。
見た感じ手作りのチョコレートで彼女の気持ちが感じられる。
「その、急に渡してごめんなさい。きっと君と私はそういう関係になれないってことは分かってるけど、それでも渡しておきたくて」
「ありがとう! 美味しく食べるね!」
峰山さんという恋人がいるのでこういうものを受け取るのは気が引けるが、せっかく作ってくれたものを無碍にするのも心苦しい。
そんな態度がいけなかったのか、それを節目に色んな人からチョコレートを貰った。
同じクラスの子に義理チョコを貰ったり、女子バスケ部の部長から貰ったり。今日の午後だけで十人近くもの人からチョコレートを渡される。
「いやいくらなんでも貰いすぎじゃないですか!?」
その日の夜。ボクの部屋で今日の出来事を峰山さんに話すと怒り半分驚き半分といった様子になってしまった。
「まぁ確かに絶対岩永さんあたりがからかってくるからって生人さんとの関係を周りに言わないわたくしにも責任はありますけど、こうも生人さんが他の女子からモテてるとなんだかモヤモヤします」
彼女は頬を膨らませ不満を漏らす。
「でもいいですよ。生人さんの一番はわたくしですからね」
彼女は子供のように拗ねながらも誇らしげに小さな胸を張る。
でも実際に峰山さんと恋人になってから一ヶ月経って、ボクの中で彼女はより大きな存在となっている。あんな事件があった後もメンタルを保てていたのは彼女が居てくれたことが大きい。
「ではこれはわたくしからのチョコレートです。生人さんが一番大好きなタイプの甘々のミルクチョコを使いました」
彼女が冷蔵庫から出したのは円形のガトーショコラ。ホワイトチョコレートを溶かしたものだろうか、ケーキには"大好き❤︎"と文字が書かれている。
その他にも色々なトッピングがかかっておりボクが一番好きなタイプのケーキだ。
「わー美味しそう! 食べてもいい?」
「はいいいですよ! 一緒に食べましょう! お皿とフォークを持ってきますので少々お待ちください」
峰山さんは手慣れた様子で引き出しからお皿とフォーク。それにナイフを一本持ってくる。
ケーキを二等分し、ハートマークが書いてある方をボク用に皿に盛り付け渡してくれる。
「はいあーん」
彼女はボクの口元までケーキを運んでくる。それを頬張ればボク好みの甘みが強い味が口の中に広がる。
大好きな恋人が作ってくれたということもありその幸福感はボクの想像を優に超えてくる。
つい前までは辛いことや凄惨な事件が続いたがここ一ヶ月は特に何もない。平和で幸せな日々が続いている。
ダンジョンは美咲さんが出現させていたらしいのでもう新しいそれが出現することはないし、最近は資源を回収しに定期的にダンジョンに潜るだけだ。
そんな日々の中でも美咲さんの最期の言葉が頭から消えない。
美咲さん以上の巨悪がどこかに潜んでいるということ。そしてボク達に今まで以上の困難が待ち受けているということ。
今の状況からは想像できないが、それでもいつかその時が来てしまうのではないかとボクの中で不安が蠢いている。
「美味しいですか?」
「うん! とっても美味しいよ! ありがとう峰山さん!」
でも今悩んだってどうこうできるわけじゃない。それに事前に悪事を防ぐべく、大臣を辞めた智成さんも父さんの仕事を手伝っている。
きっと美咲さんが言っていたことなんて起こらないだろう。
☆☆☆
バレンタインの翌日。金曜日ということも拍車をかけて男子達は昨日の出来事について話し盛り上がっている。
誰が誰にチョコレートを貰っただとか話に花を咲かせている。
授業が終わっても話題は冷めず、晴人などから話に誘われるがボクはこの後ある人に会わなきゃいけなかったので混ざらずに教室から飛び出す。
「えーと、二年生の教室は……こっちか!」
ボクはある先輩に会いに二年生の教室まで出向く。
「日向先輩いますか!?」
ボクは教室の扉を開け放ち元気よく声を上げる。目的の日向先輩は鞄に教科書等を仕舞っており今から部活に行くところだろう。
「来てくれたんだね。思ったより早かったけど、授業が終わってからすぐ飛び出してきたの?」
日向葵先輩。バレー部のエースでクールな女性だ。
彼女とは去年の秋頃に偶然立ち寄った地域の体育館で知り合い、やっている頻度や知名度こそ低いもののダンジョン配信活動を行っており、それに関しての話題で話が弾み友達になったのだ。
「日向先輩は部活もあるし待たせたら悪いからね」
「ふふっ。ありがとう。君みたいな素直な子は好きだよ。例の件については体育館に行きながら話そうか」
ボク達は一緒に体育館に向かいながら例の件について話し出す。
「それで昨日のチョコレートはどうだったかな?」
日向先輩は昨日ボクに渡してくれたバレンタインチョコレートの味の感想について尋ねてくる。
「あのホワイトチョコレートのことだよね。すっごく……」
「生人さん? 何をしてるんですか?」
校舎を出たあたりでボク達は峰山さんとバッタリ出会してしまう。
あの事件から一月後。世間はバレンタインでざわついている中ボクはチア部の先輩からチョコレートを受け取る。
見た感じ手作りのチョコレートで彼女の気持ちが感じられる。
「その、急に渡してごめんなさい。きっと君と私はそういう関係になれないってことは分かってるけど、それでも渡しておきたくて」
「ありがとう! 美味しく食べるね!」
峰山さんという恋人がいるのでこういうものを受け取るのは気が引けるが、せっかく作ってくれたものを無碍にするのも心苦しい。
そんな態度がいけなかったのか、それを節目に色んな人からチョコレートを貰った。
同じクラスの子に義理チョコを貰ったり、女子バスケ部の部長から貰ったり。今日の午後だけで十人近くもの人からチョコレートを渡される。
「いやいくらなんでも貰いすぎじゃないですか!?」
その日の夜。ボクの部屋で今日の出来事を峰山さんに話すと怒り半分驚き半分といった様子になってしまった。
「まぁ確かに絶対岩永さんあたりがからかってくるからって生人さんとの関係を周りに言わないわたくしにも責任はありますけど、こうも生人さんが他の女子からモテてるとなんだかモヤモヤします」
彼女は頬を膨らませ不満を漏らす。
「でもいいですよ。生人さんの一番はわたくしですからね」
彼女は子供のように拗ねながらも誇らしげに小さな胸を張る。
でも実際に峰山さんと恋人になってから一ヶ月経って、ボクの中で彼女はより大きな存在となっている。あんな事件があった後もメンタルを保てていたのは彼女が居てくれたことが大きい。
「ではこれはわたくしからのチョコレートです。生人さんが一番大好きなタイプの甘々のミルクチョコを使いました」
彼女が冷蔵庫から出したのは円形のガトーショコラ。ホワイトチョコレートを溶かしたものだろうか、ケーキには"大好き❤︎"と文字が書かれている。
その他にも色々なトッピングがかかっておりボクが一番好きなタイプのケーキだ。
「わー美味しそう! 食べてもいい?」
「はいいいですよ! 一緒に食べましょう! お皿とフォークを持ってきますので少々お待ちください」
峰山さんは手慣れた様子で引き出しからお皿とフォーク。それにナイフを一本持ってくる。
ケーキを二等分し、ハートマークが書いてある方をボク用に皿に盛り付け渡してくれる。
「はいあーん」
彼女はボクの口元までケーキを運んでくる。それを頬張ればボク好みの甘みが強い味が口の中に広がる。
大好きな恋人が作ってくれたということもありその幸福感はボクの想像を優に超えてくる。
つい前までは辛いことや凄惨な事件が続いたがここ一ヶ月は特に何もない。平和で幸せな日々が続いている。
ダンジョンは美咲さんが出現させていたらしいのでもう新しいそれが出現することはないし、最近は資源を回収しに定期的にダンジョンに潜るだけだ。
そんな日々の中でも美咲さんの最期の言葉が頭から消えない。
美咲さん以上の巨悪がどこかに潜んでいるということ。そしてボク達に今まで以上の困難が待ち受けているということ。
今の状況からは想像できないが、それでもいつかその時が来てしまうのではないかとボクの中で不安が蠢いている。
「美味しいですか?」
「うん! とっても美味しいよ! ありがとう峰山さん!」
でも今悩んだってどうこうできるわけじゃない。それに事前に悪事を防ぐべく、大臣を辞めた智成さんも父さんの仕事を手伝っている。
きっと美咲さんが言っていたことなんて起こらないだろう。
☆☆☆
バレンタインの翌日。金曜日ということも拍車をかけて男子達は昨日の出来事について話し盛り上がっている。
誰が誰にチョコレートを貰っただとか話に花を咲かせている。
授業が終わっても話題は冷めず、晴人などから話に誘われるがボクはこの後ある人に会わなきゃいけなかったので混ざらずに教室から飛び出す。
「えーと、二年生の教室は……こっちか!」
ボクはある先輩に会いに二年生の教室まで出向く。
「日向先輩いますか!?」
ボクは教室の扉を開け放ち元気よく声を上げる。目的の日向先輩は鞄に教科書等を仕舞っており今から部活に行くところだろう。
「来てくれたんだね。思ったより早かったけど、授業が終わってからすぐ飛び出してきたの?」
日向葵先輩。バレー部のエースでクールな女性だ。
彼女とは去年の秋頃に偶然立ち寄った地域の体育館で知り合い、やっている頻度や知名度こそ低いもののダンジョン配信活動を行っており、それに関しての話題で話が弾み友達になったのだ。
「日向先輩は部活もあるし待たせたら悪いからね」
「ふふっ。ありがとう。君みたいな素直な子は好きだよ。例の件については体育館に行きながら話そうか」
ボク達は一緒に体育館に向かいながら例の件について話し出す。
「それで昨日のチョコレートはどうだったかな?」
日向先輩は昨日ボクに渡してくれたバレンタインチョコレートの味の感想について尋ねてくる。
「あのホワイトチョコレートのことだよね。すっごく……」
「生人さん? 何をしてるんですか?」
校舎を出たあたりでボク達は峰山さんとバッタリ出会してしまう。
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