イディーラ学園の秘密部

碧猫 

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わんわん光線

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 一晩寝てもわんちゃん治んなかった。

 原因が分かれば治す方法も分かるのかな。

「わんわん」
「星音は僕と一緒が良い?」
「わん?」

 そんな事一言も言ってないんだけど。いつもなら言いたい事この状態でも分かるのに今日は分からないのかな。

 いつも分かる方がすごい事だから別にいいんだけど。

「わんわん」
「どの辺かは分かんないけど、そんなに遠くじゃないんじゃないかな」

 やっぱりなんて言っているのか分かってる。じゃあさっきのはたまたま分かんなかっただけなのかな?

 さっきも同じ事言ってたよ。

「わん」
「星音、制服出し忘れてただろ」
「わん?わん⁉︎」

 そうだった、制服出しておかないと洗えないんだった。

 昨日疲れてて忘れてたよ。お風呂入って着替えたあとそのままにしちゃった。

「一応出しておいたけど、今度から気をつけろよ」
「わん」

 月華がお世話してくれていなかったら、今頃何着も洗ってない制服が溜まっていたかも。

 元に戻ったら改めてお礼言わないと。

「わんわん」
「うん。みんな遅いね。何かあったのかな」
「蝶華、月零から連絡来てる。紀蝶がいなくなって探しているから三人は光の方の調査をお願いって」

 紀蝶ちゃんいなくなったの心配。でも、他のみんなが探してくれているから大丈夫だよね。

 それにもしこのわんちゃんが関わっていたなら、光の調査をして元に戻す事が紀蝶ちゃんを見つける事に繋がるかもしれない。

「わんわん」
「星音、試しに文字書いて」
「わん」

 蝶華に紙とペンを貰って紙に文字を書いてみた。

 頑張って調査って書いてみようかな。

「……わん?」

 なぜかわんわんわんって書いちゃう。何度やっても変わんない。

 文字までわんちゃんになっちゃっているのかな。

「わんわんくぅん」
「可愛いけど、これじゃあ意思疎通できないね」
「わん?」

 それ何言ってるか分かる人が言う事?

 でも、確かに他に人には意思疎通できなくて大変かも。

「わんわん」
「星音も早く元に戻したいよな」
「わん」
「月零が言うには向こうだったよね。行ってみよっか」
「わん」

 紀蝶ちゃんが見つかって帰ってこれるように、それにわんちゃんじゃなくなるようにいざしゅっぱーつ。

 どこに行くのか知らないけど。でも、きっと多分蝶華達が知っていると思うから大丈夫でしょ。

「星音、ちゃんと発信機持った?この前買い替えて質がいいのにしたから取ってあるけど」
「わん。わんわんわん、わん」

 ちゃんと持ってあるよ。これがないと何かあった時にどこにいるのか分かんなくなっちゃうから。
 それにそういう時って大抵良い事はないから。
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