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第459話 魔法学校視察
しおりを挟む魔力を感じるやり方についていくつかの案が出た
僕の案は飲み食いと魔力放射で魔力を感じれるようになることだ
あと魔法陣、魔法式を床に書き込んで魔力が吹き荒れるだけの部屋に過ごしてもらうというもの
ロム師匠が領地にいなかったから出来なかった
試しに収納の奥にある魔導書から魔法陣を床にペンキで描いてみたのだけどよくわからないけど駄目だった
信徒たちも考えてくれたのだけど魔力を水に溶かすことが出来るのならそれを利用するというものや魔道具による効果を体感すること
今のところ使い道のないきゅうり・・じゃない賢者の石を体に貼り付けるなどなど意見はいっぱいあるが答えは出ない
多くの人に魔法が使えるようになって欲しいが結局のところ外部の人間にどういう方法が効率の良い方法なのかがわからないのだ
レアナー教に入って生活していれば身についている人間はいる
食事が要因なのか、レアナー様への祈りが要因なのか、はたまたここでの生活で魔力と触れ合うのが良いのか
ただ、ここで鍛えている聖騎士候補たちも魔力自体を操作する力も魔力の量も、使える量も少ない
聖騎士候補でまともに使える人間でも単純な身体強化程度
身体強化は身体の中にある魔力を使って、いつも動かしている身体に魔力を通す
自分の筋力を感じることができればそれを足すようなものだろうか?
今は僕の持ってる魔道具を貸し出してサポートしてるから力が出せるけどそういうのも完全に無しに出来ればなお良いと思う
やってほしいのはそういうことじゃない
その先の放出、しかもレアナー様に魔力を捧げ、代わりに頂いた魔力を使って【清浄化】という現象を起こしてもらいたい
【清浄化】は基本的に人にとって悪い部分がない
異世界に瘴気がはびこる地がある、いつか世界が大きくつながってこちらが汚染される可能性がある
そうなれば死者が望まぬ形で穢されてしまう
魂は汚染され、正しく死ぬことができなくなってしまう
調べてみて驚いたのはこの世界では死後に神に送るための葬式はあってもその後の体の処理がバラバラなのだ
火葬と土葬
まだ火葬のほうがマシかもしれない、骨は砕いて壺に入れて墓石で封をする
しかし、世界では土葬も多いそうだ
瘴気も清浄化もゆっくりと地面に落ち、染み込んでいく
で、あればもしもこちら側に瘴気が発生した場合、地面に染み込んだ後、アンデッドが出てしまう・・・かも知れない
日本国内でも宗教によってはまだ存在するそうだが、世界では棺桶に入れるか土に埋めるなど様々
魂がその肉になければそれで良いのだが魂が肉体に残っていては死んでからも可哀想だし、アンデッドが生者を殺し、アンデッドが増え続けるなど不幸を撒き散らすような状況はあってはならない
地球の大気汚染もどうにかしたいが「まずはもっとデータを揃えましょう」と阿部には言われた
魔法学校は研究者を集めてこれらを研究してもらうためでもある
異世界のレアナー教ではこんなことをする手は足りていない
瘴気という大気汚染よりも人の命がかかった仕事をし続けているし余裕がない
それに宗派や神官、信仰の仕方によっては「神の奇跡をそんなことに使うなど」と怒られてしまうだろう
「久しぶりだな!俺にも魔法教えてくれよ!」
「久しぶりボブ」
「今日は友だちを連れてきたんだ!ランディは知ってるよな?」
「うん、ランディ」
「兄弟!久しぶりだな!」
「で・・そっちは・・・?」
「ダート・ホープ・スタインバーグ、ヨロシコオナガイシアス」
ボブが魔法に興味があるらしいのでボブの友達にお試しで来てもらった
ダートさんはかっちりしたスーツ、少し太ってはいるがお腹が大きくでているというよりも腕や足に肉がついていて骨太な印象の体格が良い白人のおじさんだ
もしかしたらおじいさんかも知れないがエネルギッシュな印象を持つ
なんか見たことがある気がするが・・気のせいかも・・・??
杖を取り出して翻訳の魔法をかける
ボブとランディが話せるということは祈りの間に行ったか黒葉に魔法をかけてもらったはずだけど・・・かけてもらってないようだ
「魔法?私はどこも悪くないのだが?・・・あれ?日本語話せてる?」
「ダートさんですね、僕はレアナー教の元杉洋介です、レアナー教に興味はありませんか?」
「ハハッ!興味があるからこうして出向いたんだ!・・今日はどんな体験をさせてもらえるのかな?」
「それもボブと話すつもりなんだけど・・どうしようかな・・・」
何から始めるか・・色々と考えてはいるんだけど選択肢も多いし、そもそも効果がでるのかがわからない
最悪どれをやっても意味がないのかもしれない
「ん?何か迷っているのかね?」
「いろんなやり方があるんですけど結局はどういうのが効果的かわからないんですよね」
「安全性は?」
「僕は大丈夫だと思うんだけど研究してる人は安全性のためには何十年何百年のすぱん?で考えてやったほうが良いって言ってるね」
「・・・・・なるほど?どういうものか教えてもらっても良いかね?」
「もちろん!ボブともそういう話するために来てもらったわけだしね!」
とりあえず皆にやってもらうことにしよう
実験場に案内する
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