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短編
書籍化記念SS ジーク編
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ゲームが始まるその前に
ジークの場合。
「ジーク――学園生活を存分に楽しみなさい」
『6年だけの自由を楽しみなさい』と父は私に言うのだ。
クライスト領の冬は長く、入学のために、いよいよ私が学園都市に移動する日になっても、まだ春は来ず、白い白い雪に覆われた景色だった。
「ありがとうございます」
父の意図がわかっている私は、これから始まる人生で唯一領地から長く離れることができるつかの間の喜びを噛みしめたくて。
楽しい気持に水を差されるのはごめんだと、もう家を出れば当分会えなくなるにも関わらずに父のもとからすぐに去ろうとした。
「ジーク」
「何か?」
呼びとめられて、不本意ながらも笑みを浮かべて振り返った。
「おとぎ話のような噂話を息子に一つだけ託してもいいだろうか?」
父が切りだしてきたのは、必ず6年後帰ってこいという念押しでも、学園生活を楽しみなさいでもなく、連絡を小まめにしなさいでもなく。
予想もしていなかったことだった。
おとぎ話のようなことだなんて、自分にそっくりな考え方をしている父が切りだしてくるだなんて予想外だったから、すぐに返答できずに父を見て言葉に詰まってしまった。
「私らしくない話だとお前は思っているんだろうね」
私の心を見透かすように父はそう言ってきた。
「おとぎ話をしていただくのは、いつぶりになるでしょうか……」
私の未来はすでに決まっている。
自分の未来を知ったとき、最後はめでたし、めでたしとハッピーエンドで終わるおとぎ話のようなことは、現実には起こらないのだとすっかり、興味を失ってしまった。
「ジークも知っているだろうが、私も王立魔法学園のOBでね。あの学園には、生徒に公開している図書館の他に、学園の先生も、図書館の司書すらも知らない。表に出せないような書物が収められた秘密の部屋があるそうなんだよ」
司書すら知らない……秘密の部屋?
「それは……本当なら、おとぎ話のようなことですね」
そんなものあるはずないと私の表情に出てしまったのだろう。
「信じられないだろう。私もそうだった。噂を耳にしたときは驚いた、そんな部屋が学園にあるのかと……確証があるわけじゃない、単なる噂話だ。それでも、信じたかった」
私の顔をみて、父は困ったように笑って話を続けた。
「青春なんてそっちのけで、馬鹿みたいに図書館にこもって書物を積み上げ、秘密の部屋を探した。でも、問題を解決する書物も、秘密の部屋も見つけることが私にはできなかった」
父も私と同じように、6年の自由時間の間あがいたのだろう。
「そうですか……」
「お前は馬が好きだろう。好きな馬を学園に持っていけばいい。ただ、一つ。青春すべてを捨てろとは言わない。私はもう学園には入れない。だから、もし秘密の部屋が本当にあって、お前が見つけることができたら。父を、この地を救う術を探してくれ」
父はそう言って私に深々と頭を下げた。
◆◇◆◇
私は授業と乗馬クラブとの隙間をぬって、父のように時間があれば図書館に通うようになっていた。
そんなある日のことだった。
本をとる用の梯子から、滑り落ちた少女と出会った。
本なんか、司書に魔法で取ってもらえばいい。なのに彼女は自分の足で梯子を上ったのはなぜなのか。
まさか、私の他に秘密の部屋を探している人物がいるというのだろうかと思った。
でも、残念ながら彼女は違った。
それでも、その光景は私が秘密の部屋を探してみようと思うのに十分だった。
学園は広くどこにあるのか皆目見当がつかない。
父は噂話として聞いたと言っていたが、そんな話が私の耳に入ることはなかった。
それでも、私はあきらめることができなかった。
私のように口には出さないだけで、探している人物が他にもいるのではないかと。
往生際が悪く、授業中窓の外を眺め、怪しい動きをするやつがいないかに目を配るという悪い癖がついていた。
そんな時だ、授業が始まっている時間だというのに、一人の女子生徒が人目を避けるように庭を歩いていたのだ。それも、授業を受ける教室とは別の方向に向かっている。
まさか、そんなはずはない。別のところに用があっただけだろうと思ったけれど、確かめなかったら絶対に後悔すると思って。
教室から適当な理由をつけて私は走った。
「くそ、どこだ?」
自分でも信じられないほど口の悪い言葉が出た。
でも、それどころではなかった。
本当に秘密の部屋があれば、父が探すことができなかった何かを得ることができるかもしれないのだ。
あたりを必死に見渡し、おさげの少女を探す。
それでも、一足遅くて少女はみつからない。
どこかにいるのだ。
手がかりがなかった私が向かった先は、秘密の部屋には書物があるということもあってか、図書館だった。
ここは散々探したのだ。私だけじゃなく私の父も。
授業時間ということもあり、司書も休憩しているようで姿が見えない。
がらんとした図書館に響く、小さな足音。
足音がしないように配慮しているのだとすぐに分かった。
息を殺して、音がどこから聞こえるのか、聴覚を強化して探る。
なれない強化だったが、私の耳は音を拾って、方角がわかる。
メインの通路じゃない、奥の奥のだれが利用するのだという端も端だ。
よく貸出される書物は当然、目立つ所にあるわけで。
図書館の規模を考えると、貸し出しなど、いつしてもらえるかわからないような書物のはずだ。
「ふんふんふーん」
のんきな鼻歌。
お目当ての本がこんなところにあるのか? その様子をうかがうと、彼女の手が本に伸びる。
でも彼女は本を取らない。
リズミカルに流れるような動きで、そこかしこにある本の背表紙に触れている。
本を手に取らない? なんだこの動きは……呆然と不思議な動きをする後ろ姿を眺めてしまう。
彼女の手がピタッと止まった。
『もし秘密の部屋が本当にあって、お前が見つけることができたら』
領地を出る前に父が私に掛けた言葉が脳裏に鮮明に蘇る。
信じられない、でも、まさか、そんな。
「我真実の探求者なり」
静かな図書館で響いた彼女の声。
私の父がずっと探しても見つからなかった。
子である私に、『もしかして』を託した。
私も入学してから必死にさがした。
所詮噂話じゃないのかと、考えた日も当然あった。
彼女の身体が淡く光った。
信じられなかったことがすべて確信へと変わる。
待って、私をおいて行かないでくれ。
必死に伸ばした手が、淡く光り薄くなりつつある彼女の手をつかんだ。
「しまっ」
彼女が声を上げる。
そのとたん私もすぐに光に包まれ世界が揺らいだ。
パッとまぶしい明りがついて、視界に飛び込んだのは先ほどの場所とは明らかに違う、壁一面の本棚とそれにおさめられた本、本、本。
信じられない。
目の前で起こったのに、素直に信じることができない。
本当にあった……
出入りの仕方を知っている人物が本当に学園にいた。
それも、先生でもない、司書でもない、学園の制服を着た一生徒。
あぁ、神様。
この出会いに感謝します。
願わくば、どうか私を、父を、領の民を、私と婚約してしまった可哀そうな何も知らないレーナを――――救ってください。
「信じられない……お前はいったい何者だ」
逃がすわけにはいかない、逃げれらないように、掴んだその手を後ろにひねりあげた。
変わることがなかったジーク・クラエスの運命がゲームとは異なるルートに動き出した。
たった一人のイレギュラーとの接触によって。
ジークの場合。
「ジーク――学園生活を存分に楽しみなさい」
『6年だけの自由を楽しみなさい』と父は私に言うのだ。
クライスト領の冬は長く、入学のために、いよいよ私が学園都市に移動する日になっても、まだ春は来ず、白い白い雪に覆われた景色だった。
「ありがとうございます」
父の意図がわかっている私は、これから始まる人生で唯一領地から長く離れることができるつかの間の喜びを噛みしめたくて。
楽しい気持に水を差されるのはごめんだと、もう家を出れば当分会えなくなるにも関わらずに父のもとからすぐに去ろうとした。
「ジーク」
「何か?」
呼びとめられて、不本意ながらも笑みを浮かべて振り返った。
「おとぎ話のような噂話を息子に一つだけ託してもいいだろうか?」
父が切りだしてきたのは、必ず6年後帰ってこいという念押しでも、学園生活を楽しみなさいでもなく、連絡を小まめにしなさいでもなく。
予想もしていなかったことだった。
おとぎ話のようなことだなんて、自分にそっくりな考え方をしている父が切りだしてくるだなんて予想外だったから、すぐに返答できずに父を見て言葉に詰まってしまった。
「私らしくない話だとお前は思っているんだろうね」
私の心を見透かすように父はそう言ってきた。
「おとぎ話をしていただくのは、いつぶりになるでしょうか……」
私の未来はすでに決まっている。
自分の未来を知ったとき、最後はめでたし、めでたしとハッピーエンドで終わるおとぎ話のようなことは、現実には起こらないのだとすっかり、興味を失ってしまった。
「ジークも知っているだろうが、私も王立魔法学園のOBでね。あの学園には、生徒に公開している図書館の他に、学園の先生も、図書館の司書すらも知らない。表に出せないような書物が収められた秘密の部屋があるそうなんだよ」
司書すら知らない……秘密の部屋?
「それは……本当なら、おとぎ話のようなことですね」
そんなものあるはずないと私の表情に出てしまったのだろう。
「信じられないだろう。私もそうだった。噂を耳にしたときは驚いた、そんな部屋が学園にあるのかと……確証があるわけじゃない、単なる噂話だ。それでも、信じたかった」
私の顔をみて、父は困ったように笑って話を続けた。
「青春なんてそっちのけで、馬鹿みたいに図書館にこもって書物を積み上げ、秘密の部屋を探した。でも、問題を解決する書物も、秘密の部屋も見つけることが私にはできなかった」
父も私と同じように、6年の自由時間の間あがいたのだろう。
「そうですか……」
「お前は馬が好きだろう。好きな馬を学園に持っていけばいい。ただ、一つ。青春すべてを捨てろとは言わない。私はもう学園には入れない。だから、もし秘密の部屋が本当にあって、お前が見つけることができたら。父を、この地を救う術を探してくれ」
父はそう言って私に深々と頭を下げた。
◆◇◆◇
私は授業と乗馬クラブとの隙間をぬって、父のように時間があれば図書館に通うようになっていた。
そんなある日のことだった。
本をとる用の梯子から、滑り落ちた少女と出会った。
本なんか、司書に魔法で取ってもらえばいい。なのに彼女は自分の足で梯子を上ったのはなぜなのか。
まさか、私の他に秘密の部屋を探している人物がいるというのだろうかと思った。
でも、残念ながら彼女は違った。
それでも、その光景は私が秘密の部屋を探してみようと思うのに十分だった。
学園は広くどこにあるのか皆目見当がつかない。
父は噂話として聞いたと言っていたが、そんな話が私の耳に入ることはなかった。
それでも、私はあきらめることができなかった。
私のように口には出さないだけで、探している人物が他にもいるのではないかと。
往生際が悪く、授業中窓の外を眺め、怪しい動きをするやつがいないかに目を配るという悪い癖がついていた。
そんな時だ、授業が始まっている時間だというのに、一人の女子生徒が人目を避けるように庭を歩いていたのだ。それも、授業を受ける教室とは別の方向に向かっている。
まさか、そんなはずはない。別のところに用があっただけだろうと思ったけれど、確かめなかったら絶対に後悔すると思って。
教室から適当な理由をつけて私は走った。
「くそ、どこだ?」
自分でも信じられないほど口の悪い言葉が出た。
でも、それどころではなかった。
本当に秘密の部屋があれば、父が探すことができなかった何かを得ることができるかもしれないのだ。
あたりを必死に見渡し、おさげの少女を探す。
それでも、一足遅くて少女はみつからない。
どこかにいるのだ。
手がかりがなかった私が向かった先は、秘密の部屋には書物があるということもあってか、図書館だった。
ここは散々探したのだ。私だけじゃなく私の父も。
授業時間ということもあり、司書も休憩しているようで姿が見えない。
がらんとした図書館に響く、小さな足音。
足音がしないように配慮しているのだとすぐに分かった。
息を殺して、音がどこから聞こえるのか、聴覚を強化して探る。
なれない強化だったが、私の耳は音を拾って、方角がわかる。
メインの通路じゃない、奥の奥のだれが利用するのだという端も端だ。
よく貸出される書物は当然、目立つ所にあるわけで。
図書館の規模を考えると、貸し出しなど、いつしてもらえるかわからないような書物のはずだ。
「ふんふんふーん」
のんきな鼻歌。
お目当ての本がこんなところにあるのか? その様子をうかがうと、彼女の手が本に伸びる。
でも彼女は本を取らない。
リズミカルに流れるような動きで、そこかしこにある本の背表紙に触れている。
本を手に取らない? なんだこの動きは……呆然と不思議な動きをする後ろ姿を眺めてしまう。
彼女の手がピタッと止まった。
『もし秘密の部屋が本当にあって、お前が見つけることができたら』
領地を出る前に父が私に掛けた言葉が脳裏に鮮明に蘇る。
信じられない、でも、まさか、そんな。
「我真実の探求者なり」
静かな図書館で響いた彼女の声。
私の父がずっと探しても見つからなかった。
子である私に、『もしかして』を託した。
私も入学してから必死にさがした。
所詮噂話じゃないのかと、考えた日も当然あった。
彼女の身体が淡く光った。
信じられなかったことがすべて確信へと変わる。
待って、私をおいて行かないでくれ。
必死に伸ばした手が、淡く光り薄くなりつつある彼女の手をつかんだ。
「しまっ」
彼女が声を上げる。
そのとたん私もすぐに光に包まれ世界が揺らいだ。
パッとまぶしい明りがついて、視界に飛び込んだのは先ほどの場所とは明らかに違う、壁一面の本棚とそれにおさめられた本、本、本。
信じられない。
目の前で起こったのに、素直に信じることができない。
本当にあった……
出入りの仕方を知っている人物が本当に学園にいた。
それも、先生でもない、司書でもない、学園の制服を着た一生徒。
あぁ、神様。
この出会いに感謝します。
願わくば、どうか私を、父を、領の民を、私と婚約してしまった可哀そうな何も知らないレーナを――――救ってください。
「信じられない……お前はいったい何者だ」
逃がすわけにはいかない、逃げれらないように、掴んだその手を後ろにひねりあげた。
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