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仲良し
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翌日昼。膝の傷が癒えた拓郎は中庭のベンチで昼食をとっていた。
「先輩! お怪我は大丈夫です?」
少女がささっと寄ってきて拓郎の隣に座り、身を寄せてきた。
「先輩。私、雨宮彩っていいます。早口言葉みたいなんで彩でいいです」
密着するほどに彩が寄ってきたので拓郎は少しのけぞった。
(なんでこいつはこんなにくっついてくるんだ? まあいいけど)
「先輩。これ食べてください。私の手作りですよ。自信作です」
ぼうっとしていた拓郎の口にチョコレートが詰め込まれた。
んぐ? んっん! んんっ!」
「先輩。感謝の気持ちのチョコなので全部食べてくださいね?」
拓郎は何も言えず、チョコレートを飲み込もうとした。
「あれ? 口からこぼれそうですよ? もったいな~い」
彩は思い切り顔を寄せ、チョコが付いた拓郎の唇を小さな舌で舐めた。
「んぐっ?」
「ほら、やっぱり美味しいです。もう一つほしいです?」
「ほう? 拓郎君はすっかり雨宮さんと仲良しだね。素晴らしいね」
茂はにっこり笑い、その場を去った。
「先輩! お怪我は大丈夫です?」
少女がささっと寄ってきて拓郎の隣に座り、身を寄せてきた。
「先輩。私、雨宮彩っていいます。早口言葉みたいなんで彩でいいです」
密着するほどに彩が寄ってきたので拓郎は少しのけぞった。
(なんでこいつはこんなにくっついてくるんだ? まあいいけど)
「先輩。これ食べてください。私の手作りですよ。自信作です」
ぼうっとしていた拓郎の口にチョコレートが詰め込まれた。
んぐ? んっん! んんっ!」
「先輩。感謝の気持ちのチョコなので全部食べてくださいね?」
拓郎は何も言えず、チョコレートを飲み込もうとした。
「あれ? 口からこぼれそうですよ? もったいな~い」
彩は思い切り顔を寄せ、チョコが付いた拓郎の唇を小さな舌で舐めた。
「んぐっ?」
「ほら、やっぱり美味しいです。もう一つほしいです?」
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