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#148 さっぱり食べたい梅料理
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「ねぇねぇ、シュージ、これなにー?」
そろそろ夕飯時というタイミングで、暇を持て余したピュイが厨房にやってきたところ、厨房の片隅で壺に入った何かを発見した。
「ああ、それは梅干しですね。 ナグモで買ってきたんですよ」
「梅干しかー」
「知ってますか?」
「小さい頃に食べたことあるよー! でも、酸っぱくてあんまり好きじゃないかなー」
「梅干しは好みが別れますからね。 けど、今回買った梅干しは中々美味しいですよ? 一つどうです?」
「じゃあ…… んっ、本当だ? 酸っぱいけど、結構美味しいかもー!」
「梅干しも物によりますからね。 ピュイさんが食べた事あるのは、酸味が強めのやつだったのかもしれません」
「でも、何個もはいらないかなー?」
「まぁ確かに、梅干し単体で何個もはあんまり食べないかもですね。 そうしたら、今日の晩ご飯は梅干しを使った料理にしましょうか」
「梅干しを使った料理ー?」
「結構色々あるんですよ」
という事で、シュージは梅干しの入った壺を取り出して、梅干しをまな板に並べて種を抜き、梅肉を包丁で叩き始めた。
特にやる事もないらしいピュイには、ライスをといで炊飯器にセットしておいてもらう。
「シュージのいた世界って、こっちじゃ全然人気ないものも美味しくしちゃうよねー」
「そうですね。 特に僕のいた国では食への探求が凄かったので」
「それに、魔法もないんでしょー?」
「僕が知ってる限りはなかったですねぇ。 代わりに科学という、魔法とそんな変わらないかもしれない技術が発達してました」
「イザベラ辺りが好きそうな話だねー?」
「そうですね。 ですが、科学には危険が付きまとうんですよ。 もちろん、正しく使えば生活を豊かにしてくれますけど、それを兵器などに用いたらそれはもう凄い威力になるんです」
「魔法より凄いのー?」
「どうでしょうね? ただ、僕のいた世界では、世界の大半を巻き込む大きな戦争が2回ほどあったのですが、今の技術で3度目が起きたら世界が滅びると有名な科学者が言い残してましたね」
「か、科学ってコワイ……」
「まぁ、何はともあれ平和が1番ですよ」
「確かにねー!」
そんな会話をしつつ、シュージは2枚重ねた薄切りのオーク肉に青じそを乗せ、さらにその上に先程叩いた梅肉を乗せて、クルクルと巻いていき、同じ要領でそれを量産していった。
ある程度数が用意できたら塩胡椒を振りかけ、小麦粉を塗して溶き卵とパン粉を付け、油で揚げていく。
「おー! 揚げ物だー! でも、葉っぱと梅と一緒にだと、味の想像つかないなー?」
「ただ肉を揚げるよりはさっぱりとした仕上がりになりますよ。 でも、ちゃんとお肉の食べ応えもあると思います」
「良いとこ取りだねー!」
「はは、そうですね」
ピュイは肉や揚げ物がとても好きなタイプなので、ジュワジュワと音を立てながら揚がっていくオーク肉の塊をウキウキしながら眺めていた。
「折角なので、もう何品か作りますか」
「あれ、シュージ? そっちの梅干しは何か違うの?」
「ああ、こちらは白干梅という、多分ピュイさんが以前食べたような酸っぱい梅干しをはちみつに漬け込んだものです」
「はちみつってことは甘いの?」
「普通のよりはかなり甘めになってますよ。 折角ならお一つどうぞ」
「わーい! ……んっ! これ美味しい! アタシはこっちの方が断然好きー!」
「梅の質が良いみたいなので、どう加工しても美味しいですね」
今回買った梅は一粒がかなり大きなサイズで、それが蜂蜜に漬け込まれた事でしっとり柔らかな食感となっていた。
味の方も酸味と甘さがまさに丁度いい塩梅となっていて、普通の梅干しが苦手な人でも、これなら好きだと言う人もいるだろう。
そんなはちみつ梅を何個か取り出してこちらも叩き、シュージお手製のおかかと和えて梅おかかを作っていく。
あとはこれを、丁度いいサイズに切ったエノキと合わせれば、エノキの梅おかか和えの完成だ。
「梅カツの方もいい感じですね」
「おー! 美味しそうだねー!」
そうこうしているうちに梅カツの方もきつね色にこんがりと焼き上がったので、しっかりと油を切ったら、斜めに断面が見えるように包丁で切っていく。
「断面が綺麗だねー!」
「何が入ってるか見えてた方が皆さん食べやすいと思いますからね」
それから人数分の梅カツをどんどん揚げていき、それが終わる頃にはライスも炊き上がったので、梅カツの横には千切りキャベツを添え、エノキの梅おかか和えを小鉢に盛り付け、味噌汁をよそえば今日の晩ご飯の完成だ。
早速それをやって来たメンバー達に渡していく。
「今日のご飯は梅を使った料理です。 もし苦手な方がいたら言ってくださいね」
梅をそのままじゃない方法で食べるのは皆んな初めてだったが、シュージの料理への信頼と、見た目や匂いから美味しそうなのが伝わって来たので、まずは一口食べ始めた。
「んーっ! 梅カツ美味しいー! 確かにさっぱりしてるねー! でも、ちゃんとお肉だー!」
「ソースや塩をかけてもいいですし、もちろんそのままでも美味しいですよ」
「揚げ物は色々かけたりして味変えれるのもいいねー!」
梅カツの方は肉の揚げ物という事もあって食べ応えはもちろんあるのだが、青じそと梅の風味によって揚げ物特有の油っぽさが軽減され、非常に食べやすい仕上がりになっていた。
そこまで油っぽいものを好んでるわけでもない者たちも、いつもより箸が進んでいたので、やはり梅のさっぱりとした風味は偉大なようだ。
エノキの梅おかか和えの方も、エノキのシャキシャキとした食感と、おかかとはちみつ梅の風味が調和し、一品料理としては破格の満足感を生んでいた。
一部の者達はお酒が欲しくなるなーと呟いたりもしている。
そんな感じで、梅料理は皆んなにすんなりと受け入れられ、疲労回復にも効くとシュージが言ったところ、小腹が空いた時に梅干しを摘みに来る者が現れ始めるのであった。
そろそろ夕飯時というタイミングで、暇を持て余したピュイが厨房にやってきたところ、厨房の片隅で壺に入った何かを発見した。
「ああ、それは梅干しですね。 ナグモで買ってきたんですよ」
「梅干しかー」
「知ってますか?」
「小さい頃に食べたことあるよー! でも、酸っぱくてあんまり好きじゃないかなー」
「梅干しは好みが別れますからね。 けど、今回買った梅干しは中々美味しいですよ? 一つどうです?」
「じゃあ…… んっ、本当だ? 酸っぱいけど、結構美味しいかもー!」
「梅干しも物によりますからね。 ピュイさんが食べた事あるのは、酸味が強めのやつだったのかもしれません」
「でも、何個もはいらないかなー?」
「まぁ確かに、梅干し単体で何個もはあんまり食べないかもですね。 そうしたら、今日の晩ご飯は梅干しを使った料理にしましょうか」
「梅干しを使った料理ー?」
「結構色々あるんですよ」
という事で、シュージは梅干しの入った壺を取り出して、梅干しをまな板に並べて種を抜き、梅肉を包丁で叩き始めた。
特にやる事もないらしいピュイには、ライスをといで炊飯器にセットしておいてもらう。
「シュージのいた世界って、こっちじゃ全然人気ないものも美味しくしちゃうよねー」
「そうですね。 特に僕のいた国では食への探求が凄かったので」
「それに、魔法もないんでしょー?」
「僕が知ってる限りはなかったですねぇ。 代わりに科学という、魔法とそんな変わらないかもしれない技術が発達してました」
「イザベラ辺りが好きそうな話だねー?」
「そうですね。 ですが、科学には危険が付きまとうんですよ。 もちろん、正しく使えば生活を豊かにしてくれますけど、それを兵器などに用いたらそれはもう凄い威力になるんです」
「魔法より凄いのー?」
「どうでしょうね? ただ、僕のいた世界では、世界の大半を巻き込む大きな戦争が2回ほどあったのですが、今の技術で3度目が起きたら世界が滅びると有名な科学者が言い残してましたね」
「か、科学ってコワイ……」
「まぁ、何はともあれ平和が1番ですよ」
「確かにねー!」
そんな会話をしつつ、シュージは2枚重ねた薄切りのオーク肉に青じそを乗せ、さらにその上に先程叩いた梅肉を乗せて、クルクルと巻いていき、同じ要領でそれを量産していった。
ある程度数が用意できたら塩胡椒を振りかけ、小麦粉を塗して溶き卵とパン粉を付け、油で揚げていく。
「おー! 揚げ物だー! でも、葉っぱと梅と一緒にだと、味の想像つかないなー?」
「ただ肉を揚げるよりはさっぱりとした仕上がりになりますよ。 でも、ちゃんとお肉の食べ応えもあると思います」
「良いとこ取りだねー!」
「はは、そうですね」
ピュイは肉や揚げ物がとても好きなタイプなので、ジュワジュワと音を立てながら揚がっていくオーク肉の塊をウキウキしながら眺めていた。
「折角なので、もう何品か作りますか」
「あれ、シュージ? そっちの梅干しは何か違うの?」
「ああ、こちらは白干梅という、多分ピュイさんが以前食べたような酸っぱい梅干しをはちみつに漬け込んだものです」
「はちみつってことは甘いの?」
「普通のよりはかなり甘めになってますよ。 折角ならお一つどうぞ」
「わーい! ……んっ! これ美味しい! アタシはこっちの方が断然好きー!」
「梅の質が良いみたいなので、どう加工しても美味しいですね」
今回買った梅は一粒がかなり大きなサイズで、それが蜂蜜に漬け込まれた事でしっとり柔らかな食感となっていた。
味の方も酸味と甘さがまさに丁度いい塩梅となっていて、普通の梅干しが苦手な人でも、これなら好きだと言う人もいるだろう。
そんなはちみつ梅を何個か取り出してこちらも叩き、シュージお手製のおかかと和えて梅おかかを作っていく。
あとはこれを、丁度いいサイズに切ったエノキと合わせれば、エノキの梅おかか和えの完成だ。
「梅カツの方もいい感じですね」
「おー! 美味しそうだねー!」
そうこうしているうちに梅カツの方もきつね色にこんがりと焼き上がったので、しっかりと油を切ったら、斜めに断面が見えるように包丁で切っていく。
「断面が綺麗だねー!」
「何が入ってるか見えてた方が皆さん食べやすいと思いますからね」
それから人数分の梅カツをどんどん揚げていき、それが終わる頃にはライスも炊き上がったので、梅カツの横には千切りキャベツを添え、エノキの梅おかか和えを小鉢に盛り付け、味噌汁をよそえば今日の晩ご飯の完成だ。
早速それをやって来たメンバー達に渡していく。
「今日のご飯は梅を使った料理です。 もし苦手な方がいたら言ってくださいね」
梅をそのままじゃない方法で食べるのは皆んな初めてだったが、シュージの料理への信頼と、見た目や匂いから美味しそうなのが伝わって来たので、まずは一口食べ始めた。
「んーっ! 梅カツ美味しいー! 確かにさっぱりしてるねー! でも、ちゃんとお肉だー!」
「ソースや塩をかけてもいいですし、もちろんそのままでも美味しいですよ」
「揚げ物は色々かけたりして味変えれるのもいいねー!」
梅カツの方は肉の揚げ物という事もあって食べ応えはもちろんあるのだが、青じそと梅の風味によって揚げ物特有の油っぽさが軽減され、非常に食べやすい仕上がりになっていた。
そこまで油っぽいものを好んでるわけでもない者たちも、いつもより箸が進んでいたので、やはり梅のさっぱりとした風味は偉大なようだ。
エノキの梅おかか和えの方も、エノキのシャキシャキとした食感と、おかかとはちみつ梅の風味が調和し、一品料理としては破格の満足感を生んでいた。
一部の者達はお酒が欲しくなるなーと呟いたりもしている。
そんな感じで、梅料理は皆んなにすんなりと受け入れられ、疲労回復にも効くとシュージが言ったところ、小腹が空いた時に梅干しを摘みに来る者が現れ始めるのであった。
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