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#16 コンソメを使ってシチュー作り
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「さて、ではコンソメを使った料理を作りましょうか」
「あ、シュージ。 もし良ければ手伝わせてもらってもよろしくて?」
「もちろん歓迎ですよ。 アンネリーゼさんは料理の経験は?」
「それが、私はこのギルドに入った形が特殊で、あまり見習い期間がありませんでしたの。 だから、今の見習い組達とそこまで料理の腕は変わらない気がしますわ…… 色々教えてくださる?」
「そういうことなら簡単なことから始めましょうか」
「面倒臭いわよね……?」
「いえいえそんなこと。 新たな事を始めようと思うのは結構勇気がいるものです。 ましてやそれが得意じゃ無いこととなると。 だから、とても偉い事だと思いますよ」
「そ、そう……! 頑張るわっ」
「では、アンネリーゼさんはじゃがいもと人参の皮剥きをまずはお願いします。 出来たら一口大にカットもしちゃっていいですよ」
「分かったわ」
アンネリーゼには野菜を切ってもらい、その間シュージはコッコのもも肉を取り出し、小さめに切り分けていく。
それに軽く塩を振って下味を付けたら、フライパンで焼き色をつけて取り出す。
そして、玉ねぎをくし形に切り分けていく。
「あっ、玉ねぎ……」
「おや、アンネリーゼさんは玉ねぎ苦手ですか?」
「ああいえ、食べるのは大丈夫なのだけれど、前に玉ねぎを切った時に目から涙が止まらなくなってしまって、ちょっとトラウマが……」
「はは、あるあるですねぇ。 ですが、この玉ねぎは先程野菜室から冷蔵庫に入れてかなり冷やしておいたんです。 玉ねぎはこうして冷やしておくと、目を刺激する成分が飛びにくくなるんですよ」
「へぇ、もっと早く知りたかったわ」
まぁ、冷やしたからと言って全く目に来ないかと言われたらそうでも無いので、本当に嫌な場合はゴーグルとかをするのが1番だろう。
そんなキンキンに冷やした玉ねぎを大量に切っていき、その頃にはアンネリーゼの皮剥きも終わったようなので、アンネリーゼにはじゃがいも、シュージは人参を一口大に切り分けていった。
それらの野菜を切り終えたら、鍋にバターを溶かしてサラダ油も少しだけ入れ、油があったまったらそこに野菜を投入し、全体に油が絡まるくらいまで炒めていく。
それが済んだら今度は薄力粉を入れて再び軽く混ぜ、そこへ牛乳、水、ローリエ、そしてアンネリーゼに作ってもらったコンソメの顆粒を投入した。
「牛乳を火にかけるんですの……?」
「こちらではあまり無いですかね?」
「砂糖を入れてホットミルクにするなら分かるけれど、見た感じ違うわよね?」
「そうですね。 まぁ、不味くはなりませんから安心してください」
水分を入れてからは弱火と中火の間くらいの温度で、底が焦げないようちょこちょこかき混ぜつつ、20分ほど煮ていく。
その間もアンネリーゼにハムを小さめに切ってもらい、シュージはキャベツと人参を千切りにし、マヨネーズと酢などを合わせたドレッシングをかけて、コールスローサラダも作った。
こちらも味見をしてみたが、しっかりといい感じに作れていた。
「んっ、ちょっと酸っぱいわね。 でも、とっても美味しいわ」
「それは良かったです」
「シュージが作るサラダは種類があってすごいわね。 どれも全然違くて美味しいし」
「サラダは食事においてとても大事ですからね。 体づくりや健康にも必要不可欠ですから、美味しくたくさん食べてもらわないと」
「毎回そういうことを考えて作っているの?」
「そうですね。 美味しい食事はもちろん前提として、栄養のバランスが良くないと体に悪いですから」
「シュージは優しいのね。 人の事考えてそんな事するなんて」
「おや、それを言うならアンネリーゼさんもお優しいですよ?」
「私が?」
「ええ。 僕が悩んでいたところに躊躇いなく手を差し伸べてくださいましたから」
「それはまぁ、私なら簡単に出来ることだから……」
「それでも、僕はとてもとても感謝していますよ。 本人が苦に思っていなくとも、相手が感謝する行為なら、それは十分優しい行動だと言っていいと思います」
「そう…… シュージは大人ね」
「はは。 まぁ、少なくともアンネリーゼさんよりは長く生きてますから」
そうこう話していると、シチューがいい感じになってきたので、先程焼いた鶏肉を入れ、塩と胡椒で味を整えたら、再び軽く5分ほど煮ていく。
そして最後に、一口大にちぎったブロッコリーと白ワインにバターを加えてしっかりと混ぜたら、クリームシチューの完成だ。
ここ数日はライスが手に入って有頂天だったので、主食はライスだったが、今日は沢山あるパンを消費してもらうつもりだ。
パンは近くにあるパン屋と提携しているそうで、大量に余っているくらいなので。
「あ、シュージ。 もし良ければ手伝わせてもらってもよろしくて?」
「もちろん歓迎ですよ。 アンネリーゼさんは料理の経験は?」
「それが、私はこのギルドに入った形が特殊で、あまり見習い期間がありませんでしたの。 だから、今の見習い組達とそこまで料理の腕は変わらない気がしますわ…… 色々教えてくださる?」
「そういうことなら簡単なことから始めましょうか」
「面倒臭いわよね……?」
「いえいえそんなこと。 新たな事を始めようと思うのは結構勇気がいるものです。 ましてやそれが得意じゃ無いこととなると。 だから、とても偉い事だと思いますよ」
「そ、そう……! 頑張るわっ」
「では、アンネリーゼさんはじゃがいもと人参の皮剥きをまずはお願いします。 出来たら一口大にカットもしちゃっていいですよ」
「分かったわ」
アンネリーゼには野菜を切ってもらい、その間シュージはコッコのもも肉を取り出し、小さめに切り分けていく。
それに軽く塩を振って下味を付けたら、フライパンで焼き色をつけて取り出す。
そして、玉ねぎをくし形に切り分けていく。
「あっ、玉ねぎ……」
「おや、アンネリーゼさんは玉ねぎ苦手ですか?」
「ああいえ、食べるのは大丈夫なのだけれど、前に玉ねぎを切った時に目から涙が止まらなくなってしまって、ちょっとトラウマが……」
「はは、あるあるですねぇ。 ですが、この玉ねぎは先程野菜室から冷蔵庫に入れてかなり冷やしておいたんです。 玉ねぎはこうして冷やしておくと、目を刺激する成分が飛びにくくなるんですよ」
「へぇ、もっと早く知りたかったわ」
まぁ、冷やしたからと言って全く目に来ないかと言われたらそうでも無いので、本当に嫌な場合はゴーグルとかをするのが1番だろう。
そんなキンキンに冷やした玉ねぎを大量に切っていき、その頃にはアンネリーゼの皮剥きも終わったようなので、アンネリーゼにはじゃがいも、シュージは人参を一口大に切り分けていった。
それらの野菜を切り終えたら、鍋にバターを溶かしてサラダ油も少しだけ入れ、油があったまったらそこに野菜を投入し、全体に油が絡まるくらいまで炒めていく。
それが済んだら今度は薄力粉を入れて再び軽く混ぜ、そこへ牛乳、水、ローリエ、そしてアンネリーゼに作ってもらったコンソメの顆粒を投入した。
「牛乳を火にかけるんですの……?」
「こちらではあまり無いですかね?」
「砂糖を入れてホットミルクにするなら分かるけれど、見た感じ違うわよね?」
「そうですね。 まぁ、不味くはなりませんから安心してください」
水分を入れてからは弱火と中火の間くらいの温度で、底が焦げないようちょこちょこかき混ぜつつ、20分ほど煮ていく。
その間もアンネリーゼにハムを小さめに切ってもらい、シュージはキャベツと人参を千切りにし、マヨネーズと酢などを合わせたドレッシングをかけて、コールスローサラダも作った。
こちらも味見をしてみたが、しっかりといい感じに作れていた。
「んっ、ちょっと酸っぱいわね。 でも、とっても美味しいわ」
「それは良かったです」
「シュージが作るサラダは種類があってすごいわね。 どれも全然違くて美味しいし」
「サラダは食事においてとても大事ですからね。 体づくりや健康にも必要不可欠ですから、美味しくたくさん食べてもらわないと」
「毎回そういうことを考えて作っているの?」
「そうですね。 美味しい食事はもちろん前提として、栄養のバランスが良くないと体に悪いですから」
「シュージは優しいのね。 人の事考えてそんな事するなんて」
「おや、それを言うならアンネリーゼさんもお優しいですよ?」
「私が?」
「ええ。 僕が悩んでいたところに躊躇いなく手を差し伸べてくださいましたから」
「それはまぁ、私なら簡単に出来ることだから……」
「それでも、僕はとてもとても感謝していますよ。 本人が苦に思っていなくとも、相手が感謝する行為なら、それは十分優しい行動だと言っていいと思います」
「そう…… シュージは大人ね」
「はは。 まぁ、少なくともアンネリーゼさんよりは長く生きてますから」
そうこう話していると、シチューがいい感じになってきたので、先程焼いた鶏肉を入れ、塩と胡椒で味を整えたら、再び軽く5分ほど煮ていく。
そして最後に、一口大にちぎったブロッコリーと白ワインにバターを加えてしっかりと混ぜたら、クリームシチューの完成だ。
ここ数日はライスが手に入って有頂天だったので、主食はライスだったが、今日は沢山あるパンを消費してもらうつもりだ。
パンは近くにあるパン屋と提携しているそうで、大量に余っているくらいなので。
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