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第三章 獣人国へ
#70 尋問
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「まず初めに、君は帝国の人間で間違いないかい?」
「はい…… 私は帝国の人間です……」
ニコラスさんの質問に、猿ぐつわを外された研究者の男が正直に答える。
闇魔法を使ってみたのは初めてだけど、かなり強力だな…… そりゃあ重宝されるだろう。
「見た感じ、君は研究者のようだけど、なぜあんな場所に?」
「我々が作った魔導具の効果を直接見るために……」
「ふむ。 その言い方だと、魔導具を使って今回のスタンピードを起こしたみたいだけど、どうやったんだい?」
「ダンジョン自体に大量の魔力を流し込み…… それによってダンジョンの魔力を暴走させた……」
そんな事が出来るのか……?
スタンピードは本来、それなりの年月が経ったダンジョンに溜まっていた魔力が溢れて暴走し、魔物がダンジョン外に溢れ出すといった現象だ。
その現象を人為的に引き起こすためには、それこそ莫大な量の魔力が必要なんじゃないか?
「そこまでの魔力をどこから? 国の魔法使いを大量に動員でもしたのか?」
「3ヶ月程前に捕らえたエルフ…… それが魔力の源……」
「エルフだって!? ハーフエルフじゃない、純粋なエルフを帝国は捕らえたというのか!?」
研究者の男の発言に、これまでにないような慌てっぷりを見せるニコラスさん。
周りを見渡してみると、私兵の人達もノアルも少なからずビックリしているみたいだ。
それにしても、エルフか……
ファンタジー世界の定番種族だが、この世界にもいるんだな。
「ねぇ、ノアル? エルフってそんなに珍しいの?」
「……純粋なエルフはかなり少ないはず。 ……ハーフエルフやダークエルフはそれなりにいるけど、純粋なエルフは世界でも100と少し…… 200にも満たない数だって聞いたことある」
え、そんなに希少なのか!?
「彼らはこの国からかなり離れた小さな国で暮らしていて、独自の技術…… 特に魔法に関する事では右に出る種族はいないとされているんだ。 その内に有する魔力は1人でその辺の魔法使い百人分に匹敵するとも言われているね」
「それはすごいですね……」
他にもエルフに関してニコラスさんに聞いたところ、かなりの長命種であるが、同族で子を成しにくいことや、他種族と子を成した場合、生まれてくる子供は人間や獣人が相手だとハーフエルフ、魔族が相手だとダークエルフ、もしくは相手方の種族の子供が生まれてくるそうだ。
だが、今回の件で注目する場所は、エルフの魔力についてだろう。
研究者の男から話を聞くに、隷属の輪やダンジョンを暴走させた魔導具はエルフの魔力を主に使って起動させたらしい。
恐らく、今こうしている間にも、魔力を利用されているのではないかとも研究者の男は言っていた。
他にも、隷属の輪をどうやって作り、量産しているのかと言うことも聞き出せた。
どうやら、めちゃくちゃ大きな鉄の原石に隷属の付与をし、その原石を使って隷属の輪を作ることで、量産を可能にしているみたいだ。
なるほど、試したことは無かったけど、そういう風に魔導具を作ることも出来るのか……
今度試してみよう。
「ふむ、大体分かったよ。 僕から聞きたい事はもうないけど、ショーマ君達はなにか聞きたい事はあるかい?」
「いえ、僕は特にないです」
「……一つ聞きたい」
そう言ったノアルが、一歩前に踏み出し研究者の男の前に出る。
「……獣人国アラサドの端にある村を襲った魔物は、帝国の仕業?」
「はい…… 隷属の輪を使用した最終実験を獣人国の村で行いました……」
「……!!」
研究者の男の言葉を聞いた途端、ノアルの体からブワッと何かが溢れ出てくるように感じた。
これは…… 殺気だ。
横に立つノアルの方を見てみると、腰の双剣に手がかかっている。
「ノアル!」
それを見た僕は、ノアルの双剣に置かれた手に重ねる形で手を置き、ノアルと研究者の男の間に素早く割り込んだ。
「ショー……マ……」
「落ち着いて、ノアル。 手は出しちゃダメだよ」
「でも…… こいつらのせいで、村のみんなは……!」
「確かに、大事なものを奪われたノアルには、この男に手を出す権利はあるのかもしれないけど、怒りに任せてやり返したら、結局なにも変わらない。 残るのは虚しさだけだ」
「……っ」
「それに…… 僕個人的にも、ノアルのそんな姿は見たくないかな」
「……!! ……ごめん……なさい」
僕がそう言うと、ノアルは殺気を治め、体に入れていた力を抜いた。
「落ち着いた?」
「……ん」
「良かった。 あ、すいません、ニコラスさん。 勝手なことをしてしまって」
「ふぅ…… 正直、戦場に立たない僕からしたら、今の殺気はかなり心臓に悪かったよ」
「……ショーマのせいじゃない。 ……取り乱してほんとにごめんなさい」
本当に申し訳なく思ってるらしく、ニコラスさんや私兵の人たちに頭を下げるノアル。
猫耳も尻尾もへにゃりと垂れ下がってしまっている。
「あぁ、いいんだよ。 ノアル君の立場からして怒るのは当然だからね」
ニコラスさんはそう言って微笑んで許してくれた。
本当に優しい領主様である。
ノアルの質問も済んだので、研究者の男にかけていたヒュプノシスを解くと、男の首がガクンと落ち、そのまま意識を失ってしまった。
再び私兵の人達に縛られている研究者の男を横目に、僕達は牢から出て、次の牢へと場所を移す。
まだまだ時間かかりそうだな……
頑張っていかなければ。
*
「ふぅー、結局ほぼ1日使っちゃったね」
「……ね」
現在、僕とノアルはみけねこで夕食を食べ終え、部屋に戻ってきている。
結局、今日1日はニコラスさんのお手伝いで終わってしまった。
研究者の男を尋問した後、残りの2人にも色々と話を聞いたのだが、あの2人は帝国の諜報部隊だったらしく、元々はあの2人のみでダンジョンの魔力を暴走させるはずだったのだが、研究者の男が無理やり同行を申し出たため、その護衛も兼ねていたそうだ。
研究者の男は帝国ではそれなりの地位の人間だったみたいだな。
その他にも、前からウロナの森で度々目撃されていた怪しい男達の正体は帝国の諜報部隊だったことや、帝国では近頃、軍備が強化されており、詳しくは伝えられていないが、近々戦争を起こすのではないかとも語ってくれた。
「それにしても…… エルフ……か」
今日だけで色々と大事な話を聞いたが、僕の中で一番気になっているのは帝国に捕らえられたエルフの事だ。
研究者の男は、エルフの魔力を利用していると言っていたが、恐らくまともな方法じゃないだろう。
詳しくは聞きたくも無かったので聞いていないが。
うーん、とは言っても僕に何か出来るだろうか……?
ニコラスさんもどうにかしたいと言っていたものの、他国の国家施設に囚われているとなると、接触なんて容易には出来ないだろうし、ニコラスさん曰く、エルフを無理やり捕らえたとバレたらそれこそエルフの国だけじゃなく、色んな国が敵に回るだろうとも言っていた。
それほどこの世界でのエルフという存在は大きいのだ。
「……………………」
「ん? ノアル、どうしたの? なんか元気ないけど……」
そんな事を僕が一人で考えている間、ノアルはずっとベットの端に座って黙り込んでしまっていた。
「……ショーマは、昼間のノアルのこと、どう思った?」
「え? ああ、研究者の男に怒った時のこと?」
「……ん」
「正直、驚いたかな。 あそこまでノアルが人に対してあれほどの殺気をあらわにしたのは初めて見たから」
「……軽蔑、した?」
「してないよ。 どうして?」
「……自分でも、あんなに怒りで我を忘れるとは思ってなかった。 ……今、思い返すと、自分の中にあんな醜い感情が存在していたという事が……怖い」
ノアルはそう言うと、膝を抱えてその間に顔を埋めた。
「……自分が思ってるより、ノアルは汚かった。 ……こんな私が、ショーマの近くにいていいのかなって……」
最後の方の言葉は、少し掠れていた。
僕はそんなノアルの横に腰かけて口を開いた。
「さっきも言ったけど、僕はノアルを軽蔑なんてしてないよ。 不謹慎かもしれないけど、むしろ知らなかったノアルの一面が知れて良かったとさえ思ってる」
その言葉を聞いたノアルは顔を上げ、僕の顔を少し下から覗き込んできた。
どこかこちらの機嫌を伺っているようにも見える。
なので、僕は、そのノアルの目を真っ直ぐ見つめ返す。
「それに、僕がノアルと同じ立場に立たされたら、ノアルと同じようになってただろうしね。 もし、そうなったらノアルは僕の事、軽蔑する?」
ノアルは首を横にフルフル振って否定してくれた。
「これからも同じような事があるかもしれないけど、その度に僕はノアルの事を止めるよ。 だから、ノアルも、もし僕が我を忘れそうになったら止めてくれると嬉しいな」
「……んっ」
「ありがと。 ほら、だから泣かないで元気出して?」
「……ぐすっ。 ……泣いてない」
「はは、なら良かった。 じゃあそろそろ寝ようか。 明日も頑張ろうね?」
「……ん!」
うん、元気になったみたいで良かった。
ノアルのためにも、早いところ帝国に関する問題が解決すればいいんだけど…… 果たしてどうなるだろうか……
「はい…… 私は帝国の人間です……」
ニコラスさんの質問に、猿ぐつわを外された研究者の男が正直に答える。
闇魔法を使ってみたのは初めてだけど、かなり強力だな…… そりゃあ重宝されるだろう。
「見た感じ、君は研究者のようだけど、なぜあんな場所に?」
「我々が作った魔導具の効果を直接見るために……」
「ふむ。 その言い方だと、魔導具を使って今回のスタンピードを起こしたみたいだけど、どうやったんだい?」
「ダンジョン自体に大量の魔力を流し込み…… それによってダンジョンの魔力を暴走させた……」
そんな事が出来るのか……?
スタンピードは本来、それなりの年月が経ったダンジョンに溜まっていた魔力が溢れて暴走し、魔物がダンジョン外に溢れ出すといった現象だ。
その現象を人為的に引き起こすためには、それこそ莫大な量の魔力が必要なんじゃないか?
「そこまでの魔力をどこから? 国の魔法使いを大量に動員でもしたのか?」
「3ヶ月程前に捕らえたエルフ…… それが魔力の源……」
「エルフだって!? ハーフエルフじゃない、純粋なエルフを帝国は捕らえたというのか!?」
研究者の男の発言に、これまでにないような慌てっぷりを見せるニコラスさん。
周りを見渡してみると、私兵の人達もノアルも少なからずビックリしているみたいだ。
それにしても、エルフか……
ファンタジー世界の定番種族だが、この世界にもいるんだな。
「ねぇ、ノアル? エルフってそんなに珍しいの?」
「……純粋なエルフはかなり少ないはず。 ……ハーフエルフやダークエルフはそれなりにいるけど、純粋なエルフは世界でも100と少し…… 200にも満たない数だって聞いたことある」
え、そんなに希少なのか!?
「彼らはこの国からかなり離れた小さな国で暮らしていて、独自の技術…… 特に魔法に関する事では右に出る種族はいないとされているんだ。 その内に有する魔力は1人でその辺の魔法使い百人分に匹敵するとも言われているね」
「それはすごいですね……」
他にもエルフに関してニコラスさんに聞いたところ、かなりの長命種であるが、同族で子を成しにくいことや、他種族と子を成した場合、生まれてくる子供は人間や獣人が相手だとハーフエルフ、魔族が相手だとダークエルフ、もしくは相手方の種族の子供が生まれてくるそうだ。
だが、今回の件で注目する場所は、エルフの魔力についてだろう。
研究者の男から話を聞くに、隷属の輪やダンジョンを暴走させた魔導具はエルフの魔力を主に使って起動させたらしい。
恐らく、今こうしている間にも、魔力を利用されているのではないかとも研究者の男は言っていた。
他にも、隷属の輪をどうやって作り、量産しているのかと言うことも聞き出せた。
どうやら、めちゃくちゃ大きな鉄の原石に隷属の付与をし、その原石を使って隷属の輪を作ることで、量産を可能にしているみたいだ。
なるほど、試したことは無かったけど、そういう風に魔導具を作ることも出来るのか……
今度試してみよう。
「ふむ、大体分かったよ。 僕から聞きたい事はもうないけど、ショーマ君達はなにか聞きたい事はあるかい?」
「いえ、僕は特にないです」
「……一つ聞きたい」
そう言ったノアルが、一歩前に踏み出し研究者の男の前に出る。
「……獣人国アラサドの端にある村を襲った魔物は、帝国の仕業?」
「はい…… 隷属の輪を使用した最終実験を獣人国の村で行いました……」
「……!!」
研究者の男の言葉を聞いた途端、ノアルの体からブワッと何かが溢れ出てくるように感じた。
これは…… 殺気だ。
横に立つノアルの方を見てみると、腰の双剣に手がかかっている。
「ノアル!」
それを見た僕は、ノアルの双剣に置かれた手に重ねる形で手を置き、ノアルと研究者の男の間に素早く割り込んだ。
「ショー……マ……」
「落ち着いて、ノアル。 手は出しちゃダメだよ」
「でも…… こいつらのせいで、村のみんなは……!」
「確かに、大事なものを奪われたノアルには、この男に手を出す権利はあるのかもしれないけど、怒りに任せてやり返したら、結局なにも変わらない。 残るのは虚しさだけだ」
「……っ」
「それに…… 僕個人的にも、ノアルのそんな姿は見たくないかな」
「……!! ……ごめん……なさい」
僕がそう言うと、ノアルは殺気を治め、体に入れていた力を抜いた。
「落ち着いた?」
「……ん」
「良かった。 あ、すいません、ニコラスさん。 勝手なことをしてしまって」
「ふぅ…… 正直、戦場に立たない僕からしたら、今の殺気はかなり心臓に悪かったよ」
「……ショーマのせいじゃない。 ……取り乱してほんとにごめんなさい」
本当に申し訳なく思ってるらしく、ニコラスさんや私兵の人たちに頭を下げるノアル。
猫耳も尻尾もへにゃりと垂れ下がってしまっている。
「あぁ、いいんだよ。 ノアル君の立場からして怒るのは当然だからね」
ニコラスさんはそう言って微笑んで許してくれた。
本当に優しい領主様である。
ノアルの質問も済んだので、研究者の男にかけていたヒュプノシスを解くと、男の首がガクンと落ち、そのまま意識を失ってしまった。
再び私兵の人達に縛られている研究者の男を横目に、僕達は牢から出て、次の牢へと場所を移す。
まだまだ時間かかりそうだな……
頑張っていかなければ。
*
「ふぅー、結局ほぼ1日使っちゃったね」
「……ね」
現在、僕とノアルはみけねこで夕食を食べ終え、部屋に戻ってきている。
結局、今日1日はニコラスさんのお手伝いで終わってしまった。
研究者の男を尋問した後、残りの2人にも色々と話を聞いたのだが、あの2人は帝国の諜報部隊だったらしく、元々はあの2人のみでダンジョンの魔力を暴走させるはずだったのだが、研究者の男が無理やり同行を申し出たため、その護衛も兼ねていたそうだ。
研究者の男は帝国ではそれなりの地位の人間だったみたいだな。
その他にも、前からウロナの森で度々目撃されていた怪しい男達の正体は帝国の諜報部隊だったことや、帝国では近頃、軍備が強化されており、詳しくは伝えられていないが、近々戦争を起こすのではないかとも語ってくれた。
「それにしても…… エルフ……か」
今日だけで色々と大事な話を聞いたが、僕の中で一番気になっているのは帝国に捕らえられたエルフの事だ。
研究者の男は、エルフの魔力を利用していると言っていたが、恐らくまともな方法じゃないだろう。
詳しくは聞きたくも無かったので聞いていないが。
うーん、とは言っても僕に何か出来るだろうか……?
ニコラスさんもどうにかしたいと言っていたものの、他国の国家施設に囚われているとなると、接触なんて容易には出来ないだろうし、ニコラスさん曰く、エルフを無理やり捕らえたとバレたらそれこそエルフの国だけじゃなく、色んな国が敵に回るだろうとも言っていた。
それほどこの世界でのエルフという存在は大きいのだ。
「……………………」
「ん? ノアル、どうしたの? なんか元気ないけど……」
そんな事を僕が一人で考えている間、ノアルはずっとベットの端に座って黙り込んでしまっていた。
「……ショーマは、昼間のノアルのこと、どう思った?」
「え? ああ、研究者の男に怒った時のこと?」
「……ん」
「正直、驚いたかな。 あそこまでノアルが人に対してあれほどの殺気をあらわにしたのは初めて見たから」
「……軽蔑、した?」
「してないよ。 どうして?」
「……自分でも、あんなに怒りで我を忘れるとは思ってなかった。 ……今、思い返すと、自分の中にあんな醜い感情が存在していたという事が……怖い」
ノアルはそう言うと、膝を抱えてその間に顔を埋めた。
「……自分が思ってるより、ノアルは汚かった。 ……こんな私が、ショーマの近くにいていいのかなって……」
最後の方の言葉は、少し掠れていた。
僕はそんなノアルの横に腰かけて口を開いた。
「さっきも言ったけど、僕はノアルを軽蔑なんてしてないよ。 不謹慎かもしれないけど、むしろ知らなかったノアルの一面が知れて良かったとさえ思ってる」
その言葉を聞いたノアルは顔を上げ、僕の顔を少し下から覗き込んできた。
どこかこちらの機嫌を伺っているようにも見える。
なので、僕は、そのノアルの目を真っ直ぐ見つめ返す。
「それに、僕がノアルと同じ立場に立たされたら、ノアルと同じようになってただろうしね。 もし、そうなったらノアルは僕の事、軽蔑する?」
ノアルは首を横にフルフル振って否定してくれた。
「これからも同じような事があるかもしれないけど、その度に僕はノアルの事を止めるよ。 だから、ノアルも、もし僕が我を忘れそうになったら止めてくれると嬉しいな」
「……んっ」
「ありがと。 ほら、だから泣かないで元気出して?」
「……ぐすっ。 ……泣いてない」
「はは、なら良かった。 じゃあそろそろ寝ようか。 明日も頑張ろうね?」
「……ん!」
うん、元気になったみたいで良かった。
ノアルのためにも、早いところ帝国に関する問題が解決すればいいんだけど…… 果たしてどうなるだろうか……
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