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第353話 竹村率いるレアナー教過激派

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「おかえり・・なさい?」


僕よりも僕の杖とレアナー様を見てそう言って陸斗は膝から落ちた

お腹を抑えて、かなり疲れているのが見て取れる

治癒魔法と【体力向上】それと【覚醒】を打ち込んで起こす


「僕のいない間はどうなってたの?」

「・・・・・確認なのですが洋介く・・さんですよね?」

「うん」


それ以上は聞かれず、状況を教えてくれた

僕が居ない間の情報が出てくる


康介伯父さんは不当に警察に連れて行かれて信徒と聖騎士達が助けたのだけどその時に足を折って登仙病院に入院中

怪我をした信徒たちも登仙病院に集められ、病院は24時間武装した聖騎士候補達が警護にあたっている

徳田さんの部下だった茂木さん、レアナービルに来たばかりの頃に徳田さんの家に連れて行ってくれた人はこの辺りを歩くようになった

今でもたまにフルーツ大福を差し入れてくれる礼儀正しい人だが徳田さんが捕まってから雲隠れしていて茂木さん達は敵意むき出しでいる

明らかにおかしな連中がこの城の近くを通ったらこちらには彼らは何も言わずに率先して襲っているそうな


「古巣のカシラがすいやせん」


カシラってなんだろう?





・・・・・彼らも問題だけど一番の問題は竹村だ




徳田のところで襲いかかってきたし、六太を打ち据えた時にはナイフで刺そうとしてきたスキンヘッドの人

レアナー教に入ってからすごく心穏やかになって「神官っぽい」と言われて熱心に聖句や神殿の装飾をすごく勉強していた


とても改心していい人だと思ったんだけど・・・黒葉と見せてもらった動画を見て驚いた


暴走族という人たちと一緒にバイクに乗って暴れている

大きなバイクに乗って、ヘルメットはなし、なんかすごくかっこいいトゲトゲバイクに燃えている松明がついている

声は聞こえないけど彼らはレアナー教の敵対勢力の幹部を捕まえてはこの城に連れてくる

しかもバイクの後ろに立つように棒がついていて、それに人がくくりつけられている


「え?これLIVE動画!?」


トゲトゲしたトラックにも人を載せてくることはあるそうで

彼らはレアナー教が大半だけど竹村の知り合いの暴走族というものもいるらしい

よくはわからないけどこのバイクってやつはかっこいいな

風の音で声は聞こえないけどパラリラパラリラ~パラリラパラリラ~と音を鳴らして走っている


向こうの世界には騎獣は居た

馬やスレイプニール、騎竜に騎鳥、狼にミャーゴル、ゴーレムに荷物や馬車をひかせているのは当たり前だ

だけどこういう二輪のバイクってやつはよくはしらない

こちらに戻ってきてから乗せてもらったこともあるんだけど・・なんだろう、かっこいいよねこう言うの


黒葉も「うっわ・・・」と言っているがやはりかっこいいと思ったのだろうか?初めて見る攻撃的な機械、読めない漢字の書いてある白くて長い服


「かっこいいね」

「正気に戻ってください」

「え?」

「えぇ」


何故かすごくダメなものだと説明された

なんでもレアナー教徒の中でも過激派の人たちは竹村に合流して暴れている

よくわからないが彼らは黒いマスクをして赤色や白色の長い服に漢字で呪文が書かれている


「夜露死苦」「天上天下唯我独尊」「神風」「暴走天使」「極悪非道」


難しい漢字で意味がわからないがこちらにも魔導具があったのだろうか?

派手に大きく文字を書く意味なんてそれぐらいしか無いと思う

黒葉に聞いても「元杉神官は知らなくてもいい言葉です」と言っていたがどんな意味なのだろうか?

暴走族って人達の列の中に普通の車が混じっている・・・あれ?警察もこっちに参加してる人がいる


白いバイクも良いね!
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