54 / 171
人の恋路を応援している場合ではない
第3話 ご褒美じゃないよね
しおりを挟む
リオンの声は間違いなく苦しそう。
なのに、なんだコレ。苦しいなら苦しいらしく苦しむだけにしてよ! そして秘密などさっさと暴露してしまえばいいのだ。
というか、思い返せば、『いっぱい我慢できるのね』など、どこの女王様だよわたしゃ……。
平常心よ。思いっきりやらかしてしまった予感はするけれど。まだ挽回はできるかもしれない。とりあえずハーブティーを飲んで心を落ち着けようじゃないの。
そう思ったけれど、カップは空になっていた。
あっ、全部飲んじゃってる。
どうしよう、これはお茶のおかわりを頼むのは命令になるの? セーフなのアウトなの? と思わず空のカップをじーっと見つめてしまう。
すると、カップが私の手から取られハーブティーが注がれた。
「申し訳ありません、気づくのが遅れてしまいました」
しまった、どうするか悩んでいただけなのに、完全に空になってるのリオンさっさと気がついて自ら動きなさいよ感でちゃってた?
動揺して、注がれたのにお礼も言わずに飲み始める。
「あっ、冷めてる」
そのくせ文句だけは、一年近くにわたる超お嬢さま生活のせいでポロリと出ちゃった。シオンの金くい虫否定できなくなってきてる。
「申し訳ありません」
「いや、今のはいいのです。つい思ったことが口から出てしまっただけです。飲めますから」
「いえ、そういうわけにはいきません」
淹れなおそうとするリオンとこれ飲むから大丈夫だからという私のカップの取り合いが始まるが注がれた直後のためたっぷりと入っていたハーブティーがこぼれてしまった。
「熱いっ」
飲むにしては温度は低いけれど、手にかかれば熱い。
よく手入れのされた私の白い手は赤くなった。
「申し訳ありません」
私よりも沢山のハーブティーがかかったのかリオンの手のほうがずっと赤くなっているにも関わらずリオンは私に謝罪をする。
私の手に触れる前にリオンがピタっと止まる。
「すぐに治しますので、お手に触れてもかまわないでしょうか?」
ヒリヒリしてるような気もするし、早いところ治してもらおう。
「かまいません」
私が許可を出すと、リオンの大きな手が私の右手に触れる。ゆっくりと壊れ物を触るかのようにそっとそっと。
剣を握るせいなのかリオンの手は柔らかくはない、独特の硬さがある。
ダンスの時は全くそれが気にならなかったけれど、どこからどこまで治すべきなのか確認してるのか、ゆっくりと赤みを帯びているところ帯びてないところの境界線を無骨な指でなぞられれば嫌でもそれに気がつく。
軽いやけどだろうし、パッとシオンみたく治さないのかな?
あっ、じんわりと温かい感じがしてきた。治療にはいったみたいね。
馬に乗ってお尻が痛くなった時、シオンの治療時間は2,3秒ほどだったと思う。
リオンは治癒師だけど、魔法省にいたからあまり治癒魔法を使ってなかったから時間がかかるのかな。
シオンは教会絡みで治療をここ最近までよくしていたみたいだし。
リオンの手が指が私の手をそっとなでる。
ねぇ、治癒のためだよね?
これ、治癒のためなんだよね?
治療のために必要なことなんだよねってことを確認したくてリオンを見つめた。
瞳はトロンとして、どうみてもうっとりした顔で私の手にそっとそっと触れていた。
リオンの性癖を感じ取ってなければ、私の手にこんなに愛おしそうに触れてくれるだなんて、もしかして私のことが好きなの? と乙女的な展開になっただろうけれど。
これ、完全に我慢させたことで手だけなら火傷を治す名目で少し触れてもいいってご褒美になってない?
「は……早く治しなさい」
すぐに口からそう出た。
私がそういうと、リオンは正気を取り戻したようで、秘密を話さないため具合は悪そうだけれど、先ほどまでの時間はなんだったのかと思うほど一瞬でやけどを治してしまった。
「申し訳ございません」
謝罪してすぐにリオンの手は離れた。
今の何だ? 今のは何だ? 今のは何なのよ?
青かったリオンの頬は上気しているし、自分の手もさっさと治せばいいのに治さず椅子に座りなおしている。
「リオン、自分の手を治しなさい」
「いえ、私はこれでいいのです。私のミスのせいでレーナ様に痛い思いを」
ちょっとまて、いや、ほんとこの会話は大丈夫だよね?
「治癒師が火傷の痕が残った手でいいのですか? さっさと治しなさい」
そういうつもりはない、ないのに会話の流れ的にどちらかというと女王様的な話し方と命令になってしまう。
「申し訳ありません」
リオンはそういうと、自分の手を素早く治した。
おい、私より広範囲なのに一瞬だったじゃないか、さっきのはやっぱり何なのよ。
秘密はもう此処まできたら、聞くしかない。
どうしよう。というか、ここまでリオンの性癖に大きな大打撃を与えといて、くだらないことだったらどうしよう。
とりあえず手っ取り早くすませよう。
だって、もうどう見てもうっとりとした顔で私の次の指示待ってるようにしか見えないもん。
「リオン手がひどく痛みます」
私がそういうと愕然とした顔になり、リオンが再度私の手を治療すべく手を伸ばしてくるが私は手を引っ込める。
「あっ……」
治すべき手がなくなったリオンの口からは思わずそう声がこぼれた。
「リオンの私に絶対言いたくない秘密言いなさい。治療はそれからにします」
教えろではなく、私は言えと命令してみた。
リオンは下唇を噛んだ後命令に逆らえなかったのか両手を私の前に出した。
なに?
すると、リオンの左手と右手と両方から1本ずつゆっくりと剣がでてきたのだ。
1本は私も一度見たことがある刀身が緑色の物、もう1本は紫の刀身をしていた。
魔剣が2本?
「これはどういうことですか?」
「……紫のほうは先日クライスト領で魔子を退治された際にできた魔剣でござます。現場に最初に駆け付けたのが私で、レーナ様とジーク様の傍にあったのですが他の方に気づかれてはと体内にしまっておりました」
そうだ、すっかり忘れていたけれど、ユリウス・アーヴァインは魔子を退治して魔剣を何本も作ったのだ。今回も、魔子に突き刺した剣は消えたりせずに魔剣として完成され突き刺さっていたのかもしれない。
「そのこと私は報告を受けていませんよ」
「はい、最初は他のクライスト領の方にばれないようにと体内にしまったのですが……。現場にいらしたレーナ様もジーク様も魔剣がどうなったか問い詰めなかったのでそのまま私の物にしようとしておりました」
とんでもない秘密でてきちゃったよ。
なのに、なんだコレ。苦しいなら苦しいらしく苦しむだけにしてよ! そして秘密などさっさと暴露してしまえばいいのだ。
というか、思い返せば、『いっぱい我慢できるのね』など、どこの女王様だよわたしゃ……。
平常心よ。思いっきりやらかしてしまった予感はするけれど。まだ挽回はできるかもしれない。とりあえずハーブティーを飲んで心を落ち着けようじゃないの。
そう思ったけれど、カップは空になっていた。
あっ、全部飲んじゃってる。
どうしよう、これはお茶のおかわりを頼むのは命令になるの? セーフなのアウトなの? と思わず空のカップをじーっと見つめてしまう。
すると、カップが私の手から取られハーブティーが注がれた。
「申し訳ありません、気づくのが遅れてしまいました」
しまった、どうするか悩んでいただけなのに、完全に空になってるのリオンさっさと気がついて自ら動きなさいよ感でちゃってた?
動揺して、注がれたのにお礼も言わずに飲み始める。
「あっ、冷めてる」
そのくせ文句だけは、一年近くにわたる超お嬢さま生活のせいでポロリと出ちゃった。シオンの金くい虫否定できなくなってきてる。
「申し訳ありません」
「いや、今のはいいのです。つい思ったことが口から出てしまっただけです。飲めますから」
「いえ、そういうわけにはいきません」
淹れなおそうとするリオンとこれ飲むから大丈夫だからという私のカップの取り合いが始まるが注がれた直後のためたっぷりと入っていたハーブティーがこぼれてしまった。
「熱いっ」
飲むにしては温度は低いけれど、手にかかれば熱い。
よく手入れのされた私の白い手は赤くなった。
「申し訳ありません」
私よりも沢山のハーブティーがかかったのかリオンの手のほうがずっと赤くなっているにも関わらずリオンは私に謝罪をする。
私の手に触れる前にリオンがピタっと止まる。
「すぐに治しますので、お手に触れてもかまわないでしょうか?」
ヒリヒリしてるような気もするし、早いところ治してもらおう。
「かまいません」
私が許可を出すと、リオンの大きな手が私の右手に触れる。ゆっくりと壊れ物を触るかのようにそっとそっと。
剣を握るせいなのかリオンの手は柔らかくはない、独特の硬さがある。
ダンスの時は全くそれが気にならなかったけれど、どこからどこまで治すべきなのか確認してるのか、ゆっくりと赤みを帯びているところ帯びてないところの境界線を無骨な指でなぞられれば嫌でもそれに気がつく。
軽いやけどだろうし、パッとシオンみたく治さないのかな?
あっ、じんわりと温かい感じがしてきた。治療にはいったみたいね。
馬に乗ってお尻が痛くなった時、シオンの治療時間は2,3秒ほどだったと思う。
リオンは治癒師だけど、魔法省にいたからあまり治癒魔法を使ってなかったから時間がかかるのかな。
シオンは教会絡みで治療をここ最近までよくしていたみたいだし。
リオンの手が指が私の手をそっとなでる。
ねぇ、治癒のためだよね?
これ、治癒のためなんだよね?
治療のために必要なことなんだよねってことを確認したくてリオンを見つめた。
瞳はトロンとして、どうみてもうっとりした顔で私の手にそっとそっと触れていた。
リオンの性癖を感じ取ってなければ、私の手にこんなに愛おしそうに触れてくれるだなんて、もしかして私のことが好きなの? と乙女的な展開になっただろうけれど。
これ、完全に我慢させたことで手だけなら火傷を治す名目で少し触れてもいいってご褒美になってない?
「は……早く治しなさい」
すぐに口からそう出た。
私がそういうと、リオンは正気を取り戻したようで、秘密を話さないため具合は悪そうだけれど、先ほどまでの時間はなんだったのかと思うほど一瞬でやけどを治してしまった。
「申し訳ございません」
謝罪してすぐにリオンの手は離れた。
今の何だ? 今のは何だ? 今のは何なのよ?
青かったリオンの頬は上気しているし、自分の手もさっさと治せばいいのに治さず椅子に座りなおしている。
「リオン、自分の手を治しなさい」
「いえ、私はこれでいいのです。私のミスのせいでレーナ様に痛い思いを」
ちょっとまて、いや、ほんとこの会話は大丈夫だよね?
「治癒師が火傷の痕が残った手でいいのですか? さっさと治しなさい」
そういうつもりはない、ないのに会話の流れ的にどちらかというと女王様的な話し方と命令になってしまう。
「申し訳ありません」
リオンはそういうと、自分の手を素早く治した。
おい、私より広範囲なのに一瞬だったじゃないか、さっきのはやっぱり何なのよ。
秘密はもう此処まできたら、聞くしかない。
どうしよう。というか、ここまでリオンの性癖に大きな大打撃を与えといて、くだらないことだったらどうしよう。
とりあえず手っ取り早くすませよう。
だって、もうどう見てもうっとりとした顔で私の次の指示待ってるようにしか見えないもん。
「リオン手がひどく痛みます」
私がそういうと愕然とした顔になり、リオンが再度私の手を治療すべく手を伸ばしてくるが私は手を引っ込める。
「あっ……」
治すべき手がなくなったリオンの口からは思わずそう声がこぼれた。
「リオンの私に絶対言いたくない秘密言いなさい。治療はそれからにします」
教えろではなく、私は言えと命令してみた。
リオンは下唇を噛んだ後命令に逆らえなかったのか両手を私の前に出した。
なに?
すると、リオンの左手と右手と両方から1本ずつゆっくりと剣がでてきたのだ。
1本は私も一度見たことがある刀身が緑色の物、もう1本は紫の刀身をしていた。
魔剣が2本?
「これはどういうことですか?」
「……紫のほうは先日クライスト領で魔子を退治された際にできた魔剣でござます。現場に最初に駆け付けたのが私で、レーナ様とジーク様の傍にあったのですが他の方に気づかれてはと体内にしまっておりました」
そうだ、すっかり忘れていたけれど、ユリウス・アーヴァインは魔子を退治して魔剣を何本も作ったのだ。今回も、魔子に突き刺した剣は消えたりせずに魔剣として完成され突き刺さっていたのかもしれない。
「そのこと私は報告を受けていませんよ」
「はい、最初は他のクライスト領の方にばれないようにと体内にしまったのですが……。現場にいらしたレーナ様もジーク様も魔剣がどうなったか問い詰めなかったのでそのまま私の物にしようとしておりました」
とんでもない秘密でてきちゃったよ。
209
お気に入りに追加
13,574
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
側妃は捨てられましたので
なか
恋愛
「この国に側妃など要らないのではないか?」
現王、ランドルフが呟いた言葉。
周囲の人間は内心に怒りを抱きつつ、聞き耳を立てる。
ランドルフは、彼のために人生を捧げて王妃となったクリスティーナ妃を側妃に変え。
別の女性を正妃として迎え入れた。
裏切りに近い行為は彼女の心を確かに傷付け、癒えてもいない内に廃妃にすると宣言したのだ。
あまりの横暴、人道を無視した非道な行い。
だが、彼を止める事は誰にも出来ず。
廃妃となった事実を知らされたクリスティーナは、涙で瞳を潤ませながら「分かりました」とだけ答えた。
王妃として教育を受けて、側妃にされ
廃妃となった彼女。
その半生をランドルフのために捧げ、彼のために献身した事実さえも軽んじられる。
実の両親さえ……彼女を慰めてくれずに『捨てられた女性に価値はない』と非難した。
それらの行為に……彼女の心が吹っ切れた。
屋敷を飛び出し、一人で生きていく事を選択した。
ただコソコソと身を隠すつまりはない。
私を軽んじて。
捨てた彼らに自身の価値を示すため。
捨てられたのは、どちらか……。
後悔するのはどちらかを示すために。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。
氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。
私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。
「でも、白い結婚だったのよね……」
奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。
全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。
一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。
断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。