七虹精神隔離病院~闇は誰もが持っている!!~

白雪 鈴音

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蠢く闇

君と一緒に

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シュルリとネクタイを外され、ワイシャツもゆっくりと外されていく。
少しずつ露わになる肌に恥ずかしさを覚えながらも、秋良の余裕のない表情を見つめる雪成に秋良は何とも形容しがたい気持ちになり雪成に口づけをする。
先ほどとは違う深いキス。
少しづつ薄くなっていく体内の酸素と同時に頭も痺れてきた。
いわゆるアドレナリン分泌が始まったのだ。
少しずつ蕩けていく瞳と表情に秋良は心をかき乱し、唇を離した。
秋良は雪成のズボンを脱がせるとブリーフの上から雪成のモノをなぞった。

「もう湿ってるな。」

「し、仕方ないじゃん……」

”何が仕方ないんだ”
そんな秋良の問いに雪成は恥ずかしそうにしながら答えた。

「こんな、こんなに優しいの、初めてなんだから。」

まだ服を逃がし、キスをしただけのこの状況に優しいも何もあるのか、と秋良は不思議に思ったが、肌に残る消えていない傷跡を視界に入れ、すぐに雪成がこれまでどんな過酷な環境にいたのかを思い出させた。
”そうか……”
秋良も雪成りも優しく、慈愛を含んだ笑みを浮かべる。
しかし、そんな表情を浮かべたのは一瞬で、秋良が雪成のブリーフの中に手をすべり込ませ雪成の性器に指先をふれさせた。
冷たい指先に触れた雪成の熱い逸物は膨らみぬるりとした体液で秋良の指を濡らした。
少し触れた指先は少しづつ面積を増やしていき、液を塗り拡げるように触れる。
やがて秋良が完全に掌で握るころには一度熱を吐き出していた。
はぁはぁと先ほどまでぐぐもった声で喘いでいた唇から吐息が溢れる。
そんな状態の雪成に対し、膨らむだけ膨らんだ秋良の欲はズボン越しに辛そうなのが見て取れた。
雪成りは早々に息を落ち着かせ、ゆっくりと上半身を起こすと口を開いた。

「舐めてあげる。」

秋良はその申し出を断った。
が、雪成はそれを良しはせず、秋良を逆に押し倒すとカチャカチャとベルトを外すとズボンと一緒に下着も下へと下ろした。

「おっき……」

そんなことを呟きまじまじと秋良のモノを二、三秒ほど見つめると優しくそれに触れ、根元に軽くキスをして見せ、それは始まりの合図に先から舐めはじめ根元へと舌は下りてゆく。
秋良はそんな雪頭をなで成りのながら素直に感じていた。
根元まで舐めきった雪成は根元から先まで舐め上げると今度はパクリと咥え込んだ。
暖かい雪成の口内に秋良はついに”ん……”と声を漏らした。
根元まで一気に落とされたモノは喉奥を突き、喉の奥がきゅっと締まり、先を締め付けた。
それが決め手となったのか秋良はついに”口、離せ……”と言葉を発した。
雪成は横に首を振り否を示す。
嫌がる雪成を無理に離すわけにもいかず、やむなくそのまま欲を吐き出した。

「んっ……」

雪成はその欲をゆっくりと飲み下すと口を離し、ヘタリと床に座りると、口の隙から垂れた液を人差し指で救い取り、ペロ、と舐めた。

「悪い……」

申し訳なさそうに謝る秋良に”大丈夫だから、続きしようよ”と笑って見せた。
続き、という言葉の意味の分からぬ秋良ではなく、「そうだな」と答える。
寝台へと戻って座った雪成は、自身で孔に指を入れ、解し始める。
変なスイッチが入ったのか、秋良に見えるように、誘うように。

「お前さぁ……煽ってるだろ」

雪成の腕を掴み、指を抜かせると変わりに自身の指を入れる。
雪成の細く白い指と比べるとゴツゴツと骨ばった男らしい指に雪成は久しぶりの快感を得る。
 しかし前とは違うのは痛みがない事だ。
いきなり突っ込まれていた昔は痛みの奥に見出した快楽に身を委ねるしかなかったが、今はただ甘く、柔らかな快感が押し寄せてくる。

「あ、きら……せん、せ……」

「秋良」

「え?」

秋良は手を止めること無くそう呟く。

「秋良って呼べよ」

中に入れられた指がもう一本増え、雪成の心と身体を少しづつ支配していった。
容赦なく攻められる腸内の指を止めることが出来ず、雪成は喜びに飲み込まれていった。
秋良の指は奥へ奥へと進んで行く。
その時、雪成の身体に電気が走った。

「ここか」

不敵な笑みを浮かべた秋良は雪成のキモチ良くなれるポイントを中心に更に激しく攻め立てた。

「い、いやっ……そこ、やっ……もっ、入れてっ!」

こんな快感知らない、怖い、と本来のモノを、秋良のモノを、絶叫まがいな悲痛な叫びで強請る。

「嫌に決まってんだろ。ここで一回イけ……」

くちゅくちゅくちゅと早い水温が白い診察室へと溶け込んでいく。
頭がふわふわして、達する事のみが頭を閉めてきた頃、その指は孔から抜かれる。
なんで?
まだイけてない……。
イきたい……。

「イきたい……あきら……イかせてよ……」

膝同士をくっ付けモジモジとする様子に秋良は息を飲む。

「ああ。当然だ。」

ガパッ、と雪成の股を開き、先程まで指を侵入させていた所の入り口へと秋良の陰茎を宛てがい、ゆっくりと中に侵入させた。
久し振りの異物感に雪成は奇声を発した。
”ひっ……あはっ……”
すっかり瞳孔が開き、この行為を楽しんでいるように見える。
そんな様子の雪成に驚きつつも秋良自身、暖かい中に締め付けられ、ここで辞められるほど聖者では無い。
”動くぞ”という声を一つかけ、ゆっくりと腰を動かし始める。
ぬちゅ、ぬちゅ……。
そんな卑猥な音が響く。
少しづつ早く打ち付けられる腰に、雪成の甘く喘ぐ声と秋良の吐く吐息が大きくなる。
先程前立腺を執拗に攻められた雪成は遂に限界を迎えた。
それと同時に中はビクビクと痙攣し、更に締めつけも強くなる。
痛いくらいの快楽に、そのまま中で果てた。

「はぁ……はぁ……」

両者ともに整わぬ息を整えようとはしつつも、どちらともなくキスをして、更に息を上がらせた。
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