異常性癖

発狂

 ああ、私は今初めて自分が行ってきた、過ちの数々に気付きました。
 私は、自分の快楽のために、あまたなる人々をあやめてきたのです。..................
 これらは世間態に許されざる内容であって、私は社会的制裁を加えらるる身なのであります。
 おいたわしや、もう、これ以上、他者へ対する、快楽の鉄槌を加えることなどできぬ私は、年頃、所在なき、心持ちに襲われており、もう、この世に存すること自体が、苦痛でならぬのです。
 ウウム.....、私は気付かぬうちに、自分の指の肉をスライスして、口へと運んでおったのです。
 まったく、気違い染みたこと！
 そして、私の身体というものは、まるで、皮膚病患者のように、衰退してゆき、往時の年に釣り合わぬ、つやつやとした肌質というものは、どこへいってしまったのやら、今の私の惨状からは想像を絶するものとなってしもうたのです。
 私を助けて、下さい...............。