443 / 618
第434話 幸せを求める権利は誰にでもある
しおりを挟む私に釣り合う男がいない
父は社長、母はそれを立てていた
昔から私に釣り合う男はいない
低能の猿ばかり
海外旅行をいつもして、使用人を雇って、人に羨ましがられる生活をしたい
他の女に下に見られるなんてまっぴらごめん
私を喜ばせるだけのスペックがない
「あんた、男をとっかえひっかえ!ふざけんじゃないわよ!!?」
「ふん、あんなしょーもない男、もうふっちゃったわよ?よかったら貰ってくださる?」
「クソ女が!!」
「わたくし、社長令嬢でして、汚い言葉はよくわかりませんの」
彼が選んだのは私で、私は彼をふった
その彼は今何をしているか知りませんが私と関係ないのですから付き合えばいいですのに・・・暇な方ですね
私は社長令嬢、社長の座に座りたいだけの男か、私を幸せにする為にどこまでできる男かを見極めないといけません
そんな私にはストレスがかかるし、その間に無性に人の温かみに飢えることがある
だから優しさをくれる男も別で求める
予備も用意し、選別する
だけどなかなか見つからない、私に見合うだけの運命の王子様は
なんて時間がかかるのかしら、まぁこの私に見合うだけの男なんてそうそういないから仕方ないわ
そろそろ結婚をして、幸せになりたい
誰にでも自慢できる男が良い
顔は良く、私に優しくて何でも買ってくれて、私のちょっとしたわがままを笑って許してくれる
私を一番に思ってくれて、私の全てを受け止めてくれる
そんな素敵な男性
妥協はしない、私が幸せになるためなのだから
この子は良いわね
歳は多分23、25歳以上35歳以下のイベントには稀に下の年齢でも来ることはある
私は金を払って、いい男がいないのだからせめて若い男から探そうと思ってきただけだ
素晴らしい
服の上からでもわかる筋肉に高身長
コートが最高級品なのもポイント
さらっと車が買えるほどのコートを着ている辺りとてもお金持ちなのだろう、私に見合いそうだ
オーラも違う、人としての格が違うのは見るだけでわかる
ここの女は彼を満足させることは出来なかったのか帰るところだったのだろう
中の服装はコートで伺えないが肌艶が違う
背筋はピンとしていて、指は白魚のように美しく、シミ一つない肌、整った爪にうるおいのある唇
何より、何よりも目の力が違う
彼に見られると丸裸になったようにさえ感じる
自分でも恋に落ちたと感じ、建前もなく質問に答えてしまう
「年収は・・最低でも3000はほしいわ」
「バカンスは世界を旅行して、いつも私を輝かせてくれるバッグを買って欲しい」
「貴方が言えば他の男とはすぐ別れるわ」
「家庭的に?家のことなんて使用人に任せれば良いのです」
こんなに若くて、私、騙されていないかしら?
いえ、騙されても良い
私を騙している間に、私の魅力で落としてみせるわ
あぁ、彼の声がしびれるように心地よい
彼と出会うために私は生まれてきたのよ
結婚について、相手に求めるもの、趣味、色々聞かれて、答える私の話を熱心に聞いてくれる
私を真摯に見つめるその瞳が愛おしい
出来たらこのままホテルに行こうかしら?
「とても参考になりました、ありがとうございます」
黒い髪が揺れて、まるで宝石のよう
礼儀正しく下げた頭、その毛を感じるためにも舐めてみたい
二人きりでもないのにそんなはしたないこと出来ませんが
「私も質問したいことがあるのだけど、よろしくて?」
「はい」
「貴方の名前は?」
「元杉洋介です」
「洋介・・元杉 洋介さんね・・・もっと聞きたいことがあるのだけどここじゃなんだからもっと静かな場所で聞かせてもらえないかしら?ホテルをとってるの」
「この子は未成年だ、止めなさい」
「・・・・・は?」
横にいた冴えない男に言われた
この会場で最も冴えない男、以前プロフィールを見たことがあるけど酷すぎて逆に覚えている
それよりも・・え?結婚相談所に?嘘でしょ?・・・この男、私を狙ってるの?だからこんなわかりやすい嘘を?やだ、彼の前なのに
「コート脱いで、それでわかるんじゃ?」
「え、あ、はい」
コートを脱いだ彼
胸にデカデカと「体験」「未成年」とテープで貼られている
・・・・・・・おっとよだれが
彼を手に入れるためなら法律なんて関係ないわ
0
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
十年間片思いしていた幼馴染に告白したら、完膚なきまでに振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。
味のないお茶
恋愛
中学三年の終わり、俺。桜井霧都(さくらいきりと)は十年間片思いしていた幼馴染。南野凛音(みなみのりんね)に告白した。
十分以上に勝算がある。と思っていたが、
「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」
と完膚なきまでに振られた俺。
失意のまま、十年目にして初めて一人で登校すると、小学生の頃にいじめから助けた女の子。北島永久(きたじまとわ)が目の前に居た。
彼女は俺を見て涙を流しながら、今までずっと俺のことを想い続けていたと言ってきた。
そして、
「北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください」
と、告白をされ、抱きしめられる。
突然の出来事に困惑する俺。
そんな俺を追撃するように、
「な、な、な、な……何してんのよアンタ……」
「………………凛音、なんでここに」
その現場を見ていたのは、朝が苦手なはずの、置いてきた幼なじみだった。
RISING 〜夜明けの唄〜
Takaya
ファンタジー
戦争・紛争の収まらぬ戦乱の世で
平和への夜明けを導く者は誰だ?
其々の正義が織り成す長編ファンタジー。
〜本編あらすじ〜
広く豊かな海に囲まれ、大陸に属さず
島国として永きに渡り歴史を紡いできた
独立国家《プレジア》
此の国が、世界に其の名を馳せる事となった
背景には、世界で只一国のみ、そう此の
プレジアのみが執り行った政策がある。
其れは《鎖国政策》
外界との繋がりを遮断し自国を守るべく
百年も昔に制定された国家政策である。
そんな国もかつて繋がりを育んで来た
近隣国《バルモア》との戦争は回避出来ず。
百年の間戦争によって生まれた傷跡は
近年の自国内紛争を呼ぶ事態へと発展。
その紛争の中心となったのは紛れも無く
新しく掲げられた双つの旗と王家守護の
象徴ともされる一つの旗であった。
鎖国政策を打ち破り外界との繋がりを
再度育み、此の国の衰退を止めるべく
立ち上がった《独立師団革命軍》
異国との戦争で生まれた傷跡を活力に
革命軍の考えを異と唱え、自国の文化や
歴史を護ると決めた《護国師団反乱軍》
三百年の歴史を誇るケーニッヒ王家に仕え
毅然と正義を掲げ、自国最高の防衛戦力と
評され此れを迎え討つ《国王直下帝国軍》
乱立した隊旗を起点に止まらぬ紛争。
今プレジアは変革の時を期せずして迎える。
此の歴史の中で起こる大きな戦いは後に
《日の出戦争》と呼ばれるが此の物語は
此のどれにも属さず、己の運命に翻弄され
巻き込まれて行く一人の流浪人の物語ーー。
世界一の怪力男 彼は最強を名乗る種族に果たし状を出しました
EAD
ファンタジー
世界一の怪力モンスターと言われた格闘家ラングストン、彼は無敗のまま格闘人生を終え老衰で亡くなった。
気がつき目を覚ますとそこは異世界、ラングストンは1人の成人したばかりの少年となり転生した。
ラングストンの前の世界での怪力スキルは何故か最初から使えるので、ラングストンはとある学園に希望して入学する。
そこは色々な種族がいて、戦いに自信のある戦士達がいる学園であり、ラングストンは自らの力がこの世界にも通用するのかを確かめたくなり、果たし状を出したのであった。
ラングストンが果たし状を出したのは、生徒会長、副会長、書記などといった実力のある美女達である、果たしてラングストンの運命はいかに…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる