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第239話 子供のいぬ間に・安藤リベンジ
しおりを挟む私の面子を潰してくれた洋介
議事堂での恨みもある、マスコミに圧をかけるもこれ以上は無理と言われる始末
「えぇい!忌々しい!!!」
何がレアナー教だ、馬鹿にしよって!!
魔法だかなんだか知らんが何かしらの新たな技術なら国の管理下で行ってもいいだろう!?
危険さを理解しない愚かな国民には嫌気がさす
だいたいこの私自らが足を運んだというのに国会議事堂に直接行くだと?!前交渉や下準備というものを知らんのか!!
泥だらけのジャージで獣も連れて来るなど礼儀知らずめ!!
「ガキが、私の言うことを聞いておけばよかったものを・・・」
うまく行けば私の支持にもつながっていたはずが今では私がネットの晒し者だ
先も見れない愚か者どもめ
この国際社会で日本だけがその治療を受けられるのもおかしい
同じアジア人として中国や韓国、北朝鮮にもその恩恵があってもいいだろう
日本人だけが独占して良いはずがないだろう、全くもってけしからん
一体、人の命を何だと思ってるんだ
カッシャーン
「ちっ」
酒をつごうとしてグラスを床に落としてしまった
くそ、あれもこれも全部あのガキが悪い
PLLLL!PLLLL!
「はい、安藤だが」
「レアナービルの情報です・・・ご機嫌斜めですか?」
「いや?聞かせてもらおうか」
マスコミには天下りしたものも多いし視聴率のためならもなんでもするものもいる
テレビ局という中で出世するためには本人の資質も必要だが運やコネも大事となってくる
一部の人間に目をかけておけばそいつは局にとって切れない存在として安泰となるし私もこうやって伝手ができる
さてこうやって電話をかけてきた以上、何を聞かせてもらえるかな?
「どうやらレアナービルのバリアーも気絶も今は作動しないみたいです、うちのクルーが確認しました」
「でかした!!!情報はできるだけ止めておけ!私もすぐに向かう!!」
レアナービル、国会議員であるこの私が話に行っても話すら聞かない愚物ばかりの集団
警察庁の知り合いに連絡を入れる
私が現場に行って警察隊を突入させて内部のクズどもを全員ブタ箱に入れる
その後にゆっくりと内部の情報を調べよう
中の人間を制圧した後は重要な政治的案件であるとして中の資料をすべて接収してくれよう
どうせ怪しい宗教のことだ
何かしらの証拠は残っている
麻薬や新技術、あるいは数多くの寄付金など
あのビルに入っていった人間の中でも有名人だけ調べても概算で数十億円はあるはずだ
証拠品も魅力的だ、謎のバリアー機能など一宗教団体が持っておくには勿体ない
それらを接収できれば私はヒーローだ
私のように成功した人間にこそふさわしいものだ
海外にそれを売って開発させるのも良い、きっと高値で売れる
スピード勝負だ、うちの人間にも連絡する
私を評価しない日本にいても仕方がない
海外にいつでもいけるように飛行機の手配をしておこう
別荘の掃除もさせておかないとな
いや、装置次第では船便のほうが良いかもしれない
あぁ夢が広がる
私は今、成功への鍵を握っている
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