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第344話 帰還?帰る場所が
しおりを挟む日本に帰ってきたのだけどちょっと不思議な気分だ
いきなり足元に穴が空いたと思ったらなんだか夢を見ていて成長していて結婚が必要だったっていう
何がどうなってるのかわかんない、うん意味が分かんない
ビルに着くと何人にも泣いて喜ばれた、はるねーちゃんたちが
僕は僕と認識されなかった
うん、背も伸びて視線の高さが違うししかたない
迷惑をかけてしまったみたいだし教国レアナー教の聖域で神様たちに聞くと推測だけど僕が洗脳から逃れるための自己防衛のために自分から成長をしようとしたのではないかとのこと
おぼえてないけどなんかそんな気もする
結婚によって大分しぼんだけどそれでもまだ黒葉よりも大きい、自然に治るのを待つのが良いらしい
こちらは3週間ぐらい時間が経っていてこちらはすっかり寒くなっていた
黒葉は「単位が・・・」そう言って真っ青になった
日本には何人かついてくることになった
ミルミミスにシーダリアとエシャロットと関羽、それとせーちゃんだ
「よ、よろしくお願いします」
「いいの?」
おどおどしながら地球に来るというせーちゃんだけど・・・王様なのに良いのかな?
「聖王をよろしくお願いします」
「エッサイ神官長」
「元々レアナー教国は王政ではないのです」
王政ではない?エッサイは難しい言葉を使って困る
だけどそんな僕を置いてエッサイは続けた
「それにこれからはレアナー様も成長してくれるでしょう・・・聖王様をよろしくお願いします」
「わかりました」
「聖王様が魔王化しては事ですしね、いえ、今はセー・オーでしたか?どういう意味でしょうか?」
「日本語での聖王の読み方で意味は無いけど」
「・・・・・まともな名前もつけたほうが良いのでは?いえ、私共余人の口にだすことではありませんね、ニホンに行ってもお気をつけくださいませ、それとセー様」
「はい」
「我々が不甲斐ないばかりに永く、辛い責を背負わせてしまい、レアナー教主席神官として謝罪します・・・それと、ありがとうございました」
「いえ、問題ありませんが?何を言っているのでしょうか?」
「・・・いずれわかる時が来るでしょう」
エッサイがせーちゃんに頭を下げて送り出した
エッサイが良いというのなら良いんだろう
だけど、うーん、ダリア居るの怖いな
殴るの大好きダリア、仲間同士でもダリアが殴りまくって治すのは僕の役目だった
意外と面倒見もいいし心配されてるってわかるからいいんだけど・・・誰か殴らないか心配だなぁ
日本は、そう、酷いことになっていた
ビルと城は襲撃を受け、倉庫は火事で燃えて、レアナー様は自らを封印した
僕の守護神のレアナー様は世界と僕たちの幸せとせーちゃんの未来のために自らを封印したわけではなかった
本体となるレアナー様に情報を漏らさないようにしていたのはレアナー様が僕の守護神となるときに余計な情報を渡さないようにその部分の記憶が消されていてこうなるように予定されていたそうだと本体のレアナー様は言っていた
なんだかレアナー様が2人と考えるとややこしいな
元々僕を守護してくれたレアナー様は1人で、その後に旅についてくるのにいつの間にか別れていたからどちらも僕にとっては同じ神と言える
僕がせーちゃんによって眠らされている間に日本では冬の寒さも進んだけどそれ以上に色々とあったみたいだ
スマートフォーンを見ると通知の数が尋常じゃない、通知の数が9999とかぜったいに読みきれない
それと信徒たちの空気が殺伐としている
「関羽、ダリアを止めて」
「ふぐぁっ!?父上、某では床が抜けるやも、止めてくださいませシーダリア母上!!?」
「あいつら敵だろっ!?ぶん殴っちまおうぜっ」
「ミルミミスもせーちゃんも止めるの手伝って」
「・・・・・はい」
「・・・・・」
戦いの気配を感じたダリアが殴りに行こうとしたので関羽達に止めてもらう
関羽は殴られてしまったが・・とりあえず怪我している関羽と既に傷ついている信徒をビルごと癒やす
暴れて関羽を殴っているダリアを注意する
「ダリア」
「なんだっ!やんのか!!?あいつからやるか!!???」
「手を出しちゃだめ」
「わかった!」
「足もだめだよ?」
「頭は?」
「攻撃しちゃだめ、僕の近くにいて」
「わかった!!」
信徒たちによると日本は大変なことになっているらしい
信徒も警察も怪我人が多くでているし敵対勢力の主導者達は既に城に捕獲済み
今は騒動がひどくなりすぎて自衛隊が出動するかどうからしい
何がどうなったらこうなるんだろうか?
あれ?そんなにレアナー教って世間から嫌われてたんだろうか??
ニュースを見るとうちの信徒たちは暴れまわったみたいだけど康介おじさんがこんな指示をするとは思えない
PLLLLLL
あ、特別の人の着信しか鳴らないようになってるのに伯父さんかな?・・・吾郷だ
「あ、もしもし吾郷?さっき帰ってきたんだけどなにがどうなっ・・・・・」
「洋介くん!?良かった連絡がついて!どこにい
吾郷の声が聞こえなくなった
テレビニュースに映るのは倉庫を燃やしたやつが居るってこと
「<聖戦・・聖戦だぁあああああああああああ!!!!!!>」
「えっ」
「<レアナー様の財に手を出してただですむと思うなよ!!???>」
すぐにはるねーちゃんにスマートフォーンを取り上げられた
許せないだろう
信徒からの寄付なんかを集めた場所に集められた金銭はレアナー様のものだ
僕たちへのお給料というのはレアナー様からのお駄賃みたいなもんだ
ブッコロさないと、安藤とかいう議員は邪教徒だ
聖具を取り出す
悪魔殲滅兼異教徒拷問棍棒兼改修説得用聖杖、トゲの先から聖水が出る、聖なる杖だ
トゲの先から高圧で出る聖水で悪魔共を身体の中からバラバラにしてきたお気に入りだ
普通の人間だったら殴ると同時に治癒させる魔法を発動するから、瞬時に治って怪我しない
人には使ったことがなかったけどこれで3月も殴り続ければ誰だって改心する魔法効果があるらしい
失望したよ吾郷、友だちと思って「いだい”っ!?」
「待ちなさいそれで何する気よ!?」
「うぐぅ・・」
「ヨウスケ殴んなよ!暴力女!殴り込みだよな?な?」
どうやら帰っては来れたけど居場所はちゃんと護らないといけないみたいだ
やれやれ、日本も向こうの世界も大変そうだ
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