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生徒会
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翌日。
高熱を出して寝込んだ真美を置いて拓郎は朝から鎌倉市街にいた。
条件のいい求人情報を探したが、割のいいバイトは見つからなかった。
(しょうがねえ。とりあえず学校行って出席だけしとくか)
昼前に教室に着くと、すぐに真帆が駆け寄ってきた。
「拓郎君、昼休みにちょっと時間ちょうだい。会ってほしい人がいるの」
「生徒会室」のプレートが掲げられた一室に入ると一人の男子がいた。
「はじめまして、かな? 転入生の上月君だよね。君の事は知ってるよ」
眼鏡の奥から何かを見透かすような瞳が拓郎を見つめる。
「杉田さんの彼氏だってね。真面目そうに見えるがどうなのかな?」
「僕に何か用ですか? 本題をお願いします」
「君はせっかちだな。ならいい。生徒会に入ってくれないか?」
「お断りします」
「即答か。苦学生だそうだが、最近いい仕事はあるかい?」
「あなたには関係ないでしょう。それでは失礼します」
「僕が、いい仕事を紹介すると言ってもダメかな?」
高熱を出して寝込んだ真美を置いて拓郎は朝から鎌倉市街にいた。
条件のいい求人情報を探したが、割のいいバイトは見つからなかった。
(しょうがねえ。とりあえず学校行って出席だけしとくか)
昼前に教室に着くと、すぐに真帆が駆け寄ってきた。
「拓郎君、昼休みにちょっと時間ちょうだい。会ってほしい人がいるの」
「生徒会室」のプレートが掲げられた一室に入ると一人の男子がいた。
「はじめまして、かな? 転入生の上月君だよね。君の事は知ってるよ」
眼鏡の奥から何かを見透かすような瞳が拓郎を見つめる。
「杉田さんの彼氏だってね。真面目そうに見えるがどうなのかな?」
「僕に何か用ですか? 本題をお願いします」
「君はせっかちだな。ならいい。生徒会に入ってくれないか?」
「お断りします」
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