31 / 31
三十一の世界
しおりを挟む
翌朝、シェフィと共に解呪師を探しに出かけた。
「いた。久しぶり」
「……呪いの解呪?」
「うん。お願いできる?」
「無理。でも解呪方法なら知ってる。銀の姫の事が書かれている本と解呪方法で……お買い物一回」
「買い物?お菓子じゃなくて?」
「うん。一人じゃ迷子になるから買い物しちゃだめって言われてるから。でも、お洋服とかお菓子とか欲しい」
顔隠しているがめちゃくちゃ可愛いな。やはりああいう可愛い子がモテるのだろうか。
「服は見れないよ?」
「うん」
「それで良いんなら」
「じゃあ、解呪方法教えるね。これは、銀の姫の試練。銀の姫が次の代へ残す魔法。愛を知る事。運命を共にする誓いを立てる事。それが解呪方法」
愛なんて一度も考えた事なかったな。これを機に考えてみる事も良いかもしれない。
「それと、これが銀の姫の本。帰ってから読んで」
「ありがとう」
「貴方達三人に聖なる星月の導きが届きますように」
「お代」
「これから別のところへ行かないといけないからまた今度」
******
「プシェ、キスしたい」
「ああ」
「抜け駆け禁止って言ったのそっちだろう」
「今後のための練習だよ」
あの解呪師の少女に会ってから十日間。短い間だったがかなりの変化があった。
私は無事呪いを解く事ができたのだが、恋をしたという実感はないな。
ジシェンとシェフィとこの先ずっと暮らすと誓ったら何故か解けた。
解けたのは本当に良かったのだが、前よりも生活がめんどくさくなった気がする。
「もう直ぐ長期休み終わるよ」
「終わったらテストだな」
「プシェいっぱい勉強したからきっと補習免れるよ」
「だから補習は一度もないと言ってるだろう」
そういえば、まだ銀の姫の本を読んでいなかったな。今度時間があれば読んでみるか。
「いた。久しぶり」
「……呪いの解呪?」
「うん。お願いできる?」
「無理。でも解呪方法なら知ってる。銀の姫の事が書かれている本と解呪方法で……お買い物一回」
「買い物?お菓子じゃなくて?」
「うん。一人じゃ迷子になるから買い物しちゃだめって言われてるから。でも、お洋服とかお菓子とか欲しい」
顔隠しているがめちゃくちゃ可愛いな。やはりああいう可愛い子がモテるのだろうか。
「服は見れないよ?」
「うん」
「それで良いんなら」
「じゃあ、解呪方法教えるね。これは、銀の姫の試練。銀の姫が次の代へ残す魔法。愛を知る事。運命を共にする誓いを立てる事。それが解呪方法」
愛なんて一度も考えた事なかったな。これを機に考えてみる事も良いかもしれない。
「それと、これが銀の姫の本。帰ってから読んで」
「ありがとう」
「貴方達三人に聖なる星月の導きが届きますように」
「お代」
「これから別のところへ行かないといけないからまた今度」
******
「プシェ、キスしたい」
「ああ」
「抜け駆け禁止って言ったのそっちだろう」
「今後のための練習だよ」
あの解呪師の少女に会ってから十日間。短い間だったがかなりの変化があった。
私は無事呪いを解く事ができたのだが、恋をしたという実感はないな。
ジシェンとシェフィとこの先ずっと暮らすと誓ったら何故か解けた。
解けたのは本当に良かったのだが、前よりも生活がめんどくさくなった気がする。
「もう直ぐ長期休み終わるよ」
「終わったらテストだな」
「プシェいっぱい勉強したからきっと補習免れるよ」
「だから補習は一度もないと言ってるだろう」
そういえば、まだ銀の姫の本を読んでいなかったな。今度時間があれば読んでみるか。
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
月の箱庭
善奈美
ファンタジー
一つの過ちが全てを呑み込んでいく……時を越えた先に待つものとは………。
約千年前に封印された邪悪な意識が目覚めようとしていた。全ての封印は解け始め、仮初めの平和が少しずつ狂い始める……。
※表紙イラスト、挿し絵は他サイトの絵師、大神紅葉様に描いていただいたものです。
※エブリスタ(公開中)、ポケクリ(非公開)、メクる(閉鎖)で公開していました。
※章によって文字数が異なります。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる