92 / 618
第92話 円満退職後の宴
しおりを挟む私物を職場から強奪するように車に詰め込む
あ、このエアーコンプレッサー私のだったわ、結構重いのねこれ
「先輩!辞めるんですか!?先輩がいなかったら私達・・・!」
「うん、私はあの馬鹿の下はもう終わり!あなた達も頑張りなよ!!」
まともな社員は残念がってるが私が注意しても直らない不良社員共はニヤニヤと嬉しそうだ、あの馬鹿はまたサボっていないんだろう
ちょうどいい
いつもなら笑顔を作って隠してたがもうそんな必要もない
いや、今は開放感からか少し笑えてしまう
社長、いや元社長と話したからかスッキリ楽しい気持ちで片付けができる
後輩たちに手伝ってもらって見送られて式場を出る
スーツは私のものになるし、クリーニングして返ってくるものは後輩が届けてくれることになった
スーパーに寄ってビールや肉を買う、こんな時間に帰ることなんてなかったし残り物から選ばなくても良い
国産鶏もも肉、牛もも肉の赤身の油の筋少なめ、米も行っとくか!
思いつくものをカートに詰め込んでいく
帰ってすぐにご飯を炊く、エアーコンプレッサーとか重いし車から降ろすのは明日で良い!
いつもなら半額しか残ってないスーパーの弁当、それと野菜を食べて終わりだが今日は豪勢に行こう
ご飯にスイッチを入れたらビール缶を空け、一気に飲む
ゴッキュ・・ゴッキュ・・ゴッキュ・・
「ぷはー!!さいっこう!!!」
もう1缶開けてもう一口だけ飲んで国産鶏もも肉を開ける
もも肉を広げてフォークでダダダと穴を開け、一口大にカット!
ビールや醤油、生姜に・・・いや、ここは別パターンも作ろう!
ニンニクたっぷりめのベーシックな唐揚げ、ニンニクたっぷりの濃い味の唐揚げ、そしてニンニクたっぷりの塩ダレも少し入れて三種の味を漬け込む、生姜もたっぷり入れよう
米が炊けるまで後40分しかないし、パックに入れたら3つともよく揉み込む
今のうちに部屋に掃除機をサッとかけてベッドのシーツを変えてゴミ箱のゴミをまとめる
次だ次、タイツを脱いで風呂掃除
ガッシュガッシュといつもより磨いて、鏡もちゃんと洗う
シャンプーもコンディショナーもリンスもクレンジングオイルも泥パックも洗顔剤も化粧水も美容液も乳液も全て確認する
美容液は新しいものを補充する
磨いたお風呂にお湯を熱めに設定して予約しておく、おっと今日は炭酸風呂だ
洗濯物を洗濯機に入れる、うん、まだ3枚だし今日はいい
もうご飯が炊けるまで後少ししか無い!
冷蔵庫からつけた肉を軽く揉んで衣をつけて揚げる!
ジュワーッ
うん、いい音!
今のうちにキャベツとトマトを出して軽く洗う
トマトはヘタと角を取ってスライスし、オリーブオイルと粉チーズ、そして岩塩とわずかに乾燥パセリをふりかけておく、クルトンを入れるのもいいらしいが私はこれがベストだと思う
このトマト当たりだといいな
ビールを手に取り・・全部使ったんだった
どうせ短時間だと冷凍庫に入れていたビールを取り出して大きめのボウルに氷水と一緒に入れる
リビングでの宴は冷蔵庫までビールを取りに行くの面倒だしキンキンに冷えたビールが手元にあるのは最高だからね
キャベツは千切りにして唐揚げ用においておく
ピピッピピ!ピピッピピ!
おっと、ご飯が炊けたな、急ごう!
スープはサッと実家から送られてきた「プロもご愛用、レストラン仕様の三ツ星シェフスープ」をお湯で作る
ご飯をよそってテーブルに並べていく
小走りでキッチンに戻りカラッと揚がったからあげを千切りの上に載せていく
しっかり味をつけたが味変用にマヨネーズ、七味、柚子胡椒、塩コショウ、レモンも持っていく
パンッ
「 い た だ き ま す ! 」
ガリッと音を立ててサックサクの唐揚げを頬張る
普段はニンニクNGだったからさいっこう!!
ビールもキンっキンに冷えて
「うまいっっ!!」
このスープうちの式場に・・・いや、やめたんだったわ、ちょっとかなしー
お腹いっぱいになって、お風呂でごきげんにからだを磨いて炭酸風呂でリフレッシュする
「あ”っーー・・・・」
辞めた日が人生最高に気持ちいいとか初めて知ったわ、
自分で気づかなかったけどストレス溜まってたんだなー
今日は肌の手入れもささっと終わらせて布団に入って寝た
さいっこ・・・ぅ・・・・・
0
お気に入りに追加
114
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
十年間片思いしていた幼馴染に告白したら、完膚なきまでに振られた俺が、昔イジメから助けた美少女にアプローチを受けてる。
味のないお茶
恋愛
中学三年の終わり、俺。桜井霧都(さくらいきりと)は十年間片思いしていた幼馴染。南野凛音(みなみのりんね)に告白した。
十分以上に勝算がある。と思っていたが、
「アンタを男として見たことなんか一度も無いから無理!!」
と完膚なきまでに振られた俺。
失意のまま、十年目にして初めて一人で登校すると、小学生の頃にいじめから助けた女の子。北島永久(きたじまとわ)が目の前に居た。
彼女は俺を見て涙を流しながら、今までずっと俺のことを想い続けていたと言ってきた。
そして、
「北島永久は桜井霧都くんを心から愛しています。私をあなたの彼女にしてください」
と、告白をされ、抱きしめられる。
突然の出来事に困惑する俺。
そんな俺を追撃するように、
「な、な、な、な……何してんのよアンタ……」
「………………凛音、なんでここに」
その現場を見ていたのは、朝が苦手なはずの、置いてきた幼なじみだった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる