118 / 171
星降る夜を見上げている場合ではない
第19話 恋はするものではない、落ちるもの
しおりを挟む
「馬鹿げている」
にっこりといつもの愛想笑いを浮かべてジークはレーナがまた変なことを言っていると流す。
「私はまじめにそう思っております」
「なぜ、そんなに早急に君を婚約させたいのかわからない。君の推理道理だとすれば、フォルトを選べば君の命も狙われる可能性があるから。婚約の相手として君の父があてがったのは私ということになる。『万が一君が学園を卒業するまで婚約者が見つからなかった場合、私が君と結婚をする』それで話がすでについているじゃないか」
私がジークとの婚約を白紙に戻す、そう宣言した時に私の父がゴリッゴリにジークにこの要求をのませたのだ。
「そうですね。そうお話はついておりますね」
「君に相手がいないと得をする人物がいることは事実。君を利用しようとする人物が現れるのも事実。でも、君の父ならそれらを最終的に黙らせることができる。君ならわかっているだろう」
「そうでございますね」
「気分を害さないでほしいが。レーナとの婚約を解消した後も、私がアンバー領に長期滞在しても父が何も言わないことも。私の住まいにレーナを匿っていることですら口を出してこない。それは……君に次の相手が見つかる可能性が極めて低く。最終的に君と私が結婚すると思っているからだと思うんだが……」
ジークは言葉を選んで気を使っているようだけれど。オブラートに包み切れてない。
なんとなく、わかっていた。次って見つかるのかなぁとか、厳しくない? とかさ。
でもはっきりと、元婚約者の口から、自分だけじゃなくて自分の父もそのつもりなんだけど……と言われたも同然で頭が痛くなり、ほんのりと目頭が熱くなる。
「私の父も同じように私が次の婚約者を見つけるのは難しいと考えたのだと思います」
「学園生活は後4年強。レーナの傍には変なのが寄りつかないように、友人が二人もつけられて寄ってくる人物を選別する。万が一婚約をしても君に近付けたということは、つり合い的にも問題がないと判断された相手だ」
ジークが真剣に考察をする。
私の父が心配したのは私が恋愛結婚をできるのかではないのだ。
「私の父が懸念したのは、ジーク様あなたのことです」
今はまだ学園でダンスを踊る機会がないので発覚していないだけで、婚約者の私がいた時から、ジークの傍には沢山の女の子が群がっていたのだ。
今までは、婚約者がいるからとルールを守っていた人たちも、婚約が解消されたとなれば話が違うのだ。
「私が約束を反故にする……と?」
ジークの顔から愛想笑いが完全に消えて、機嫌が悪そうに珍しく眉間に深いしわがよった。
「そうでございます。父が心配しているのは、ジーク様が恋をしてしまうことです」
現にゲームではジークは恋に落ちたのだ。
クライスト領には魔子がいて、ユリウス・アーヴァインの子孫であるレーナを切望していた。
中には過激な連中もいて、まだ在学中にも関わらず長い冬を終わらせるために私を領地にさらおうとした連中がいたくらいだ。
にも関わらず、彼はヒロイン マリアに恋に落ちた。
光魔法も浄化する力も魔子には通用しない。
レーナに気にいられたジークは家のために私と結婚しなければならなかった。周りが好きな女ができたからといって婚約の解消を認めるはずがない。
にもかかわらず、ジークは平民の少女を選んで。
レーナの品位を貶める方法で婚約を破棄したのだ。
私がなぜマリアとエドガーがくっつくことをあれほど望んだのか……今わかった。
マリアはゲームの絶対的なヒロイン。
マリアがこの人だと決めてしまえば最後、悪役令嬢である私がどれだけあがいても、彼らと仲が良くても、盟約というつながりがあっても。
ヒロインと恋に落ちれば私は選ばれないと思うからだ。
思わず手が震えた。
そんな私の手がギュッと握られたのだ。
思わず私は顔を上げて手を握った人物をみた。
碧い瞳が私を見つめ…………いや、睨んでいた。
「私は約束を忘れたりしない。君が心配するように恋なんてしない。やってもいないのに、私の貞操を疑われたようで気分がいいものではない」
今のジークは本当に嘘偽りなく私にそう言っているのだと思う。
でもゲームをプレイした私は知っているのだ、彼は恋に落ちるのだ。
そして、社交界の場でレーナの悪行を暴き、婚約者としてはふさわしくないと引きづりおろすのだ。
私の鼓動が速くなるのがわかる。
「ジーク様、恋はするものではございません、落ちるものなのです」
「言葉のニュアンスを変えて何が言いたいんだい?」
声のトーンはいつもの通りだけれど、ジークは依然不機嫌そうに私を睨みつけたままだ。
「意味が全然違います。恋はするものではなく、落ちるものです。一度落ちてしまえば最後、ジーク様は約束を反故にしたいと思うかもしれない。だから、私の父は婚約という形でジーク様に足かせをつけたいのです」
婚約していても駄目だったのだから……私は婚約を解消したのに。皮肉な物だ。
「だから、私は約束を反故にしない」
「恋に落ちなければそうでしょうね。でも恋に落ちれば話は別です。ジーク様、失礼ですが恋をしたことは? 魔子の問題がありましたし。私という婚約者が物心ついたころにはすでにいたわけですから。恋という感情をろくに知らずに今まで来たから、そう言えるのです。恋なんかしても理性でねじ伏せれると」
「レーナ、私は公爵家の嫡男だ。本来愛だの恋だので相手を選べる立場ではない」
ふーっと深呼吸をすると、ジークの眉間からしわがなくなり。私と目線を合わせてまるで小さい子に言い聞かせるように優しい声色でそう言われる。
ジークは嘘をつくのが私よりはるかに上手いことを私は知っている。
だからだと思う、私の口から思わず言葉がこぼれおちたのだ。
「嘘つき」と。
「はぁ!?」
ジークの眉間に漫画だったらきっと怒りマークが入ったことだろう。笑顔がぴきっと固まったのがわかった。
そこからはもう、完全にいい合いだった。
「嘘つき、嘘つき、嘘つき」
「だから、あれは誤解だし。どういうつもりで接していたか君はしっかり聞いたはずだ。頭がよくないとは思っていたが、もう忘れてしまっているのかい?」
「誰の頭がよくないですって、こっちだってね。これでも一生懸命勉強してんのよ。自頭にたまたま恵まれたからってそれはないんじゃないの」
ソファーの上にあったクッションをもって振り回すのに、1発もあたらないのがさらにムカツク。
「はいはい、気がすむまで振り回せばいいよ」
ジークも振り回しているクッションがあたらないことに私が凄く腹を立てているのに気がついたようで、ニコニコと笑顔でよけながらそう言うのだ。
「悪いと少しでも思ってるなら、1発くらいあたりなさいよ!」
「普通にしていたのでは1発も当てることができないから、イライラするんだね。可哀そうに……そこまでいうなら私が止まってあげるからよーーく狙いを定めて1発当てたらどうだい?」
完全におちょくっている。
私はもう一つクッションをつかむと二刀流でクッションを振り回す。
二つになったにも関わらず1発も相変わらずあたらず、私の息だけがきれる。
息が一つも上がらないジークとぜーはーっと肩で息をする私。
くそったれと適当な方向にクッションを投げた。
するとジークがさっと動いてクッションを受け止めると、パンパンと手で形を治してソファーに置きなおす。
それがさらにムカツク。
1発……1発当てないと気が済まない。
そして、こう言ってやるのだ。まぁ、わざと甘んじて1発受けてくださったんですねと。
私たちの攻防戦は1時間後カミルの仲裁によって止まった。
「バタバタと騒がしいと思えば、一体二人でこんな時間に何をされているのですか」
カミルのツッコミが最も過ぎて何も言えなかった。
にっこりといつもの愛想笑いを浮かべてジークはレーナがまた変なことを言っていると流す。
「私はまじめにそう思っております」
「なぜ、そんなに早急に君を婚約させたいのかわからない。君の推理道理だとすれば、フォルトを選べば君の命も狙われる可能性があるから。婚約の相手として君の父があてがったのは私ということになる。『万が一君が学園を卒業するまで婚約者が見つからなかった場合、私が君と結婚をする』それで話がすでについているじゃないか」
私がジークとの婚約を白紙に戻す、そう宣言した時に私の父がゴリッゴリにジークにこの要求をのませたのだ。
「そうですね。そうお話はついておりますね」
「君に相手がいないと得をする人物がいることは事実。君を利用しようとする人物が現れるのも事実。でも、君の父ならそれらを最終的に黙らせることができる。君ならわかっているだろう」
「そうでございますね」
「気分を害さないでほしいが。レーナとの婚約を解消した後も、私がアンバー領に長期滞在しても父が何も言わないことも。私の住まいにレーナを匿っていることですら口を出してこない。それは……君に次の相手が見つかる可能性が極めて低く。最終的に君と私が結婚すると思っているからだと思うんだが……」
ジークは言葉を選んで気を使っているようだけれど。オブラートに包み切れてない。
なんとなく、わかっていた。次って見つかるのかなぁとか、厳しくない? とかさ。
でもはっきりと、元婚約者の口から、自分だけじゃなくて自分の父もそのつもりなんだけど……と言われたも同然で頭が痛くなり、ほんのりと目頭が熱くなる。
「私の父も同じように私が次の婚約者を見つけるのは難しいと考えたのだと思います」
「学園生活は後4年強。レーナの傍には変なのが寄りつかないように、友人が二人もつけられて寄ってくる人物を選別する。万が一婚約をしても君に近付けたということは、つり合い的にも問題がないと判断された相手だ」
ジークが真剣に考察をする。
私の父が心配したのは私が恋愛結婚をできるのかではないのだ。
「私の父が懸念したのは、ジーク様あなたのことです」
今はまだ学園でダンスを踊る機会がないので発覚していないだけで、婚約者の私がいた時から、ジークの傍には沢山の女の子が群がっていたのだ。
今までは、婚約者がいるからとルールを守っていた人たちも、婚約が解消されたとなれば話が違うのだ。
「私が約束を反故にする……と?」
ジークの顔から愛想笑いが完全に消えて、機嫌が悪そうに珍しく眉間に深いしわがよった。
「そうでございます。父が心配しているのは、ジーク様が恋をしてしまうことです」
現にゲームではジークは恋に落ちたのだ。
クライスト領には魔子がいて、ユリウス・アーヴァインの子孫であるレーナを切望していた。
中には過激な連中もいて、まだ在学中にも関わらず長い冬を終わらせるために私を領地にさらおうとした連中がいたくらいだ。
にも関わらず、彼はヒロイン マリアに恋に落ちた。
光魔法も浄化する力も魔子には通用しない。
レーナに気にいられたジークは家のために私と結婚しなければならなかった。周りが好きな女ができたからといって婚約の解消を認めるはずがない。
にもかかわらず、ジークは平民の少女を選んで。
レーナの品位を貶める方法で婚約を破棄したのだ。
私がなぜマリアとエドガーがくっつくことをあれほど望んだのか……今わかった。
マリアはゲームの絶対的なヒロイン。
マリアがこの人だと決めてしまえば最後、悪役令嬢である私がどれだけあがいても、彼らと仲が良くても、盟約というつながりがあっても。
ヒロインと恋に落ちれば私は選ばれないと思うからだ。
思わず手が震えた。
そんな私の手がギュッと握られたのだ。
思わず私は顔を上げて手を握った人物をみた。
碧い瞳が私を見つめ…………いや、睨んでいた。
「私は約束を忘れたりしない。君が心配するように恋なんてしない。やってもいないのに、私の貞操を疑われたようで気分がいいものではない」
今のジークは本当に嘘偽りなく私にそう言っているのだと思う。
でもゲームをプレイした私は知っているのだ、彼は恋に落ちるのだ。
そして、社交界の場でレーナの悪行を暴き、婚約者としてはふさわしくないと引きづりおろすのだ。
私の鼓動が速くなるのがわかる。
「ジーク様、恋はするものではございません、落ちるものなのです」
「言葉のニュアンスを変えて何が言いたいんだい?」
声のトーンはいつもの通りだけれど、ジークは依然不機嫌そうに私を睨みつけたままだ。
「意味が全然違います。恋はするものではなく、落ちるものです。一度落ちてしまえば最後、ジーク様は約束を反故にしたいと思うかもしれない。だから、私の父は婚約という形でジーク様に足かせをつけたいのです」
婚約していても駄目だったのだから……私は婚約を解消したのに。皮肉な物だ。
「だから、私は約束を反故にしない」
「恋に落ちなければそうでしょうね。でも恋に落ちれば話は別です。ジーク様、失礼ですが恋をしたことは? 魔子の問題がありましたし。私という婚約者が物心ついたころにはすでにいたわけですから。恋という感情をろくに知らずに今まで来たから、そう言えるのです。恋なんかしても理性でねじ伏せれると」
「レーナ、私は公爵家の嫡男だ。本来愛だの恋だので相手を選べる立場ではない」
ふーっと深呼吸をすると、ジークの眉間からしわがなくなり。私と目線を合わせてまるで小さい子に言い聞かせるように優しい声色でそう言われる。
ジークは嘘をつくのが私よりはるかに上手いことを私は知っている。
だからだと思う、私の口から思わず言葉がこぼれおちたのだ。
「嘘つき」と。
「はぁ!?」
ジークの眉間に漫画だったらきっと怒りマークが入ったことだろう。笑顔がぴきっと固まったのがわかった。
そこからはもう、完全にいい合いだった。
「嘘つき、嘘つき、嘘つき」
「だから、あれは誤解だし。どういうつもりで接していたか君はしっかり聞いたはずだ。頭がよくないとは思っていたが、もう忘れてしまっているのかい?」
「誰の頭がよくないですって、こっちだってね。これでも一生懸命勉強してんのよ。自頭にたまたま恵まれたからってそれはないんじゃないの」
ソファーの上にあったクッションをもって振り回すのに、1発もあたらないのがさらにムカツク。
「はいはい、気がすむまで振り回せばいいよ」
ジークも振り回しているクッションがあたらないことに私が凄く腹を立てているのに気がついたようで、ニコニコと笑顔でよけながらそう言うのだ。
「悪いと少しでも思ってるなら、1発くらいあたりなさいよ!」
「普通にしていたのでは1発も当てることができないから、イライラするんだね。可哀そうに……そこまでいうなら私が止まってあげるからよーーく狙いを定めて1発当てたらどうだい?」
完全におちょくっている。
私はもう一つクッションをつかむと二刀流でクッションを振り回す。
二つになったにも関わらず1発も相変わらずあたらず、私の息だけがきれる。
息が一つも上がらないジークとぜーはーっと肩で息をする私。
くそったれと適当な方向にクッションを投げた。
するとジークがさっと動いてクッションを受け止めると、パンパンと手で形を治してソファーに置きなおす。
それがさらにムカツク。
1発……1発当てないと気が済まない。
そして、こう言ってやるのだ。まぁ、わざと甘んじて1発受けてくださったんですねと。
私たちの攻防戦は1時間後カミルの仲裁によって止まった。
「バタバタと騒がしいと思えば、一体二人でこんな時間に何をされているのですか」
カミルのツッコミが最も過ぎて何も言えなかった。
134
お気に入りに追加
13,594
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。