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第181話 友達と対談

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「レアナー様ぁー!」
「見える!見えるっ!!」
「父さん母さん私のことわかる!?」
「あぁ・・あぁ!!」


レアナー教の信徒が増えた

いつもと違って暴れた時に対処する信徒がいない

だけど家族と来ているので抑えてもらってるし、結界から出れないから大丈夫だろう

それよりも僕の偽物だけど、どうしようかな?


「君はなんでこんなことしたの?」

「し、仕方なかったんだ、脅されてて、パンを食べるためにしたんだ!」


最後に残った・・・日本の城に送り忘れた偽物の人に話を聞いてみる

他の悪党は全員レアナー様の天罰によってしびれていたがこの子だけは座ったままだった

神様的には天罰にも当てていないってことは仕方のない悪事だったんだろう

食べるのに困って脅されていたんだったらありえる

悪党の仲間なら子供でも一度は天罰を受けるなんてことはよくあるけど、あ、もしかして


「何歳?」

「10、だと思う」


レアナー様の手心は子供であれば、若ければ若いほど許される範囲は広い

赤ちゃんだったらレアナー様のほっぺを叩いていても許される

だけど大人がわざとやったら神敵だ


それにしてもこの子、僕と同じような体つきで僕よりも年下なのか


「そっか、君は行くあてはあるの?」

「ない、足も悪くて」


足を見る、ちぎれているわけでも食われて腐っているわけでもない

歩けていたしそこまで悪いわけではないのだろう


「じゃあレアナー教に来る?」

「でも私は悪い事してきたぜ」


子供が悪いことをするのは悪いことをしなければいけない環境だったからだろう

これまで悪いことをしなければ生きていけなかったのかもしれない

本人の資質もあるが環境さえ良くすれば善い事をして生きて行くことも覚えられるかもしれない


「レアナー教は未成年の子供を護るからね」

「私は悪いことしてきたんだぞ」

「本当に悪かったら神様が動けなくしていたよ、大丈夫、悪いようにはしないから」






手を差し出されたから掴んでしまった

この私と同じ顔の東洋人だがすぐに私の痛む足を治し、周りにあった光る壁を消した


私をひっつかんで飛んでいくヨースケ

彼?彼女はスマホを触っていたのだが友達と連絡がついたとかって空を飛んでいる

空を魔法の絨毯と空飛ぶ杖をあわせたようなものに5人で乗ってすいすい飛んでいく


正直怖い、落ちたら死ぬ


それがわかっているから胸のでかい女にひっつかまって何も見ないようにした

景色が矢のように動いたのを見てから震えていたと思う

ヒャッフーと笑ってるこの女、クレイジーすぎる

体感ではすごく時間が経ったが時計を見ると10分も飛んでない

足が地面についてもうまく立てない、この地面動いてる?


「こっちは衛兵とかいるんだね、フィンリーちゃん訳せる?」

「はいっす」


通訳して元杉洋介であると伝えるとすぐに糞ポリ共や黒服の男達が駆けつけてきて車に乗った

私にとって会いたくても会うことなんてできないと思っていた人が目の前にいる


ヴァチカンの最高責任者、いち宗教の頂点、アウトリウス三世


出会ってすぐに神様を見て胸に手を当て大きく一礼していた

朗らかで人の優しそうな顔をしている

もしも見ることができてもテレビか最高に良くても車で何処かに行ってるのを遠目に程度だろう


それが目の前にいて、私の言葉を聞いている


よく考えれば元杉聖下もレアナー教という宗教のリーダーだった


豪華な部屋に通されて話し始めた2人

2人は既に何らかの間柄らしく握手していた

場違いにも私がそんな2人の言葉を伝えていく


何故か理解も出来るし話せる日本語だけど「いつでも来ると良いって言われてたし、きたよー」とか「これおみやげー」って何もない空間からなにか出している

まともに勉強なんてしてきてないけどわかることがある、リップサービスだよそれ


私の目の前にも出されたし神様の前にもある

白い塊、アジアのお菓子だろうか?

私も食べるように言われたので食べる

中が茶色いがチョコではない、不思議な甘さだ


神様もパクパクと食べているからか周りの人も一つ食べていた

それにしても教皇も教皇で「予定して飛行機に乗って来るとは思っていなかったがメッセージをしてすぐにワープして来たのには驚いたよ」とかいわれて思わず「この人が飛行機なんて乗ったら爆破されるかもしれないですよ」っていうと「確かに」なんて言ってる

今の私は何故か日本語も話せるがこの会話はヨースケにはわかっていないようでキョトンとしていた


「ヨースケは魔法で言葉が通じるようにしてもいいかと聞いていまっす」


こんな場には慣れてないんだ、おねがいもう休ませて
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