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第48話 目撃者と部下の制御
しおりを挟むバカンッッッ
僕の顔から大きな音がした
力の差を見せないといけないのってこうかな
「~~~~~~~~!!!????」
「へへっ、ざまぁみさ・・・!!?」
「それだけ?」
「は?」
「それだけ?」
言葉にならないうめき声をあげている六太の骨のつきでた拳をペシッとは払い
横で笑った右の男に踏み込み、右の手のひらの甲で弾き飛ばす
「ぺぎゃっ!?」
「ち、畜生がァァァァ!!!!!」
頭に線が入ってるスキンヘッドがナイフを出してきた
お腹に向かって一直線だ、あ、ドアの外から新しいお客さん来てる?
ドスッ!!!
「へへへ・・ザマァ見やがれってんだ」
「そんなもの?」
反省が足りてないなぁ、耳元で言ってあげた
腹を狙って突き出されたナイフだが腹の直前で受け止めた
「ひぃっなんっで!?」
この程度よそ見していても余裕である
ナイフを取り上げると反省しないバカは後ろに倒れて尻餅をついた
バギッ・・バギンッ・・・キィイン
刃をつかんだナイフを見せつけるように指で先からおっていく
半分ほどなくなって飽きたので根本でおって捨てる
骨が突き出した拳側の左腕が肩ごとだらりとおちている六太はまだ目だけは死んでいないようだ
「あんたァ本物だな」
「そうだよ、・・・・僕は本物の勇者だ」
六太を殴りつけ、この格付けを終わらせる
吹っ飛んだ六太はナイフのバカにあたって【魔力障壁】に叩きつけられて倒れた
【魔力障壁】の中から見渡すと唖然としてるのが目に見える
たかだかナイフで殺せると本気で思っていたのか?魔力もなし、切れ味も、鋼も大して良くないナイフで?
【魔力障壁】への魔力を減らして解除する
来てたのは黒葉さんだったか、うん、ちょうどいい
「これからはそこの黒葉さんに皆さんの管理を任せるからよろしくね」
「「「・・・」」」
「返事は?」
「「「「「「へいっ!!!」」」」」」
何でもすると言っていた黒葉さんだとりあえずこの人たちを任せてみよう
僕が指揮すると酷いことしちゃいそうだし一般人の黒葉さんなら安心だ
「じゃあ黒葉さん、とりあえず頭に隷属の刻印入れてる人達を連れてビルの中と外を掃除してもらえるかな?このビルもらったばかりで4階の僕の寝床もそうだけど掃除あんまり上手くいってなくてさ、この服に着替えさせてから」
「むむむ、無理ですぅ!!!!!」
「大丈夫、悪さしようとしたら頭が絞まるからね、これも使う?」
収納から大量の服をだし、おまけに棒もだす
長いもの、短いもの、硬いものに柔らかいもの、新品のもの黒く汚れてるもの、棘付き縄付きコブ付きなどなど
いろんな棍棒だ
こんなのもはいってたのか
「ぴゃっ!!!??む、むむむりですぅ・・・」
黒葉さんは女性だし力もなさそう
だけどこの人たちを縛ってる【隷属】の魔法には欠点もある
この魔法は神様の決めた範囲での行動が可能であり、本人の悪い感情によっても作用する
故に「神様の想定外の範囲で」なおかつ本人も「悪いことをしている」という自覚がなければ懲罰の効果で黒く染まった頭の線が絞まることはない
もちろんそんなことはめったに起きないが常識人による監視は必要だ
しまった、後で考えたら足だったら治せるけど頭はなぁ・・・
「じゃあこれだけでも」
「ここ、これは?」
渡したのは護りの効果のある指輪、それとブローチだ
「守護の指輪と精霊の宿るブローチです、厳し目の精霊が入っているので勝手に働いてくれます」
この2つがあれば六太だって倒せるだろう
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