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ハクレン防衛戦④
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ひとつ、ふたつ、みっつ……
どれ程の魔物を斬ったのだろうか、かわして斬って、魔法で牽制して……
俺の仕事は一分一秒でも長く魔物を引き付けて、三人が撤退する時間を稼ぐことだ。
前方から襲ってくる昆虫型の魔物、無機質な複眼に、キシキシとなる噛み合わせの音に根元的な恐怖が刺激される。
昆虫型が苦手とする炎属性の魔法、【火弾】を複眼に向けて放ちながらその脇を駆けてすれ違い様に【鋭利】をかけた剣で切り裂く。
昆虫型の魔物を抜けた先で飛びかかってた狼型の魔物へ裏拳を打つ。
走る。
魔物達に包囲されそうになると、【氷散弾】で牽制しながら僅かな隙間を突破する。
捕まらないように、走る。
俺がまだ生きているのはきっと、肉体作りをメインにしたクロエ教官の剣術訓練があったから。
脚を止めるな、走れ。
どのくらい時間がたった?もう皆逃げきれたのか?
わからない、確める術がない。
だからまだ脚を止める訳にはいかない。
額から流れ目に入りそうになる汗をぬぐう。
後方から襲ってくる魔物に回し蹴りをいれる、間髪入れずに右方から襲ってきた一角兎ホーンラビットの角を剣で叩き脇を蹴り抜く。
キラーマンティスの鎌を転がるように避けて振り向き様に【炎槍】、爆風に乗るようにして距離をとる。
泥まみれでいい、無様でいい、今はただ生き残れ、少しでも長い時間、魔物を引き付けろ。
走って走って走った先で、遂に囲まれた。
完全に包囲された。剣を握る手に力が入る。どうする?どうすればいい?
それとももういいのか?皆逃げきったのか?いやダメだもう少しだけ抗おう。
剣を右手に構え、左手には上級魔法を封じた魔術符を持つ。
ドガンっと爆音が響いて目の前の魔物達が吹き飛ばされる。
しかし、まだ魔法は発動していない。
ならば何故?
答えはすぐに現れた。可視化できるほどのおどろしい障気を伴って。
その魔物は他の魔物を蹂躙し始めた。敵味方など関係ない、ただ視界に入ったものを壊している。
俺を包囲していた魔物達が逃げだした。
残されたのは俺と一匹の魔物。
それは、蠍の脚の上に人形の上半身。
蠍の尻尾が右腕に巻きつきその毒針はランスのようである。
その黒の外骨格は鎧さながらで、まるで騎士のようである。
違うのはその禍々しさ、これは人の敵であると俺の本能が叫んでいる。
大きさはそこまででもない、俺よりも一回り大きい程度だ、しかし伝わる威圧感は巨大蠍よりも大きかった。
その無機質な紅い瞳が俺を視界におさめた。
無造作に振るわれた毒針ランス、咄嗟に後ろに跳んで魔術符スクロールを解放する。
「【迅雷三又槍】」
封じていた雷の槍が三ツ又に別れて三方向から強襲する。
俺も雷と共に駆けて【鋭利】をかけた剣で斬る。
轟音と共に直撃した雷と続けざまの俺の斬激。
ガキンッと外骨格に阻まれた音と剣から伝わる手の痺れ。
「くそッ」
再び間接部を狙い斬る、しかし阻まれてしまう。
もう一度、毒針ランスで防がれる。
ダメだ、俺の技量では外骨格ごと斬ることも隙間を狙って斬り裂くこともできない。
剣への付与を【鋭利】から【硬化】へと切り換える。
毒針による突きを剣の腹で滑らして避ける。
凪ぎ払いを転がって避ける。
そのまま懐に潜り込んで剣を叩きつける……効いていない。
敵の銅を蹴って距離をとる。
氷魔法で脚を凍らせる。
パリンっと氷が砕ける。数秒さえ足留めできない。
毒針ランスによる突き、剣の腹で受ける。
「重ッ」
吹っ飛ばされる。振り下ろされる毒針を転がって避ける。
「はぁはぁ……くぅ」
更なる追撃を剣で受け流す、呼吸を整える暇も与えてもらえない。
極限の連戦に魔力も体力もつきそうになる。
「【蛇鎖】」
二枚の魔術符を解放して鎖で縛り付ける。
「【回復魔法・弱】」
僅かに稼げた時間で自らにヒールをかけ、魔力回復薬マナポーションを飲んで体力と魔力を回復する。
剣を中段に構える。
勝ち筋なんてなにも見えない。
応援がくるかもわからない。
けれども一分一秒でも時間を稼ぐ。
鎖がとかれる。
来るッ
毒針の突きを紙一重でかわす、毒針による連続攻撃を捌いていく。
決して背後はとられないように敵の一挙一動を見逃さない。
剣を叩きつけて弾いて、滑らして受け流して、避けて避けて……
嵐のような猛攻の中、次第に視界がスローモーションに映るようになってきた。
……ああ、そうか俺はここで死ぬんだな。
ただそう確信した。
走馬灯のように、転生してからの日々が流れる。
どこか他人事のようにそれをぼうっと眺める。
テレビをながら見しているかのような感覚。
なんとなく電源をきってしまおうかと思った。
けれどもそのボタンは押せなかった。
光輝く記憶。
この世界でずっと一緒に居てくれたオトハ、彼女からはいつも元気をもらった。
剣を教えてくれたチグサ嬢、いつも凛としてカッコいいのにたまに照れたように笑う姿がとびきり可愛らしい人。
そして、アルミ嬢。
俺の始めての人。
ああ、嫌だな死にたくない。
わかってる、俺は転生者。
一度死んだ身、これは只のボーナスステージ。
あの時、殿を買って出たことは間違っていない。
俺一人が死んで三人が助かればいい、そう思ってた。
……死にたくない、皆と一緒にいたい。
転生者、この世界にとっての異物、
俺が死んだところでそれは本来の在るべき形に戻るだけだ。
……ここで死ぬことの方が正しいのかな。
正面から迫り来る毒針。
……ああこれは避けられない。スローモーションの世界で確信する。
目の前の死神が俺の命を刈り取る。
目をつむってその瞬間を待つ。
ドンッ
訪れた衝撃は想像よりも遥かに軽く、痛みもない。
目を開ける、目にはいったのは見慣れた綺麗な桜色の長髪。
ふんわりとした甘い香と汗ばんだ匂い。
遅れて鉄の香、血の匂いがした。
それに気がついた時、俺は叫んでいた。
「アルミ様ッ!」
俺を庇って代わりに貫かれたんだ。
「なんで、どうして」
「……大丈夫ですよ、チグサはちゃんと、医療班に、あずけて、きましたから」
息も絶え絶えに言う彼女に
「【回復魔法】【回復魔法】【回復魔法】」
「……わたしとオトハさんで迎えにきたんです、」
「【回復魔法】【回復魔法】」
オトハが魔物の相手をしていた。
「……さぁ、まものを、たおして、かえりましょう?」
だめだ、たおせないんだ、おれじゃ、あの魔物を
貴女もオトハも死んでしまう、
自分の無力さに大切な人を失う恐怖にぽたぽたと涙が流れる。
「……だい、じょうぶですよ」
彼女は弱々しく俺の涙を拭って、困ったように微笑んだ。
涙を拭うために頬に添えられたその手の冷たさに涙がとまらない。
少しでもその熱を保とうと強く強くその手を握りしめる。
「わたしのまりょくをあげますから」
「……かがんで、もっとかおをちかづけて」
俺は彼女に言われたままにする、そして……
「んっ」
誘われるままに口づけをした。
流れてくる彼女の優しい魔力が、口を通して俺の全身を廻る。
暖かい。
その温もりは自然と受け入れることができた。
《同調魔法》今なら発動できる。
二人の魔力を合わせて増幅し強大な魔法を放てる。
俺は唇を放して
「すぐ終わらせるから、少しだけ待っててください」
立ち上がる。
剣を上段に構える。
唱える魔法は決まっている。
【鋭利】
学園に入って一番練習してきた魔法。
欲しいのは鋭い刃。
あの硬い外骨格の上からでも斬れるくらいの。
剣に魔力を流す、桜色の魔力が剣を包む。
刃が伸び、一振りの刀を形成した。
チグサ嬢から教わった歩方で一息で間合いを詰めて、そして……
桜色に煌めく刀身は敵を一刀両断した。
どれ程の魔物を斬ったのだろうか、かわして斬って、魔法で牽制して……
俺の仕事は一分一秒でも長く魔物を引き付けて、三人が撤退する時間を稼ぐことだ。
前方から襲ってくる昆虫型の魔物、無機質な複眼に、キシキシとなる噛み合わせの音に根元的な恐怖が刺激される。
昆虫型が苦手とする炎属性の魔法、【火弾】を複眼に向けて放ちながらその脇を駆けてすれ違い様に【鋭利】をかけた剣で切り裂く。
昆虫型の魔物を抜けた先で飛びかかってた狼型の魔物へ裏拳を打つ。
走る。
魔物達に包囲されそうになると、【氷散弾】で牽制しながら僅かな隙間を突破する。
捕まらないように、走る。
俺がまだ生きているのはきっと、肉体作りをメインにしたクロエ教官の剣術訓練があったから。
脚を止めるな、走れ。
どのくらい時間がたった?もう皆逃げきれたのか?
わからない、確める術がない。
だからまだ脚を止める訳にはいかない。
額から流れ目に入りそうになる汗をぬぐう。
後方から襲ってくる魔物に回し蹴りをいれる、間髪入れずに右方から襲ってきた一角兎ホーンラビットの角を剣で叩き脇を蹴り抜く。
キラーマンティスの鎌を転がるように避けて振り向き様に【炎槍】、爆風に乗るようにして距離をとる。
泥まみれでいい、無様でいい、今はただ生き残れ、少しでも長い時間、魔物を引き付けろ。
走って走って走った先で、遂に囲まれた。
完全に包囲された。剣を握る手に力が入る。どうする?どうすればいい?
それとももういいのか?皆逃げきったのか?いやダメだもう少しだけ抗おう。
剣を右手に構え、左手には上級魔法を封じた魔術符を持つ。
ドガンっと爆音が響いて目の前の魔物達が吹き飛ばされる。
しかし、まだ魔法は発動していない。
ならば何故?
答えはすぐに現れた。可視化できるほどのおどろしい障気を伴って。
その魔物は他の魔物を蹂躙し始めた。敵味方など関係ない、ただ視界に入ったものを壊している。
俺を包囲していた魔物達が逃げだした。
残されたのは俺と一匹の魔物。
それは、蠍の脚の上に人形の上半身。
蠍の尻尾が右腕に巻きつきその毒針はランスのようである。
その黒の外骨格は鎧さながらで、まるで騎士のようである。
違うのはその禍々しさ、これは人の敵であると俺の本能が叫んでいる。
大きさはそこまででもない、俺よりも一回り大きい程度だ、しかし伝わる威圧感は巨大蠍よりも大きかった。
その無機質な紅い瞳が俺を視界におさめた。
無造作に振るわれた毒針ランス、咄嗟に後ろに跳んで魔術符スクロールを解放する。
「【迅雷三又槍】」
封じていた雷の槍が三ツ又に別れて三方向から強襲する。
俺も雷と共に駆けて【鋭利】をかけた剣で斬る。
轟音と共に直撃した雷と続けざまの俺の斬激。
ガキンッと外骨格に阻まれた音と剣から伝わる手の痺れ。
「くそッ」
再び間接部を狙い斬る、しかし阻まれてしまう。
もう一度、毒針ランスで防がれる。
ダメだ、俺の技量では外骨格ごと斬ることも隙間を狙って斬り裂くこともできない。
剣への付与を【鋭利】から【硬化】へと切り換える。
毒針による突きを剣の腹で滑らして避ける。
凪ぎ払いを転がって避ける。
そのまま懐に潜り込んで剣を叩きつける……効いていない。
敵の銅を蹴って距離をとる。
氷魔法で脚を凍らせる。
パリンっと氷が砕ける。数秒さえ足留めできない。
毒針ランスによる突き、剣の腹で受ける。
「重ッ」
吹っ飛ばされる。振り下ろされる毒針を転がって避ける。
「はぁはぁ……くぅ」
更なる追撃を剣で受け流す、呼吸を整える暇も与えてもらえない。
極限の連戦に魔力も体力もつきそうになる。
「【蛇鎖】」
二枚の魔術符を解放して鎖で縛り付ける。
「【回復魔法・弱】」
僅かに稼げた時間で自らにヒールをかけ、魔力回復薬マナポーションを飲んで体力と魔力を回復する。
剣を中段に構える。
勝ち筋なんてなにも見えない。
応援がくるかもわからない。
けれども一分一秒でも時間を稼ぐ。
鎖がとかれる。
来るッ
毒針の突きを紙一重でかわす、毒針による連続攻撃を捌いていく。
決して背後はとられないように敵の一挙一動を見逃さない。
剣を叩きつけて弾いて、滑らして受け流して、避けて避けて……
嵐のような猛攻の中、次第に視界がスローモーションに映るようになってきた。
……ああ、そうか俺はここで死ぬんだな。
ただそう確信した。
走馬灯のように、転生してからの日々が流れる。
どこか他人事のようにそれをぼうっと眺める。
テレビをながら見しているかのような感覚。
なんとなく電源をきってしまおうかと思った。
けれどもそのボタンは押せなかった。
光輝く記憶。
この世界でずっと一緒に居てくれたオトハ、彼女からはいつも元気をもらった。
剣を教えてくれたチグサ嬢、いつも凛としてカッコいいのにたまに照れたように笑う姿がとびきり可愛らしい人。
そして、アルミ嬢。
俺の始めての人。
ああ、嫌だな死にたくない。
わかってる、俺は転生者。
一度死んだ身、これは只のボーナスステージ。
あの時、殿を買って出たことは間違っていない。
俺一人が死んで三人が助かればいい、そう思ってた。
……死にたくない、皆と一緒にいたい。
転生者、この世界にとっての異物、
俺が死んだところでそれは本来の在るべき形に戻るだけだ。
……ここで死ぬことの方が正しいのかな。
正面から迫り来る毒針。
……ああこれは避けられない。スローモーションの世界で確信する。
目の前の死神が俺の命を刈り取る。
目をつむってその瞬間を待つ。
ドンッ
訪れた衝撃は想像よりも遥かに軽く、痛みもない。
目を開ける、目にはいったのは見慣れた綺麗な桜色の長髪。
ふんわりとした甘い香と汗ばんだ匂い。
遅れて鉄の香、血の匂いがした。
それに気がついた時、俺は叫んでいた。
「アルミ様ッ!」
俺を庇って代わりに貫かれたんだ。
「なんで、どうして」
「……大丈夫ですよ、チグサはちゃんと、医療班に、あずけて、きましたから」
息も絶え絶えに言う彼女に
「【回復魔法】【回復魔法】【回復魔法】」
「……わたしとオトハさんで迎えにきたんです、」
「【回復魔法】【回復魔法】」
オトハが魔物の相手をしていた。
「……さぁ、まものを、たおして、かえりましょう?」
だめだ、たおせないんだ、おれじゃ、あの魔物を
貴女もオトハも死んでしまう、
自分の無力さに大切な人を失う恐怖にぽたぽたと涙が流れる。
「……だい、じょうぶですよ」
彼女は弱々しく俺の涙を拭って、困ったように微笑んだ。
涙を拭うために頬に添えられたその手の冷たさに涙がとまらない。
少しでもその熱を保とうと強く強くその手を握りしめる。
「わたしのまりょくをあげますから」
「……かがんで、もっとかおをちかづけて」
俺は彼女に言われたままにする、そして……
「んっ」
誘われるままに口づけをした。
流れてくる彼女の優しい魔力が、口を通して俺の全身を廻る。
暖かい。
その温もりは自然と受け入れることができた。
《同調魔法》今なら発動できる。
二人の魔力を合わせて増幅し強大な魔法を放てる。
俺は唇を放して
「すぐ終わらせるから、少しだけ待っててください」
立ち上がる。
剣を上段に構える。
唱える魔法は決まっている。
【鋭利】
学園に入って一番練習してきた魔法。
欲しいのは鋭い刃。
あの硬い外骨格の上からでも斬れるくらいの。
剣に魔力を流す、桜色の魔力が剣を包む。
刃が伸び、一振りの刀を形成した。
チグサ嬢から教わった歩方で一息で間合いを詰めて、そして……
桜色に煌めく刀身は敵を一刀両断した。
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