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星降る夜を見上げている場合ではない
第48話 直系
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何が起こった、何が起こったんだ。
剣を引き抜かれた身体は支えを失ったかのように、砂の上に倒れこんだ。
「すまない、リオン。もう一人いたんだが逃がしてしまった」
何が起こったかわからない中で、実に申し訳ない顔をして先ほどまで私と対峙していたジークが私の後ろに話しかけた。
「大方見えなくするための特殊な魔道具でも持っていたのでしょう。ジーク様お怪我は?」
「魔力の疲労は感じるが外傷としてはないよ」
「ならよかったです。そして、譲っていただきありがとうございます」
柔らかな口調とは反対に躊躇なく髪を掴まれ引っ張られれば、髪を引っ張られる痛みから逃れようと、動きたくないが俺は立ち上がるしかなかった。
圧、圧、圧。
指一本すら自分の意志で動かすのもはばかられる圧がそこにあった。
ジークと話す男の口調は柔らかく、俺の髪を掴み上げる手もそれほど鍛えられたようには見えない。
なのに、身体のだるさだけではなく。二人の会話に口を挟むのすら憚られる。
動いては行けない、口を挟んでも行けないと自然と感じてしまう今まで経験したことのない何かが間違いなくそこにあった。
何度か顔は見たことがあるし、治癒師は少ないからすぐにレーナの傍に仕えていた男だと理解したのだが、彼の手に握られているまがまがしいものは何だ……
緑色のヌラヌラとした刀身の剣……
「おや、気絶していたら。もう何度か刺してやろうと思いましたがよかったです。意識があって……主人が大変お世話になりました」
やわらかな笑顔を浮かべつつ、男は俺に刃を浅く浅く皮膚を切るように引いた。
痛みと共に、魔力が持っていかれるという初めての感覚に戸惑う。しかし、すぐに答えにたどり着く。
――――魔剣。
公爵様はとんでもない番犬を、魔力に劣る娘の安全のためにつけていたのだと理解した。
「レーナが死んでいなくてよかったね。君のことは公爵様に引き渡さないといけないから、死ぬことは間違いなくないから」
「見逃してくれ……何で雇われた……金か」
みっともないのは承知の上だが、とりあえず見逃してもらえばとすがるしかない。
所有していれば敵なしと言われる魔剣を所持しているような男を、たかが護衛につけるほど猫かわいがりしている娘に手を出したことはもう変えようがない。
引き渡されたらどうなるかわからない。
「主人を害されて見逃す下僕はいませんよ」
「……主人?」
俺は、娘のレーナには手を出したが、アーシュ・アーヴァインにはさすがに手など出していない。
そのとき、ジークの言っていた言葉がよみがえる。
『直系としての資質はしっかりと持っているよ。私すら及ばぬ才をね』と。
「レーナがお前の主人? ありえない……」
こんなものを従えられるはずはない。だって、相手はレーナだぞ。何かの間違いだ。
俺ですら、従わせたと思っていた男は従わせるどころか、俺を利用しようとするやつだった。
「おやおや、皆があなたと同じではないんですよ。それにしてもあなたの傍にも従者がいたと思ったのですが。今はいないようですね。主人を置いて逃げ出すとは……ずいぶんと人望がないんですね」
その時だ夜にも関わらず急に明るくなった。
原因はランタンだった。
その数はどんどん増えていき、あっという間に帯になるほどのランタンが空へと舞い上がり、風魔法が使われたのだろう。
散り散りになることなく、帯状になったランタンたちは海へと流れていく。おそらく先ほど白い光がはじけたところを目指して……
日付をまたいだ時間だというのにビーチには、次々と人が現れ老若男女関わらずたった一人の人物のために夏の稼ぎ頭になる商品を惜しげもなく飛ばす。
商品となるランタンを惜しむ声は一つも聞こえず。ただ、ただ……もっと多く飛ばすにはどうしたらいいかだけを話す民たち。
――――レーナのために?
「その表情だと、どれほど人望の差があったかお解りいただけたようですね。ただ貴族としてあなたのようにいるだけでは、これほどの民が集まることがないだろうことも」
パッと手が離されて、俺は砂浜に座り込んだ。
無数に上がるランタン、それらすべてレーナを助けるために。民が自主的に声をかけ人を増やし上げているのだ。
フォルトの時だってそうだ。
みすぼらしい恰好をした男の一声で場の流れが変わった。
一人の声を皮切りに、会場にあふれだした、声。あれは間違いなく民意以外の何ものでもなかった。
あぁ、俺はそそのかされ何をしていたのだろう。
アンバーの美しいその光景を俺は最後と言わんばかりに目に焼き付けた。
◇◆◇◆
その後、私のいない場で領主候補だった男が公爵令嬢暗殺未遂として拘束されるという前代未聞の出来事は幕を閉じた。
そして、私は2度目のバカンスの結果を悔いていた。
今回のことは不可抗力とはいえ、貴族令嬢としてエンジョイが全くできていない。
当初の予定としては連日アンナとミリーとショッピングして、観光名所をぶらぶらして。
時間の許す限り、いろんなお店でランチをしてその後は、エステのすばらしさを再発見したり。
プライベートビーチがあるから、海に入ったり。
別に領地にずっと留まる必要はないし。アンバー領から別の領地の観光に行くのもありだったし。個人的には王都とやらも見てみたかったのに……全部全部パー。
実際は帰ってきてすぐ、実家でくつろぐことすら叶わず……
ジークのご実家が所有するホテルで過ごすことになるわ……
ことがこと故に、アンナとミリーと遊ぶことができなかったし。
そうなると、海できゃっきゃうふふどころか、ショッピングも連日の外食三昧も全部全部全部パーー! お金だけは潤沢にあるというのに、その良さをいまいち発揮できていない。
「でも、大丈夫。休みはまだあるんだもの。今から取り返せばいいのよ!」
自分の部屋のソファーの上に行儀悪く立ち上がりグッとこぶしを握った私に恐ろしいシオンのツッコミが入った。
「何を取り返す気かわからなんないんだけど……ざーんねん。レーナ様は今日から宿題が終わるまで屋敷で缶詰ね」
「え? しゅ……しゅくだい?」
デジャヴ……なやり取りである。
「この頭に入っているのはスポンジなのかな? かな? 去年の夏休みの宿題を最後の最後までありがたーーーくとっておいた挙句。どうにもならない段階になってから僕を無理やり呼びつけて。ほぼ大半をさせたのは誰だったかな?」
そう、私は前回の夏休みの宿題がどうにもならなくてシオンに助けて! とやったのである。
「オホホホ、でもまぁ、少しくらいは遊ぶ暇もまだ……」
「あれは、僕がほぼ大半をやる羽目になったからあの時間で終わったのであって。レーナ様がお一人でちゃんと行う場合もっと時間はかかるからさ」
「と、とりあえず。アンナとミリーに相談を……」
「お二人からは伝言預かってきたから。『事情は分かりました。早く終わらせて、おいしいレストランで食事でもしましょう』だって」
「二人は?」
「いたら、アンタ遊ぼうと思って。答えを教えてもらったり、写したりしない? それじゃためにならないよね。アンナ様とミリー様とも話したんだけどさ。何かあったときにレーナ様に知識があったかどうかで違うこともあるから。僕じゃなくて、アンナ様もミリー様もレーナ様にきちんと学んでもらうことを望んでるからさ」
正論すぎた。反論の余地など何もなかった……
「まぁ、そんな顔しないで。宿題が終わってないのはレーナ様だけじゃなくフォルト様もだから。それに、ジーク様は宿題は終わってんだけど。あの容姿で単独で街をうろつかれると騒ぎになるからうまいこと引き留め解けっていろんな人から頼まれたから。レーナ様の宿題見てもらうことにしたから。あっ、レーナ様が知識をつけることが安全につながるについてはジーク様も同意見だから。代わりにやってもらおうとか思わないでね」
なんとかかんとか宿題は終わって、学園に戻る前にアンナとミリーとちょっとだけショッピングをして観光もして、おいしいレストランでお疲れ様会をして早い夏休みが終わり、私たちは学園へと向かうのだった。
剣を引き抜かれた身体は支えを失ったかのように、砂の上に倒れこんだ。
「すまない、リオン。もう一人いたんだが逃がしてしまった」
何が起こったかわからない中で、実に申し訳ない顔をして先ほどまで私と対峙していたジークが私の後ろに話しかけた。
「大方見えなくするための特殊な魔道具でも持っていたのでしょう。ジーク様お怪我は?」
「魔力の疲労は感じるが外傷としてはないよ」
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圧、圧、圧。
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なのに、身体のだるさだけではなく。二人の会話に口を挟むのすら憚られる。
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何度か顔は見たことがあるし、治癒師は少ないからすぐにレーナの傍に仕えていた男だと理解したのだが、彼の手に握られているまがまがしいものは何だ……
緑色のヌラヌラとした刀身の剣……
「おや、気絶していたら。もう何度か刺してやろうと思いましたがよかったです。意識があって……主人が大変お世話になりました」
やわらかな笑顔を浮かべつつ、男は俺に刃を浅く浅く皮膚を切るように引いた。
痛みと共に、魔力が持っていかれるという初めての感覚に戸惑う。しかし、すぐに答えにたどり着く。
――――魔剣。
公爵様はとんでもない番犬を、魔力に劣る娘の安全のためにつけていたのだと理解した。
「レーナが死んでいなくてよかったね。君のことは公爵様に引き渡さないといけないから、死ぬことは間違いなくないから」
「見逃してくれ……何で雇われた……金か」
みっともないのは承知の上だが、とりあえず見逃してもらえばとすがるしかない。
所有していれば敵なしと言われる魔剣を所持しているような男を、たかが護衛につけるほど猫かわいがりしている娘に手を出したことはもう変えようがない。
引き渡されたらどうなるかわからない。
「主人を害されて見逃す下僕はいませんよ」
「……主人?」
俺は、娘のレーナには手を出したが、アーシュ・アーヴァインにはさすがに手など出していない。
そのとき、ジークの言っていた言葉がよみがえる。
『直系としての資質はしっかりと持っているよ。私すら及ばぬ才をね』と。
「レーナがお前の主人? ありえない……」
こんなものを従えられるはずはない。だって、相手はレーナだぞ。何かの間違いだ。
俺ですら、従わせたと思っていた男は従わせるどころか、俺を利用しようとするやつだった。
「おやおや、皆があなたと同じではないんですよ。それにしてもあなたの傍にも従者がいたと思ったのですが。今はいないようですね。主人を置いて逃げ出すとは……ずいぶんと人望がないんですね」
その時だ夜にも関わらず急に明るくなった。
原因はランタンだった。
その数はどんどん増えていき、あっという間に帯になるほどのランタンが空へと舞い上がり、風魔法が使われたのだろう。
散り散りになることなく、帯状になったランタンたちは海へと流れていく。おそらく先ほど白い光がはじけたところを目指して……
日付をまたいだ時間だというのにビーチには、次々と人が現れ老若男女関わらずたった一人の人物のために夏の稼ぎ頭になる商品を惜しげもなく飛ばす。
商品となるランタンを惜しむ声は一つも聞こえず。ただ、ただ……もっと多く飛ばすにはどうしたらいいかだけを話す民たち。
――――レーナのために?
「その表情だと、どれほど人望の差があったかお解りいただけたようですね。ただ貴族としてあなたのようにいるだけでは、これほどの民が集まることがないだろうことも」
パッと手が離されて、俺は砂浜に座り込んだ。
無数に上がるランタン、それらすべてレーナを助けるために。民が自主的に声をかけ人を増やし上げているのだ。
フォルトの時だってそうだ。
みすぼらしい恰好をした男の一声で場の流れが変わった。
一人の声を皮切りに、会場にあふれだした、声。あれは間違いなく民意以外の何ものでもなかった。
あぁ、俺はそそのかされ何をしていたのだろう。
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◇◆◇◆
その後、私のいない場で領主候補だった男が公爵令嬢暗殺未遂として拘束されるという前代未聞の出来事は幕を閉じた。
そして、私は2度目のバカンスの結果を悔いていた。
今回のことは不可抗力とはいえ、貴族令嬢としてエンジョイが全くできていない。
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時間の許す限り、いろんなお店でランチをしてその後は、エステのすばらしさを再発見したり。
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実際は帰ってきてすぐ、実家でくつろぐことすら叶わず……
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そうなると、海できゃっきゃうふふどころか、ショッピングも連日の外食三昧も全部全部全部パーー! お金だけは潤沢にあるというのに、その良さをいまいち発揮できていない。
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