100 / 126
第二部 フロルの神殿生活
出会い~2
しおりを挟む
森で迷い人を送り届けてから二日後、フロルは、リルと一緒に王都の外で用事をこなして、竜騎士と共に王宮へと到着したばかりだった。騎竜場の開けた場所をめざしてリルが急降下する。
リルが土埃を舞い上げながら、地面の上にふんわりと着地した。フロルはひらりとリルから飛び降りると、誰かが早速、大急ぎでフロルの所に駆け寄ってきて声を上げた。
「女神様、ご神龍をお預かりいたします」
フロルは、ぎくりとしながら振り返って、その人物を見た。
(あー、また来ちゃった・・・。だから王宮はめんどくさい・・・)
ため息をつきながら、その人物をみつめると、神官の服を着ている男は、熱意のこもった仕草で言う。
「女神様、神竜様はわたくしにおまかせください!」
その熱意に一瞬呆気にとられたものの、フロルはひくひくと顔を引きつらせながら言う。
「あ、あの、その・・・リルは私が面倒を見ますので・・・」
その男は激高して声を荒げる。
「何をおっしゃるのです、女神様! 竜のお世話はこのわたくしめに!!」
必死になって縋ってくる神官に、フロルはたじたじとなる。自分が女神として認定されたとしても、そう簡単に日々の習慣が変わる訳ではない。特に── 神官は苦手だ。
「いや、この子は私が世話しないとダメだから」
リルがヒナだった頃から、フロルがずっと世話をしていたのだ。それは今でも変わらない。そんな二人のやり取りを、リルは不思議そうに眺めていたが、「きゅぅ?」と小首をかしげて小さく鳴いた。
そろそろ水が欲しいのだ。
早く水を飲みに行こうよ、とリルがフロルに催促する。
「ああ、ごめんね。リル。喉が渇いたね。すぐに水を飲みにいこう」
背後でなんだか騒いでいる神官をさくっと無視して、フロルは水のみ場へリルを連れて向かう。
「お待ちください。女神様っ!」
「ああ、もうしつこいっ!」
フロルが振り返って、執拗な神官を恫喝すると、神官は目を大きく広げて驚いているようだ。
そんなもん、知るか!
周りが自分のことを女神と呼ぼうと、どう思おうと、フロルは神殿に行くことについてかなりのためらいがあった。
── だって自分が女神である自覚というのがほとんどないのだ。
自分は宿屋の娘のフロル・ダーマである。
そして、今までギル様のことやら、他にも色々なことで、バルジール大神官や、他の神官にされたことをすんなりと忘れて、しゃあしゃあと、「はいそうですか」と神殿になど行ける訳がない。
しかも、フロルのために準備された部屋は、あのレルマ嬢が使っていた部屋だ。それも、ちょっといやだなと思うこことの一つだ。
自分が女神として認定されたことは、ギル様のことを考えれば喜ばしいことなのである。二人の仲が晴れて公に認められたことにもなる。
それは、嬉しい ─ でも・・・
フロルは背後から熱心な顔でついてくる神官をちらりと振り返る。この熱心さは、なんだか異常じゃないのか。
手のひらを返したような神官たちの態度に、まだ慣れることができないでいる。それに、ライルの側のほうが落ち着くのだ。
結局、王宮に戻ってきてからもフロルはまだ、なんだかんだと言い訳をつけて、魔導士塔の部屋を使っている。そして、まだ自分が女神であるという確証が自分の中で全く芽生えていないのだ。
まだ、魔力は以前と同じで、あのレベナント事件以降は、随分コントロールもよくなっているとは思うけれど、まだ奇跡と言うものが起こせるような気はしない。
神官がアンヌを女神だと進言したのが間違いだったように、自分が女神であることも何かの間違いかもしれない。
── そうしたら、ほいほいと神官に担ぎ出されて女神を名乗れば、アンヌの二の舞にもなる。
その点はギルも同じように考え、当分は今のままで様子をみようということになっている。
そうして、フロルはリルに水をやり、竜舎に連れて帰ってから、再び魔道師搭に向かおうとした時だ。
王宮の広場から、従者たちのざわめく声が聞こえてきた。その後ろでは相変わらず神官がフロルの後ろにくっついていた。
これはもうあきらめるしかないな──
フロルが遠い目をして空を眺めていると、王宮の広場の前で見慣れない馬車が到着し、従者が恭しくその扉を開けている姿が目にはいった。
多分、どこかの貴賓の訪問なのだろうと、フロルが踵を返して立ち去ろうとした時、後ろでひっついていた神官がフロルを引き留めた。
「女神様、お待ちください。わたくしがお呼びしたのはこのことなのです」
「へ? なんで?」
フロルは間の抜けた顔を神官に向ける。
「本来でしたら、神殿でお会いいただくべきでしたが、仕方がありません。今、ここでパーセル様にお会いいただきます」
「パーセル様?」
フロルがきょとんとしていると、神官は困ったような顔をした。
「以前、お話させていただいたかと思いますが、新しい大神官様です」
「・・・そうだったっけ?」
すっかり忘れてた。神官はいささか渋い顔をフロルに向ける。
「今日、暫定的ですが、大神官様が到着されるとお話しておりましたよね?」
つ~っと冷や汗が背中を流れる。そんな話もあったような気もしたけど、神官がうざったくて、なんだか聞き流してうな気がする。
「あ、そうでしたね・・・」
スッカリ ワスレテマシタ・・・
「本来でしたら、お衣装をお着換えいただき、大神官様にお会いしていただくのが筋ですが、この際、仕方がありません。女神様、大神官様を無視するような無礼をまさかなさるおつもりはないですよね?」
にっこり笑った神官の目はコワイ。
神官の迫力に押されて、フロルは思わずうなずいてしまった。
「では、よろしいですか?女神様。決して、失礼な態度をとってはなりませんよ」
ごり押しからさらに押されて、フロルは仕方なく、馬車が止まっている広場へと近づいていく。周囲の人間は、フロルに気が付いたようで、恭しく頭を下げながら馬車へと続く場所を開けてくれた。
そして、あっと言う間に、馬車の目の前へと連れていかれた瞬間、中から人が現れた。
「あ、君は・・・・」
「あ、貴方は・・・」
目の前にいたのは、紛れもなく数日前に、森の中で迷っていた旅人だった。黒い髪を短く切り、濃紺色の青い瞳。
その青年がどこかで見ていたような気がしたが、フロルはすぐに気がそがれてしまった。
「ここで会えるなんて、奇遇だね」
にっこりと笑いかけてくる彼は、不愛想なライルとは程遠い。人当たりのよい態度に、フロルは不思議な気がした。
「大神官様がお見えになると聞いていたんですけど・・・」
そんなフロルにジェイドも不思議そうな顔を向ける。
「それで、どうして君がここに?」
二人の後ろで、神官が待ってましたとばかりに気合を入れていることに、ジェイドは気づいて視線を向けた。
リルが土埃を舞い上げながら、地面の上にふんわりと着地した。フロルはひらりとリルから飛び降りると、誰かが早速、大急ぎでフロルの所に駆け寄ってきて声を上げた。
「女神様、ご神龍をお預かりいたします」
フロルは、ぎくりとしながら振り返って、その人物を見た。
(あー、また来ちゃった・・・。だから王宮はめんどくさい・・・)
ため息をつきながら、その人物をみつめると、神官の服を着ている男は、熱意のこもった仕草で言う。
「女神様、神竜様はわたくしにおまかせください!」
その熱意に一瞬呆気にとられたものの、フロルはひくひくと顔を引きつらせながら言う。
「あ、あの、その・・・リルは私が面倒を見ますので・・・」
その男は激高して声を荒げる。
「何をおっしゃるのです、女神様! 竜のお世話はこのわたくしめに!!」
必死になって縋ってくる神官に、フロルはたじたじとなる。自分が女神として認定されたとしても、そう簡単に日々の習慣が変わる訳ではない。特に── 神官は苦手だ。
「いや、この子は私が世話しないとダメだから」
リルがヒナだった頃から、フロルがずっと世話をしていたのだ。それは今でも変わらない。そんな二人のやり取りを、リルは不思議そうに眺めていたが、「きゅぅ?」と小首をかしげて小さく鳴いた。
そろそろ水が欲しいのだ。
早く水を飲みに行こうよ、とリルがフロルに催促する。
「ああ、ごめんね。リル。喉が渇いたね。すぐに水を飲みにいこう」
背後でなんだか騒いでいる神官をさくっと無視して、フロルは水のみ場へリルを連れて向かう。
「お待ちください。女神様っ!」
「ああ、もうしつこいっ!」
フロルが振り返って、執拗な神官を恫喝すると、神官は目を大きく広げて驚いているようだ。
そんなもん、知るか!
周りが自分のことを女神と呼ぼうと、どう思おうと、フロルは神殿に行くことについてかなりのためらいがあった。
── だって自分が女神である自覚というのがほとんどないのだ。
自分は宿屋の娘のフロル・ダーマである。
そして、今までギル様のことやら、他にも色々なことで、バルジール大神官や、他の神官にされたことをすんなりと忘れて、しゃあしゃあと、「はいそうですか」と神殿になど行ける訳がない。
しかも、フロルのために準備された部屋は、あのレルマ嬢が使っていた部屋だ。それも、ちょっといやだなと思うこことの一つだ。
自分が女神として認定されたことは、ギル様のことを考えれば喜ばしいことなのである。二人の仲が晴れて公に認められたことにもなる。
それは、嬉しい ─ でも・・・
フロルは背後から熱心な顔でついてくる神官をちらりと振り返る。この熱心さは、なんだか異常じゃないのか。
手のひらを返したような神官たちの態度に、まだ慣れることができないでいる。それに、ライルの側のほうが落ち着くのだ。
結局、王宮に戻ってきてからもフロルはまだ、なんだかんだと言い訳をつけて、魔導士塔の部屋を使っている。そして、まだ自分が女神であるという確証が自分の中で全く芽生えていないのだ。
まだ、魔力は以前と同じで、あのレベナント事件以降は、随分コントロールもよくなっているとは思うけれど、まだ奇跡と言うものが起こせるような気はしない。
神官がアンヌを女神だと進言したのが間違いだったように、自分が女神であることも何かの間違いかもしれない。
── そうしたら、ほいほいと神官に担ぎ出されて女神を名乗れば、アンヌの二の舞にもなる。
その点はギルも同じように考え、当分は今のままで様子をみようということになっている。
そうして、フロルはリルに水をやり、竜舎に連れて帰ってから、再び魔道師搭に向かおうとした時だ。
王宮の広場から、従者たちのざわめく声が聞こえてきた。その後ろでは相変わらず神官がフロルの後ろにくっついていた。
これはもうあきらめるしかないな──
フロルが遠い目をして空を眺めていると、王宮の広場の前で見慣れない馬車が到着し、従者が恭しくその扉を開けている姿が目にはいった。
多分、どこかの貴賓の訪問なのだろうと、フロルが踵を返して立ち去ろうとした時、後ろでひっついていた神官がフロルを引き留めた。
「女神様、お待ちください。わたくしがお呼びしたのはこのことなのです」
「へ? なんで?」
フロルは間の抜けた顔を神官に向ける。
「本来でしたら、神殿でお会いいただくべきでしたが、仕方がありません。今、ここでパーセル様にお会いいただきます」
「パーセル様?」
フロルがきょとんとしていると、神官は困ったような顔をした。
「以前、お話させていただいたかと思いますが、新しい大神官様です」
「・・・そうだったっけ?」
すっかり忘れてた。神官はいささか渋い顔をフロルに向ける。
「今日、暫定的ですが、大神官様が到着されるとお話しておりましたよね?」
つ~っと冷や汗が背中を流れる。そんな話もあったような気もしたけど、神官がうざったくて、なんだか聞き流してうな気がする。
「あ、そうでしたね・・・」
スッカリ ワスレテマシタ・・・
「本来でしたら、お衣装をお着換えいただき、大神官様にお会いしていただくのが筋ですが、この際、仕方がありません。女神様、大神官様を無視するような無礼をまさかなさるおつもりはないですよね?」
にっこり笑った神官の目はコワイ。
神官の迫力に押されて、フロルは思わずうなずいてしまった。
「では、よろしいですか?女神様。決して、失礼な態度をとってはなりませんよ」
ごり押しからさらに押されて、フロルは仕方なく、馬車が止まっている広場へと近づいていく。周囲の人間は、フロルに気が付いたようで、恭しく頭を下げながら馬車へと続く場所を開けてくれた。
そして、あっと言う間に、馬車の目の前へと連れていかれた瞬間、中から人が現れた。
「あ、君は・・・・」
「あ、貴方は・・・」
目の前にいたのは、紛れもなく数日前に、森の中で迷っていた旅人だった。黒い髪を短く切り、濃紺色の青い瞳。
その青年がどこかで見ていたような気がしたが、フロルはすぐに気がそがれてしまった。
「ここで会えるなんて、奇遇だね」
にっこりと笑いかけてくる彼は、不愛想なライルとは程遠い。人当たりのよい態度に、フロルは不思議な気がした。
「大神官様がお見えになると聞いていたんですけど・・・」
そんなフロルにジェイドも不思議そうな顔を向ける。
「それで、どうして君がここに?」
二人の後ろで、神官が待ってましたとばかりに気合を入れていることに、ジェイドは気づいて視線を向けた。
1
お気に入りに追加
12,378
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました
まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました
第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます!
結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。