ヤクザに囚われて

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「蓮!頼む!一生のお願い!この書類にサインしてぇ!」

 冬真っ只中の寒い日突然家に押しかけてきた大学の友達に迫られる。
 流行病にかかって高熱にうなされてる僕 速水 蓮(はやみ れん)に書類にサインしてくれるまで帰らない!と泣きながらペンを握らされ僕は朦朧とした意識の中何の書類か確認せずにサインをしてしまった。

 葛谷 成 (くずや なる)に怪しい書類にサインさせられて半年。あの寒い日から葛谷とは一切連絡が取れていない。あの書類が何だったのかも分からず僕は毎日を過ごしていた。


 夏の蒸し暑い夜 大学が夏休みに入り僕はバイト三昧の日々を送っていた。
 今日もいつも通り夜勤のコンビニバイトを終え帰路についていた。
 深夜になってもまだまだ蒸し暑い外を自転車で汗だくになりながら爆走し一人暮らしに借りているアパートの駐輪場に自転車を停め2階にある自分の部屋へ向けて階段を上る。

 カンカンカン…
 築年数が古いアパートは階段を上る音がとても大きく響く
 自分の部屋の前に着き鍵を開けようとリュックを漁っているとふと誰も居ないはずの扉が開き中からがっしりとした男の腕が俺に伸びてきた。
 声を上げる間もなく伸びてきた腕に掴まれ、たたらを踏みながら部屋へ入る。
 部屋へ入ると同時に玄関の鍵が閉まる音が聞こえ突き飛ばされる。

「うげっ」
 突き飛ばされた衝撃で頭から床へ倒れ込んでしまった。
「おーごめんごめん」
 謝る気のなさそうな間伸びした声が上から降ってくる。上を見上げると茶髪の見た目優しそうな男が僕を見下ろしていた。

「速水 蓮くんだよねえ?去年の冬これにサインしたの覚えてる?」
  
 男はヒラヒラと1枚の紙を見せてくる。
 そこには借用書の文字と連帯保証人の欄に僕の名前が書かれている。

「君のお友達の葛谷 成くんが俺らのとこから金借りててよ。ちょうど去年の冬にトンズラこいて逃げちまったんだわ。」

 部屋の奥から黒髪のこれまたガタイがいい刺青がびっしり入った男がのそっと出てきた。

「そうそう。だから逃げちゃった葛谷くんに代わって速水くんにお金返して貰おうかなってここに来たのよ。」

「代わりにって…そんなこと言われても…。」

 こんなおんぼろアパートに住んでる僕に金があるように見えるのか?
 続けてそう言おうとしたが黒髪のお兄さんに睨まれてしまいこれ以上は言えなかった。

「連帯保証人にお前の名前書いてあるんだからお前が払うんだよ。
 葛谷が返せなかった借金2000万きっちり返してもらうぜ。」

「2000万!?」

「そうそう本当なら利息もついてるところだけど俺たち優しいからねえ。今回はつけないであげたんだよ。」

「いや…それはありがたいですけど…。
 2000万なんて返せません!」

「そうだよねえ。見たところお金全然持って無さそうだし。」

 貯金だって大学の学費を払うのにいっぱいいっぱいでほとんど残ってない。
 それなのに2000万の借金なんて…。
 床に蹲ってうんうん唸っていると黒髪のお兄さんに髪の毛を掴まれて無理矢理顔を上げさせられる。

「痛っ」

 顔を近づけられまじまじと見られる。
 顔を掴まれ瞼を開かれる

「なんならお前の体で払ってもいいんだぜ。
 見たところタバコも吸って無さそうだし。眼球も綺麗だ。
 知ってるか?2つあるやつは1つ無くなっても生きていけるんだぜ。例えばさっき言った眼球、腎臓。
 あーあと金玉とかな!ハハハ!!」

 何が面白いんだか爆笑してる男の横で茶髪のお兄さんはスマホをぽちぽちいじってる。

「関口さん。ボスが速水くんのこと倉庫に連れて来いって。」

「あーOK じゃあお前下行って車回しといて。俺速水くんのこと縛って連れてくわ」

 茶髪のお兄さんが玄関から出ていき関口と呼ばれた人はカバンからゴソゴソとなにか取りだしている。

「よっしあった!」

 カバンから取りだしたのは目隠しと黒い縄そして口枷
 取り出したそれをささっと僕に取り付けて無理矢理立たせる。

「さー地獄の果てまでレッツゴー」

 関口に引っ張られ部屋を出て階段を下り、車に乗せられる。
 恐らく僕の隣には関口が座っており運転席にはあの茶髪のお兄さんが乗っているのであろう。
 出発した車に乗せられて暫く揺られたあと目的地に着いたのであろう。静かに車が止まる。

「さあさお嬢様着きましたよ。足元にお気をつけて。」

 恐らく関口の茶化すような声が聞こえて腕を引っ張られながら車から降りる。

 倉庫の扉が開く音が聞こえ中に誘導され椅子に座らされる。
 そこでようやく目隠しと口枷を取って貰えた。
 腕はまだ後ろ手に縛られたままだ。

 目隠しを取られ眩しさに目を細めると目の前に人がいるのが見えた。

「こいつが例の…。」

「はい。葛谷 成の連帯保証人です。」

「2000万か…。よくサインしたもんだな。」

 眩しさになれると前にいた人物の顔が良く見える。
 黒髪で身長がめちゃくちゃ高い。眼光が鋭い明らかにTheヤクザって感じのスーツ姿の人が僕の顔を覗き込んでいた。
 僕の顔を見て何かをしばらく考え

「2000万自分で返すか俺のとこに来るかどっちがいい?」

 とニヒルな笑みを浮かべて聞いてきた。

「えっと…あなたの所に行ったらどうなるんですか?」

 返答に迷いに迷って意味不明なことを聞いてしまった。
 すると男はふははっと笑いをこぼしながら

「俺の身の回りの世話をしてもらうかな。掃除とか料理とかな。
 最近家政婦をクビにしちまってな。色々と大変なんだ。」

 どうだ?と聞いてくる男 もちろんyes以外の選択肢は無い。

「やります!掃除も料理も得意です!」

「じゃあ決まりだな。関口、こいつは俺が引き取るよ。」

「は!?まじですか?」

「あぁ。まじだ。」

 何やら2人が言い争ったあと納得いってないって顔の関口にまた目隠しと口枷をされ車へ連れていかれた。
 今度は助手席に座らされたらしくシートベルトをされどこかへ連れていかれる。
 運転席にはさっき僕を引き取ると言った男が乗っているらしく見た目にそぐわない丁寧な運転の中すぐに目的地へつく。
 車の中で目隠しと口枷、腕を縛っていた縄を解かれる。口の周りについていた涎を真っ白い手触りがとてもいいハンカチで拭かれ手を引かれ外に出る。

 ここ俺の住んでるマンションなんだと言う男を横目にマンションを見上げる。
 とても高そうな僕では一生住めないような超高層マンションだ。

「すごい…」

 見上げながら思わず声に出してしまう

「行くぞ」

 手を繋がれマンションの中へ一緒に入っていく。
 豪華なエントランスを抜けエレベーターに乗る。
 エレベーターのボタンは1階から60階まであり60階のボタンが点灯していた。
 長い長いエレベーターに乗っている中手はずっと繋がれたままだった。

 ポンッ

 エレベーターの到着音が聞こえ男と共にエレベーターを降りる
 エレベーターを降りてすぐの扉の鍵を開け僕を中に入れた。

 綺麗に片付けられた広い部屋の中。ここはリビングだろうかオシャレなガラステーブルに黒い革張りのソファー、大きなテレビが置いてある。
 男は僕をソファーに座らせ書類を見せてきた。

「契約書だ。よく読んどけ。」

 そう言い僕の隣にドカッと腰掛けてタバコを吸い始めた。
 僕は書類を持ち中身を読み始める。

 簡略化すると契約期間は3年
 報酬は住み込みで月30万
 雇い主の言うことは絶対
 契約違反したら罰金2000万

「罰金2000万!?」

 驚きすぎて声が出てしまった

「契約違反しなきゃいいだけだろ。読み終わったらサインして」

 ペンを渡され震える手でサインする

「そういえば名乗ってねーな。
 久竜 諒(くりゅう りょう)だ。これからよろしくな。」

 握手だろうか。手を差し出される

「あっ速水蓮です…。よろしくお願いします。」

 僕も自己紹介をしながら手を差し出し握手をする。

「ふっ。じゃあ早速初仕事だ。シャワー浴びてこい。」

 とタオルと着替えを手渡される。

「え!僕臭かった!?」

 確かに今日はバイト終わりすぐの汗だくな状態で拉致されたから…汗臭くなってた…!?

 あわあわ慌てふためく僕を笑いながら九竜さんは脱衣所まで僕を連れていってくれた。

「風呂は湧いてるから入りたかったら入っとけ。
 シャンプーは適当に好きなの使っていいから。」

 そういい脱衣所の扉を閉めた。
 九竜さんがいなくなってすぐに服を脱ぎ風呂場の扉を開ける。
 中はこれまた広く外が見えるようにガラス張りになっていた。

「うわぁすごい…。」

 外が見えるお風呂は初めてでドキドキしながらシャワーを浴び暖かい湯船に浸かる。
 今日一日色々あったなあと外を見ながら考えているとガチャっと扉が開き九竜さんが全裸で入ってきた。

「え!?!?く、く、九竜さん!??
 (ブツが丸見えですけど!?)」

 驚いてる僕を横目に椅子に座りシャワーを浴び始めた九竜さん。
 頭を洗い終わったくらいでこちらを見てきて

「背中を洗ってくれないか?」

 と泡まみれのタオルをこちらへ差し出してくる。
 (いや!見えてます!ブツが!)

 顔を真っ赤にしてテンパっていると九竜さんが早くしてくれと催促してくる。
 ええい!どうにでもなれ!と勢いよく湯船から立ち上がり九竜さんへ近づきタオルを手に取り九竜さんの大きな背中にタオルを当て擦る。
 一通り洗い終えシャワーで泡を流すと九竜さんが振り向き

「代わるから椅子座れ」

 と慌てる僕を椅子に座らせた。
 九竜さんはタオルを使わずに手で洗ってくるので少しこしょばゆくなってしまい時々身を捩らせてしまう。
 しかもわざとなのか時々乳首をかすってくるので恥ずかしい話少し勃ちかけてる…。
 顔を真っ赤にして勃起しかけのブツを隠そうと必死に内股になって手で隠すがその努力虚しく何してんだと九竜さんに手を掴まれる。

「あーなるほどな。まあ大学生なんて触られたらすぐ勃つもんな。
 抜いてやろうか?」

 そうニヤニヤしながら聞いてくる九竜さん。

 にゅる…

「うわっ…。ん…」

 答える間もなく僕に覆い被さり上から泡まみれのヌルヌルとした手でちんこをしごいてくる。

「はぁっ…ぁっ……ゃ……だめぇ…。」

 慌てて止めようとするが手に力が入らず九竜さんの手に自分の手を添えるような形になってしまう。
 九竜さんは僕の手なんか気にせずにぬちゅぬちゅとカリをしごいたり尿道を擦ったりしてくる。

「やぁっ……ァっ…でちゃぅ…っっ……」

 あまりの刺激に我慢できず九竜さんの手の中に射精してしまう。
 肩ではぁはぁと息をしていると急に椅子の向きを変えられ向かい合わせにされる。
 片足を上げられ足の間に九竜さんの体が割って入ってくる。

「ヒッ…アッ…九竜さんっ!」

 イったばかりの精器を握られ勃起を促される。
 若さゆえかまたゆるゆると勃起した精器を自分の精器と合わせると一緒にしごき出した。

「やっ流石に…2回目は無理ぃぃ…っっ…」

 イった直後に触られるのは刺激が強すぎて体を揺らしどうにか止めてもらおうと両手で九竜さんの手を引き剥がそうとしたが逆に両手を片手で掴まれてしまい為す術なく2回目の射精を迎える。

 身体がびくびくっと痙攣するように動き僕は意識を失った。
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