26 / 39
5章 判明
5-1 閑話 浮島
しおりを挟む
ある日の昼前。轍夜はケットシーとともに、街の外を散歩していた。
人通りは無く閑散としており、前方には農地、その奥には森が広がっている。その農地と森の間には数件の民家。石造りの小さな平家だ。
雲一つ無い青空の下、明るい陽光を受けて、石の一部がきらめく。
「ふにゃー」
ケットシーは気持ちよさそうに鳴いた。爽やかな風に毛が揺れて、金色の光を華やかに散らす。
そんな穏やかな散歩を、遮るものがあった。
突如として日の光が遮られたのだ。まるで、唐突に雲が湧いて出たかのように。
「にゃー⁉」
ケットシーが驚いて上を見ると、そこには巨大な岩があった。農地よりも大きい岩が。
「でけー……」
轍夜が呟くと、雑に強くなる呪具が「上に行ってみよう、上に。浮遊靴で」と主張する。
「そーだな」
ケットシーを抱え上げ、轍夜は跳んだ。タンッ、タンッ、と音がしそうな勢いで、ぐんぐん宙を駆け上がり、岩の上空にたどり着く。その岩の上には、森があった。
森といっても、農地に隣接した森とは生えている木が全く違う。岩上の森に生えているのは、竹のような木だ。
轍夜が森に降り立つと、そこには老人がいた。生えている木に斧をぶつけ、懸命に斬っている。
「じーさん、手伝おーか?」
轍夜が声をかけると、その老人は驚いて振り返る。
「な、なんじゃぁ⁉ どうやってここに来た⁉」
「この靴で、ぴょーんって」
「ふむ、なるほど」
「それで分かるのかにゃー⁉」
ケットシーが驚きの声を上げると、老人はカラカラと笑った。
「長く生きておるからのう」
はきはきとした、やや早口にも聞こえる口調である。
「で、手伝ってくれるとか言うとったのう。頼むわ、わしゃ疲れた。何せ、この森の木を全部刈らんといかん」
「全部って、まじで全部?」
「おうよ、全部じゃ。なに、心配いらん。根っこを残しときゃあ、またすぐに伸びる」
「よーし」
轍夜は剣を抜き、木の下部めがけて一閃。斬撃が煌めきながら飛んでいき、直線上の木々を貫いていく。一瞬で10本近い木が斬られ、音を立てて倒れてた。
「凄いのう。その調子で頼むわ」
「ほーい」
老人は剣の威力に感心した様子で、楽しそうに笑っている。轍夜は調子に乗って剣を振りまくり、次々とでたらめに木を斬っていった。
ケットシーは呆れたようにその様子を見ていた。
「説明してほしいにゃー」
全ての木が斬り倒されたのを見計らって、ケットシーは老人に言った。轍夜が剣を振っている間、木が倒れる音がうるさくて、話どころではなかったのだ。
「説明とな? 何が聞きたいんじゃ?」
すっとぼけた顔で言う老人を、ケットシーはしっぽで叩いた。
「そういうのはリィラの方が上手いにゃー」
「はて、知らぬ存ぜぬを通すのが、わし以上に上手いやつがおるのか?」
「いるにゃー。言っていることが嘘か本当か、全っ然、分からないのにゃー」
リィラの言動を思い浮かべて嘆息しながら、ケットシーは言う。
「それに比べたら、お前は分かりやすいにゃー」
「仕方ないのう。この浮き島は呪具で動いておるんじゃ」
老人は観念したように喋り始める。
「わしがまだ若かった頃にな、ここの南の大陸よりも更にずっと南の海で、新しい島が現れたんじゃ。それが、これじゃ」
老人がぽんっと地面を叩いた時、轍夜が歩いてきた。
「何かあっちに家あったけど」
「わしの家じゃな。中で話すか」
そう言って、老人は歩き出した。
石造りの家の中には、同じ材質のテーブルと2つの長椅子、それから暖炉があった。暖炉に火は入っていない。
「さて、どこまで話したかのう」
「この島が現れたところにゃー」
長椅子に座った老人と轍夜は向かい合う位置になっている。ケットシーは轍夜に抱えられ、老人を正面から見据えた。
「そうじゃった。で、何とこの島、無人島でのう」
「現れたばかりなら当然にゃー」
「わしはこの島に住むことにしたんじゃ。何しろこの島は、他の誰よりも先にわしが見つけたんじゃからな」
ケットシーのツッコミを無視し、老人は誇らしげに話す。
「しかしのう、問題発生じゃ。自給自足をしようにも、動物はおらんし植物は無いしで、どうにもならんかった」
「今は木が生えてるにゃー?」
「そう、その木を植えたんじゃ。呪具の燃料にするためにのう」
「話が飛んだにゃー」
「わしは元々、船で旅をしとった。旅の途中で、いくつか呪具を手に入れたんじゃ。その一つが、モノを浮かび上げる呪具――この島を浮かべておる呪具じゃ。ただ、この呪具は効果を発揮するために燃料が必要でのう。おっと、燃料と言っても燃やすわけじゃあない。人間にとっての食糧のことを燃料とも言うだろう、それと同じじゃ」
「その呪具は木を食べるのかにゃー?」
老人は頷く。
「そうして、わしは船を捨て、この島で旅するようになったんじゃ」
「にゃー? その呪具は移動もできるにゃー?」
「いいや、移動は別の呪具じゃ。ランダムな位置にぱっと移動する呪具でのう」
「それで偶然、みーたちの国の上に出たのかにゃー」
「そういうことじゃ。この呪具、1日1回しか使えんから、退くのは明日まで待っとくれ」
「……仕方ないにゃー」
嘆息したケットシーは、不意に後ろを見る。そして半眼になった。
「テツヤ、みーの毛で遊ぶのやめろにゃー」
ケットシーの背中の毛は、ねじられ、いくつもの細い束になっていた。轍夜は悪びれる様子も無く笑う。
「話なげーから……それより腹減った」
「ほれ、ドボ芋だ」
老人が、握りこぶしくらいの大きさの芋を放り投げてきた。轍夜がキャッチすると、
「そのままかじれるぞ」
と教えてくる。言われた通りかじってみると、ゆでたジャガイモのような食感だった。味はほとんど無い。
「どこから出したにゃー? まさか、また呪具かにゃー?」
「正解じゃ。ドボ芋を出す呪具といってのう」
「何でドボ芋なのにゃー……ドボ芋にまつわる神でもいたのかにゃー?」
「わしの生まれ故郷じゃあ、ドボ芋の神を祀っとったぞ」
「豊作の神なら分かるけどにゃー。ドボ芋限定にゃー?」
怪訝そうに言うケットシー。それに対し、老人は面白そうに笑った。
「皮もむかず調理もせず、そのまま食える芋、といえばドボ芋だけじゃろ」
「デロ芋もあるにゃー」
反論したケットシーであったが、ふと思い出す。
「確かに古代はドボ芋だけだったにゃー」
「まあ、ドボ芋だけちゅうのも飽きるし、地上で食糧調達することもあるがのう」
「どうやって地上に行くにゃー? 島ごと下りるにゃー?」
ケットシーは首を傾げて尋ねる。
「安心せい。昇降できる呪具も持っとるからのう。島はこのままで、わしだけが行き来するんじゃ」
「ふにゃー……随分たくさん呪具を持っているのにゃー」
「言ったじゃろ、長く生きておると。300から数えるのをやめたわい」
「お前、人間じゃないのかにゃー」
ケットシーは不思議そうに言った。老人はカラカラ笑い、
「人間に偽装する呪具を使っとるんじゃ。ほれ」
呪具の効果を解除した。見た目は変わっていない。しかし、明らかに人間のものではない力を発している。
「ふにゃー……お前、竜人かにゃー」
「正解じゃ」
竜人の外見は人間と変わらない。しかし、人間より遥かに長寿であり、魔力ではなく竜力を持つ。
老人はふと轍夜に目を向ける。夢中でドボ芋を食べている様子は、外見年齢より幼く見えた。
「そういやあ、歳はいくつじゃ? 18くらいか?」
問われた轍夜は目を瞬かせる。
「え、20は超えてるけど」
「リィラの話では24のはずにゃー」
自分の年齢を把握していない轍夜の代わりに、ケットシーが答えた。
「童顔じゃのう」
「よく言われる」
高校生の時は中学生に間違えられたものだ。
ドボ芋を食べ終え満腹になった轍夜は、帰って昼寝でもしようと思った。ケットシーも同じなようで、
「帰ろうにゃー」
あくびをしながら言った。
轍夜が立ち上がると、ケットシーは轍夜の頭に乗って丸まる。
「じゃあな、じーさん」
「達者での」
笑顔で手を振り合い、轍夜は帰路についた。
人通りは無く閑散としており、前方には農地、その奥には森が広がっている。その農地と森の間には数件の民家。石造りの小さな平家だ。
雲一つ無い青空の下、明るい陽光を受けて、石の一部がきらめく。
「ふにゃー」
ケットシーは気持ちよさそうに鳴いた。爽やかな風に毛が揺れて、金色の光を華やかに散らす。
そんな穏やかな散歩を、遮るものがあった。
突如として日の光が遮られたのだ。まるで、唐突に雲が湧いて出たかのように。
「にゃー⁉」
ケットシーが驚いて上を見ると、そこには巨大な岩があった。農地よりも大きい岩が。
「でけー……」
轍夜が呟くと、雑に強くなる呪具が「上に行ってみよう、上に。浮遊靴で」と主張する。
「そーだな」
ケットシーを抱え上げ、轍夜は跳んだ。タンッ、タンッ、と音がしそうな勢いで、ぐんぐん宙を駆け上がり、岩の上空にたどり着く。その岩の上には、森があった。
森といっても、農地に隣接した森とは生えている木が全く違う。岩上の森に生えているのは、竹のような木だ。
轍夜が森に降り立つと、そこには老人がいた。生えている木に斧をぶつけ、懸命に斬っている。
「じーさん、手伝おーか?」
轍夜が声をかけると、その老人は驚いて振り返る。
「な、なんじゃぁ⁉ どうやってここに来た⁉」
「この靴で、ぴょーんって」
「ふむ、なるほど」
「それで分かるのかにゃー⁉」
ケットシーが驚きの声を上げると、老人はカラカラと笑った。
「長く生きておるからのう」
はきはきとした、やや早口にも聞こえる口調である。
「で、手伝ってくれるとか言うとったのう。頼むわ、わしゃ疲れた。何せ、この森の木を全部刈らんといかん」
「全部って、まじで全部?」
「おうよ、全部じゃ。なに、心配いらん。根っこを残しときゃあ、またすぐに伸びる」
「よーし」
轍夜は剣を抜き、木の下部めがけて一閃。斬撃が煌めきながら飛んでいき、直線上の木々を貫いていく。一瞬で10本近い木が斬られ、音を立てて倒れてた。
「凄いのう。その調子で頼むわ」
「ほーい」
老人は剣の威力に感心した様子で、楽しそうに笑っている。轍夜は調子に乗って剣を振りまくり、次々とでたらめに木を斬っていった。
ケットシーは呆れたようにその様子を見ていた。
「説明してほしいにゃー」
全ての木が斬り倒されたのを見計らって、ケットシーは老人に言った。轍夜が剣を振っている間、木が倒れる音がうるさくて、話どころではなかったのだ。
「説明とな? 何が聞きたいんじゃ?」
すっとぼけた顔で言う老人を、ケットシーはしっぽで叩いた。
「そういうのはリィラの方が上手いにゃー」
「はて、知らぬ存ぜぬを通すのが、わし以上に上手いやつがおるのか?」
「いるにゃー。言っていることが嘘か本当か、全っ然、分からないのにゃー」
リィラの言動を思い浮かべて嘆息しながら、ケットシーは言う。
「それに比べたら、お前は分かりやすいにゃー」
「仕方ないのう。この浮き島は呪具で動いておるんじゃ」
老人は観念したように喋り始める。
「わしがまだ若かった頃にな、ここの南の大陸よりも更にずっと南の海で、新しい島が現れたんじゃ。それが、これじゃ」
老人がぽんっと地面を叩いた時、轍夜が歩いてきた。
「何かあっちに家あったけど」
「わしの家じゃな。中で話すか」
そう言って、老人は歩き出した。
石造りの家の中には、同じ材質のテーブルと2つの長椅子、それから暖炉があった。暖炉に火は入っていない。
「さて、どこまで話したかのう」
「この島が現れたところにゃー」
長椅子に座った老人と轍夜は向かい合う位置になっている。ケットシーは轍夜に抱えられ、老人を正面から見据えた。
「そうじゃった。で、何とこの島、無人島でのう」
「現れたばかりなら当然にゃー」
「わしはこの島に住むことにしたんじゃ。何しろこの島は、他の誰よりも先にわしが見つけたんじゃからな」
ケットシーのツッコミを無視し、老人は誇らしげに話す。
「しかしのう、問題発生じゃ。自給自足をしようにも、動物はおらんし植物は無いしで、どうにもならんかった」
「今は木が生えてるにゃー?」
「そう、その木を植えたんじゃ。呪具の燃料にするためにのう」
「話が飛んだにゃー」
「わしは元々、船で旅をしとった。旅の途中で、いくつか呪具を手に入れたんじゃ。その一つが、モノを浮かび上げる呪具――この島を浮かべておる呪具じゃ。ただ、この呪具は効果を発揮するために燃料が必要でのう。おっと、燃料と言っても燃やすわけじゃあない。人間にとっての食糧のことを燃料とも言うだろう、それと同じじゃ」
「その呪具は木を食べるのかにゃー?」
老人は頷く。
「そうして、わしは船を捨て、この島で旅するようになったんじゃ」
「にゃー? その呪具は移動もできるにゃー?」
「いいや、移動は別の呪具じゃ。ランダムな位置にぱっと移動する呪具でのう」
「それで偶然、みーたちの国の上に出たのかにゃー」
「そういうことじゃ。この呪具、1日1回しか使えんから、退くのは明日まで待っとくれ」
「……仕方ないにゃー」
嘆息したケットシーは、不意に後ろを見る。そして半眼になった。
「テツヤ、みーの毛で遊ぶのやめろにゃー」
ケットシーの背中の毛は、ねじられ、いくつもの細い束になっていた。轍夜は悪びれる様子も無く笑う。
「話なげーから……それより腹減った」
「ほれ、ドボ芋だ」
老人が、握りこぶしくらいの大きさの芋を放り投げてきた。轍夜がキャッチすると、
「そのままかじれるぞ」
と教えてくる。言われた通りかじってみると、ゆでたジャガイモのような食感だった。味はほとんど無い。
「どこから出したにゃー? まさか、また呪具かにゃー?」
「正解じゃ。ドボ芋を出す呪具といってのう」
「何でドボ芋なのにゃー……ドボ芋にまつわる神でもいたのかにゃー?」
「わしの生まれ故郷じゃあ、ドボ芋の神を祀っとったぞ」
「豊作の神なら分かるけどにゃー。ドボ芋限定にゃー?」
怪訝そうに言うケットシー。それに対し、老人は面白そうに笑った。
「皮もむかず調理もせず、そのまま食える芋、といえばドボ芋だけじゃろ」
「デロ芋もあるにゃー」
反論したケットシーであったが、ふと思い出す。
「確かに古代はドボ芋だけだったにゃー」
「まあ、ドボ芋だけちゅうのも飽きるし、地上で食糧調達することもあるがのう」
「どうやって地上に行くにゃー? 島ごと下りるにゃー?」
ケットシーは首を傾げて尋ねる。
「安心せい。昇降できる呪具も持っとるからのう。島はこのままで、わしだけが行き来するんじゃ」
「ふにゃー……随分たくさん呪具を持っているのにゃー」
「言ったじゃろ、長く生きておると。300から数えるのをやめたわい」
「お前、人間じゃないのかにゃー」
ケットシーは不思議そうに言った。老人はカラカラ笑い、
「人間に偽装する呪具を使っとるんじゃ。ほれ」
呪具の効果を解除した。見た目は変わっていない。しかし、明らかに人間のものではない力を発している。
「ふにゃー……お前、竜人かにゃー」
「正解じゃ」
竜人の外見は人間と変わらない。しかし、人間より遥かに長寿であり、魔力ではなく竜力を持つ。
老人はふと轍夜に目を向ける。夢中でドボ芋を食べている様子は、外見年齢より幼く見えた。
「そういやあ、歳はいくつじゃ? 18くらいか?」
問われた轍夜は目を瞬かせる。
「え、20は超えてるけど」
「リィラの話では24のはずにゃー」
自分の年齢を把握していない轍夜の代わりに、ケットシーが答えた。
「童顔じゃのう」
「よく言われる」
高校生の時は中学生に間違えられたものだ。
ドボ芋を食べ終え満腹になった轍夜は、帰って昼寝でもしようと思った。ケットシーも同じなようで、
「帰ろうにゃー」
あくびをしながら言った。
轍夜が立ち上がると、ケットシーは轍夜の頭に乗って丸まる。
「じゃあな、じーさん」
「達者での」
笑顔で手を振り合い、轍夜は帰路についた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる