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#70 沿海州のビーチ
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沿海州に来てから日数も経ち、明日には沿海州から帰るという日まで差し掛かった。
それで、帰りに関してはシュージと一部のメンバーは、転移門という長距離瞬間移動ができる魔道具を使って帰る事になっている。
理由としては、行きで野宿に関しての勉強はできたし、留守番しているメンバーがシュージのご飯を恋しく思っていたり、ギルドの掃除などもしないといけないという色んな理由がある。
それに、シュージは今後転移門を使う機会がそこそこあるだろうということで、その体験も兼ねて、今回は転移門で帰るのだ。
使用するにはそこそこお金がかかるが、新幹線を使うぐらいの感覚なので、ある程度は裕福な者であれば割と長距離移動は転移門を使うことが多いそうだ。
まぁ、転移門の設営には莫大なコストがかかるらしいので、世界中どこにでも飛べるわけでは無いのだが。
そんな今日は、なんと先日の食事会の礼として、この街にあるプライベートビーチを貸し切ってもらえたので、蒼天の風、潮騒の花のメンバーは皆んなでそのビーチにやって来ていた。
既に活発なメンバーは水着に着替えて海に入って泳いだり潜ったりして遊んでいた。
「お、シュージは泳がんのか~?」
と、そこへカグラとボリーがやって来た。
「僕はとりあえず昼食の準備を。 夜までここにいていいそうなので、昼ご飯食べたら少し海に入ろうかと思ってます」
「そうかそうか~」
「……バーベキュー?」
「はい。 こんな見晴らしのいいビーチなら、バーベキューが良いかと」
そう、シュージはコンロを何台か用意し、バーベキューの準備をしていた。
しかも今回は、以前蒼天の風の庭でやった時とは違い、鉄板や中華麺も用意してきたし、何より焼くのは肉も当然あるが、海鮮も沢山用意してきた。
「どこへ来てもシュージは変わらんね~」
「……手伝う?」
「ああ、大丈夫ですよ。 もう直ぐ火もつきますし、焼くのは皆さんに任せますから」
「ほんじゃ、沢山食べるためにも少し海にでも入ってくるわ~」
「……楽しみ」
海に向かうカグラとボリーの事を見送りつつ、シュージはコンロの火起こしと簡易テーブルなどの設営に勤しむ。
「あっ、シュージさん!」
「おや、セリアさん。 それに皆さんも」
と、カグラとボリーを見送ったのも束の間、今度はセリアを始め、両ギルドの女性陣が華麗な水着姿でビーチにやって来た。
セリアは赤いビキニを着ていて、海人族の特徴なのか、横腹の方にキラキラとした青白い鱗が少しついていた。
「わー! シュージ、今日はバーベキュー?」
「そうですよ」
「やったー! お肉ある?」
更に、フリルのついた可愛らしい黄色の水着を身につけたピュイが、食事の用意をしているシュージに走り寄って来た。
見てくれはとても可愛らしいのは間違いないピュイだが、本人的には色気よりも食い気らしく、机に並べられた材料を見てワクワクした表情を浮かべていた。
「お肉もありますし、海鮮も今回はありますよ」
「おおー! それは楽しみだねー!」
「もう少しで火の準備もできますから、それまで向こうにいるボリーさんなどと遊んで来るといいかと」
「あっ、本当だ! おーい、ボリー! あーそーぼー!」
自分の気持ちに真っ直ぐなピュイは、シュージに薦められた通りボリーの方へと翼を広げて飛んでいった。
「ふふ、シュージさんはどこでも変わりませんね」
「はは、カグラさん達にも言われました」
「ここに来てからも、毎日シュージさんの美味しいご飯が食べれてとても充実してます」
そう言うのは、白色のビキニに腰には薄手のパレオを巻いたグレースで、頭には大きな麦わら帽子を被っていた。
「グレースさんは泳がないんですか?」
「私は日陰でのんびりと皆さんの姿を眺めてようかと」
「それも良いですね」
「おおっ! シュージの体、なんだかんだ直接見るのは初めてだけど、やっぱりいいな!」
そうハイテンションでシュージに近づいて来たのは、黒のビキニでその見事な褐色肌を惜しげもなく晒したミノリだ。
今日は海なので、当然シュージも下は膝丈の海パン、上は薄い上着のようなものを前を開けて羽織っているため、その見事な胸筋や腹筋が顕になっていた。
筋肉フェチのミノリからしたら、シュージの筋肉はやはりとても好みなようで、シュージの周りをぐるぐる回りながら色んな角度でシュージの筋肉を見ていた。
「シュージ、触ってもいいか!?」
「うーん、今は食事の準備中なので、昼食が終わったらいいですよ」
「よっしゃ!」
「シュージ様、これは貝ですか?」
「そうですよ。 やはり海鮮バーベキューには貝が合うので」
「あんまり食べた事ないですけど、楽しみです」
そう言いながら貝の隙間からにょろんと出ている部分をちょいちょい突いているのは、水色のワンピースタイプの水着に、薄手のカーディガンを羽織ったメイだった。
「メイは泳がないんですか? あっちでリックとカインがはしゃいでましたけど」
「あー…… 私、あんまり泳いだ事なくて…… 泳いでみたいんですけどね」
「それなら、後で泳ぎ方を教えましょうか? 僕はある程度なら泳げるので」
「本当ですか? ぜひお願いしますっ」
「ガァ……」
「にゃー!」
「ナイル、無理についてこなくて良かったんだぞ?」
と、いつも通り従魔のナイルとミニャを連れた、水色ショートパンツに白のタンクトップ、そして薄手のカーディガンを羽織ったゾラもやって来た。
他の女性陣の水着と比べて露出の少ない格好だが、普段は男装の麗人のような雰囲気をしているゾラなので、そのモデル体型も相まってなんだかんだその格好も似合っていた。
「ナイルさんは真っ黒ですから暑そうですねぇ」
「そうなんだよ。 ミニャは暑さにも強いから、遊ぶ気満々なんだが」
「あ、良ければ向こうのパラソルの下に保冷の魔道具に入れた冷たい水や果物がありますから、好きに食べたり飲んだりしていいですよ」
「それは助かるね。 ナイル、行こうか。 ミニャは皆んなに遊んでもらいな。 私も後で行くから」
「ガァ」
「にゃっ!」
「ねぇ、アンちゃんー? いつまでも後ろでくっつかれてると暑いよー」
「だ、だってこんな肌を出した格好……!」
と、そんなゾラ達のすぐそばには、可愛らしい花柄の水着を着たキリカもいたのだが、その後ろにはよく目立つ金髪を輝かせているアンネリーゼが隠れていた。
どうやら、水着を着るのが初めてらしく、色々と恥ずかしいらしい。
「あー、前回来た時は泳がなかったもんね。 ……あ、そうだ。 えいっ♡」
「きゃああっ!? な、なにするんですの、キリカっ!」
「シュージさん、どうですか? アンちゃんの水着姿!」
「おお、とても似合っていますよ。 恥ずかしがる事無いと思います」
「あ、あうう……♡!」
いつまでも後ろから出てこないアンネリーゼに痺れを切らしたキリカは、アンネリーゼの体に抱きつくようにして、無理やりシュージの前にその姿を晒していった。
そんなアンネリーゼは濃紺のビキニを着ていて、腰には大きなリボンのようなものも付いており、とても似合っていて可愛らしい姿をしていた。
現在、肌をさらすことの恥ずかしさや、シュージに褒められた事の嬉しさやらなにやらで、その顔は真っ赤に染まっており、前世のビーチにいたら誰もが振り返るだろうと思うぐらい、その姿は魅力的だった。
「ほら、シュージさんもそう言ってるし、私達も同じような格好だし大丈夫だよ!」
「そ、そうかしら……?」
「ここにいるのは全員見知った顔だから、変なトラブルも無いから大丈夫! ほら、遊びに行こ!」
「あっ、ちょっ、キリカっ!」
キリカに引っ張られるような形で、アンネリーゼは海へと走っていった。
そんなメンバー達を微笑ましく見つつ、シュージはのんびりとバーベキューの準備をしていくのであった。
それで、帰りに関してはシュージと一部のメンバーは、転移門という長距離瞬間移動ができる魔道具を使って帰る事になっている。
理由としては、行きで野宿に関しての勉強はできたし、留守番しているメンバーがシュージのご飯を恋しく思っていたり、ギルドの掃除などもしないといけないという色んな理由がある。
それに、シュージは今後転移門を使う機会がそこそこあるだろうということで、その体験も兼ねて、今回は転移門で帰るのだ。
使用するにはそこそこお金がかかるが、新幹線を使うぐらいの感覚なので、ある程度は裕福な者であれば割と長距離移動は転移門を使うことが多いそうだ。
まぁ、転移門の設営には莫大なコストがかかるらしいので、世界中どこにでも飛べるわけでは無いのだが。
そんな今日は、なんと先日の食事会の礼として、この街にあるプライベートビーチを貸し切ってもらえたので、蒼天の風、潮騒の花のメンバーは皆んなでそのビーチにやって来ていた。
既に活発なメンバーは水着に着替えて海に入って泳いだり潜ったりして遊んでいた。
「お、シュージは泳がんのか~?」
と、そこへカグラとボリーがやって来た。
「僕はとりあえず昼食の準備を。 夜までここにいていいそうなので、昼ご飯食べたら少し海に入ろうかと思ってます」
「そうかそうか~」
「……バーベキュー?」
「はい。 こんな見晴らしのいいビーチなら、バーベキューが良いかと」
そう、シュージはコンロを何台か用意し、バーベキューの準備をしていた。
しかも今回は、以前蒼天の風の庭でやった時とは違い、鉄板や中華麺も用意してきたし、何より焼くのは肉も当然あるが、海鮮も沢山用意してきた。
「どこへ来てもシュージは変わらんね~」
「……手伝う?」
「ああ、大丈夫ですよ。 もう直ぐ火もつきますし、焼くのは皆さんに任せますから」
「ほんじゃ、沢山食べるためにも少し海にでも入ってくるわ~」
「……楽しみ」
海に向かうカグラとボリーの事を見送りつつ、シュージはコンロの火起こしと簡易テーブルなどの設営に勤しむ。
「あっ、シュージさん!」
「おや、セリアさん。 それに皆さんも」
と、カグラとボリーを見送ったのも束の間、今度はセリアを始め、両ギルドの女性陣が華麗な水着姿でビーチにやって来た。
セリアは赤いビキニを着ていて、海人族の特徴なのか、横腹の方にキラキラとした青白い鱗が少しついていた。
「わー! シュージ、今日はバーベキュー?」
「そうですよ」
「やったー! お肉ある?」
更に、フリルのついた可愛らしい黄色の水着を身につけたピュイが、食事の用意をしているシュージに走り寄って来た。
見てくれはとても可愛らしいのは間違いないピュイだが、本人的には色気よりも食い気らしく、机に並べられた材料を見てワクワクした表情を浮かべていた。
「お肉もありますし、海鮮も今回はありますよ」
「おおー! それは楽しみだねー!」
「もう少しで火の準備もできますから、それまで向こうにいるボリーさんなどと遊んで来るといいかと」
「あっ、本当だ! おーい、ボリー! あーそーぼー!」
自分の気持ちに真っ直ぐなピュイは、シュージに薦められた通りボリーの方へと翼を広げて飛んでいった。
「ふふ、シュージさんはどこでも変わりませんね」
「はは、カグラさん達にも言われました」
「ここに来てからも、毎日シュージさんの美味しいご飯が食べれてとても充実してます」
そう言うのは、白色のビキニに腰には薄手のパレオを巻いたグレースで、頭には大きな麦わら帽子を被っていた。
「グレースさんは泳がないんですか?」
「私は日陰でのんびりと皆さんの姿を眺めてようかと」
「それも良いですね」
「おおっ! シュージの体、なんだかんだ直接見るのは初めてだけど、やっぱりいいな!」
そうハイテンションでシュージに近づいて来たのは、黒のビキニでその見事な褐色肌を惜しげもなく晒したミノリだ。
今日は海なので、当然シュージも下は膝丈の海パン、上は薄い上着のようなものを前を開けて羽織っているため、その見事な胸筋や腹筋が顕になっていた。
筋肉フェチのミノリからしたら、シュージの筋肉はやはりとても好みなようで、シュージの周りをぐるぐる回りながら色んな角度でシュージの筋肉を見ていた。
「シュージ、触ってもいいか!?」
「うーん、今は食事の準備中なので、昼食が終わったらいいですよ」
「よっしゃ!」
「シュージ様、これは貝ですか?」
「そうですよ。 やはり海鮮バーベキューには貝が合うので」
「あんまり食べた事ないですけど、楽しみです」
そう言いながら貝の隙間からにょろんと出ている部分をちょいちょい突いているのは、水色のワンピースタイプの水着に、薄手のカーディガンを羽織ったメイだった。
「メイは泳がないんですか? あっちでリックとカインがはしゃいでましたけど」
「あー…… 私、あんまり泳いだ事なくて…… 泳いでみたいんですけどね」
「それなら、後で泳ぎ方を教えましょうか? 僕はある程度なら泳げるので」
「本当ですか? ぜひお願いしますっ」
「ガァ……」
「にゃー!」
「ナイル、無理についてこなくて良かったんだぞ?」
と、いつも通り従魔のナイルとミニャを連れた、水色ショートパンツに白のタンクトップ、そして薄手のカーディガンを羽織ったゾラもやって来た。
他の女性陣の水着と比べて露出の少ない格好だが、普段は男装の麗人のような雰囲気をしているゾラなので、そのモデル体型も相まってなんだかんだその格好も似合っていた。
「ナイルさんは真っ黒ですから暑そうですねぇ」
「そうなんだよ。 ミニャは暑さにも強いから、遊ぶ気満々なんだが」
「あ、良ければ向こうのパラソルの下に保冷の魔道具に入れた冷たい水や果物がありますから、好きに食べたり飲んだりしていいですよ」
「それは助かるね。 ナイル、行こうか。 ミニャは皆んなに遊んでもらいな。 私も後で行くから」
「ガァ」
「にゃっ!」
「ねぇ、アンちゃんー? いつまでも後ろでくっつかれてると暑いよー」
「だ、だってこんな肌を出した格好……!」
と、そんなゾラ達のすぐそばには、可愛らしい花柄の水着を着たキリカもいたのだが、その後ろにはよく目立つ金髪を輝かせているアンネリーゼが隠れていた。
どうやら、水着を着るのが初めてらしく、色々と恥ずかしいらしい。
「あー、前回来た時は泳がなかったもんね。 ……あ、そうだ。 えいっ♡」
「きゃああっ!? な、なにするんですの、キリカっ!」
「シュージさん、どうですか? アンちゃんの水着姿!」
「おお、とても似合っていますよ。 恥ずかしがる事無いと思います」
「あ、あうう……♡!」
いつまでも後ろから出てこないアンネリーゼに痺れを切らしたキリカは、アンネリーゼの体に抱きつくようにして、無理やりシュージの前にその姿を晒していった。
そんなアンネリーゼは濃紺のビキニを着ていて、腰には大きなリボンのようなものも付いており、とても似合っていて可愛らしい姿をしていた。
現在、肌をさらすことの恥ずかしさや、シュージに褒められた事の嬉しさやらなにやらで、その顔は真っ赤に染まっており、前世のビーチにいたら誰もが振り返るだろうと思うぐらい、その姿は魅力的だった。
「ほら、シュージさんもそう言ってるし、私達も同じような格好だし大丈夫だよ!」
「そ、そうかしら……?」
「ここにいるのは全員見知った顔だから、変なトラブルも無いから大丈夫! ほら、遊びに行こ!」
「あっ、ちょっ、キリカっ!」
キリカに引っ張られるような形で、アンネリーゼは海へと走っていった。
そんなメンバー達を微笑ましく見つつ、シュージはのんびりとバーベキューの準備をしていくのであった。
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