24 / 38
24話 相談事したいときなんて誰にでもあるよね
しおりを挟む
コンコン
「アレスだ。入るぞ。」
「どうしたアレス、呼んでもいないのに珍しいな。」
「ああ、ちょっとミアに相談があってな。」
「相談?私じゃダメなのか?」
「ミアじゃないとダメなんだ。(あいつが一番まともだしな。)」
「ミアなら任務中だ。もうすぐ帰ってくるだろう。」
ふむ、ならば暫し待つか。
その間ボスと茶でも飲んでるか。
俺は状態保存魔法をかけておいたグゥルィーンティーを収納魔法から取り出す。
「それは?」
「ああ、これか、これはグゥルィーンティーと言って茶の一種だ。」
「ほう、それを私にのませて今度は何をお願いしようというのだ?」
「違えよ、ただ一緒に飲みたいだけだ。」
「そ、そうか。ではありがたく頂こう。どれどれ、ふむ、なかなか良いものだ。」
「当たり前だ、俺が手に塩をかけて作ったんだからな。」
コンコン
「失礼します。ミア=サーペント、只今帰還しました。」
「おお、ミアか、ご苦労。アレスがお前に用事があるといっていたぞ。」
「先輩が私にですか?」
「ああ、すまない、ちょっと時間をもらえるだろうか?とにかく場所を変えよう。」
「わ、わかりました。」
『私何か先輩の気の触ることした?』
「じゃあ、ボス、俺達はこれで。」
「ああ、またな。」
ボス『私ももっと頼られるボスにならなくては。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、話というのは?」
「ああ、最近やつらの様子がおかしくてな。どうしたものかと悩んでいて何かアドバイスをもらえないかと思ってな。」
「なるほど、先輩を悩ませるとは相当ですね。最近動きが活発化していたのは知っていましたが.....。」
え?知ってたの?
知ってて放置?
そこ頑張ってくれよお。
「やたらと俺に突っかかってくるんだが、心当たりがなくてな。どうしてなんだか。」
「先輩の実力を知っての事ではないでしょうか?」
俺の実力?
確かにあいつらよりは自信はあるが....
【紅】圏外の俺の実力に執着する理由がわからん。
「仮にそうだとして、なぜ俺なんだ?俺より強い奴なんてたくさんいるだろうに。」
「何を言っているんですか、先輩だからこそですよ!きっと、早々につぶしておきたいのでしょう。」
「なるほど、早々にねえ。」
つまり、俺から得る物を得て、下剋上して俺を干そうっていう魂胆か。」
それなら納得だ。
「よくわかったよ、俺である理由が。こちらも対抗する必要があるな。」
「魔族との戦闘は今後厳しくなるでしょう。備えておいて損はないはずです。」
ん?魔族?
「よくわからんが、これで勇者パーティーとの接し方がよく分かった。ありがとうミア。」
「いえいえ、んん?『勇者パーティーとの接し方』?」
「ん?何だ?なんか変なこと言ったか?」
「なるほど、そういう.....たった今理解しました。先輩は先輩のままでいいと思いますよ。」
『この人にとって魔族との戦闘など造作もないこと。きっとそれよりも勇者パーティーをどうケアするべきかで悩んでいるんだわ。』
「俺のままでいい?しかしそれではいずれ俺の身が.....。特にレイ、あいつはヤバい。」
「ああ.....レイ先輩ですか.....それは、まあ、頑張ってください。」
頑張ってくださいって他人事な。
まあ、他人事だけど。
「すまないな、時間を使ってもらって。また任務で一緒になるときはよろしく頼む。」
「はい、こちらこそ。」
こうして俺は屋敷に戻った。
ミア『私参戦!なんちゃって。』
「アレスだ。入るぞ。」
「どうしたアレス、呼んでもいないのに珍しいな。」
「ああ、ちょっとミアに相談があってな。」
「相談?私じゃダメなのか?」
「ミアじゃないとダメなんだ。(あいつが一番まともだしな。)」
「ミアなら任務中だ。もうすぐ帰ってくるだろう。」
ふむ、ならば暫し待つか。
その間ボスと茶でも飲んでるか。
俺は状態保存魔法をかけておいたグゥルィーンティーを収納魔法から取り出す。
「それは?」
「ああ、これか、これはグゥルィーンティーと言って茶の一種だ。」
「ほう、それを私にのませて今度は何をお願いしようというのだ?」
「違えよ、ただ一緒に飲みたいだけだ。」
「そ、そうか。ではありがたく頂こう。どれどれ、ふむ、なかなか良いものだ。」
「当たり前だ、俺が手に塩をかけて作ったんだからな。」
コンコン
「失礼します。ミア=サーペント、只今帰還しました。」
「おお、ミアか、ご苦労。アレスがお前に用事があるといっていたぞ。」
「先輩が私にですか?」
「ああ、すまない、ちょっと時間をもらえるだろうか?とにかく場所を変えよう。」
「わ、わかりました。」
『私何か先輩の気の触ることした?』
「じゃあ、ボス、俺達はこれで。」
「ああ、またな。」
ボス『私ももっと頼られるボスにならなくては。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「で、話というのは?」
「ああ、最近やつらの様子がおかしくてな。どうしたものかと悩んでいて何かアドバイスをもらえないかと思ってな。」
「なるほど、先輩を悩ませるとは相当ですね。最近動きが活発化していたのは知っていましたが.....。」
え?知ってたの?
知ってて放置?
そこ頑張ってくれよお。
「やたらと俺に突っかかってくるんだが、心当たりがなくてな。どうしてなんだか。」
「先輩の実力を知っての事ではないでしょうか?」
俺の実力?
確かにあいつらよりは自信はあるが....
【紅】圏外の俺の実力に執着する理由がわからん。
「仮にそうだとして、なぜ俺なんだ?俺より強い奴なんてたくさんいるだろうに。」
「何を言っているんですか、先輩だからこそですよ!きっと、早々につぶしておきたいのでしょう。」
「なるほど、早々にねえ。」
つまり、俺から得る物を得て、下剋上して俺を干そうっていう魂胆か。」
それなら納得だ。
「よくわかったよ、俺である理由が。こちらも対抗する必要があるな。」
「魔族との戦闘は今後厳しくなるでしょう。備えておいて損はないはずです。」
ん?魔族?
「よくわからんが、これで勇者パーティーとの接し方がよく分かった。ありがとうミア。」
「いえいえ、んん?『勇者パーティーとの接し方』?」
「ん?何だ?なんか変なこと言ったか?」
「なるほど、そういう.....たった今理解しました。先輩は先輩のままでいいと思いますよ。」
『この人にとって魔族との戦闘など造作もないこと。きっとそれよりも勇者パーティーをどうケアするべきかで悩んでいるんだわ。』
「俺のままでいい?しかしそれではいずれ俺の身が.....。特にレイ、あいつはヤバい。」
「ああ.....レイ先輩ですか.....それは、まあ、頑張ってください。」
頑張ってくださいって他人事な。
まあ、他人事だけど。
「すまないな、時間を使ってもらって。また任務で一緒になるときはよろしく頼む。」
「はい、こちらこそ。」
こうして俺は屋敷に戻った。
ミア『私参戦!なんちゃって。』
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
ぐうのすけ
ファンタジー
高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
速人は気づく。
この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
女男の世界
キョウキョウ
ライト文芸
仕事の帰りに通るいつもの道、いつもと同じ時間に歩いてると背後から何かの気配。気づいた時には脇腹を刺されて生涯を閉じてしまった佐藤優。
再び目を開いたとき、彼の身体は何故か若返っていた。学生時代に戻っていた。しかも、記憶にある世界とは違う、極端に男性が少なく女性が多い歪な世界。
男女比が異なる世界で違った常識、全く別の知識に四苦八苦する優。
彼は、この価値観の違うこの世界でどう生きていくだろうか。
※過去に小説家になろう等で公開していたものと同じ内容です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる