51 / 90
第三章 獣人国へ
#49 手伝い
しおりを挟む
「族長ー! あ、それにアルジェ様も! 丁度良かった! 少し聞いてもらいたい事があるのでこちらに来てくれませんかー!?」
「分かったー! 今向かうから少し待っていろ! ……って事で悪いなショーマ、少し俺達は行かなきゃならん。 この村を見て回りたかったらノアルに案内してもらってくれ!」
「分かりました。 また後でお会いしましょう」
「ノアル? ショーマさんの事頼んだわよ?」
「……ん、任された」
ドレアスさんとアルジェさんは新たに用事が出来たみたいなので、一旦ここで別れる。
やっぱり族長ともなると忙しいんだろうなー。
「……どこ行く?」
「んー、とりあえず村を周ってみたいな」
「……分かった、着いてきて」
そう言ってノアルは僕の手を取り歩き始める。
「ちょっ……! ノアル!? 速い! 速いよ!」
「……あ」
ノアルはどうやら、自分の大好きな村を一刻も早く案内したいらしく、ものすごい速さで歩き出した。
「そ、そんなに急ぎではないから普通に周ろう? ……あと、出来れば手は離したいかな」
「……分かった。 ……手はダメ」
やっぱり手は繋いだままか……
ノアルは気にしてないみたいだけど腕を組んでいた時から周りの視線が凄い飛んでくるんだよね……
特に、男の獣人の人からの視線が痛い……
そんな僕の気も知らず、ノアルは嬉しそうに僕と手を繋いで村を案内している。
なぜ嬉しそうか分かるかというと、これでもかというほど、尻尾や耳がユラユラ、ピコピコと動いているからである。
そんなノアルに連れられ村を歩いていていると、やはり村の外側に行くに連れて、建物や地面がボロボロになっているのが目立っていた。
今は冒険者や獣人達が協力して瓦礫の撤去をしている。
残っている冒険者達は、村の瓦礫を取り除く所くらいまでは協力するつもりなのだと、先程少し言葉を交わした冒険者の1人が言っていた。
「家を建てるのにはいろんな知識がいるから、俺達が口や手を出すべきじゃない」との事で、瓦礫の撤去までに止めるそうだ。
その作業も今日中には終わるそうで、残った冒険者達は明日の朝にはまとまって帰るらしい。
話を聞いた冒険者は申し訳なさそうにそう言っていたが、十分助けになっているだろう。
僕もその作業を手伝おうとしたのだが、ノアルだけじゃなく、そこで作業をしていた人達全員に止められてしまった。
曰く、病み上がりなんだから無理をするな、これくらいなら自分達で出来る、恩人を働かせる訳にはいかない、などなど色んな理由の下、僕の申し出はアッサリ断られた。
「なにも、皆で断らなくても……」
「……皆、ショーマが無理する事知ってる」
「瓦礫の撤去をしてて、無理し過ぎて倒れる事は無いと思うんだけどな……」
「……前科持ちは信用出来ない。 ……少なくとも今日は大人しくしてて」
「……分かったよー」
周りの人達も口々にノアルの意見に賛同してくるので、若干へこんだ。
流石にもう倒れる事はしないつもりなのだが信用されてないなぁ……
仕方ないので、作業をしている人達に「頑張ってください」と言ってその場を後にした。
*
ある程度、村全体を見て周ったので、僕達は村の中央付近に戻ってきたのだが、そこには獣人の人達が集まっていた。
さらに言うと、ほとんどが女性の人達だ。
「おや! あんたは恩人さんじゃないか! 元気になったんだねぇ!」
僕達が近づくと、恰幅のいい人の良さそうな獣人のおばちゃんが話しかけてきた。
「おかげさまで元気になりました。 ところで、皆さんはなにをしているんですか?」
「あたしらは男どもの昼飯の準備だよ! 今はなに作るか相談してるんだが、決まってなくてねぇ。 どうしたもんかと思ってるんだ」
「そうなんですか。 ちなみにどんな食材があるんですか?」
「コッコの肉が大量にあるのと、今はライスを大量に炊いて……」
「え!? お米あるんですか!?」
「おぉ、どうしたんだい? そんな血相変えて。 お米がなんだか知らないが、獣人国ではライスは普通に食べるよ」
そうなのか!
正直なところ、とても嬉しい。
ハゾットの街の市場ではざっと見た感じ売っていなかったから無いものだと思っていたが、この世界にもお米がしっかり存在してくれていて良かった。
やっぱり日本人だからか、僕はパンよりも米の方が好きだ。
それに、洋食より和食の方が好みでもある。
「すいません、僕も料理していいですか?」
「ん? あんた料理出来るのかい?」
「はい、人並みには出来ます。 久しぶりにお米…… ライスを見たのでそれを使った料理を作ろうかと。 いいよね? ノアル?」
「……ん、いいよ。 ……疲れたりしたら止めてね?」
「大丈夫だよ、料理するだけだし」
さて、なにを作ろうかな。
コッコの肉が沢山あるみたいだけど、普通の鶏肉なんだろうか?
見た感じ胸肉っぽいんだけど。
「すいません、このお肉の味見したいので、火は使えますかね?」
「ああ、それならこいつがあるから大丈夫だよ」
そう言って、獣人のおばちゃんが渡してきたのは、カセットコンロのような魔導具だった。
「魔導コンロだよ。 大体の家庭に一個はあるからここにもいっぱいあるから遠慮なく使っておくれ」
「そうなんですね。 それならありがたく使わせてもらいます」
そんな物があるなら買っておきたかったな。
道具屋に行ったときには見逃していたのだろうか?
渡されたコンロに油を引いて、コッコの肉を焼いて試食する。
味付けは塩のみだ。
うん、やっぱり胸肉だな。 相変わらず地球のものと比べて旨味がすごいが。
「……なに作るの?」
「ライスも大量にあるみたいだし、丼ものにしようかな。 作業している人達はガッツリ食べたいだろうし」
鶏胸肉という事で、照り焼き丼を作ろうかな。
フーミ鳥で作ったのも美味しかったけど、コッコの肉で作っても美味しく出来るだろう。
コッコの肉を一口大にカットして、塩胡椒で下味をつけておく。
そして、酒やみりん、醤油や酢などを先に合わせておく。
ちなみに、前回と同じでみりんは料理酒と砂糖を合わせたみりんもどきだ。
それが終わったら、用意しておいた大きめのフライパンを使って大量に焼き上げる。
焦げ目がついた辺りでさっき作っておいた合わせ調味料を入れて、汁気が無くなるまでフライパンで炒める。
「こんな感じでいいかな。 味の方は…… うん、美味しい」
味見をしてみても、なにも問題はなかった。
調味料とかはかなり適当に入れたのだが、家事スキルの影響もあってか、ものすごく適量になったみたいだ。
「……美味しそう」
「味見してみる? あ、それじゃあ、ちょっと早いけど昼ごはんにしようか。 作業をしてる人達が来る前に食べておいた方がいいよね」
「……ん!」
「おや、なんだい美味しそうだね」
「皆さんも先に食べますか? 今、ここにいる人達の分ならすぐ作れるので」
「そうだね、男共が来たら食う時間ないだろうから先に食べておこうか!」
「それじゃあ、各自で食べたい量のライスを器によそって、この机に置いていってください。 ノアルは出来上がったお肉をライスの上に適量乗せていってくれる?」
「……ん、分かった。 ……ショーマはライスの量どれくらい?」
「んー、僕は後で自分用に作るからいいよ。 数日食べてないのに、いきなり照り焼きはちょっとお腹に優しくないからね」
「……分かった」
ライスがあるので、後でお粥でも作って食べよう。
幸い食欲はあるので、少しずつお腹の調子も整えていくことにする。
まぁ、僕のことは置いておいて、作った照り焼き丼を、ここにいた女性の方々に提供したところ……
「これは美味しいねぇ! ライスにもとても合ってる!」
「食べやすいですね!」
「……ん、とても美味しい」
概ね好評みたいで良かった。
今回の照り焼きはお酢を入れて作ったので、サッパリして食べやすいと思う。
女性陣から太鼓判を押されたので、引き続き大量にあるコッコの肉を使って、照り焼きを作り続ける。
女性陣からも何人か、僕と並列して照り焼きを作ってもらうことにもなった。
うん、このペースなら十分な量が作れるだろう。
男性陣は沢山食べるだろうから、沢山作らないとなー。
「分かったー! 今向かうから少し待っていろ! ……って事で悪いなショーマ、少し俺達は行かなきゃならん。 この村を見て回りたかったらノアルに案内してもらってくれ!」
「分かりました。 また後でお会いしましょう」
「ノアル? ショーマさんの事頼んだわよ?」
「……ん、任された」
ドレアスさんとアルジェさんは新たに用事が出来たみたいなので、一旦ここで別れる。
やっぱり族長ともなると忙しいんだろうなー。
「……どこ行く?」
「んー、とりあえず村を周ってみたいな」
「……分かった、着いてきて」
そう言ってノアルは僕の手を取り歩き始める。
「ちょっ……! ノアル!? 速い! 速いよ!」
「……あ」
ノアルはどうやら、自分の大好きな村を一刻も早く案内したいらしく、ものすごい速さで歩き出した。
「そ、そんなに急ぎではないから普通に周ろう? ……あと、出来れば手は離したいかな」
「……分かった。 ……手はダメ」
やっぱり手は繋いだままか……
ノアルは気にしてないみたいだけど腕を組んでいた時から周りの視線が凄い飛んでくるんだよね……
特に、男の獣人の人からの視線が痛い……
そんな僕の気も知らず、ノアルは嬉しそうに僕と手を繋いで村を案内している。
なぜ嬉しそうか分かるかというと、これでもかというほど、尻尾や耳がユラユラ、ピコピコと動いているからである。
そんなノアルに連れられ村を歩いていていると、やはり村の外側に行くに連れて、建物や地面がボロボロになっているのが目立っていた。
今は冒険者や獣人達が協力して瓦礫の撤去をしている。
残っている冒険者達は、村の瓦礫を取り除く所くらいまでは協力するつもりなのだと、先程少し言葉を交わした冒険者の1人が言っていた。
「家を建てるのにはいろんな知識がいるから、俺達が口や手を出すべきじゃない」との事で、瓦礫の撤去までに止めるそうだ。
その作業も今日中には終わるそうで、残った冒険者達は明日の朝にはまとまって帰るらしい。
話を聞いた冒険者は申し訳なさそうにそう言っていたが、十分助けになっているだろう。
僕もその作業を手伝おうとしたのだが、ノアルだけじゃなく、そこで作業をしていた人達全員に止められてしまった。
曰く、病み上がりなんだから無理をするな、これくらいなら自分達で出来る、恩人を働かせる訳にはいかない、などなど色んな理由の下、僕の申し出はアッサリ断られた。
「なにも、皆で断らなくても……」
「……皆、ショーマが無理する事知ってる」
「瓦礫の撤去をしてて、無理し過ぎて倒れる事は無いと思うんだけどな……」
「……前科持ちは信用出来ない。 ……少なくとも今日は大人しくしてて」
「……分かったよー」
周りの人達も口々にノアルの意見に賛同してくるので、若干へこんだ。
流石にもう倒れる事はしないつもりなのだが信用されてないなぁ……
仕方ないので、作業をしている人達に「頑張ってください」と言ってその場を後にした。
*
ある程度、村全体を見て周ったので、僕達は村の中央付近に戻ってきたのだが、そこには獣人の人達が集まっていた。
さらに言うと、ほとんどが女性の人達だ。
「おや! あんたは恩人さんじゃないか! 元気になったんだねぇ!」
僕達が近づくと、恰幅のいい人の良さそうな獣人のおばちゃんが話しかけてきた。
「おかげさまで元気になりました。 ところで、皆さんはなにをしているんですか?」
「あたしらは男どもの昼飯の準備だよ! 今はなに作るか相談してるんだが、決まってなくてねぇ。 どうしたもんかと思ってるんだ」
「そうなんですか。 ちなみにどんな食材があるんですか?」
「コッコの肉が大量にあるのと、今はライスを大量に炊いて……」
「え!? お米あるんですか!?」
「おぉ、どうしたんだい? そんな血相変えて。 お米がなんだか知らないが、獣人国ではライスは普通に食べるよ」
そうなのか!
正直なところ、とても嬉しい。
ハゾットの街の市場ではざっと見た感じ売っていなかったから無いものだと思っていたが、この世界にもお米がしっかり存在してくれていて良かった。
やっぱり日本人だからか、僕はパンよりも米の方が好きだ。
それに、洋食より和食の方が好みでもある。
「すいません、僕も料理していいですか?」
「ん? あんた料理出来るのかい?」
「はい、人並みには出来ます。 久しぶりにお米…… ライスを見たのでそれを使った料理を作ろうかと。 いいよね? ノアル?」
「……ん、いいよ。 ……疲れたりしたら止めてね?」
「大丈夫だよ、料理するだけだし」
さて、なにを作ろうかな。
コッコの肉が沢山あるみたいだけど、普通の鶏肉なんだろうか?
見た感じ胸肉っぽいんだけど。
「すいません、このお肉の味見したいので、火は使えますかね?」
「ああ、それならこいつがあるから大丈夫だよ」
そう言って、獣人のおばちゃんが渡してきたのは、カセットコンロのような魔導具だった。
「魔導コンロだよ。 大体の家庭に一個はあるからここにもいっぱいあるから遠慮なく使っておくれ」
「そうなんですね。 それならありがたく使わせてもらいます」
そんな物があるなら買っておきたかったな。
道具屋に行ったときには見逃していたのだろうか?
渡されたコンロに油を引いて、コッコの肉を焼いて試食する。
味付けは塩のみだ。
うん、やっぱり胸肉だな。 相変わらず地球のものと比べて旨味がすごいが。
「……なに作るの?」
「ライスも大量にあるみたいだし、丼ものにしようかな。 作業している人達はガッツリ食べたいだろうし」
鶏胸肉という事で、照り焼き丼を作ろうかな。
フーミ鳥で作ったのも美味しかったけど、コッコの肉で作っても美味しく出来るだろう。
コッコの肉を一口大にカットして、塩胡椒で下味をつけておく。
そして、酒やみりん、醤油や酢などを先に合わせておく。
ちなみに、前回と同じでみりんは料理酒と砂糖を合わせたみりんもどきだ。
それが終わったら、用意しておいた大きめのフライパンを使って大量に焼き上げる。
焦げ目がついた辺りでさっき作っておいた合わせ調味料を入れて、汁気が無くなるまでフライパンで炒める。
「こんな感じでいいかな。 味の方は…… うん、美味しい」
味見をしてみても、なにも問題はなかった。
調味料とかはかなり適当に入れたのだが、家事スキルの影響もあってか、ものすごく適量になったみたいだ。
「……美味しそう」
「味見してみる? あ、それじゃあ、ちょっと早いけど昼ごはんにしようか。 作業をしてる人達が来る前に食べておいた方がいいよね」
「……ん!」
「おや、なんだい美味しそうだね」
「皆さんも先に食べますか? 今、ここにいる人達の分ならすぐ作れるので」
「そうだね、男共が来たら食う時間ないだろうから先に食べておこうか!」
「それじゃあ、各自で食べたい量のライスを器によそって、この机に置いていってください。 ノアルは出来上がったお肉をライスの上に適量乗せていってくれる?」
「……ん、分かった。 ……ショーマはライスの量どれくらい?」
「んー、僕は後で自分用に作るからいいよ。 数日食べてないのに、いきなり照り焼きはちょっとお腹に優しくないからね」
「……分かった」
ライスがあるので、後でお粥でも作って食べよう。
幸い食欲はあるので、少しずつお腹の調子も整えていくことにする。
まぁ、僕のことは置いておいて、作った照り焼き丼を、ここにいた女性の方々に提供したところ……
「これは美味しいねぇ! ライスにもとても合ってる!」
「食べやすいですね!」
「……ん、とても美味しい」
概ね好評みたいで良かった。
今回の照り焼きはお酢を入れて作ったので、サッパリして食べやすいと思う。
女性陣から太鼓判を押されたので、引き続き大量にあるコッコの肉を使って、照り焼きを作り続ける。
女性陣からも何人か、僕と並列して照り焼きを作ってもらうことにもなった。
うん、このペースなら十分な量が作れるだろう。
男性陣は沢山食べるだろうから、沢山作らないとなー。
752
お気に入りに追加
2,255
あなたにおすすめの小説
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
異世界に射出された俺、『大地の力』で快適森暮らし始めます!
らもえ
ファンタジー
旧題:異世界に射出された俺、見知らぬ森の真中へ放り出される。周りには木しか生えていないけどお地蔵さんに貰ったレアスキルを使って何とか生き延びます。
俺こと杉浦耕平は、学校帰りのコンビニから家に帰る途中で自称神なるものに拉致される。いきなり攫って異世界へ行けとおっしゃる。しかも語り口が軽くどうにも怪しい。
向こうに行っても特に使命は無く、自由にしていいと言う。しかし、もらえたスキルは【異言語理解】と【簡易鑑定】のみ。いや、これだけでどうせいっちゅーに。そんな俺を見かねた地元の地蔵尊がレアスキルをくれると言うらしい。やっぱり持つべきものは地元の繋がりだよね!
それで早速異世界転移!と思いきや、異世界の高高度の上空に自称神の手違いで射出されちまう。紐なしバンジーもしくはパラシュート無しのスカイダイビングか?これ。
自称神様が何かしてくれたお陰で何とか着地に成功するも、辺りは一面木ばっかりの森のど真ん中。いやこれ遭難ですやん。
そこでお地蔵さんから貰ったスキルを思い出した。これが意外とチートスキルで何とか生活していくことに成功するのだった。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑
★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位!
★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント)
「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」
『醜い豚』
『最低のゴミクズ』
『無能の恥晒し』
18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。
優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。
魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。
ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。
プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。
そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。
ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。
「主人公は俺なのに……」
「うん。キミが主人公だ」
「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」
「理不尽すぎません?」
原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。
※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる