37 / 45
新たなる野球部
友情の合同練習
しおりを挟む
まもなく次の試合となった日、小船ナインはタンピンに連れられて近くの杉田中へ赴いた。
杉田中の野球部は小船中に勝るとも劣らないほど弱小であった。互いに部員が少なかったため、近隣の中学と練習試合を行う際には部員の貸し借りなどを行っていた。また、実戦的な練習を行う際にも部員の少なさを補うために合同練習を行うのが常であった。
「よう久しぶりだな。お前ら秋の大会は絶好調らしいな。俺らとしてもまあ、嬉しいっちゃあ嬉しいぜ。んで? 今日はどういう練習するんだ? もうすぐ試合だろ? 今さら俺らと練習して意味あんのか? まあ俺らは一回戦負けだったからいいけどよ。そんじゃあやってみるか!」
杉田中のキャプテンは笑ってタンピンの背中を叩き、小船ナインをグラウンドに招いた。
タンピンが考えた合同練習の目的は、夜空と太陽のバッテリーによる相手ランナーの牽制練習であった。杉田中ナインはタンピンの要請に応えた。
「おい太陽。セットポジションから目でランナーを牽制しろ。牽制球を投げるふりでいい。目で牽制すればランナーは動きにくい。それとボールを長く持て。それでもランナーが大きくリードするようなら牽制球をさっと投げろ。やってみろ!」
タンピンに言われた太陽はランナーをくぎ付けにしつつ、時に牽制アウトを取った。
「おい夜空。お前の肩はまあまあだから思い切ってセカンドに投げてみろ。セカンドの足元に投げろ。ファーストランナーが走ったらセカンドがタッチしやすい手元に投げろ!」
合同練習は日が暮れるまで行われた。そして夜空と太陽のバッテリーは機動力野球に対するけん制プレーの基本をどうにか覚えた。
「こんなんでいいか? そんじゃあ次の試合頑張れよ! 応援には行ってやるからよ!」
杉田中のキャプテンとタンピンはがっちり握手した。
杉田中の野球部は小船中に勝るとも劣らないほど弱小であった。互いに部員が少なかったため、近隣の中学と練習試合を行う際には部員の貸し借りなどを行っていた。また、実戦的な練習を行う際にも部員の少なさを補うために合同練習を行うのが常であった。
「よう久しぶりだな。お前ら秋の大会は絶好調らしいな。俺らとしてもまあ、嬉しいっちゃあ嬉しいぜ。んで? 今日はどういう練習するんだ? もうすぐ試合だろ? 今さら俺らと練習して意味あんのか? まあ俺らは一回戦負けだったからいいけどよ。そんじゃあやってみるか!」
杉田中のキャプテンは笑ってタンピンの背中を叩き、小船ナインをグラウンドに招いた。
タンピンが考えた合同練習の目的は、夜空と太陽のバッテリーによる相手ランナーの牽制練習であった。杉田中ナインはタンピンの要請に応えた。
「おい太陽。セットポジションから目でランナーを牽制しろ。牽制球を投げるふりでいい。目で牽制すればランナーは動きにくい。それとボールを長く持て。それでもランナーが大きくリードするようなら牽制球をさっと投げろ。やってみろ!」
タンピンに言われた太陽はランナーをくぎ付けにしつつ、時に牽制アウトを取った。
「おい夜空。お前の肩はまあまあだから思い切ってセカンドに投げてみろ。セカンドの足元に投げろ。ファーストランナーが走ったらセカンドがタッチしやすい手元に投げろ!」
合同練習は日が暮れるまで行われた。そして夜空と太陽のバッテリーは機動力野球に対するけん制プレーの基本をどうにか覚えた。
「こんなんでいいか? そんじゃあ次の試合頑張れよ! 応援には行ってやるからよ!」
杉田中のキャプテンとタンピンはがっちり握手した。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
痩せたがりの姫言(ひめごと)
エフ=宝泉薫
青春
ヒロインは痩せ姫。
姫自身、あるいは周囲の人たちが密かな本音をつぶやきます。
だから「姫言」と書いてひめごと。
別サイト(カクヨム)で書いている「隠し部屋のシルフィーたち」もテイストが似ているので、混ぜることにしました。
語り手も、語られる対象も、作品ごとに異なります。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる