追放ですか?それに無能な妹を取るのですか?構いませんが、私はもう関係ないですからね?
「貴様はもう用済みだ、追放する」
応接間に轟いたのは父の低い厳格な声。
扉の前で立ち尽くした私は、呆気にとられて言葉を発することができなかった。
ソファに座る妹のシェルが私を見て、嘲笑う。
その隣には私の婚約者である、マークの姿もあった……
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