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#23 商品化について
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「2人とも、まだまだ他にもあるから、考えるのは終わってからにしたらどうだ?」
「はっ、確かにそれはそうですー!」
「他にも美味しそうなものが沢山ありますねー!」
「はは、では、他の料理の説明もしていきますね」
それからシュージは、シーザードレッシング、フレンチドレッシング、コブサラダドレッシングといった、こちらに来てから作ったサラダのドレッシング達に加え、焼肉のタレやポン酢、マヨネーズにケチャップといった汎用性の高い調味料や、実は先日作っておいたがまだ使っていなかった、自家製の中濃ソースやとんかつソースもお披露目した。
こちらのソース類に関しては、2~3日くらい作るのに時間がかかるため、中々に労力のかかる作業だったが、やっぱりソースもあった方が料理の幅は広がるし、何より今回伝える事で商品化されれば、苦労して手作りを毎回しなくてもいいので、頑張って作ったのだ。
「ふわぁ! 全部美味しいですー!」
「凄いですー!」
その甲斐もあって、用意した調味料やドレッシング系統はどれもマルゥとメルゥのお眼鏡に適ったようで、目をキラキラさせながら夢中で用意した料理を食べてくれた。
「はぁー、お腹いっぱいですー」
「いっぱい食べちゃいましたー」
「お粗末さまでした」
「シュージ君、これらはぜひ商品化しましょうー!」
「これは絶対売れますー! 市民から貴族に至るまで、皆んな気に入りますよー!」
「そう言ってもらえて良かったです。 こちらからもぜひお願いします」
「ではでは、色々と商品化に当たってのお話をしましょうー!」
それから一度、別のテーブルにシュージ達は移動した。
「まずはこれらの商品をうちで取り扱うにあたって、シュージ君にはアイデア料と使用料が支払われます!」
「それはどういうものなんですか?」
「アイデア料は、この商品の売り上げの…… うーん、大体は3%なんですけど、今回沢山アイデアをもらったので、5%をシュージ君に支払う事にします!」
「使用料は、僕達以外の商会が、例えばマヨネーズを売りたいってなったら、そのマヨネーズを売る権利を僕達から買うって感じですね! 僕達だけに専売して欲しいならそれはそれで構いませんけど、どうしますー?」
「いや、ぜひ他の商会にもレシピなどは渡しちゃってください。 僕の作ったレシピの改良や、何かと合わせて新しい商品にしたりするのも全然構いません」
「分かりましたー! その辺りの商品改良や研究にも細かいお金が発生するんですけど、ちゃんとそれらの一部もシュージ君に還元されますからご心配なく!」
「あ、それと、商品化にあたって実物が無いと作れないと思うので、持って帰る用のも用意しておきました」
「わぁー! 助かりますー!」
「食べてみた感じ、とても大衆向けだと思いますから、早めに商品化目指しますねー! 貴族にも、材料を高級にすれば卸せそうですしー!」
「ちなみにシュージ君は、貴族に呼ばれたりしたらどうしますー?」
「貴族の方にですか?」
「これだけ美味しい調味料なら、食に関心のある貴族は絶対飛びつきますよー! あの人達、暇…… ゲフンゲフン。 時間がありますしー」
「はは…… そうですね、もし単純に食に興味がある方ならお呼ばれしてもいいかもしれませんね」
「ではでは、その辺の選定は私達にお任せをー!」
「貴族にも良し悪しがありますから、良い付き合いが出来そうな方なら紹介しますよー!」
「助かります」
そんな風にマルゥとメルゥと商品化についての話を続け、終わる頃には日も暮れていたので、夕食も振る舞わせてもらった。
「「美味しいですー!!」」
結果、見事にシュージのご飯にハマった2人は、商品化についての話や商売についての話を土産に、頻繁に蒼天の風に顔を出すようになるのであった。
「はっ、確かにそれはそうですー!」
「他にも美味しそうなものが沢山ありますねー!」
「はは、では、他の料理の説明もしていきますね」
それからシュージは、シーザードレッシング、フレンチドレッシング、コブサラダドレッシングといった、こちらに来てから作ったサラダのドレッシング達に加え、焼肉のタレやポン酢、マヨネーズにケチャップといった汎用性の高い調味料や、実は先日作っておいたがまだ使っていなかった、自家製の中濃ソースやとんかつソースもお披露目した。
こちらのソース類に関しては、2~3日くらい作るのに時間がかかるため、中々に労力のかかる作業だったが、やっぱりソースもあった方が料理の幅は広がるし、何より今回伝える事で商品化されれば、苦労して手作りを毎回しなくてもいいので、頑張って作ったのだ。
「ふわぁ! 全部美味しいですー!」
「凄いですー!」
その甲斐もあって、用意した調味料やドレッシング系統はどれもマルゥとメルゥのお眼鏡に適ったようで、目をキラキラさせながら夢中で用意した料理を食べてくれた。
「はぁー、お腹いっぱいですー」
「いっぱい食べちゃいましたー」
「お粗末さまでした」
「シュージ君、これらはぜひ商品化しましょうー!」
「これは絶対売れますー! 市民から貴族に至るまで、皆んな気に入りますよー!」
「そう言ってもらえて良かったです。 こちらからもぜひお願いします」
「ではでは、色々と商品化に当たってのお話をしましょうー!」
それから一度、別のテーブルにシュージ達は移動した。
「まずはこれらの商品をうちで取り扱うにあたって、シュージ君にはアイデア料と使用料が支払われます!」
「それはどういうものなんですか?」
「アイデア料は、この商品の売り上げの…… うーん、大体は3%なんですけど、今回沢山アイデアをもらったので、5%をシュージ君に支払う事にします!」
「使用料は、僕達以外の商会が、例えばマヨネーズを売りたいってなったら、そのマヨネーズを売る権利を僕達から買うって感じですね! 僕達だけに専売して欲しいならそれはそれで構いませんけど、どうしますー?」
「いや、ぜひ他の商会にもレシピなどは渡しちゃってください。 僕の作ったレシピの改良や、何かと合わせて新しい商品にしたりするのも全然構いません」
「分かりましたー! その辺りの商品改良や研究にも細かいお金が発生するんですけど、ちゃんとそれらの一部もシュージ君に還元されますからご心配なく!」
「あ、それと、商品化にあたって実物が無いと作れないと思うので、持って帰る用のも用意しておきました」
「わぁー! 助かりますー!」
「食べてみた感じ、とても大衆向けだと思いますから、早めに商品化目指しますねー! 貴族にも、材料を高級にすれば卸せそうですしー!」
「ちなみにシュージ君は、貴族に呼ばれたりしたらどうしますー?」
「貴族の方にですか?」
「これだけ美味しい調味料なら、食に関心のある貴族は絶対飛びつきますよー! あの人達、暇…… ゲフンゲフン。 時間がありますしー」
「はは…… そうですね、もし単純に食に興味がある方ならお呼ばれしてもいいかもしれませんね」
「ではでは、その辺の選定は私達にお任せをー!」
「貴族にも良し悪しがありますから、良い付き合いが出来そうな方なら紹介しますよー!」
「助かります」
そんな風にマルゥとメルゥと商品化についての話を続け、終わる頃には日も暮れていたので、夕食も振る舞わせてもらった。
「「美味しいですー!!」」
結果、見事にシュージのご飯にハマった2人は、商品化についての話や商売についての話を土産に、頻繁に蒼天の風に顔を出すようになるのであった。
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