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噂
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「それでね、その精霊さんは告白する勇気をくれるんだって」
「そうなの?私も気になる人いるからおまじないしてみよっかな」
昼休みに空姫ちゃんに噂の話をした。
こういう話はみんな好きみたいで、教室の中で聞いていた何人かが話しているのが聞こえてくる。
噂ってこうやって広まるんだね。
「告白、成功したら教えるね」
「うん」
「こんな噂知ってる星音ちゃんは誰かに告白したの?」
あれはカウントするのかな。部活のためにやった告白なんだけど。
「した?」
「えっ⁉︎誰に?」
「したって言っても部活でする事になってしただけだから」
「でも好きなんでしょ?好きでもないのにさせられたの?」
「好き……どうなんだろう」
「誰にしたの?」
「蝶華くん」
許嫁ではあるけど好きかどうかって聞かれるとわからない。
「ふーん、頑張ってね星音ちゃん」
「うん?」
******
放課後になって蝶華くんと一緒に部室に移動する。
「今日はどこなんだろうね」
「今日は理事長室の前」
「そうなんだ。お父様いないと良いんだけど」
「いるんじゃない。会いたくないの?」
「うん。成績悪いから怒られそう」
「そんなんで怒らないと思うけど」
理事長の娘が成績したから数えた方が早いなんて絶対怒られるよ。
お父様と偶然ばったり出会さないように願って部室へ移動した。
******
「良かった。お父様会わなくて」
「会ってもなにも言わないと思うんだけどなぁ」
「新規カップルきた」
「今日は星音ちゃん初活躍のお祝いだよ」
「後カップル誕生」
そういえばいつまでやっていないとなんだろう。おまじないの事は解決したからもう良いのかな。
「蝶華くん、いつまで恋人って続ければ良いの?」
「許嫁なんだから続けてて良いだろ」
「うん、うん」
「月華黙っててくれる。辞めても良いけど、部室に一緒に行っているって時点で噂は変わんないと思うよ」
「そういうわけじゃなくて、好き同士でもないのに恋人っていうのは。それに、成績トップの蝶華くんが下から数えた方が早いような子と付き合ってるって周りが」
「そんなの気にしなくて良いよ。それにこの方が堂々と誘えるから楽なんだよね」
それはあるかも。部活の事は誰にもいえないから。空姫ちゃんは内容とか知らないけど、部活で蝶華くんと一緒にいるって事は知っているから良いけど。
「部活ない日も寮が一緒だからって一緒に帰ると怪しまれるよ」
「……続けます」
部活の事を怪しまれないようにするためにはこの関係を続けておかないとなんだよね?
「そーいう話良いからお菓子冷めちゃう」
「お菓子冷めねぇだろ。何言ってんだ?」
「……間違えて温めた」
「零月、ちょっとこっちで話そうか」
「おれ、一応兄なんだけど」
「双子にそんなの関係ない」
初めて笑顔が怖いものだって思った。……うん。見なかった事にしよっと。
「あっ、ほんとにあっためてある」
「意外と美味しい」
「えっ、本当だ」
「星音も食べてみなよ。美味しいよ」
「う、うん」
これ、お菓子っというかアイスだよね?
ドロドロの状態でお皿に入っているんだけど。蝶華くん達普通にクッキーとかつけながら食べてる。
「あっ、美味しい」
食べてみると意外と美味しい。
こうして初めての依頼を終えたの。
おまじないに頼りすぎないように気をつけないとだね。
「そうなの?私も気になる人いるからおまじないしてみよっかな」
昼休みに空姫ちゃんに噂の話をした。
こういう話はみんな好きみたいで、教室の中で聞いていた何人かが話しているのが聞こえてくる。
噂ってこうやって広まるんだね。
「告白、成功したら教えるね」
「うん」
「こんな噂知ってる星音ちゃんは誰かに告白したの?」
あれはカウントするのかな。部活のためにやった告白なんだけど。
「した?」
「えっ⁉︎誰に?」
「したって言っても部活でする事になってしただけだから」
「でも好きなんでしょ?好きでもないのにさせられたの?」
「好き……どうなんだろう」
「誰にしたの?」
「蝶華くん」
許嫁ではあるけど好きかどうかって聞かれるとわからない。
「ふーん、頑張ってね星音ちゃん」
「うん?」
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放課後になって蝶華くんと一緒に部室に移動する。
「今日はどこなんだろうね」
「今日は理事長室の前」
「そうなんだ。お父様いないと良いんだけど」
「いるんじゃない。会いたくないの?」
「うん。成績悪いから怒られそう」
「そんなんで怒らないと思うけど」
理事長の娘が成績したから数えた方が早いなんて絶対怒られるよ。
お父様と偶然ばったり出会さないように願って部室へ移動した。
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「良かった。お父様会わなくて」
「会ってもなにも言わないと思うんだけどなぁ」
「新規カップルきた」
「今日は星音ちゃん初活躍のお祝いだよ」
「後カップル誕生」
そういえばいつまでやっていないとなんだろう。おまじないの事は解決したからもう良いのかな。
「蝶華くん、いつまで恋人って続ければ良いの?」
「許嫁なんだから続けてて良いだろ」
「うん、うん」
「月華黙っててくれる。辞めても良いけど、部室に一緒に行っているって時点で噂は変わんないと思うよ」
「そういうわけじゃなくて、好き同士でもないのに恋人っていうのは。それに、成績トップの蝶華くんが下から数えた方が早いような子と付き合ってるって周りが」
「そんなの気にしなくて良いよ。それにこの方が堂々と誘えるから楽なんだよね」
それはあるかも。部活の事は誰にもいえないから。空姫ちゃんは内容とか知らないけど、部活で蝶華くんと一緒にいるって事は知っているから良いけど。
「部活ない日も寮が一緒だからって一緒に帰ると怪しまれるよ」
「……続けます」
部活の事を怪しまれないようにするためにはこの関係を続けておかないとなんだよね?
「そーいう話良いからお菓子冷めちゃう」
「お菓子冷めねぇだろ。何言ってんだ?」
「……間違えて温めた」
「零月、ちょっとこっちで話そうか」
「おれ、一応兄なんだけど」
「双子にそんなの関係ない」
初めて笑顔が怖いものだって思った。……うん。見なかった事にしよっと。
「あっ、ほんとにあっためてある」
「意外と美味しい」
「えっ、本当だ」
「星音も食べてみなよ。美味しいよ」
「う、うん」
これ、お菓子っというかアイスだよね?
ドロドロの状態でお皿に入っているんだけど。蝶華くん達普通にクッキーとかつけながら食べてる。
「あっ、美味しい」
食べてみると意外と美味しい。
こうして初めての依頼を終えたの。
おまじないに頼りすぎないように気をつけないとだね。
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