37 / 90
第二章 新たな出会い
#35 料理を作ろう!
しおりを挟む
「よし、じゃあ料理しようか」
「……おー」
僕達は明日からの食事を作るために、みけねこの厨房に立っている。
ララさんは買い物に行っていて留守にしていたので、ミルドさんに入っていいか聞いたところ、話が通っていたみたいですんなりOKをもらえた。
「ちなみにノアルは料理は出来る?」
「……あんま出来ない。 ……けど、何か手伝いたい」
「ありがとう。 それじゃあ、少し手伝ってもらおうかな。 包丁は使える?」
「……使えると思う」
「それなら、この食パンの耳を切り取ってくれる? あ、耳は捨てないで取っておいていいからね」
「……ん、分かった」
これから作るのは、外でも気軽に食べれるサンドイッチだ。
理由としては、何が起きるか分からない野宿では、手早く食べられるものの方がいいだろうと思ったからだ。
それに、作るのも楽だし量も作れて、挟む具材を変えれば2日くらいなら飽きずに食べれる気がするので、サンドイッチを大量に作る事にした。
ノアルが食パンを切っている間、僕はフライパンで魔物肉を各種少しだけ焼いてみることにする。
一応、全て鑑定はしてあっさりしているとか、がっつりしているとか、大体の傾向は分かっているのだが、食べてみないとなんとも言えないので、少し味見してみようと思う。
美味しいと勧められたから大丈夫だとは思うが。
ちなみに今回買った魔物肉は、オーク、フーミ鳥、爪熊、レッドウルフの4種類だ。
オークやフーミ鳥は豚や鳥の魔物なので、どんな味なのかはある程度、予想できるのだが、爪熊やレッドウルフの肉は全くもって未知数だ。
未知数だが、少し楽しみでもある。
どんな味や食感なんだろうか。
最初はオーク肉から焼き上げることにした。
見た目は完全に豚ロースなので、下処理も今まで自分がやっていたようにすることにした。
まずは、そのオーク肉を味見用に一口サイズにカットする。
ノアルの分も用意しとこうかな。
次に、脂身の部分に深く切り込みを入れて、格子状に筋繊維を断ち切る。
こうすると焼いた事で起きる収縮を防げ、食感が柔らかくなるらしい。
味付けはシンプルに塩でいいかな?
味見だしね。
熱しておいたフライパンに油を引いて、最初は脂身の部分を中火で少し焦げ目が付くまで焼き上げる。
これは、適度に脂を抜いて、食感を良くするためだ。
それが終わったら、赤身の部分に火を通していく訳だが、火力は弱火でじっくりと焼く。
豚肉はしっかり火を通すべきではあるが、あんまり強い火力で焼いてしまうと、パサパサになってしまうので、両面2分ずつくらいかけて、低温でじっくり焼いた方がいいらしい。
一応言っておくと、僕の料理知識に関してはネットとか、料理を始める時に数冊だけ買った料理本からの情報がほとんどで、自分が見つけたものではない。
先人たちの努力の賜物である。
肉を焼きながら隣で頑張っているノアルの作業を見てみる。
包丁を使う動きは、見ていて少し危なっかしいけれど、そこまで問題はなく食パンの耳を切り分けることが出来ているみたいだ。
耳のあるサンドイッチもあるけれど、僕は無い方が好きなので今回は無しにする。
残ったパンの耳は、厨房にオーブンがあったので、後でラスクにでもしようかな。
そんな事を考えている内に、オーク肉がいい感じに焼けてきた。
アイテムボックスからフォークを出して少し刺してみると、透明な脂が浮き出て、中まで火が通ったことが分かったので火を止める。
もう一つフォークを出し、作業中のノアルに差し出した。
「……どしたの?」
「ノアルは味を知ってるかもしれないけど、僕は食べたことないから、味見用に焼いてみたんだ。 ノアルの分も焼いたから食べてみて?」
「……ん、ありがと」
ノアルと一緒に、オーク肉を口に運んでみる。
「これは…… 美味しいな。 僕が食べてきた豚肉より全然美味しいや」
「……いつも食べてたのと違う」
「え? そうなの?」
「……柔らかいし、味もすごく美味しい。 ……いつもはもう少しパサパサしてる」
初めて魔物肉を食べてみた感想としては、とりあえずめちゃくちゃ美味しかった。
やはり、豚肉と味や食感は似ているが、旨味のようなものが地球の豚肉に比べてとても強い。
ただ、食べ慣れているはずのノアルもなぜか驚いてる。
オーク肉はよく出回っているらしいし、何が違うんだろう?
「なんか違う肉買ったのかな?」
「……オーク肉ではあるけど、今まで食べてきたものより美味しい。 ……ショーマが作ってくれたからかも」
僕が作ったから?
あ、もしかして、家事スキルの影響かな?
スキル説明欄には調理の効率が良くなるって書いてあったから、例えば適当に振った塩の量が最適な量になったりするんじゃないか?
なにせ、Lv8だし。
まぁ、困るものでもないし、むしろ助かるから前向きに捉える事にしよう。
「魔物肉って本当に美味しいんだね。 他のも少し、焼いてみようか」
その後はフーミ鳥に爪熊にレッドウルフと続けて焼き上げ、試食してみる。
フーミ鳥はもも肉のような部分で、これまた地球のものと基本は同じだが、とても美味しかった。
爪熊の肉は脂身が多めで、ちゃんと火を通そうと思って焼いてみたら、脂身の一部が溶け出してすごくいい匂いがした。
脂身の融点が低いんだな。
いざ食べてみると、懸念していた臭みとかは全く無くて、脂は甘く食感も柔らかいし、噛めば噛む程旨味が出てきてとても美味しい肉だった。
最後にレッドウルフの肉だが、これまでの魔物肉と違って、少し硬めの肉だった。
けれど、美味しくないなんてことは全く無く、煮込んだりしたら柔らかくなって美味しいかなと思ったりした。
「うん、全部美味しかったね。 レッドウルフの肉以外はサンドイッチにも挟めそうだし、いい買い物をしたよ」
「……どれも、今まで食べたものより美味しかった。 ……ショーマ、料理上手い」
「いや、まだ焼いただけだから。 これからだよ」
さて、まずは時間のかかるものから取り掛かろう。
アイテムボックスから、使うものを一通り取り出しておいてから調理を始める。
まずは、レッドウルフの肉を一口サイズにカットして、塩で下味をつけた後、フライパンで軽く焼き色が付くまで炒めておく。
火がある程度通ったら火を止め、一旦置いておく。
次に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを熱して溶かしておいたバターと一緒に鍋でサッと炒める。
全体にバターがまわったら、レッドウルフの肉と小麦粉を入れて粉っぽさが無くなるまでこれまた炒める、
粉っぽさが消えたら、それらを混ぜながら水を少しずつ加え、煮立ったらフタをして弱火で10分程煮込む。
「……何作ってる?」
「クリームシチューだよ。 食べたことない?」
「……ないと思う」
お、そうなのか。
あんまりこの世界では広まっていないのかな?
「夜は少し冷えるからね。 旅先でも、鍋で作っておけば皿に入れるだけで食べられるからいいと思ってさ。 アイテムボックスに入れておけば、いつでも出来たてだしね」
「……なるほど、便利」
「ちょっと時間あるし、さっきのパンの耳使ってもう一品作ろうか。 これは料理というより、お菓子に近いかもしれないけど。 簡単な作業だし、ノアルもやる?」
「……ん、やる」
煮込むのを待っている間、もう一品つまめるものを作るべく、バターを厨房にあった小さめのフライパンで溶かして、準備していく。
ノアルには大量の耳をボウルに移してもらった。
厨房にあるものは使っていいとララさんに言われているので、ボウルもありがたく使わせてもらう。
終わったらしっかりと洗っておくつもりだ。
バターが溶けたら砂糖と、これまた香辛料屋に売っていた粉末状のシナモンを混ぜ合わせる。
パンの耳は二斤分くらいあるので、結構な量を使うことになった。
「じゃあ、ノアルは僕がこのバターをかけていくから、このヘラでパンを混ぜて、バターが行き渡るようにしてくれない?」
「……分かった」
「何回かに分けてかけていくからねー? それじゃあ、いくよー?」
僕がバターを回すようにパンにかけていって、それをノアルが混ぜていく。 うん、やっぱり2人でやる方が楽だなー。 1人でやると少しこの作業忙しいんだよね。
「そうそう、全体をかき混ぜるような感じで……、うん、上手い上手い」
「……ちょっと楽しい」
その言葉と一緒に、猫耳もピクピク、尻尾もゆらゆらしていた。
楽しんでくれてるようでなによりだね。
何回か同じ作業を繰り返し、全体にバターが行き渡ったら、オーブンの天板にパンを並べて時間をかけて焼き上げる。
20分くらいで出来るかな?
そんな作業をしていたら、クリームシチューの方もいい感じに火が通ったみたいだ。
フタを開け、牛乳と塩、胡椒を加えて今度は混ぜながらとろみがつくまで中火で加熱する。
地球ではここでコンソメ顆粒とかを加えていたんだけど、レッドウルフの旨味がたくさん出てそうなので、余計な味付けはしないでおく。
足りなければ後で足せばいいしね。
とろみがついたらまたフタをして、再び弱火で3分程煮込む。
うん、かなり手際よくできたな。
久しぶりだったけど、ちゃんとできて良かった。
多分、家事スキルの補正もかかってるんだろうなぁ。
サンドイッチとかも作らなきゃだし、ペース上げていこう!
「……おー」
僕達は明日からの食事を作るために、みけねこの厨房に立っている。
ララさんは買い物に行っていて留守にしていたので、ミルドさんに入っていいか聞いたところ、話が通っていたみたいですんなりOKをもらえた。
「ちなみにノアルは料理は出来る?」
「……あんま出来ない。 ……けど、何か手伝いたい」
「ありがとう。 それじゃあ、少し手伝ってもらおうかな。 包丁は使える?」
「……使えると思う」
「それなら、この食パンの耳を切り取ってくれる? あ、耳は捨てないで取っておいていいからね」
「……ん、分かった」
これから作るのは、外でも気軽に食べれるサンドイッチだ。
理由としては、何が起きるか分からない野宿では、手早く食べられるものの方がいいだろうと思ったからだ。
それに、作るのも楽だし量も作れて、挟む具材を変えれば2日くらいなら飽きずに食べれる気がするので、サンドイッチを大量に作る事にした。
ノアルが食パンを切っている間、僕はフライパンで魔物肉を各種少しだけ焼いてみることにする。
一応、全て鑑定はしてあっさりしているとか、がっつりしているとか、大体の傾向は分かっているのだが、食べてみないとなんとも言えないので、少し味見してみようと思う。
美味しいと勧められたから大丈夫だとは思うが。
ちなみに今回買った魔物肉は、オーク、フーミ鳥、爪熊、レッドウルフの4種類だ。
オークやフーミ鳥は豚や鳥の魔物なので、どんな味なのかはある程度、予想できるのだが、爪熊やレッドウルフの肉は全くもって未知数だ。
未知数だが、少し楽しみでもある。
どんな味や食感なんだろうか。
最初はオーク肉から焼き上げることにした。
見た目は完全に豚ロースなので、下処理も今まで自分がやっていたようにすることにした。
まずは、そのオーク肉を味見用に一口サイズにカットする。
ノアルの分も用意しとこうかな。
次に、脂身の部分に深く切り込みを入れて、格子状に筋繊維を断ち切る。
こうすると焼いた事で起きる収縮を防げ、食感が柔らかくなるらしい。
味付けはシンプルに塩でいいかな?
味見だしね。
熱しておいたフライパンに油を引いて、最初は脂身の部分を中火で少し焦げ目が付くまで焼き上げる。
これは、適度に脂を抜いて、食感を良くするためだ。
それが終わったら、赤身の部分に火を通していく訳だが、火力は弱火でじっくりと焼く。
豚肉はしっかり火を通すべきではあるが、あんまり強い火力で焼いてしまうと、パサパサになってしまうので、両面2分ずつくらいかけて、低温でじっくり焼いた方がいいらしい。
一応言っておくと、僕の料理知識に関してはネットとか、料理を始める時に数冊だけ買った料理本からの情報がほとんどで、自分が見つけたものではない。
先人たちの努力の賜物である。
肉を焼きながら隣で頑張っているノアルの作業を見てみる。
包丁を使う動きは、見ていて少し危なっかしいけれど、そこまで問題はなく食パンの耳を切り分けることが出来ているみたいだ。
耳のあるサンドイッチもあるけれど、僕は無い方が好きなので今回は無しにする。
残ったパンの耳は、厨房にオーブンがあったので、後でラスクにでもしようかな。
そんな事を考えている内に、オーク肉がいい感じに焼けてきた。
アイテムボックスからフォークを出して少し刺してみると、透明な脂が浮き出て、中まで火が通ったことが分かったので火を止める。
もう一つフォークを出し、作業中のノアルに差し出した。
「……どしたの?」
「ノアルは味を知ってるかもしれないけど、僕は食べたことないから、味見用に焼いてみたんだ。 ノアルの分も焼いたから食べてみて?」
「……ん、ありがと」
ノアルと一緒に、オーク肉を口に運んでみる。
「これは…… 美味しいな。 僕が食べてきた豚肉より全然美味しいや」
「……いつも食べてたのと違う」
「え? そうなの?」
「……柔らかいし、味もすごく美味しい。 ……いつもはもう少しパサパサしてる」
初めて魔物肉を食べてみた感想としては、とりあえずめちゃくちゃ美味しかった。
やはり、豚肉と味や食感は似ているが、旨味のようなものが地球の豚肉に比べてとても強い。
ただ、食べ慣れているはずのノアルもなぜか驚いてる。
オーク肉はよく出回っているらしいし、何が違うんだろう?
「なんか違う肉買ったのかな?」
「……オーク肉ではあるけど、今まで食べてきたものより美味しい。 ……ショーマが作ってくれたからかも」
僕が作ったから?
あ、もしかして、家事スキルの影響かな?
スキル説明欄には調理の効率が良くなるって書いてあったから、例えば適当に振った塩の量が最適な量になったりするんじゃないか?
なにせ、Lv8だし。
まぁ、困るものでもないし、むしろ助かるから前向きに捉える事にしよう。
「魔物肉って本当に美味しいんだね。 他のも少し、焼いてみようか」
その後はフーミ鳥に爪熊にレッドウルフと続けて焼き上げ、試食してみる。
フーミ鳥はもも肉のような部分で、これまた地球のものと基本は同じだが、とても美味しかった。
爪熊の肉は脂身が多めで、ちゃんと火を通そうと思って焼いてみたら、脂身の一部が溶け出してすごくいい匂いがした。
脂身の融点が低いんだな。
いざ食べてみると、懸念していた臭みとかは全く無くて、脂は甘く食感も柔らかいし、噛めば噛む程旨味が出てきてとても美味しい肉だった。
最後にレッドウルフの肉だが、これまでの魔物肉と違って、少し硬めの肉だった。
けれど、美味しくないなんてことは全く無く、煮込んだりしたら柔らかくなって美味しいかなと思ったりした。
「うん、全部美味しかったね。 レッドウルフの肉以外はサンドイッチにも挟めそうだし、いい買い物をしたよ」
「……どれも、今まで食べたものより美味しかった。 ……ショーマ、料理上手い」
「いや、まだ焼いただけだから。 これからだよ」
さて、まずは時間のかかるものから取り掛かろう。
アイテムボックスから、使うものを一通り取り出しておいてから調理を始める。
まずは、レッドウルフの肉を一口サイズにカットして、塩で下味をつけた後、フライパンで軽く焼き色が付くまで炒めておく。
火がある程度通ったら火を止め、一旦置いておく。
次に、じゃがいも、にんじん、玉ねぎを熱して溶かしておいたバターと一緒に鍋でサッと炒める。
全体にバターがまわったら、レッドウルフの肉と小麦粉を入れて粉っぽさが無くなるまでこれまた炒める、
粉っぽさが消えたら、それらを混ぜながら水を少しずつ加え、煮立ったらフタをして弱火で10分程煮込む。
「……何作ってる?」
「クリームシチューだよ。 食べたことない?」
「……ないと思う」
お、そうなのか。
あんまりこの世界では広まっていないのかな?
「夜は少し冷えるからね。 旅先でも、鍋で作っておけば皿に入れるだけで食べられるからいいと思ってさ。 アイテムボックスに入れておけば、いつでも出来たてだしね」
「……なるほど、便利」
「ちょっと時間あるし、さっきのパンの耳使ってもう一品作ろうか。 これは料理というより、お菓子に近いかもしれないけど。 簡単な作業だし、ノアルもやる?」
「……ん、やる」
煮込むのを待っている間、もう一品つまめるものを作るべく、バターを厨房にあった小さめのフライパンで溶かして、準備していく。
ノアルには大量の耳をボウルに移してもらった。
厨房にあるものは使っていいとララさんに言われているので、ボウルもありがたく使わせてもらう。
終わったらしっかりと洗っておくつもりだ。
バターが溶けたら砂糖と、これまた香辛料屋に売っていた粉末状のシナモンを混ぜ合わせる。
パンの耳は二斤分くらいあるので、結構な量を使うことになった。
「じゃあ、ノアルは僕がこのバターをかけていくから、このヘラでパンを混ぜて、バターが行き渡るようにしてくれない?」
「……分かった」
「何回かに分けてかけていくからねー? それじゃあ、いくよー?」
僕がバターを回すようにパンにかけていって、それをノアルが混ぜていく。 うん、やっぱり2人でやる方が楽だなー。 1人でやると少しこの作業忙しいんだよね。
「そうそう、全体をかき混ぜるような感じで……、うん、上手い上手い」
「……ちょっと楽しい」
その言葉と一緒に、猫耳もピクピク、尻尾もゆらゆらしていた。
楽しんでくれてるようでなによりだね。
何回か同じ作業を繰り返し、全体にバターが行き渡ったら、オーブンの天板にパンを並べて時間をかけて焼き上げる。
20分くらいで出来るかな?
そんな作業をしていたら、クリームシチューの方もいい感じに火が通ったみたいだ。
フタを開け、牛乳と塩、胡椒を加えて今度は混ぜながらとろみがつくまで中火で加熱する。
地球ではここでコンソメ顆粒とかを加えていたんだけど、レッドウルフの旨味がたくさん出てそうなので、余計な味付けはしないでおく。
足りなければ後で足せばいいしね。
とろみがついたらまたフタをして、再び弱火で3分程煮込む。
うん、かなり手際よくできたな。
久しぶりだったけど、ちゃんとできて良かった。
多分、家事スキルの補正もかかってるんだろうなぁ。
サンドイッチとかも作らなきゃだし、ペース上げていこう!
804
お気に入りに追加
2,255
あなたにおすすめの小説
死んだら男女比1:99の異世界に来ていた。SSスキル持ちの僕を冒険者や王女、騎士が奪い合おうとして困っているんですけど!?
わんた
ファンタジー
DVの父から母を守って死ぬと、異世界の住民であるイオディプスの体に乗り移って目覚めた。
ここは、男女比率が1対99に偏っている世界だ。
しかもスキルという特殊能力も存在し、イオディプスは最高ランクSSのスキルブースターをもっている。
他人が持っているスキルの効果を上昇させる効果があり、ブースト対象との仲が良ければ上昇率は高まるうえに、スキルが別物に進化することもある。
本来であれば上位貴族の夫(種馬)として過ごせるほどの能力を持っているのだが、当の本人は自らの価値に気づいていない。
贅沢な暮らしなんてどうでもよく、近くにいる女性を幸せにしたいと願っているのだ。
そんな隙だらけの男を、知り合った女性は見逃さない。
家で監禁しようとする危険な女性や子作りにしか興味のない女性などと、表面上は穏やかな生活をしつつ、一緒に冒険者として活躍する日々が始まった。
異世界に射出された俺、『大地の力』で快適森暮らし始めます!
らもえ
ファンタジー
旧題:異世界に射出された俺、見知らぬ森の真中へ放り出される。周りには木しか生えていないけどお地蔵さんに貰ったレアスキルを使って何とか生き延びます。
俺こと杉浦耕平は、学校帰りのコンビニから家に帰る途中で自称神なるものに拉致される。いきなり攫って異世界へ行けとおっしゃる。しかも語り口が軽くどうにも怪しい。
向こうに行っても特に使命は無く、自由にしていいと言う。しかし、もらえたスキルは【異言語理解】と【簡易鑑定】のみ。いや、これだけでどうせいっちゅーに。そんな俺を見かねた地元の地蔵尊がレアスキルをくれると言うらしい。やっぱり持つべきものは地元の繋がりだよね!
それで早速異世界転移!と思いきや、異世界の高高度の上空に自称神の手違いで射出されちまう。紐なしバンジーもしくはパラシュート無しのスカイダイビングか?これ。
自称神様が何かしてくれたお陰で何とか着地に成功するも、辺りは一面木ばっかりの森のど真ん中。いやこれ遭難ですやん。
そこでお地蔵さんから貰ったスキルを思い出した。これが意外とチートスキルで何とか生活していくことに成功するのだった。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神に同情されて異世界へと飛ばされたアラフォーおっさん、特S級モンスター相手に無双した結果、実力がバレて世界に見つかってしまう
サイダーボウイ
ファンタジー
「ちょっと冬馬君。このプレゼン資料ぜんぜんダメ。一から作り直してくれない?」
万年ヒラ社員の冬馬弦人(39歳)は、今日も上司にこき使われていた。
地方の中堅大学を卒業後、都内の中小家電メーカーに就職。
これまで文句も言わず、コツコツと地道に勤め上げてきた。
彼女なしの独身に平凡な年収。
これといって自慢できるものはなにひとつないが、当の本人はあまり気にしていない。
2匹の猫と穏やかに暮らし、仕事終わりに缶ビールが1本飲めれば、それだけで幸せだったのだが・・・。
「おめでとう♪ たった今、あなたには異世界へ旅立つ権利が生まれたわ」
誕生日を迎えた夜。
突如、目の前に現れた女神によって、弦人の人生は大きく変わることになる。
「40歳まで童貞だったなんて・・・これまで惨めで辛かったでしょ? でももう大丈夫! これからは異世界で楽しく遊んで暮らせるんだから♪」
女神に同情される形で異世界へと旅立つことになった弦人。
しかし、降り立って彼はすぐに気づく。
女神のとんでもないしくじりによって、ハードモードから異世界生活をスタートさせなければならないという現実に。
これは、これまで日の目を見なかったアラフォーおっさんが、異世界で無双しながら成り上がり、その実力がバレて世界に見つかってしまうという人生逆転の物語である。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる