28 / 28
エピローグ
帝国
しおりを挟む
オストラ帝国、某所。
会議室に5人の貴族が集まっていた。円卓を囲うように座り、手元の文書に目を落としている。
部屋は薄暗く、それぞれの手元で蠟燭の灯りが揺らいでいる。
「まったく、余計なことをしてくれた」
年老いた男が溜息と共に呟いた。それを聞いた他の4人は大きく頷く。
「本当に、それ以外の言葉が思い浮かびませんね」
「そうだな。確かにアルベルト王子は危険だが、それとこれとは別の話だ」
「あら、貴方とて彼を殺そうとしたのではありませんこと?」
「王国の者を利用して、な」
「気になってたんだけどさぁ、アルベルト王子の何が危険なわけ?」
「わたくしも知りませんわ」
「そんなの決まってるじゃないですか。ブランクコードから、クローンに利用した技術を暴かれる恐れがあるんですよ」
「……まっさかぁ。埋め込まれた術式を見破られるとでも?」
「普通は無理だが、それをやってのけそうなのがアルベルト王子だということだ」
「そうですのね。しかし、彼はあのブランクコードがクローンだということすら気付いていなかったのでしょう? 警戒しすぎですわ」
「そうかもな。結果として、余計な情報を知られることになった」
「ヴァレリーが悪いんですよ。油断しすぎにもほどがある」
「どこぞの公爵令嬢まで巻き込んだらしいからね。何も喋らず戦わず、ブランクコードだけ連れて帰ってこれば良かったんだ」
「しかし、アルベルト王子を始末するのは皆で決めましたわよね。ヴァレリーにだけ責を問うのは酷ですわ」
「良いじゃないですか、どうせ死んでるんですから」
「機械兵が全滅した時点で計画を変更すべきだったのだ。それくらいの判断も出来なかったヴァレリーの自業自得だ」
好き勝手に喋る4人。それを黙って聞いていた年老いた男——議長は、会話が途切れたのを見計らって
「議題は、今後についてだ」
と言葉を投げた。
若い男が肩を竦める。
「まあ、私たちの存在が明るみに出なかったのはラッキーでしたね」
「だが動きづらくなった。再びブランクコードを狙えば、我々もタダでは済まないだろう」
「だよなぁ。どうするよ、ブランクコードは。このまま放っておくか?」
「放っておくのが良いと思いますわ。こうなっては藪蛇にしかなりませんもの」
壮年の男2人と女がそう言って、議長を見た。
議長は鷹揚に頷く。
「では、放っておくということで、次。ヴァレリーの管理していた研究所が差し押さえられた際、クローンたちが逃げ出した件について」
「何で逃げたんだ? 言うこと聞くように調教されてたはずだろ?」
「捕まるのに納得いかない研究員が、クローンに逃げるよう命じたって聞きましたよ。他にも何やら命じていたとか。そんな隙を与えるなんて、憲兵は何やってんでしょうね」
「これが王国や皇国に知られたらマズいよなぁ。早く見つけ出して捕えないと」
「もはや兵器ですものね。しかし、どうやって見つけますの? ヴァレリーの部下はそういうことがお得意でしたけれど……」
「軒並み捕えられましたからね。私の部下にも探知が得意な者がいるので、捜させてみます」
若い男がそう言ったところで、議長が咳払いをした。
「ごほん。……では最後に、王国が古代魔法の古文書を貸すよう要求してきたことについて」
「これが一番厄介だ。古代魔法の存在自体を知らないはずのレリーシャ教徒が、そのような要求をするのは……まあヴァレリーが情報を漏らしたんだろうが、それにしても……」
険しい表情で言葉を濁す壮年の男。そこへ、女が思い付いたように尋ねる。
「もしかして、アルベルト王子が絡んでいますの?」
「……おそらく。本当は貸したくないところだが……」
「貸さざるを得ませんね。皇帝陛下は誰の家に古代魔法の古文書があるかを知ってますし……下手に断れば、ヴァレリーとの関係を疑われかねない」
「皇帝陛下は貸す気満々ってことか?」
「そりゃそうでしょう。願ってもない好条件ですよ。……普通に考えれば、ね」
「やはり、そのまま貸すのは危険だ。読み解けないよう細工をしてから皇帝陛下にお渡ししよう」
「細工なぁ……バレたらどうするんだ?」
「というか確実にバレますね。何なら、細工してある状態でも読み解いてしまいそうです」
「警戒しすぎだと言いましたわよね?」
「魔法と古文書に関しちゃ本当にとんでもないんですよ、アルベルト王子は。……だから、細工はしない方が良いと思います」
「そうだな……細工に気付かれた場合、我々がヴァレリーと協力していたことまで気付かれてしまうかもしれない。それは避けねば」
話がまとまったところで、議長は告げる。
「では、本日はここまで。解散」
その言葉が終わると同時に、皆一斉に手元の蝋燭の火を吹き消した。そして無言で部屋を出て行く。
静まり返った会議室。その隅が、歪む。
「ふふふ」
誰もいないはずの部屋に、一人の少女が現れた。魔法で姿を隠していたのだ。
「みんな、わたくしが死んだと思っているのね……ふふ、おかしいわ」
手首についた、「フュン」と書かれた札を眺め、彼女はほくそ笑む。
その体は、クローンの一人——コード・5。しかし中身はヴァレリーだ。死ぬ直前に、魂を入れ替えたのである。フュンにのみ仕込んでいた、自分のクローンが相手だからこそ可能な術式だった。
「それにしても酷いじゃないの。このわたくしに、全ての罪を擦り付けるなんて」
可愛らしい声で呟きながら、円卓の周りを歩く。そして、議長が座っていた椅子の裏に手を伸ばした。
「ブランクコードを回収しに行く前に、みんなにお仕置きしなくちゃね」
重い音を立てて椅子の後ろの床がズレていき、階段が現れた。地下に続く隠し階段だ。
彼女は鼻歌を歌いながら、階段の下へと消えていった。
会議室に5人の貴族が集まっていた。円卓を囲うように座り、手元の文書に目を落としている。
部屋は薄暗く、それぞれの手元で蠟燭の灯りが揺らいでいる。
「まったく、余計なことをしてくれた」
年老いた男が溜息と共に呟いた。それを聞いた他の4人は大きく頷く。
「本当に、それ以外の言葉が思い浮かびませんね」
「そうだな。確かにアルベルト王子は危険だが、それとこれとは別の話だ」
「あら、貴方とて彼を殺そうとしたのではありませんこと?」
「王国の者を利用して、な」
「気になってたんだけどさぁ、アルベルト王子の何が危険なわけ?」
「わたくしも知りませんわ」
「そんなの決まってるじゃないですか。ブランクコードから、クローンに利用した技術を暴かれる恐れがあるんですよ」
「……まっさかぁ。埋め込まれた術式を見破られるとでも?」
「普通は無理だが、それをやってのけそうなのがアルベルト王子だということだ」
「そうですのね。しかし、彼はあのブランクコードがクローンだということすら気付いていなかったのでしょう? 警戒しすぎですわ」
「そうかもな。結果として、余計な情報を知られることになった」
「ヴァレリーが悪いんですよ。油断しすぎにもほどがある」
「どこぞの公爵令嬢まで巻き込んだらしいからね。何も喋らず戦わず、ブランクコードだけ連れて帰ってこれば良かったんだ」
「しかし、アルベルト王子を始末するのは皆で決めましたわよね。ヴァレリーにだけ責を問うのは酷ですわ」
「良いじゃないですか、どうせ死んでるんですから」
「機械兵が全滅した時点で計画を変更すべきだったのだ。それくらいの判断も出来なかったヴァレリーの自業自得だ」
好き勝手に喋る4人。それを黙って聞いていた年老いた男——議長は、会話が途切れたのを見計らって
「議題は、今後についてだ」
と言葉を投げた。
若い男が肩を竦める。
「まあ、私たちの存在が明るみに出なかったのはラッキーでしたね」
「だが動きづらくなった。再びブランクコードを狙えば、我々もタダでは済まないだろう」
「だよなぁ。どうするよ、ブランクコードは。このまま放っておくか?」
「放っておくのが良いと思いますわ。こうなっては藪蛇にしかなりませんもの」
壮年の男2人と女がそう言って、議長を見た。
議長は鷹揚に頷く。
「では、放っておくということで、次。ヴァレリーの管理していた研究所が差し押さえられた際、クローンたちが逃げ出した件について」
「何で逃げたんだ? 言うこと聞くように調教されてたはずだろ?」
「捕まるのに納得いかない研究員が、クローンに逃げるよう命じたって聞きましたよ。他にも何やら命じていたとか。そんな隙を与えるなんて、憲兵は何やってんでしょうね」
「これが王国や皇国に知られたらマズいよなぁ。早く見つけ出して捕えないと」
「もはや兵器ですものね。しかし、どうやって見つけますの? ヴァレリーの部下はそういうことがお得意でしたけれど……」
「軒並み捕えられましたからね。私の部下にも探知が得意な者がいるので、捜させてみます」
若い男がそう言ったところで、議長が咳払いをした。
「ごほん。……では最後に、王国が古代魔法の古文書を貸すよう要求してきたことについて」
「これが一番厄介だ。古代魔法の存在自体を知らないはずのレリーシャ教徒が、そのような要求をするのは……まあヴァレリーが情報を漏らしたんだろうが、それにしても……」
険しい表情で言葉を濁す壮年の男。そこへ、女が思い付いたように尋ねる。
「もしかして、アルベルト王子が絡んでいますの?」
「……おそらく。本当は貸したくないところだが……」
「貸さざるを得ませんね。皇帝陛下は誰の家に古代魔法の古文書があるかを知ってますし……下手に断れば、ヴァレリーとの関係を疑われかねない」
「皇帝陛下は貸す気満々ってことか?」
「そりゃそうでしょう。願ってもない好条件ですよ。……普通に考えれば、ね」
「やはり、そのまま貸すのは危険だ。読み解けないよう細工をしてから皇帝陛下にお渡ししよう」
「細工なぁ……バレたらどうするんだ?」
「というか確実にバレますね。何なら、細工してある状態でも読み解いてしまいそうです」
「警戒しすぎだと言いましたわよね?」
「魔法と古文書に関しちゃ本当にとんでもないんですよ、アルベルト王子は。……だから、細工はしない方が良いと思います」
「そうだな……細工に気付かれた場合、我々がヴァレリーと協力していたことまで気付かれてしまうかもしれない。それは避けねば」
話がまとまったところで、議長は告げる。
「では、本日はここまで。解散」
その言葉が終わると同時に、皆一斉に手元の蝋燭の火を吹き消した。そして無言で部屋を出て行く。
静まり返った会議室。その隅が、歪む。
「ふふふ」
誰もいないはずの部屋に、一人の少女が現れた。魔法で姿を隠していたのだ。
「みんな、わたくしが死んだと思っているのね……ふふ、おかしいわ」
手首についた、「フュン」と書かれた札を眺め、彼女はほくそ笑む。
その体は、クローンの一人——コード・5。しかし中身はヴァレリーだ。死ぬ直前に、魂を入れ替えたのである。フュンにのみ仕込んでいた、自分のクローンが相手だからこそ可能な術式だった。
「それにしても酷いじゃないの。このわたくしに、全ての罪を擦り付けるなんて」
可愛らしい声で呟きながら、円卓の周りを歩く。そして、議長が座っていた椅子の裏に手を伸ばした。
「ブランクコードを回収しに行く前に、みんなにお仕置きしなくちゃね」
重い音を立てて椅子の後ろの床がズレていき、階段が現れた。地下に続く隠し階段だ。
彼女は鼻歌を歌いながら、階段の下へと消えていった。
10
お気に入りに追加
87
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

99%断罪確定の悪役令嬢に転生したので、美男騎士だらけの学園でボッチ令嬢を目指します
ハーーナ殿下
ファンタジー
貴族令嬢として生活していた私は記憶が覚醒、ここが大好きな乙女ゲームの《聖剣乱舞》世界だと知る。「やったぁー!」夢にまで見た、イケメン騎士だらけの学園パラダイスの世界に歓喜。
でも冷静になって思い出す。「えっ、でも私って、最終的に99%断罪な悪役令嬢なキャラだよね⁉」
よし決めた。私は自分の死亡フラグを全部へし折りながら、学園ではボッチ生活することを。フラグを立てないようにして、遠くからイケメン騎士たちを眺めて生き残るの。
だから皆さん、そんなに私に寄ってこないでください!
《聖剣乱舞×乙女ゲーム》

ライバル悪役令嬢に転生したハズがどうしてこうなった!?
だましだまし
ファンタジー
長編サイズだけど文字数的には短編の範囲です。
七歳の誕生日、ロウソクをふうっと吹き消した瞬間私の中に走馬灯が流れた。
え?何これ?私?!
どうやら私、ゲームの中に転生しちゃったっぽい!?
しかも悪役令嬢として出て来た伯爵令嬢じゃないの?
しかし流石伯爵家!使用人にかしずかれ美味しいご馳走に可愛いケーキ…ああ!最高!
ヒロインが出てくるまでまだ時間もあるし令嬢生活を満喫しよう…って毎日過ごしてたら鏡に写るこの巨体はなに!?
悪役とはいえ美少女スチルどこ行った!?

悪役令嬢によればこの世界は乙女ゲームの世界らしい
斯波@ジゼルの錬金飴②発売中
ファンタジー
ブラック企業を辞退した私が卒業後に手に入れたのは無職の称号だった。不服そうな親の目から逃れるべく、喫茶店でパート情報を探そうとしたが暴走トラックに轢かれて人生を終えた――かと思ったら村人達に恐れられ、軟禁されている10歳の少女に転生していた。どうやら少女の強大すぎる魔法は村人達の恐怖の対象となったらしい。村人の気持ちも分からなくはないが、二度目の人生を小屋での軟禁生活で終わらせるつもりは毛頭ないので、逃げることにした。だが私には強すぎるステータスと『ポイント交換システム』がある!拠点をテントに決め、日々魔物を狩りながら自由気ままな冒険者を続けてたのだが……。
※1.恋愛要素を含みますが、出てくるのが遅いのでご注意ください。
※2.『悪役令嬢に転生したので断罪エンドまでぐーたら過ごしたい 王子がスパルタとか聞いてないんですけど!?』と同じ世界観・時間軸のお話ですが、こちらだけでもお楽しみいただけます。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。

公爵令嬢は薬師を目指す~悪役令嬢ってなんですの?~【短編版】
ゆうの
ファンタジー
公爵令嬢、ミネルヴァ・メディシスは時折夢に見る。「治癒の神力を授かることができなかった落ちこぼれのミネルヴァ・メディシス」が、婚約者である第一王子殿下と恋に落ちた男爵令嬢に毒を盛り、断罪される夢を。
――しかし、夢から覚めたミネルヴァは、そのたびに、思うのだ。「医者の家系《メディシス》に生まれた自分がよりによって誰かに毒を盛るなんて真似をするはずがないのに」と。
これは、「治癒の神力」を授かれなかったミネルヴァが、それでもメディシスの人間たろうと努力した、その先の話。
※ 様子見で(一応)短編として投稿します。反響次第では長編化しようかと(「その後」を含めて書きたいエピソードは山ほどある)。

【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる