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第三章 獣人国へ
#62 捕獲ミッション
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スタンピード。
それはこの世界においての災害の一つだ。
それが、この街に襲いかかろうとしていた。
「ギルドの調べによると、ウロナの森にあるダンジョンが暴走したようだね」
「あそこのダンジョンがスタンピードに入るのには確かあと数年の余地があったはずだが……」
「そうね、この前行った時には特に問題は無かったのに」
確か、スタンピードはダンジョンなどの魔力が集まる場所の魔力が蓄積され、暴走し、大量の魔物が発生するといった現象であると以前、ゲイルさんに教えてもらった。
本来、ダンジョンに留まるはずの魔物もダンジョン外へと出てきて暴れ始めるので、ダンジョン近くの街や村にとってはまさしく災害であるそうだ。
「報告では、魔物の群れがウロナの森を抜けるまで、あと1時間と少しだそうだ。 恐らく、魔物を迎撃する場所は森からこの街の間の1km範囲になるだろうね」
「こうしてはいれないな。 ミリー、それに、ショーマ達も取り敢えずギルドに行くぞ」
「そうね、急いで準備するわ」
「分かりました」
「……ん!」
「皆、この街を頼むよ…… 僕も準備が出来次第、向かうから」
その言葉に僕たちは頷き、執務室を後にした。
*
ギルドに入ると、そこには多くの冒険者が集まっていた。
皆、武器や防具の手入れや道具の確認などをして、この後の戦闘に備えているみたいだ。
「お、来たようだね。 待ってたよ」
そこには当然ユレーナさんもいて、色々な人に指示を飛ばしていたが、僕達に気づくとこちらに近付いてきて、話しかけてきてくれた。
「遅くなってすまない。 首尾はどうなっている?」
「もう既に半数近くの冒険者が外壁の近くに行ってるよ。 ゲイルとマイヤも既に行ったね」
「そうか、それでは私達も行こう。 ギルドマスター、あなたは行くのか?」
「もちろんさ。 後方で指示を出すだけなんてタマじゃないからね」
「それもそうだな。 それでは先に行っている」
「あぁ、行ってきな。 ショーマ、ノアル。 あんた達なら大丈夫だとは思うが、気をつけるんだよ」
「分かりました。 僕に出来ることをしようと思います」
「……ん、頑張る」
ギルドから出て、僕とノアル、クラウスさんとミリアンヌさんは駆け足で外壁へと向かう。
道中、街の外側に住んでいる人達が街の中央に向かって歩いてくるのをちらほら見かけた。
どうやら既に避難勧告が出ているみたいだ。
「どういった形で迎撃するのかは決まっているんですか?」
走りながらクラウスさんに訪ねてみる。
「いや、これといった形はない。 衛兵はともかく、冒険者達は基本、パーティー単位で動くだろうな」
「ねぇ、クラウス? 私とショーマ君は最初は外壁の上にいていいかしら?」
「大規模魔法を使うのか?」
「えぇ、最初の一陣くらいは2人いれば倒せると思うわ」
「そうか、ショーマはそれでいいか?」
「そうですね。 それじゃあ、魔法を撃ったら僕も前線へ向かいます。 ノアルはどうする?」
「……魔法を撃つ間は退がってないといけないし、ショーマと一緒にいる」
「それでは、私はゲイルとマイヤと合流しに行く。 そこで大規模魔法を使う事を集まっている者達にも伝えておこう」
「ありがとう。 気をつけてね、クラウス」
「ミリー達もな」
クラウスさんと外壁付近で別れ、僕とノアル、そしてミリアンヌさんは外壁に登る階段を駆け上がる。
外壁の上に登ると、街からウロナの森の入り口辺りに至るまでをほとんど見渡すことが出来た。
これなら魔法の発動範囲をしっかり把握することが出来るだろう。
さらに、外壁の上には、パーティーを組んでいない魔法使いや弓を使う遠距離攻撃タイプの冒険者が既に何人か集まっていた。
「あら、リムじゃない、なにしてるの? こんな所で」
その中には何故か非戦闘員であるはずのリムさんがいた。
「あ、ミリーさん! それに、ショーマさんにノアルさんも! 私は遠くから魔物の動向を伺う役割でここにいます。 私ならここからでも森の入り口まで見ることが出来るので」
「なるほどね。 それで、魔物達の動きはどう?」
「そろそろ森から出てくる頃です。 街に到達するまでは20分もないかと」
「そう、それならすぐに準備しないとね」
「あ、それともう一つあるんですけど…… 魔物が森を抜けてくるであろう場所はあの辺りなんですけど、そこから少し離れたあの辺りに怪しい人影が3つ程見えたんですよね……」
そう言ってリムさんは魔物が抜けてくる場所と、怪しい人影が見えた場所を指で示す。
「まさか、あそこに人がいるっていうの? それならなぜ魔物に襲われないのかしら……?」
「分かりません…… 考えられる可能性としては、気配を消すスキルなどを持っていたりするのかもしれません」
「もしかしたら、今回のスタンピードに何か関わりがあるんですかね?」
「可能性は十分あるわね。 けど、捕まえるにしても、どうやら隠れているみたいだし、近づいたら直ぐに逃げられるでしょうね…… 」
「そういう事なら、僕に任せてもらえませんか?」
「あら、なにか考えがあるの?」
「はい。 光魔法の一つに『インビジブル』という魔法があるので、それを使って姿を消して接近すれば気付かれないんじゃないかと」
インビジブルは周囲の光を屈折させ、自分の姿を周りから見えなくする魔法だ。
ここ数日、新しい武器や道具が作れないかと色々試している時に見つけた魔法だ。
ちなみに、インビジブルの魔法を付与した道具もいくつかアイテムボックスにしまってある。
まだ、試作段階だが。
「あぁ、マイヤもたまに使ってるわね。 確かに、あの魔法を使えばそうそう気づかれはしないでしょうけど、どうやって近付くつもり?」
「スカイボードを使って飛んで行こうかと。 最大出力で行けば30秒くらいで近づけると思います」
「あの距離を30秒ですか…… とんでもないですね」
「放っておくと、いつ逃げ出すか分からないので早速行っていいですか? 絶対、無理はしないので」
「……えぇ、申し訳ないけど、それしかないようだしお願いしてもいいかしら? 私もなんとなくだけど、その3人は逃がさない方がいい気がする」
「分かりました。 えっと、ノアルは……」
「……もちろん、一緒に行く」
「ありがとう。 スカイボードの操作に気をつけてね」
「……ん、大丈夫」
「頼んだわよ2人とも。 でも、絶対深追いはしないようにね」
「ショーマさん、ノアルさん…… お気をつけて……」
「はい、必ず戻ってきます」
「……任せて」
僕とノアルは、スカイボードに魔力を流し、起動させる。
宙に浮いた僕達を見て、周りにいた冒険者達がどよめきだしたが、あまり気にしてはいられないのでスルーする。
「それじゃあ、行ってきます。 『インビジブル』」
僕とノアルの姿を光魔法で消す。
あれ? 僕からはうっすらとだけどノアルの姿が見えるな。
ノアルも同様で、僕の姿が見えてるみたいだ。
周りの人達が「消えた!?」とか言ってるから見えなくなってるのは間違いないと思うけど……
……よく分からないけど、まぁ、こっちの方が分かりやすいからいいか。
魔法にいちいち疑問を向けていたらキリが無くなってしまうし。
「それじゃあ、全速力で行こうか。 着地点はあそこにいる3人組を挟む形でいこう。 僕が奥側に行くからノアルは手前側からお願い。 スカイボードはその辺に置いておいていいよ。 事が終わった後で回収しよう」
「……ん、了解」
簡単な作戦を立て、僕らはスカイボードに付与されたウィンドの魔法を発動させ、猛スピードで外壁から飛び立った。
それからビューンとあっという間に森の近くまで来ると、木と木の間に男が3人ほど隠れているのを見つけた。
1人は体を乗り出して、魔物の群れの方に目を向けてはいるが。
その後ろで隠れている2人は黒い忍者みたいな格好で、身を乗り出している男は白衣を着た研究者のような格好をしている。
……ん?
あの研究者の白衣の後ろに描かれている紋章って、確か……
……これはなんとしてでも捕まえて話を聞かなくてはな。
もしかしたら、今回のスタンピードの件についての重大な情報が得られるかもしれない。
僕とノアルは少し距離を離して、音を立てないようにゆっくりと地面に着地した。
さて、どうやって捕まえようかな。
それはこの世界においての災害の一つだ。
それが、この街に襲いかかろうとしていた。
「ギルドの調べによると、ウロナの森にあるダンジョンが暴走したようだね」
「あそこのダンジョンがスタンピードに入るのには確かあと数年の余地があったはずだが……」
「そうね、この前行った時には特に問題は無かったのに」
確か、スタンピードはダンジョンなどの魔力が集まる場所の魔力が蓄積され、暴走し、大量の魔物が発生するといった現象であると以前、ゲイルさんに教えてもらった。
本来、ダンジョンに留まるはずの魔物もダンジョン外へと出てきて暴れ始めるので、ダンジョン近くの街や村にとってはまさしく災害であるそうだ。
「報告では、魔物の群れがウロナの森を抜けるまで、あと1時間と少しだそうだ。 恐らく、魔物を迎撃する場所は森からこの街の間の1km範囲になるだろうね」
「こうしてはいれないな。 ミリー、それに、ショーマ達も取り敢えずギルドに行くぞ」
「そうね、急いで準備するわ」
「分かりました」
「……ん!」
「皆、この街を頼むよ…… 僕も準備が出来次第、向かうから」
その言葉に僕たちは頷き、執務室を後にした。
*
ギルドに入ると、そこには多くの冒険者が集まっていた。
皆、武器や防具の手入れや道具の確認などをして、この後の戦闘に備えているみたいだ。
「お、来たようだね。 待ってたよ」
そこには当然ユレーナさんもいて、色々な人に指示を飛ばしていたが、僕達に気づくとこちらに近付いてきて、話しかけてきてくれた。
「遅くなってすまない。 首尾はどうなっている?」
「もう既に半数近くの冒険者が外壁の近くに行ってるよ。 ゲイルとマイヤも既に行ったね」
「そうか、それでは私達も行こう。 ギルドマスター、あなたは行くのか?」
「もちろんさ。 後方で指示を出すだけなんてタマじゃないからね」
「それもそうだな。 それでは先に行っている」
「あぁ、行ってきな。 ショーマ、ノアル。 あんた達なら大丈夫だとは思うが、気をつけるんだよ」
「分かりました。 僕に出来ることをしようと思います」
「……ん、頑張る」
ギルドから出て、僕とノアル、クラウスさんとミリアンヌさんは駆け足で外壁へと向かう。
道中、街の外側に住んでいる人達が街の中央に向かって歩いてくるのをちらほら見かけた。
どうやら既に避難勧告が出ているみたいだ。
「どういった形で迎撃するのかは決まっているんですか?」
走りながらクラウスさんに訪ねてみる。
「いや、これといった形はない。 衛兵はともかく、冒険者達は基本、パーティー単位で動くだろうな」
「ねぇ、クラウス? 私とショーマ君は最初は外壁の上にいていいかしら?」
「大規模魔法を使うのか?」
「えぇ、最初の一陣くらいは2人いれば倒せると思うわ」
「そうか、ショーマはそれでいいか?」
「そうですね。 それじゃあ、魔法を撃ったら僕も前線へ向かいます。 ノアルはどうする?」
「……魔法を撃つ間は退がってないといけないし、ショーマと一緒にいる」
「それでは、私はゲイルとマイヤと合流しに行く。 そこで大規模魔法を使う事を集まっている者達にも伝えておこう」
「ありがとう。 気をつけてね、クラウス」
「ミリー達もな」
クラウスさんと外壁付近で別れ、僕とノアル、そしてミリアンヌさんは外壁に登る階段を駆け上がる。
外壁の上に登ると、街からウロナの森の入り口辺りに至るまでをほとんど見渡すことが出来た。
これなら魔法の発動範囲をしっかり把握することが出来るだろう。
さらに、外壁の上には、パーティーを組んでいない魔法使いや弓を使う遠距離攻撃タイプの冒険者が既に何人か集まっていた。
「あら、リムじゃない、なにしてるの? こんな所で」
その中には何故か非戦闘員であるはずのリムさんがいた。
「あ、ミリーさん! それに、ショーマさんにノアルさんも! 私は遠くから魔物の動向を伺う役割でここにいます。 私ならここからでも森の入り口まで見ることが出来るので」
「なるほどね。 それで、魔物達の動きはどう?」
「そろそろ森から出てくる頃です。 街に到達するまでは20分もないかと」
「そう、それならすぐに準備しないとね」
「あ、それともう一つあるんですけど…… 魔物が森を抜けてくるであろう場所はあの辺りなんですけど、そこから少し離れたあの辺りに怪しい人影が3つ程見えたんですよね……」
そう言ってリムさんは魔物が抜けてくる場所と、怪しい人影が見えた場所を指で示す。
「まさか、あそこに人がいるっていうの? それならなぜ魔物に襲われないのかしら……?」
「分かりません…… 考えられる可能性としては、気配を消すスキルなどを持っていたりするのかもしれません」
「もしかしたら、今回のスタンピードに何か関わりがあるんですかね?」
「可能性は十分あるわね。 けど、捕まえるにしても、どうやら隠れているみたいだし、近づいたら直ぐに逃げられるでしょうね…… 」
「そういう事なら、僕に任せてもらえませんか?」
「あら、なにか考えがあるの?」
「はい。 光魔法の一つに『インビジブル』という魔法があるので、それを使って姿を消して接近すれば気付かれないんじゃないかと」
インビジブルは周囲の光を屈折させ、自分の姿を周りから見えなくする魔法だ。
ここ数日、新しい武器や道具が作れないかと色々試している時に見つけた魔法だ。
ちなみに、インビジブルの魔法を付与した道具もいくつかアイテムボックスにしまってある。
まだ、試作段階だが。
「あぁ、マイヤもたまに使ってるわね。 確かに、あの魔法を使えばそうそう気づかれはしないでしょうけど、どうやって近付くつもり?」
「スカイボードを使って飛んで行こうかと。 最大出力で行けば30秒くらいで近づけると思います」
「あの距離を30秒ですか…… とんでもないですね」
「放っておくと、いつ逃げ出すか分からないので早速行っていいですか? 絶対、無理はしないので」
「……えぇ、申し訳ないけど、それしかないようだしお願いしてもいいかしら? 私もなんとなくだけど、その3人は逃がさない方がいい気がする」
「分かりました。 えっと、ノアルは……」
「……もちろん、一緒に行く」
「ありがとう。 スカイボードの操作に気をつけてね」
「……ん、大丈夫」
「頼んだわよ2人とも。 でも、絶対深追いはしないようにね」
「ショーマさん、ノアルさん…… お気をつけて……」
「はい、必ず戻ってきます」
「……任せて」
僕とノアルは、スカイボードに魔力を流し、起動させる。
宙に浮いた僕達を見て、周りにいた冒険者達がどよめきだしたが、あまり気にしてはいられないのでスルーする。
「それじゃあ、行ってきます。 『インビジブル』」
僕とノアルの姿を光魔法で消す。
あれ? 僕からはうっすらとだけどノアルの姿が見えるな。
ノアルも同様で、僕の姿が見えてるみたいだ。
周りの人達が「消えた!?」とか言ってるから見えなくなってるのは間違いないと思うけど……
……よく分からないけど、まぁ、こっちの方が分かりやすいからいいか。
魔法にいちいち疑問を向けていたらキリが無くなってしまうし。
「それじゃあ、全速力で行こうか。 着地点はあそこにいる3人組を挟む形でいこう。 僕が奥側に行くからノアルは手前側からお願い。 スカイボードはその辺に置いておいていいよ。 事が終わった後で回収しよう」
「……ん、了解」
簡単な作戦を立て、僕らはスカイボードに付与されたウィンドの魔法を発動させ、猛スピードで外壁から飛び立った。
それからビューンとあっという間に森の近くまで来ると、木と木の間に男が3人ほど隠れているのを見つけた。
1人は体を乗り出して、魔物の群れの方に目を向けてはいるが。
その後ろで隠れている2人は黒い忍者みたいな格好で、身を乗り出している男は白衣を着た研究者のような格好をしている。
……ん?
あの研究者の白衣の後ろに描かれている紋章って、確か……
……これはなんとしてでも捕まえて話を聞かなくてはな。
もしかしたら、今回のスタンピードの件についての重大な情報が得られるかもしれない。
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