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第44話 空の逃避行

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少し飛んでると笑い疲れたのかはるねーちゃんが色々教えてくれた

治ったのに検査で何十人もお医者さんが来て、その人達の前で脱がされそうになるし、他の患者さんは治ってる臓器に生検っていう臓器の一部を切り取る手術の同意を求められたらしい

生検っていうのは臓器を切り取って検査することらしい


「もう治ったのに信じられないでしょ!?」


そりゃ逃げたくなるよね


「それに病院はマスコミが大量に来るしね、私の病室にも来たのよ?わかるけど」

<ほら、もっかいチューしたらどうですぅ?>

「そうなんだ」

「最近の騒動みんなあんたが関わってるでしょ、UMAが出たとかも」

<もっとぎゅっとしたほうがよくないですぅ?>

「かもねー」


結構、尻が痛い、右手が間違いなくパンパンになるな

おせっかい女神様の部分が出てて女神様うるさい

風も結構強いしねーちゃんの重みと僕の体重を片手で無理やり支えるようにしている

太ももで杖を挟むように全力で膝の間を閉じてるが無理がある

自分のバランスを取るだけでもけっこう大変なのに前後に僕の体重を超える重量を載せて、それのバランスをとって、手と太腿でなんとかしてる


「むぅ、あんた話聞いてる?」

<ほらほら太ももとか感じませんかー?>

「うん」

「・・私のこの服どう思った?」

<おっぱいとかあたってますよ-?>

「うん、キレーだとおもったーひめさまみたいー」

「姫ってもう!どこでそんな事覚えたの!」

<それは私も思いました-、こっちの衣類は可愛いの多いですぅ>


ねーちゃんの動きが辛い、黒葉さんも少し動いた


「なにこれ?なにこれぇ!!?」

「あ、奈美、動かずに聞いてね、今、空の上だから」

「・・・・・」


ジタバタする黒葉さん【飛翔】の魔力調整、風が強い、【魔力障壁】の強化、太ももと右手の筋肉の悲鳴、杖のバランス調整

この二人にも考えてほしい、杖の上に人がまっすぐ座ることの難しさを[カジンの捕縛布]は長時間、杖に乗る時に重宝してるが今は黒葉玉に全部使ってる

もう残りの棘付き[カジンの捕縛布]で僕の尻と杖を固定するかな?後で治せるし

いや、馬鹿なことを考えるな、我慢だ、もうすぐつく


「そら?夢、キャー!!?」

「おちついて、奈美」

「わわわ、わかった!」


お願いします耳元で叫ばないで、呼吸できるように口元を開けていたのが悪かったかもしれない、集中だ集中、尻の痛さ、両手の痛み、魔力の身体強化・魔力障壁・障壁しょうへ・・・じゃない飛翔への魔力、右手死ぬ、何よりバランスだ、尻も死ぬ、またと太ももも死ぬ、考えるな、もっといっぱいの魔法が使えたから勝ったんだ、股が痛い


「ごめんね、奈美、ほんとうにごめんなさい」
「でも私が悪かったし、私こそごめん」
「奈美は悪くないの、私の八つ当たりだった」
「いいの、それよりも私とまだ友達でいてくれる?」
<仲直りですぅ、ヨースケ、ナミを信徒に誘うんですぅ>


もう僕を挟んで話してる二人だ、集中して飛ぶ、あれ?そういえば説明して手伝いは頼んだけど信徒になるって聞いてなかった?


「もちろん!奈美が良ければだけど」
「なんで洋介と一緒にいるの?」
「遥の治療を頼もうってヤクザの・・いやなんでも無い」

「ヤクザ?今ヤクザって言った?洋介またやらかしたんでしょ?」

<大福美味しかったですぅまた食べたいですぅ>


嬉しそうな女神様だ、うんあれはおいしかった

果実の甘さと酸味があんこと合いまって口の中で弾けたような気さえした

いかん、尻だ、いや、魔力障壁に風にあたる、じゃないコントロールだ!


「・・・・・・うん」

「でも空なのに風とか無くないですね」

「そうね、どうして洋介?」

「・・・・魔力障壁で」

「あんたなんか無理してる?」

「うん・・・うん?神様魔力捧げるんで説明お願いできますか?」


落ちは絶対にしない、だが色々と限界だ、維持だけならずっとできる


「わかりましたぁ」

「妖精!?」「神様!!?」

「私はヨースケの守護神、レアナーですぅ-、愛と慈愛を司ってる神ですぅ、よろしくですぅ」


あとは任せたです、レアナー様
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