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第338話 レアナー式解決法の一つ

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黒目黒髪で少し小さくなったのがはるねーちゃん

闇に叩き落されたはるねーちゃんがが多分せーちゃんで突き落とした小さめのはるねーちゃんが多分ヨーコ

倒れてる聖王っぽいのが黒葉・・・のはず


みんな見た目がこんなに違うのになんではるねーちゃんと思ってしまうんだろう?

多分精神支配や洗脳系の魔法の影響が強くでてるんだと思う


と言うかこの体なんだろうか?


夢では消防団やってたような気がしてたんだけど、その体のままだ

やけにマッチョ、身長も、はるねーちゃんが見上げてきたし2メートルぐらいあるんじゃないだろうか、男らしく良いかもしれない


気配を感じて見てみると落とし穴にも見える黒っぽい塊が膨らんで砕け散った

でてきたせーちゃんは息を切らせて肩が下っている

けど光の柱を出し、そこから対邪教徒決戦用の両手持ちメイスを取り出した


「勇者は、私のだ」

「それを決めるのはあんたじゃない、洋介と、私達だ!!」



怒ってるがはるねーちゃん何処からか槍を取り出した



「元杉、であってますのよね?」

「多分?杖ない?」

「また逢えて嬉しいですわ!」


抱きついてきたヨーコは腰ほどしか無い

前も僕のほうがちょっと大きいぐらいだったんだけど・・・こんなに差はなかったような?


「僕も嬉しい・・・のかな?正直ヨーコをせーちゃんみたいに思っちゃってて、すぐに杖がほしいんだけど」

「そうですわね、わたくしのは使えませんよね、黒葉のを借りてきますわ!」


今にも殺し合いそうな2人から目が離せない

どんどん2人の気が高まってきた、今にも殺し合いそうだ


ヨーコが音もなく杖を渡してきた


「<愛と自由を重んじるレア・・・>」


だめだな、僕は何かしらの精神魔法を使われている以上聖句を唱える詠唱自体が間違えているかもしれない


「<レアナー様、決闘です、魔法使わせてください【レアナー式夫婦喧嘩の結界】>」




レアナー様はさすがに合ってるよね?

なんとか思い通りの魔法が展開できた

レアナー教式神聖決闘の中でも「顔は駄目だよ!それ以外にしようよ魔法」の発展形だ


2人を取り囲んだ結界の中の音はこちらに聞こえない

嫁や愛人が増えると殺し合いに発展することはよくある

嫁や旦那、愛人を奪うというのはその相手の人生を奪うことだし当人の怒りは本物だ

喧嘩や殺し合いは音も大きくなるし凄惨なものになりがちだ


だから結界に閉じ込めて外界と遮断して無音にする


武器禁止、結界内に入れるのは婚姻関係のあるもののみ、そして中にいる限り僕の魔力が尽きるまで怪我は治り続ける

それと一撃殴ったら交代制だ

急所禁止や攻撃禁止などの条件を足せはするけどそれだと納得しなさそうだったし


音は聞こえないけど2人が交代に殴り合ってる


というか僕せーちゃんと結婚した覚えないんだけどなぁ


さっき僕が愛してあげたパンチとかも結婚してるならよく効くと思うんだけど、うーん、なんかまだ僕の頭の中がおかしい気もする

決着がつかなさそうだけど僕の杖じゃないし僕はここで魔力を注いで見守らないといけない

と言うか袋とか、着替えほしいんだけど、この黒い布の下、裸なんですけど


お、腰の入った1発がせーちゃんに入った

フラフラと立ち上がるせーちゃん


同じようにはるねーちゃんにやり返すせーちゃん、だけどはるねーちゃんは倒れずに「こんなもんか?」と言わんばかりだ


・・・・暇だな


「<レアナー様なんでこんなことしたの?>」


僕が精神支配や洗脳系の魔法がかかる場合、それは僕の最大の守護神であるレアナー様が死んだ場合やレアナー様が完全に負けた場合、そしてあえて僕を護らなかった場合しかない

あ、それと加護を失った場合かな


今もレアナー様を通じて魔力は回復するしちゃんと僕の守護神でレアナー様は無事



<しかたなかったんですぅ、ごめんなさい~>

「僕ちょっと壊れちゃってるじゃないですか、詳しく聞かせてくださいね、じゃないと3年はおやつ抜きです」

<そんなぁ!!私にだって事情が・・・!3日にまからないですぅ?>

「ダメです、事情次第です」


この半泣きのレアナー様は本体だな、せーちゃんもいるってことはここはレアナー教国の何処かか

レアナー様は僕に加護を与えた後に分身を僕につけた

いつも一緒にいるレアナー様も似たようなものだけどいないってことはこのレアナー様がなにかしたはずだ

守護神は試練や特殊な場合を除いて守護対象に害をなすことは絶対にない


だから僕がこうなるぐらいの理由があるはずだ


・・・・・あれ?もしかしてせーちゃんが主犯だと思ってたけどこのレアナー様が主犯の可能性もある??
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