栞の魚と人魚姫

月兎もえ

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あとがき

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ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。全部読んでくださった方がいるか分かりませんが、たった一人でも、読んでくださった方がいらっしゃったら、嬉しいです。
私は、小さい頃は、みちるのように人魚姫の本が苦手でした。人魚姫は健気でいい子だし、登場人物もいい人ばかりなのに、どうしてこんなに悲しい結末になってしまったのだろう。と、思っていました。でも、改めて大人になってから、人魚姫の童話を読んでみたら、泡になった、後の話があることを知りました。いつか王子と結ばれる希望を見出せるラストでした。人それぞれ、考えも好みもあるかと思いますが、私は『空気の娘』になるラストが好きです。もしも、私のように同じ思いの方がいらっしゃったら、「人魚姫の最後って、こんな終わり方の本もあるんだよ。」って伝えてくださると嬉しいです。また、人魚姫の話に興味を持った方がいらっしゃったら、『空気の娘』で終わる、人魚姫の童話をご覧になってくださると、嬉しいです。そして、「可哀想」という印象の強い人魚姫の話が、『よかったね』、『幸せだね』、『これから、どんな幸せが待っているのかな?』という、明るい印象になっていったらいいなぁ、と、思っています。
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