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第三章 獣人国へ
閑話 銀色の花(2)
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それからというもの、ドレアス大団長はよく庭園を訪れ、その度になにかと私に絡んできた。
拒むことも出来たのだろうが、この前、彼と会ったときの温もりを忘れられず、特に拒む理由も見つからなかったので、一緒に話したり、庭園を見て回ったり、再び会議を抜け出した彼が部下に連行されるのを見送ったりと、以前の私の生活に比べたら数倍賑やかになったと思う。
そして、心のどこかで彼との時間を楽しんでいる自分がいた。
そんな中、私はルコシール様に呼ばれ、いつもの執務室に来ていた。
「……仕事ですか?」
「はい。 今回の仕事は国境付近にいる盗賊団の情報収集をする事です。 毎度言っていますが、別に首を取ってくる必要はないですから。 情報を持って帰ってきてくれればそれでいいので、気を付けて行ってきてください」
「……分かりました。 ……準備をして、すぐに出ます」
「無事に戻ってきてくださいね」
「……はい、失礼します」
執務室から出た私は、準備をするため、直ぐに行動を開始した。
*
「ギャハハハ! おら、お前ら! 今日は大儲けだ! たらふく飲めー!」
「「「ウォーーー!!」」」
(……既にこの盗賊団が今後どう動くかの計画は調べ終えましたね。 後は、この盗賊団を……)
私は今、盗賊団のアジトの屋根裏に忍び込んで、様子を伺っています。
いつもなら、今やっている宴で酔い潰れた奴等を攻撃するのだが……
……本当に殺すのか?
命じられてもいないのに?
《理由もなく人を殺すのはただの殺人鬼と変わらないが、お前さんにはなにか理由があるかい?》
(……っ!)
先日のドレアス大団長の言葉と同時に、彼に抱き留められた時の彼の体温を思い出した。
今、下にいるのは、彼と同じ体温を持った人だ。
例え悪党だろうと、そこは変わらない。
……それに気付いてしまった。
私にはもう、彼らを殺す事は…… 出来ない。
私は、盗賊達を殺さず、情報を記した魔導具を手に、報告へと戻っていった。
*
「お疲れ様です、アルジェさん。 情報も完璧に収集してきたみたいですね」
「……はい」
「おや、どうかしましたか?」
「……いえ、なんでもありません。 ……失礼します」
私は報告を済ませ、足早に執務室を後にした。
向かうのは、いつもの庭園。
一刻も早く、心を落ち着けたかった。
庭園に辿り着き、ベンチに腰掛ける。
……やはり、ここの空気は落ち着く。
だが、その時間も長くは続かなかった。
「おう、隊長さんじゃねぇか。 お疲れさん」
私の心を乱す、一番の原因が来たからだ。
「なんかあったか? 顔色が悪いぞ?」
「……仕事で少し」
「ほう、なにがあったんだ?」
「……人を、殺せなかったんです」
「ふむ……? 殺せという任務だったのか?」
「……いえ、情報収集のみです」
「ならいいじゃねぇか。 なんでそんなに落ち込んでんだ?」
「……私は、ターゲットを大体の場合、殺してきました。 ……職業が暗殺者ですし、殺したのはどうしようもないくらいの犯罪者ばかりですから、今までの自分に後悔はありません。 ……ですが、今回の盗賊団の連中を殺す事は出来ませんでした。 ……その原因は、大団長、あなたです」
「む? そうなのか?」
「……あなたの言葉を聞いてから、色々と考えさせられました。 ……私はもう、人を殺す事は出来ないのかもしれません」
私はもう、無価値だ。
暗殺者の職業を持ちながら、人を殺す事が出来なくなった自分を必要とする者はいないだろう。
「……あなたのせいで、私の生きている価値は無くなりました。 ……なので、あなたに会うのもこれが最後になるでしょう」
「辞めるのか?」
「……はい」
「そうか」
ドレアス大団長はそう言って大きく息を吐くと、清々しい顔で私の顔を見つめ、口を開く。
「それじゃあ、俺と共に来ないか?」
「……え?」
「俺がお前さんの人生を変えちまったのなら、責任を取らないとな」
「……な、なにを言って?」
彼はそう言って、私の前に跪くと、私の手を取る。
……人を沢山殺した、汚れきった手を。
「この先のお前さんの人生は、俺が責任を持って面倒を見る。 だから、俺と共に生きよう。 この先、死ぬまでずっとだ」
「……そ、それは」
「まぁ、いきなり恋仲っつーのは無理があるだろうから、友人とか、仲間ってとこからだな」
「……わ、私は、人殺しです」
「前にも言っただろ。 それは俺も一緒だ。 むしろ、お似合いなんじゃないか? まぁ、俺もお前も、国のために動いた結果なのだから、それで文句を言う奴がいたら、俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「……で、ですが」
「もちろん、今までの事を忘れろって訳じゃねぇよ。 人を殺したってんなら…… それが例え悪党だろうが敵だろうが、他人の人生をめちゃくちゃにしちまったのなら、それを背負って生き続けなければならない。 それが、責任ってやつだ。 だから、お前さんの人生を変えちまった責任を取らせてもらう」
「……強引な人ですね」
「おう、よく言われるな」
一見すると、強引で我儘な言葉に聞こえるかもしれないが、その言葉の中に、私の事を想っている彼の優しさを感じ取る事が出来た。
「……あなたのせいで、私の人生はめちゃくちゃになりました。 ……なので、責任、取ってください」
「おう! 任せとけ!」
彼はそう言うとニカッと笑い、立ち上がって私の手をしっかりと握った。
やはり、安心してしまう。
彼の温かい体温を感じると。
「そんじゃ、俺もついでに辞めるとするか」
「……え?」
「そもそも、俺に大団長なんて立場合わねぇからな。 前々から辞めてやろうと思ってたから、お前と一緒に辞めちまう事にするわ」
「……そ、そんな! ……あなたは、私と違ってこの国に必要です!」
「いーや、もう決めた。 って事でルコの所に行こうぜ!」
「……い、今からですか!? ……って、きゃっ! な、なにするんですか!?」
「ん? 抱き抱えてるんだが?」
「そういう事じゃありません!!」
「お? いつもと違って元気じゃねぇか。 そっちの方が俺は好きだぞ?」
「なっ!? す、好きって……!? あ、あぅあぅ……」
生まれて初めて真っ直ぐに伝えられた好意に私は、これでもかという程に慌ててしまいました。
「よし、なんか知らんが大人しくなったな! それじゃあ、行くぞ!」
そう言って彼は私を抱き抱えたまま走り出します。
「って、このまま行くんですか!? お、降ろしてください~~!!」
*
「ふふっ」
「……どうしたの、お母さん?」
「いえ、この人と一緒になった時のことを思い出してしまいまして」
「ああ、あの時は本当に大騒ぎでしたよ。 なにせ、騎士団大団長と諜報部隊長が同時に辞めると王に直談判したんですから。 しかも、王はその要求をすんなり受け入れてしまいましたし」
「まぁ、ルコなら断らないと思ってはいたがな。 なにせ、アルジェの事を気にかけてくれと頼んできたのはあいつだしな」
「それをあなたから聞いた時は驚きましたよ。 まさか、ルコシール様が私の事をそこまで考えていたとは思っていませんでしたから」
「あいつはずっとアルジェを辞めさせたがってたからな。 俺も同時に辞めるのは予想外だったみたいだが」
「本当ですよ…… あの後、騎士団も大変だったんですからね? というか、たまには王都に来て顔を出してください。 一応、名誉騎士団員という事なんですから」
「考えておこう! 騎士団はともかく、ルコには久しぶりに会いたいからな」
「……王様優しいから、また会いたい」
「ぜひ、来てください」
このような暖かい日々が戻ってきて良かった。
ノアルも、夫も、この村もショーマさんに救ってもらえて本当に良かった。
彼には本当に感謝してもしきれない。
「……ん?」
「あら? どうしたの、ノアル?」
「……誰か、戦ってる?」
「え?」
皆、ノアルの言葉を聞いて耳をすませると、確かに金属と金属がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「なぜだ? 騎士団の奴らは何をしている?」
「分かりません…… とりあえず様子を見に行きます!」
「俺達も行くぞ」
そう言って、私達は家から出て、音のなる方へ向かうと、そこには……
騎士団の者達に攻撃を受ける、ショーマさんの姿があった。
拒むことも出来たのだろうが、この前、彼と会ったときの温もりを忘れられず、特に拒む理由も見つからなかったので、一緒に話したり、庭園を見て回ったり、再び会議を抜け出した彼が部下に連行されるのを見送ったりと、以前の私の生活に比べたら数倍賑やかになったと思う。
そして、心のどこかで彼との時間を楽しんでいる自分がいた。
そんな中、私はルコシール様に呼ばれ、いつもの執務室に来ていた。
「……仕事ですか?」
「はい。 今回の仕事は国境付近にいる盗賊団の情報収集をする事です。 毎度言っていますが、別に首を取ってくる必要はないですから。 情報を持って帰ってきてくれればそれでいいので、気を付けて行ってきてください」
「……分かりました。 ……準備をして、すぐに出ます」
「無事に戻ってきてくださいね」
「……はい、失礼します」
執務室から出た私は、準備をするため、直ぐに行動を開始した。
*
「ギャハハハ! おら、お前ら! 今日は大儲けだ! たらふく飲めー!」
「「「ウォーーー!!」」」
(……既にこの盗賊団が今後どう動くかの計画は調べ終えましたね。 後は、この盗賊団を……)
私は今、盗賊団のアジトの屋根裏に忍び込んで、様子を伺っています。
いつもなら、今やっている宴で酔い潰れた奴等を攻撃するのだが……
……本当に殺すのか?
命じられてもいないのに?
《理由もなく人を殺すのはただの殺人鬼と変わらないが、お前さんにはなにか理由があるかい?》
(……っ!)
先日のドレアス大団長の言葉と同時に、彼に抱き留められた時の彼の体温を思い出した。
今、下にいるのは、彼と同じ体温を持った人だ。
例え悪党だろうと、そこは変わらない。
……それに気付いてしまった。
私にはもう、彼らを殺す事は…… 出来ない。
私は、盗賊達を殺さず、情報を記した魔導具を手に、報告へと戻っていった。
*
「お疲れ様です、アルジェさん。 情報も完璧に収集してきたみたいですね」
「……はい」
「おや、どうかしましたか?」
「……いえ、なんでもありません。 ……失礼します」
私は報告を済ませ、足早に執務室を後にした。
向かうのは、いつもの庭園。
一刻も早く、心を落ち着けたかった。
庭園に辿り着き、ベンチに腰掛ける。
……やはり、ここの空気は落ち着く。
だが、その時間も長くは続かなかった。
「おう、隊長さんじゃねぇか。 お疲れさん」
私の心を乱す、一番の原因が来たからだ。
「なんかあったか? 顔色が悪いぞ?」
「……仕事で少し」
「ほう、なにがあったんだ?」
「……人を、殺せなかったんです」
「ふむ……? 殺せという任務だったのか?」
「……いえ、情報収集のみです」
「ならいいじゃねぇか。 なんでそんなに落ち込んでんだ?」
「……私は、ターゲットを大体の場合、殺してきました。 ……職業が暗殺者ですし、殺したのはどうしようもないくらいの犯罪者ばかりですから、今までの自分に後悔はありません。 ……ですが、今回の盗賊団の連中を殺す事は出来ませんでした。 ……その原因は、大団長、あなたです」
「む? そうなのか?」
「……あなたの言葉を聞いてから、色々と考えさせられました。 ……私はもう、人を殺す事は出来ないのかもしれません」
私はもう、無価値だ。
暗殺者の職業を持ちながら、人を殺す事が出来なくなった自分を必要とする者はいないだろう。
「……あなたのせいで、私の生きている価値は無くなりました。 ……なので、あなたに会うのもこれが最後になるでしょう」
「辞めるのか?」
「……はい」
「そうか」
ドレアス大団長はそう言って大きく息を吐くと、清々しい顔で私の顔を見つめ、口を開く。
「それじゃあ、俺と共に来ないか?」
「……え?」
「俺がお前さんの人生を変えちまったのなら、責任を取らないとな」
「……な、なにを言って?」
彼はそう言って、私の前に跪くと、私の手を取る。
……人を沢山殺した、汚れきった手を。
「この先のお前さんの人生は、俺が責任を持って面倒を見る。 だから、俺と共に生きよう。 この先、死ぬまでずっとだ」
「……そ、それは」
「まぁ、いきなり恋仲っつーのは無理があるだろうから、友人とか、仲間ってとこからだな」
「……わ、私は、人殺しです」
「前にも言っただろ。 それは俺も一緒だ。 むしろ、お似合いなんじゃないか? まぁ、俺もお前も、国のために動いた結果なのだから、それで文句を言う奴がいたら、俺がぶっ飛ばしてやるよ」
「……で、ですが」
「もちろん、今までの事を忘れろって訳じゃねぇよ。 人を殺したってんなら…… それが例え悪党だろうが敵だろうが、他人の人生をめちゃくちゃにしちまったのなら、それを背負って生き続けなければならない。 それが、責任ってやつだ。 だから、お前さんの人生を変えちまった責任を取らせてもらう」
「……強引な人ですね」
「おう、よく言われるな」
一見すると、強引で我儘な言葉に聞こえるかもしれないが、その言葉の中に、私の事を想っている彼の優しさを感じ取る事が出来た。
「……あなたのせいで、私の人生はめちゃくちゃになりました。 ……なので、責任、取ってください」
「おう! 任せとけ!」
彼はそう言うとニカッと笑い、立ち上がって私の手をしっかりと握った。
やはり、安心してしまう。
彼の温かい体温を感じると。
「そんじゃ、俺もついでに辞めるとするか」
「……え?」
「そもそも、俺に大団長なんて立場合わねぇからな。 前々から辞めてやろうと思ってたから、お前と一緒に辞めちまう事にするわ」
「……そ、そんな! ……あなたは、私と違ってこの国に必要です!」
「いーや、もう決めた。 って事でルコの所に行こうぜ!」
「……い、今からですか!? ……って、きゃっ! な、なにするんですか!?」
「ん? 抱き抱えてるんだが?」
「そういう事じゃありません!!」
「お? いつもと違って元気じゃねぇか。 そっちの方が俺は好きだぞ?」
「なっ!? す、好きって……!? あ、あぅあぅ……」
生まれて初めて真っ直ぐに伝えられた好意に私は、これでもかという程に慌ててしまいました。
「よし、なんか知らんが大人しくなったな! それじゃあ、行くぞ!」
そう言って彼は私を抱き抱えたまま走り出します。
「って、このまま行くんですか!? お、降ろしてください~~!!」
*
「ふふっ」
「……どうしたの、お母さん?」
「いえ、この人と一緒になった時のことを思い出してしまいまして」
「ああ、あの時は本当に大騒ぎでしたよ。 なにせ、騎士団大団長と諜報部隊長が同時に辞めると王に直談判したんですから。 しかも、王はその要求をすんなり受け入れてしまいましたし」
「まぁ、ルコなら断らないと思ってはいたがな。 なにせ、アルジェの事を気にかけてくれと頼んできたのはあいつだしな」
「それをあなたから聞いた時は驚きましたよ。 まさか、ルコシール様が私の事をそこまで考えていたとは思っていませんでしたから」
「あいつはずっとアルジェを辞めさせたがってたからな。 俺も同時に辞めるのは予想外だったみたいだが」
「本当ですよ…… あの後、騎士団も大変だったんですからね? というか、たまには王都に来て顔を出してください。 一応、名誉騎士団員という事なんですから」
「考えておこう! 騎士団はともかく、ルコには久しぶりに会いたいからな」
「……王様優しいから、また会いたい」
「ぜひ、来てください」
このような暖かい日々が戻ってきて良かった。
ノアルも、夫も、この村もショーマさんに救ってもらえて本当に良かった。
彼には本当に感謝してもしきれない。
「……ん?」
「あら? どうしたの、ノアル?」
「……誰か、戦ってる?」
「え?」
皆、ノアルの言葉を聞いて耳をすませると、確かに金属と金属がぶつかり合う音が聞こえてきた。
「なぜだ? 騎士団の奴らは何をしている?」
「分かりません…… とりあえず様子を見に行きます!」
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